COLUMNSコラム

ホテルがSDGsに取り組むメリットとは?企業価値・集客・人材への効果

  近年色々なシーンで聞かれる事が多いSDGsという言葉。 旅行先のホテルを選ぶ際に、「環境に配慮しているかどうか」で判断するという人も増えてきています。 ホテルでは、プラスチック製のアメニティ・電力や空調・大量の水・食品ロスなどあらゆるシーンで膨大な地球資源を使用しているため、SDGsに取り組む事によって社会的責任を果たす事が求められています。 そこで今回は、ホテルがSDGsに取り組むメリットをご紹介していきます。   *ホテルが取り組めるSDGs→こちら   目次                              1:SDGsとは・17のゴール2:ホテルがSDGsに取り組むメリット3:まとめ      SDGsとは・17のゴール     SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。 現在問題となっている「貧困・格差・環境問題」などを改善し、持続可能な世界・よりよい社会の実現を目指すために、国際社会共通の目標を掲げたものです。 2030年までの達成を目指して、17のゴールと169のターゲットから構成されています。 現在様々な業界で取り組みが行われていますが、ホテル業界においてもSDGsへの対応が求められています。 2015年9月に開催された国連サミットにおいて決議された、SDGs=持続可能でよりよい社会の実現を目指す国際社会共通の目標は以下の17つになります。     出典:持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて日本が果たす役割   *SDGs・17のゴール* 1  :貧困をなくそう2  :飢餓をゼロに3  :すべての人に健康と福祉を4 :質の高い教育をみんなに5 :ジェンダー平等を実現しよう6 :安全な水とトイレを世界中に7 :エネルギーをみんなにそしてクリーンに8 :働きがいも経済成長も9 :産業と技術革新の基盤を作ろう10:人や国の不平等をなくそう11:住み続けられるまちづくりを12:つくる責任つかう責任13:気候変動に具体的な対策を14:海の豊かさを守ろう15:陸の豊かさも守ろう16:平和と公正をすべての人に17:パートナーシップで目標を達成しよう   ホテルがSDGsに取り組むメリット   前述したように、お客様がホテルを選ぶ際に、SDGsや環境配慮への取り組みも重要視されるようになってきています。 具体的なSDGsへの取り組みを示す事で企業の信頼性も高まりますよね。 ホテルのブランドイメージの向上などを含め、SDGsへの取り組みは重要な要素の一つになっています。 ここでは、ホテルがSDGsに取り組むメリットをご紹介します。     ①社会的責任を果たせ信頼性が高まる   社会的責任を果たせる他、企業の信頼性が高まるため、イメージの向上や人材定着率の向上、サステナブルホテルとして集客が期待できるといった事などが挙げられます。 また、ステークホルダーへのイメージも向上するでしょう。 近年では、環境や社会に配慮した事業に対する投資家の関心が年々高まっています。 SDGsに取り組む事で、投資家からの注目や信頼性が集まり、資金調達の機会が広がる可能性があります。     ②コスト削減できる   環境配慮のための機器や設備など、初期投資もかかりますが、エネルギー効率の向上や資源の無駄を減らす事で、運営コストを削減する事ができます。 例えば、再生可能エネルギーの使用・水の再利用システムの導入、ウォーターサーバーの導入(ペットボトルの廃止)・アメニティグッズの削減や持参システム・連泊の際の清掃不要スシテム・ペーパーレスなど。 このような取り組みによって長期的なコスト削減が期待できます。     ③企業イメージが向上し集客できる   前述したように、環境配慮やサステナブルを意識した旅行者が増加しているため、SDGsに取り組むホテルは社会的責任を果たしているとみなされ、SDGsを重視する旅行客の集客の獲得が期待できます。 メディアなどで取り上げられれば、ホテルの認知度が上がり新規顧客の獲得ができたり、リピーターの獲得にも繋がります。 また、環境配慮の他にも地域コミュニティへの参加や支援、雇用機会の提供によって、人や地球に優しいホテルとして企業のイメージが向上すれば利用してくれる顧客も増えるでしょう。     ④やりがいや人材の定着率を上げる事ができる   SDGsに取り組むホテルは、環境配慮・社会貢献を重視しているため信頼度も高まります。 SDGsの1つである「働きがい」への取り組みとして、労働条件の改善や人材育成・長く働き続けられる職場環境作り・キャリアに応じた研修制度などに取り組むホテルも増えています。 このように社会的責任を果たす企業には優秀な人材や意識の高い人材が集まりやすい上に、従業員満足度が高まるため人材の定着率を上げる事ができます。 また、仕事を通して、社会貢献や環境配慮への活動をし目標達成する事も大きなやりがいや、働く意欲向上に繋がるでしょう。 現在のホテル業界は人材不足が顕著となっているため、人材確保の観点でもSDGsに取り組む事はメリットと言えるでしょう。     ⑤地域社会との連携が深まる   SDGsの取り組みの中に、「住み続けられるまちづくりを」「パートナーシップで目標を達成しよう」といった目標があります。 ホテルがSDGsに取り組む事で、近隣の地域社会や地元の持続可能な発展にも寄与します。 ホテルが地域と連携して、地元の食材や工芸品を利用(地産地消)したり、地域イベントへの参加・協力、地域の雇用創出などに取り組む事で、持続可能な観光や地域経済の活性化に貢献できます。 その結果、地元からの支持や信頼を得る事ができ、良好な関係を築く事ができます。     ⑥新たなビジネスチャンスを生み出せる   SDGsへの取り組む事で新たなビジネスチャンスを生み出せる可能性もあります。 ホテルが取り組めるSDGsには様々なものがあるため、異なる業界とコラボレーションをしたり、地元や地域のコミュニティ・非営利団体と新たな協力関係を築く機会があります。 自社の事業や地域経済の活性化に繋がるケースもあり、新たな市場創出のチャンスもあるでしょう。      ★このようにホテル業界がSDGsに取り組むメリットはいくつかあります。 社会的責任を果たせる他、企業の信頼性が高まるため、イメージの向上や人材定着率の向上、サステナブルホテルとして集客が期待できるといった事などが挙げられます。     次の記事では、日本を代表する下記9社のホテルのSDGsの取り組み事例をご紹介していきます。 是非参考にしてみて下さいね。 *ホテル御三家の取り組み→こちら*ホテル新御三家の取り組み→こちら*ホテル新々御三家の取り組み→こちら   <御三家>①帝国ホテル②ホテルオークラ東京③ホテルニューオータニ <新御三家>④パークハイアット東京⑤ホテル椿山荘⑥ウェスティンホテル東京<新々御三家>⑦マンダリンオリエンタルホテル東京⑧ザ・リッツ・カールトン東京⑨ザ・ペニンシュラ東京       まとめ        このように、ホテルがSDGsに取り組むメリットは多くあります。 今までのホテル業界では、衛生面などの配慮もあり、歯ブラシやヘアケア商品など多くのアメニティが使い捨てのプラスチック製品を使用していました。 また、前述したように、電力や空調、浴室・トイレ・清掃・洗濯などでの大量の水の使用、食品ロスなどあらゆるシーンで膨大な地球資源を使用しています。 そのため、ホテルなどの宿泊施設経営企業がSDGsの実現に向けて積極的に取り組む事は、17の目標を達成する上で非常に重要といえます。 持続可能な世界を実現する動きは、世界のトレンドでもあり近年加速しています。 ホテルのブランドイメージ向上の要素としてもSDGsへの取り組みは重要な要素の一つになっていますし、様々な方向からSDGsの実践をする事はそれほど難しい事ではありません。 各ホテルのSDGsへの取り組みは他のホテルとの差別化に繋がりますし、企業経営の責任の1つとして積極的に取り組んでいるホテルも多くあります。 社会的な価値を提供しつつ、経済的利益ももたらす事ができる効果的な戦略の1つとなります。     *     ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.14

ホテル御三家のSDGs取り組み事例|帝国ホテル・The Okura Tokyo・ニューオータニ東京

  近年色々なシーンで聞かれる事が多いSDGsという言葉。 旅行先のホテルを選ぶ際に、「環境に配慮しているかどうか」で判断するという人も増えてきています。 ホテルでは、プラスチック製のアメニティ・電力や空調・大量の水・食品ロスなどあらゆるシーンで膨大な地球資源を使用しているため、SDGsに取り組む事によって社会的責任を果たす事が求められています。 そこで今回は、日本を代表する「ホテル御三家」3社のSDGsへの取り組みをご紹介していきます。   *ホテルが取り組めるSDGs→こちら*ホテルがSDGsに取り組むメリット→こちら*ホテル新御三家の取り組み→こちら*ホテル新々御三家の取り組み→こちら   目次                            1:SDGsとは・17のゴール2:ホテル御三家・3社の取り組み事例3:まとめ       SDGsとは・17のゴール     SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。 現在問題となっている「貧困・格差・環境問題」などを改善し、持続可能な世界・よりよい社会の実現を目指すために、国際社会共通の目標を掲げたものです。 2030年までの達成を目指して、17のゴールと169のターゲットから構成されています。 現在様々な業界で取り組みが行われていますが、ホテル業界においてもSDGsへの対応が求められています。 2015年9月に開催された国連サミットにおいて決議された、SDGs=持続可能でよりよい社会の実現を目指す国際社会共通の目標は以下の17つになります。     出典:持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて日本が果たす役割     *SDGs・17のゴール* 1  :貧困をなくそう2  :飢餓をゼロに3  :すべての人に健康と福祉を4 :質の高い教育をみんなに5 :ジェンダー平等を実現しよう6 :安全な水とトイレを世界中に7 :エネルギーをみんなにそしてクリーンに8 :働きがいも経済成長も9 :産業と技術革新の基盤を作ろう10:人や国の不平等をなくそう11:住み続けられるまちづくりを12:つくる責任つかう責任13:気候変動に具体的な対策を14:海の豊かさを守ろう15:陸の豊かさも守ろう16:平和と公正をすべての人に17:パートナーシップで目標を達成しよう     ホテル御三家・3社の取り組み事例    日本国内の各ホテルで様々な他取り組みが行われていますが、ここでは日本の「御三家」と呼ばれる3社のホテルのSDGsの取り組みを、一部ご紹介していきます。     ①帝国ホテル *サスティナビリティ推進委員の設置*   サステナビリティ推進委員会を発足、SDGsチームを結成し各分野事の活動や施策の検討・実施。 11の目標を設定し、SDGsを基盤とした取り組みや活動を社内に浸透させる体制を整え積極的に取り組んでいます。     *東京・大阪の全館でCO2フリー電力の導入*2022年度に、上高地帝国ホテルでカーボンニュートラルを達成。 帝国ホテル 東京・大阪でも、2023年10月より使用電力の全量を実質CO2フリー電力に切り替え、省エネルギーの推進と併せてCO2排出量抑制に努めています。     *食品ロスの実現*            調理時に食材を無駄なく使用する工夫やオーダーバイキングの導入などを進めています。 また、レストランや宴会場で出た生ごみを、2007年から乾燥させて再資源化。 パートナー企業を通じて野菜栽培用の肥料に変え、その肥料を使って育った野菜を「環境循環型野菜」として購入し、レストランの一部メニューで使用されています。 ※参照:HP     The Okura Tokyo   *「サステナブル建築物等先導事業」に認定*地域と連携した災害時の対応やクールスポットの形成、また、ホテルと事務所等の異種用途で構成される施設特性を活かした効エネルギーシステムの構築、CO2削減対策などが評価され、国土交通大臣より「サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」に認定されています。 また、港区より「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度」において「CO2固定量を認証した建築物」としても認定。 広大な敷地のおよそ半分は庭園になっていて、緑化の推進による地球温暖化や気候変動対策にも積極的に取り組んでいる事が分かります。     *省エネルギーの実現*          LED照明・人感センサー付き照明・空調機の変風量制御の導入など省エネ機器の積極的に活用。 また厨房から出る排やプール排水を中水として再利用する事で、省エネルギーの実現に成功しています。 *お客様と共に環境保護への取り組みを実施*プラスチックストローから紙製ストローへ変更・プラスチック製ビニール袋の廃止・リネン無交換促進などお客様と共に環境問題への取り組みを行なっています。 また、スキンケアアメニティは、天然由来成分や国産原料にこだわったナチュラルコスメブランドを採用。 製造・開発の過程で動物実験が行われておらず、動物福祉や生態系の保護への取り組みにも賛同しています。   ※参照:HP       ホテルニューオータニ東京 *フードロスの削減・食の安全*      1999年に「コンポストプラント」を導入。   その堆肥を契約農家が買取り、育った野菜をホ テルで活用する循環システムを確立しています。 レストランやバーから排出される約5トンの食物残渣を、地下の「コンポストプラント」で100%有機堆肥へ変えています。 その有機堆肥は契約農家に購入され、育った野菜などは一部のレストランや従業員食堂で提供されています。 また、食料の安定確保・環境負荷低減にも取り組んでおり、植物由来の「大豆ミー ト・豆乳クリーム」などを使用した料理を提供。 美味しさとサステナビリティを追求したメニュー開発に積極的に取り組んで います。 *節水への取り組み*           「中水造水プラント」を設置し、ホテルから出る排水を巡回させ洗浄・塩素殺菌の、トイレやホテル内の植物用の水として再利用しています。 *CO2・消費電力削減の実現*       CO2削減とヒートアイランド現象軽減のために屋上緑化を推進。 赤いバラが咲き誇る「レッドローズガーデン」もその取り組みから誕生したのもであり、CO2排出量を基準値※より40%の削減に成功しています。 また、消費電力削減のため、館内約30箇所で蛍光灯からLED照明へと変更。 1万坪の日本庭園の夜間のライトアップにもLEDを使用。 年間約1300tのCO2削減、300万kwhの消費電力削減に成功しています。 東京ガスとの協働により「カーボンニュートラ ル都市ガス(CNL)」をホテル業界で初めて導入。 5年間で約35,000tのCO2削減への実現に取り組んでいます。   ※参照:HP         まとめ        各ホテルでSDGsの取り組みが行われていますが、今回は3社の一部をご紹介させて頂きました。 今までのホテル業界では、衛生面などの配慮もあり、歯ブラシやヘアケア商品など多くのアメニティが使い捨てのプラスチック製品を使用していました。 また、前述したように、電力や空調、浴室・トイレ・清掃・洗濯などでの大量の水の使用、食品ロスなどあらゆるシーンで膨大な地球資源を使用しています。 そのため、ホテルなどの宿泊施設経営企業がSDGsの実現に向けて積極的に取り組む事は、17の目標を達成する上で非常に重要といえます。 持続可能な世界を実現する動きは、世界のトレンドでもあり近年加速しています。 ホテルのブランドイメージ向上の要素としてもSDGsへの取り組みは重要な要素の一つになっていますし、様々な方向からSDGsの実践をする事はそれほど難しい事ではありません。各ホテルのSDGsへの取り組みは他のホテルとの差別化に繋がりますし、企業経営の責任の1つとして積極的に取り組んでいるホテルも多くあります。ホテル業界で働きたいという方は是非各ホテルのSDGsへの取り組みも参考にしてみましょう。     *     ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。      

2025.12.14

ホテル業界のSDGs取り組み事例|持続可能なホテル運営とは?

    近年色々なシーンで聞かれる事が多いSDGsという言葉。 宿泊業界でも「持続可能な運営」が重要なテーマとなり、SDGsへの取り組みは“選ばれるホテル”の新たな基準になりつつあります。 ホテルでは、プラスチック製のアメニティ・電力や空調・大量の水・食品ロスなどあらゆるシーンで膨大な地球資源を使用しているため、SDGsに取り組む事によって社会的責任を果たす事が求められています。 環境負荷の軽減から地域活性化、働くスタッフの働きやすさづくりまで、ホテルの役割は多岐にわたります。 そこで本記事では、ホテル業界が取り組めるSDGsの代表例をわかりやすく解説。 具体的にどのような取り組みがされているのかをご紹介していきます。   *ホテルがSDGsに取り組むメリット→こちら   目次                            1:SDGsとは・17のゴール2:ホテル業界が取り組めるSDGs事例3:まとめ       SDGsとは・17のゴール     SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。 現在問題となっている「貧困・格差・環境問題」などを改善し、持続可能な世界・よりよい社会の実現を目指すために、国際社会共通の目標を掲げたものです。 2030年までの達成を目指して、17のゴールと169のターゲットから構成されています。 現在様々な業界で取り組みが行われていますが、ホテル業界においてもSDGsへの対応が求められています。 2015年9月に開催された国連サミットにおいて決議された、SDGs=持続可能でよりよい社会の実現を目指す国際社会共通の目標は以下の17つになります。     出典:持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて日本が果たす役割   *SDGs・17のゴール* 1  :貧困をなくそう2  :飢餓をゼロに3  :すべての人に健康と福祉を4 :質の高い教育をみんなに5 :ジェンダー平等を実現しよう6 :安全な水とトイレを世界中に7 :エネルギーをみんなにそしてクリーンに8 :働きがいも経済成長も9 :産業と技術革新の基盤を作ろう10:人や国の不平等をなくそう11:住み続けられるまちづくりを12:つくる責任つかう責任13:気候変動に具体的な対策を14:海の豊かさを守ろう15:陸の豊かさも守ろう16:平和と公正をすべての人に17:パートナーシップで目標を達成しよう   ホテル業界が取り組めるSDGs事例    SDGsの中でも特に、CO2削減やプラスチック削減に向けての動きは世界中で加速しています。 ご紹介したように、外資系大手ホテルグループを中心に、環境や気候変動への取り組みが積極的に行われています。 ここでは、各項目毎にホテルでできる取り組みをご紹介させて頂きます。     1:貧困をなくそう2:飢餓をゼロに   ・社会福祉活動・発展途上国への寄付・チャリティー・ボランティア活動     3:すべての人に健康と福祉を   ・感染症拡大防止対策の徹底・ユニバーサル対応ルームを提供・受動喫煙防止のための全館禁煙・空気清浄機の設置     7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに   ・温室効果ガス排出量の削減・CO2の削減・自然エネルギーの利用・レストランなどから出た生ゴミを堆肥化へ・連泊の場合のリネン交換や掃除不要カード設置     5 :ジェンダー平等を実現しよう 8 :働きがいも経済成長も 10:人や国の不平等をなくそう   ・人権の尊重・ダイバーシティ全般・結婚・出産後も働き続けられる職場環境作り・男性の産休取得の促進・キャリアに応じた研修制度     11:住み続けられるまちづくりを 17:パートナーシップで目標を達成しよう   ・地域社会との関わりを強化・地域イベントへの参加、協力・地域の雇用創出・伝統文化、伝統工芸の継承への取り組み・ボランティア活動     12:つくる責任 つかう責任 13:気候変動に具体的な対策を 14:海の豊かさを守ろう 15:陸の豊かさも守ろう   ・エネルギー効率の高い機器の使用・食品ロスの削減・プラスチック製品の利用の見直し・使い捨てのアメニティの削減・紙ストローへ   ★このようにホテルで取り組む事ができるSDGsは様々あります。 その中でもホテルが取り組みやすい一例をご紹介させて頂きました。 ホテル側だけでなく、利用する宿泊者にも意識し協力してもらう事も必要となるでしょう。         まとめ        今までのホテル業界では、衛生面などの配慮もあり、歯ブラシやヘアケア商品など多くのアメニティが使い捨てのプラスチック製品を使用していました。 また、前述したように、電力や空調、浴室・トイレ・清掃・洗濯などでの大量の水の使用、食品ロスなどあらゆるシーンで膨大な地球資源を使用しています。 そのため、ホテルなどの宿泊施設経営企業がSDGsの実現に向けて積極的に取り組む事は、17の目標を達成する上で非常に重要といえます。 持続可能な世界を実現する動きは、世界のトレンドでもあり近年加速しています。 ホテルのブランドイメージ向上の要素としてもSDGsへの取り組みは重要な要素の一つになっていますし、様々な方向からSDGsの実践をする事はそれほど難しい事ではありません。 各ホテルのSDGsへの取り組みは他のホテルとの差別化に繋がりますし、企業経営の責任の1つとして積極的に取り組んでいるホテルも多くあります。 ホテル業界で働きたいという方は是非各ホテルのSDGsへの取り組みも参考にしてみましょう。     *     ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.14

ホテルマンに向いている人の特徴9選|ホテルの仕事の適性とは?

  ホテルの仕事は、華やかさの裏側で高いサービス力と気配りが求められる、プロフェッショナルな世界です。 「ホテルで働いてみたい」「自分はホテルマンに向いているのかな?」と感じている方も多いはず。 本記事では、ホテル業界で長く活躍している人に共通する“向いている人の特徴”を9つにまとめてご紹介。 ホテルの仕事に興味がある方や、これから転職・就職を考えている方に、適性を見極めるヒントをお届けします。 これからホテルの仕事がしたいという方は是非参考にしてみて下さいね。   目次                                1:ホテルの仕事の特徴2:ホテルマンに向いている人の特徴3:まとめ       ホテルの仕事の特徴      ホテルには、様々な目的で多くのお客様がいらっしゃいます。 旅行での宿泊はもちろんの事、日々の疲れを癒しに来たり、記念日やイベント・美味しい料理・結婚式など感動的な時間を求めて訪れます。 そのたえめ、ゲストファーストであるホテルで働くホテルマンは究極のサービス業と呼ばれており、高度な接客スキルが求められます。 ホテルマンの仕事は、お客様の滞在をより快適にするためにサービスに努める事。 多くの人の楽しみや癒しに携わり、感動的な空間や時間を提供します。     ①おもてなしの文化   ご紹介したようにホテル業界はおもてなしの文化をとても大切にしています。 「ここまでがサービスの範囲」という事が基本ありません。 お客様が要望する事には、出来る限り応え1人1人に合わせたサービスで感動を提供するのが一流のホテルです。 食事や宿泊などホテルを利用する目的は人それぞれですが、ホテルでの素晴らしいサービスや体験は一生の思い出となりますよね。     ②様々な人と出会える   ホテルには、日々様々な年代や職業のお客様が訪れます。 また、国際的な客層を抱えているホテルも多いため、日本国内のお客様だけでなく各国から様々なお客様が来られ異文化間の交流も盛んです。 そのため、多様な言語や文化に触れる機会があり、語学力があれば大いに役立つ事ができます。 多くの外国のお客様とコミュニケーションを取る機会も、仕事をする上でやりがいに繋がるでしょう。     ③キャリアの成長と多様性   ホテル業界には様々な職種があるため、自分の能力に応じてキャリアを選択できます。 特に外資系のホテルでは実力主義の企業が多いため、年齢や性別に関係なく、成果を出せばキャリアアップや管理職を目指せる環境があります。 会社の評価やキャリアアップがホテルマンとして大きなやりがいに繋がるでしょう。 その他にも、業界内でキャリアチェンジができたり、スキルアップする事でグローバルな活躍ができたりとキャリアパスが豊富です。   ホテルマンに向いている人の特徴   ホテルの仕事の特徴をお伝えさせて頂きましたが、他のサービス業界のお仕事とは異なる部分がありますよね。 お客様がホテルに求める事は、主に以下のようなものがあります。   *設備や客室の清潔感*親切で丁寧な接客*プライバシーやセキュリティの保護*お客様それぞれに合ったサービスの提供   このような内容を踏まえて、どのような人がホテルマンに向いているのかを紹介していきます。   ①接客が好きでコミュニケーション能力がある   ホテルで働く際に必須になるのが接客が好きという事。 ホテルの仕事は、接客がメインの仕事となり人と接する時間がとても多くなります。 そのため、人とコミュニケーションを取る事が好きという社交的な性格の人に向いています。 コミュニケーション能力とは、相手の要望や希望を的確に理解・判断し、自分の意見を言葉で伝えられる事。 多くの人と関わる仕事なので、どの年代の方にも対応できるコミュニケーション能力を持っていなければなりません。     ②ホスピタリティ精神がある   前述したように、サービス業界の最高峰とも言われているホテルのお仕事。 顧客志向が高くお客様相手の仕事となるため、働く際に最も重要となるのがホスピタリティマインドです。 ホテルでのお仕事には、表に立つ人とそうでない人がいますが、共通しているのはお客様に喜んでもらうために業務を遂行する事。 お客様へのおもてなしの心が1番大切になります。 全員にマニュアル通りの同じサービスを提供するだけでは一流のおもてなしとはいえません。 お客様のニーズや気持ちを素早く察し、必要な事・して欲しい事を、適切なタイミングで提供していく気遣いや優しさが必要になります。     ③協調性がある   ホテルでの業務をスムーズに進めるためには、様々な部門のスタッフと連携する事が必要不可欠。 スタッフ同士のコミュニケーションも非常に大切になります。 多くのプロフェッショナルが携わり、お互いに協力し合ってより多くの価値を提供しているのです。 そのため、ホテルマンには、協調性やチームワーク力が必要となります。 スタッフ同士の関係が悪かったりギスギスしているとその雰囲気はお客様にも伝わりますよね。 チームでの仕事が好きな人、円満な人間関係を築く事ができる人にはとても向いています。     ④語学スキルがある   近年訪日外国人が増えているため、ホテルでは多言語に対応できる人材を求めています。 特に高級ホテル・外資系ホテル・都心部・空港の近郊・観光地などのホテルでは語学力は必須となる事も。 英語だけでなく、韓国語や中国語が話せる人にはぴったりの仕事です。     ⑤体力がある   ホテルの仕事は、どの職種も殆どが立ち仕事であり常に館内を動き回っている事が多くなります。 職種によっては重い荷物を運ぶ事が日常茶飯事となるため体力が必要となります。 また、ホテルは24時間365日営業しているため、職種によっては日勤と夜勤があり生活が不規則になりがちに。 日々体調管理をしっかり行い体力を温存する事が大切になります。     ⑥明確な目標がある   ホテルマンの仕事は心身ともにハード。 明確な目標があれば、ハードな仕事をこなす支えとなりますし、高いモチベーションを維持した状態で働く事ができます。 今のホテルでキャリアアップしたい、経験を積んでグレードの高いホテルや一流ホテルに転職したい、いつか自分のホテルを経営したいなどの明確な目標を持っていれば、それに向かって努力を続けられますし、お客様により良いサービスの提供ができるでしょう。     ⑦タスク管理スキルがある   お客様に満足頂くためにはスピードが求められます。 お客様から何か希望や要望があった際には、なるべく早く対応しなければなりませんので、日頃から業務をスムーズに進めていく事が求められます。 やるべき事を後回しにしていると、業務が滞りお客様の対応や案内ができなくなってしまいます。 タスクを素早くこなし、次の展開を予想して行動できる人は、ホテルでの業務を円滑にこなす事ができるでしょう。     ⑧柔軟性がある   ホテルでは、お客様の体調不良や自然災害などの予期せぬアクシデント、また予約や支払いに関して問題が発生する事があります。 そのため、ホテルマンには臨機応変な対応ができる柔軟性や問題解決能力などが必要となります。 トラブルやイレギュラーな事が起きた時に、冷静にそして柔軟に対応できる能力が求められます。     ⑨ストレス耐性がある   ホテルで働いていると、お客様からの期待も高い分ほんの些細な事でクレームを受けてしまう事もあります。 また、お客様にサービスを提供するお仕事であるため基本的にミスが許されず大きなプレッシャーも伴う仕事です。 特に、繁忙期にはどの職種のスタッフも非常に多忙なスケジュールとなります。 ストレスに強く、前向きに取り組んでいける姿勢を持っている方・フレキシブルな方が向いています。         まとめ        ホテルマンに向いている人の特徴についてご紹介させて頂きました。 向いている人は思う存分に自分のスキルを発揮しキャリアアップしていく事ができます。 精神的にも体力的にも大変な事はありますが、お客様の笑顔を見る事ができたり、感謝の言葉を頂けるなど、大きなやりがいを感じられる仕事です。 当てはまるものが多ければ、ホテルでのお仕事が向いていると言えます。     *     ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。      

2025.12.14

ホテルの宴会・婚礼部門の給料は?年収・勤務形態・休日を解説

  ホテルにて結婚式や一般宴会などを扱う「宴会・婚礼部門」 主にシティホテル と呼ばれる都心のホテルでは、ウェディングの売上が大きいため、非常に重要な部門になります。 今回は、宴会・婚礼部門の給料や勤務形態についてご紹介していきます。   宴会・婚礼部門の職種や仕事内容・やりがいについては→こちら   目次             1:ホテルの宴会・婚礼部門の給料はどの位?2:宴会・婚礼部門の勤務形態3:まとめ     ホテルの宴会・婚礼部門の給料はどの位?   ホテルスタッフのお給料は、就業する会社・地域・職種・年齢・スキルによっても大きく異なります。 ここでは一般的なお給料の平均額に関してお伝えしていきます。      ホテルマンの平均月収   ホテルマン(宿泊業)の給料は、他の業界と比較しても年収が低い傾向にあります。 宿泊・飲食サービス業の平均月収と初任給は以下の通りとなっています。 平均月収は全産業(15産業)の中で最低水準となっている一方で、学歴別初任給と比べると若干高い傾向にあります。 (令和5年賃金構造基本統計調査・令和5年東京都産業労働局より)     <宿泊・飲食サービス業の平均月収> 25万9千円〜   どの業界においても言える事ですが、新卒者や入社間もない頃の給料というのは高いものではありません。 3年・5年と長く働き、スキルやキャリアをつけていく事で、給料を上げていく事ができますので、自分のキャリアプランと照らし合わせながら仕事について考える事が大切です。     ホテルマンの平均年収   ホテルによって差はありますが、一般的なホテルマンの平均年収額は、300万円〜360万程度です。 部門長である支配人・副支配人・マネージャーなどの管理職の平均年収額は、400〜600万円が相場とされています。     ☑️参考 【日本の平均年収】 全体:458万円男性:563万円女性:314万円 (※国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査より)   日本の平均年収と比べると、ホテルマンの年収は少し低い水準からスタートとなるのが現状です。 しかし、勤務先や地域・年齢・今までの経験・スキル・能力によって大きく変わりますので一概に言えないのが現状です。 高級ホテルや外資系ホテル、また総支配人クラスになると年収が1,000万円を超える人もいます。 どの業界にも言える事ですが、役職が上がり管理職につくと責任も大きくなりますので、役職手当がつきその分お給与もアップしていきます。 管理職に就くためには、様々な部署で経験を積みスキルアップしていく事が必要となります。     ホテルマンの手取り金額   ホテル業界に限らず、社員として企業で働く場合、額面のお給与から保険料や税金が控除されます。 約3~5万円天引きされますので、手取り金額のおよその金額は、20万円〜23万円位になるでしょう。    賞与   ボーナスは6月と12月の年2回支給されるのが一般的です。 企業の規模や財務状況により支給額は異なりますが、月給3ヶ月分と考えれば年間約70〜80万円の支給となります。 ボーナスについては、他業界と同様、企業によって異なる状況と言えますので入社前に確認しておきましょう。     昇給・昇格   他業界と同様ずっと同じお給料という事は少なく、年齢や役職に応じて大体1年に1回昇給していきます。 外資系のホテルであれば、実力主義で上がっていく事が多いのですが、日系ホテルの場合は未だに年功序列の事も多くなっています。 一般のホテルマンから、マネージャー・支配人などにキャリアアップすればその分お給与も上がっていきます。     残業・休日手当   ホテル業界の仕事は、繁忙期と閑散期があり、閑散期は比較的業務が少ないので調整しながら勤務している企業もあるようです。 基本的にどの企業であっても、時間外手当・休日出勤手当・深夜残業手当は法律上で支払う義務があります。 残業代が別途支給されるのか、それとも給与に含まれているのか事前にしっかり確認しましょう。 特に、ホテルの職種によっては必ず夜勤や泊まり勤務が発生します。 その場合、深夜手当や休みがつきますので必ず確認しましょう。 ホテルでは比較的このように手当がしっかりしているところが多いのですが、企業によって内容が違いますので企業を受ける際に調べておくと良いですね◎     ホテルの宴会・婚礼部門の勤務形態   ホテルは24時間365日稼働しています。 そのため、部署によっては勤務時間が不規則になりやすく、「大変」「離職率の高い業界」というイメージを持っている方も多いかもしれません。 しかし、近年では、プライベートと両立できるよう勤務体制を整えているホテルも増えています。 勤務時間は、職種やホテルによって変わってきますが、料飲部の場合はシフト制での勤務となる事が多くなっています。     勤務時間   1日の勤務時間は、実働7~8時間程度が平均的でシフト制となっています。 宿泊部門は日勤・夜勤の交代制となっている場合が多いのですが、宴会部門の場合は深夜の営業をしてない事が殆どなので、大体7時〜23時の間でシフト制となる事が多くなるでしょう。 ただし、ホテルには繁忙期と閑散期があるため、繁忙期は残業になってしまうなど労働時間が増加する傾向にあります。 しかし、ある程度労働環境は整っている企業が多く、労働環境を整えようとしているホテルも増えています。     休日   休日は週休2日制をとっているホテルが多く、休みは月8~9日となります。 しかし、結婚式の9割は土日祝日に行われますので、基本シフト制の平日が休日となるでしょう。 ただし宴会予約の場合は、当日に施工担当にならない限りは基本的に土日休みとなります。 ゴールデンウィークや夏休み、お盆や年末年始など世間が長期的な休みの時期は、宴会や結婚式も少なくなる傾向にありますのでホテルの他の部門よりは長期休暇もとりやすくなるでしょう。 ただホテルによっては、年末年始にイベントが行われる事もあるため、就職するホテルによって異なるでしょう。 年間の休日としては、産休育休や年次有給休暇・慶弔休暇が取れます。         まとめ        ホテルの宴会・婚礼部門の給料や勤務形態に関してご紹介しました。 宿泊業界の給料は、他の職種に比べて低い傾向にあるものの、長く勤務して役職についたり、外資系や大手ホテルに就職・転職するなど、キャリアアップする事によって年収を上げていく事が可能です。 やりがいなのかお給与なのか、プライベートとの両立なのか人それぞれ優先順位があるかと思います。 ホテル業界と言っても、それぞれの企業でお給料や福利厚生は異なりますので、求人を見て比較してみて下さいね。     *ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望されいる方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.14

ホテルの宴会・婚礼部門とは?仕事内容・職種・やりがいを解説

    結婚式や一般宴会などを扱う「宴会・婚礼部門」 主にシティホテル と呼ばれる都心のホテルでは、ウェディングの売上が大きいため、非常に重要な部門になります。 今回は、ホテル内のイベントや結婚式に携わる宴会・婚礼部門の職種や仕事内容・やりがいについてご紹介していきます。   宴会・婚礼部門の給料・勤務形態については→こちら   目次             1:宴会・婚礼部門の仕事内容【4職種】2:宴会・婚礼部門の仕事のやりがい3:まとめ     宴会・婚礼部門の仕事内容【4職種】    ホテルの宴会部門は、一般宴会・婚礼・予約手配などを担当します。 ホテルで行なわれる宴会は主に、一般宴会と婚礼の披露宴の2つに分かれます。 宴会部門は利益率が高い部門ですが、多くのお客様と関わる事や、結婚式という人生の重要なセレモニーを任される事から、適切な応対をしなかった場合はホテルの評判や業績を下げてしまう事なります。 そのため、宴会部門を担当する職種のスタッフは、それぞれの専門知識とスキル、高度な礼儀やマナーが求められます。 下記では、宴会部門の職種と仕事内容について詳しくご紹介していきます。     ①宴会予約   宴会部門の利益率は高く、ホテルの経営にとって重要な部門となります。 ホテルでは、様々な宴会に対応しています。 前述したようにホテルの宴会部門での売り上げには、一般宴会と婚礼の2つがあります。 シティホテルでは婚礼の売り上げが大きく占めていましたが、少子高齢化やナシ婚の増加や、結婚式のスタイルの多様化によりブライダル業界での競争激化も進んでおり、一般宴会に力を入れるホテルも増えてきています。 一般宴会には、法人や個人の忘年会・新年会・謝恩会などのパーティー、企業の会議や研修・セミナー・各種イベント、大学や学会・国際会議・展示会・講演会などがあります。 宴会予約の仕事は、宴会営業担当スタッフが承った一般宴会の予約を引き継ぐ事から始まります。 その後、幹事のお客様と会場レイアウト・料理内容・進行などの準備を進めていきながら、見積書作成や備品の手配、各部署とのやり取りなど仕事内容は多岐に渡ります。※一般宴会で、特に近年注目されているのがMICEという業界用語で呼ばれているもの。 MICEは、何百人〜何千人という規模で利用される事が多くリピート率も高いため、ホテルにとっては非常に大きな売上となります。 大きな金額が動くため、ホテルによってMICE担当者を置くところもあります インバンド数を増やす1つの大きな要素となりますので、国をあげて取り組んでいる分野でもあります。   *MICEとは* MICEという造語は、下記の4つの言葉の頭文字をとったものです。 ・Meeting・Incentive・Convention・Exhibition ①Meeting(ミーティング) 企業の会議・ミーティング・研修・セミナー 等 ②Incentive(インセンティブ) 従業員の表彰や研修・企業の報奨  等 ③Convention(コンベンション) 国際機関・国際団体・学会・協会等が主催または後援する総会や会議 等 ④Exhibition(エキシビジョン) 展示会、見本市、文化・スポーツイベント 等     ②宴会・婚礼サービス   同じ場所でありながらも、平日は一般宴会、土日祝は披露宴会場など様々な目的で利用されるホテルの宴会場。 宴会サービススタッフは、一般宴会や結婚披露宴会場の準備・セッティングを行い、予約担当者の指示書やタイムスケジュールを基に当日のサービスとオペレーションを担当します。 主な仕事は、ゲストの方に料理やドリンクの提供を行う飲食のサービスや、宴会がスムーズに進行するようサポートする事。 食器の片付けやメニューの説明、ドリンクのお伺い、その他に会場内の案内や写真撮影のお手伝いなどもします。 一般宴会や結婚式には様々な職種のスタッフが関わりますが、宴会サービスの仕事は、新郎新婦に代わって来て頂いたゲストの方をおもてなしする仕事で、ゲストが直接接する1番近いスタッフとなります。 サービススタッフの接客によって、そのホテルや結婚式の印象も変わってきますので、正確性やスピード・高いサービス力やテーブルマナー・ホスピタリティなどの接客スキルが求められます。 また、料理や飲食に関して質問される事も多いので専門的な知識も必要になります。 宴会は一度に大勢のサービススタッフが必要になる事や、毎日宴会があるわけではないため、配膳人材紹介会社から派遣されるスタッフがサービスに当たる事が多くなっています。 ホテルの正社員は、そのスタッフをまとめ、マネジメントしながら宴会の進行状況を確認し指示出しをしていきます。 サービススタッフは、披露宴全体の指揮管理をしているキャプテンの指示に従いながら、自らもゲストの方が困っていないか、何か必要としていないかなど気を配りながらゲストの方々に満足頂けるよう業務につきます。 大きな宴会の場合は、テーブルごとにヘッドウェーターがいてサービススタッフとキャプテンの間で連携をとりながら、サービスを進めていきます。 宴会のキャプテンには、段取り力やリーダーシップ・マネジメント力・臨機応変に対応できる能力などが求められます。 宴会終了後は後片付けまで担当。 婚礼シーズンは1日に何件も結婚式が行われますので、宴会サービスも大変忙しくなります。     ③ウェディングプランナー   ウェディングプランナーは、お客様が理想の結婚式を挙げられるよう、結婚式や披露宴のプランニングを行い、関わる全ての事柄について全面的にサポート・プロデュースしていくお仕事です。 招待状や引き出物、ウェディングドレスなどの衣装や、披露宴で提供する料理、ウェディングケーキ、演出、会場の装花、司会など結婚を控える2人の要望を聞きながら形にしていきます。 新郎新婦にとって結婚式は、一生に一度の特別なセレモニー。 ウェディングプランナーに対する期待も高く、完璧な仕事を求められますので些細な事でクレームとなってしまう事も。 1件200〜500万円と高額であり高い売上が発生するため、非常に重要な役割があり責任も大きくなります。 コミュニケーション能力・営業力・ホスピタリティ・事務能力などの能力やスキルが必要となります。 ウェディングプランナーの仕事は、新規接客(ご来館〜成約まで)と打ち合わせ(成約後〜プランニング)を一貫して行うケースと分業で行うケースがあり企業によって異なります。 ホテルの場合は、バンケット数も多く年間数百組と結婚式が行われる事が多いので、大抵が分業制で行われ、当日はキャプテンが取り仕切る事が一般的です。 また、ホテルの場合は、新入社員が短大や専門学校卒で年齢が若い場合は、入社後すぐにウェディングプランナーの職につく事は少なく、他のセクションで2〜3年働き経験を積んだ後にウェでイングプランナー(婚礼部門)に異動となる事が多くなっています。     ④クローク   クロークは、ホテルの入口付近やレストラン・宴会場近くに設置されており、お客様の手荷物や上着などを預かったり、その受け渡しや荷物の整理などを行う仕事です。 お客様がホテルを利用する最初と最後の場面に接する事が殆どなため、ベルスタッフやフロントと同様にホテルの顔とも言えるポジションです。 そのため、ホテルのイメージを左右する事もありよりよいサービスを提供する事が求められます。 主な仕事は、お客様の荷物預かり・クロークの整理・お客様の荷物の受け渡しの3つです。 開場直前や宴会の終了直後の短時間に沢山のお客様が訪れるため、スムーズかつ取り違えなく対応するため要領の良さが求められると共に、大きな責任のある仕事です。 お客様の荷物をお預かりしたら、預かった荷物を整理整頓しておきます。 その方法は、ホテルによって異なりますが、見やすいように番号札の順番通りに並べ、お客様が受け取りに来た時にスムーズに引き渡せるよう工夫している事が多いでしょう。 一人のお客様が複数の荷物を預ける時もありますので、注意して保管する事も意識しなければいけません。 クロークにお客様が荷物を取りに来たら、預かっていた荷物からお客様のものを探して手渡します。 お客様の大切な荷物を預かる仕事であり、絶対に取り間違えを起こしてはいけないため、慎重さや取り扱いの丁寧さが求められます。 また、お客様を待たせないためのスピードや、パーティー後などは大勢のお客様がクロークに集中するため、スタッフ間のチームワークも欠かせません。 その他、館内の案内や困っているお客様の対応など状況に合わせて業務に取り組みます。     宴会・婚礼部門の仕事のやりがい   ホテルの宴会部門の1番のやりがいは、「お客様の喜ぶ姿を近くで見られる」という点です。 宴会スタッフは大切なイベントに携われる仕事。 様々な職種のスタッフと協力して、イベントや結婚式を成功に導いていく非常にやりがいのあるお仕事です。 特に結婚式や結婚披露宴などは、結婚する2人にとってかけがえのない大切な記念すべき日ですよね。 一生懸命準備してきたイベントや結婚式に立ち会い、幸せな楽しい瞬間を見届ける事ができたり、大きな感動を与える事ができるお仕事です。 バンケットサービスの仕事は、新郎新婦に代わってゲストの方々におもてなしをする重要なお仕事です。 プレッシャーや責任も大きい仕事ですが、皆で協力し1つのイベントや結婚式を作り上げ、無事に成功した時には大きなやりがいや達成感を感じる事ができる仕事です。★高いサービススキルを身につけられる★ホテルの仕事は、接客業の最高峰とも言われています。 そのため、下記のようなスキルを幅広く身に付ける事ができます。   ・コミュニケーション能力・ホスピタリティ・礼儀・マナー・問題解決能力・折衝能力・対応力 ホテルの経験を積めば積むほど、知識やスキルが身につき成長を感じる事ができます。 様々なスキルを身につけ人として成長できる魅力があります。         まとめ        今回は、ホテルの宴会・婚礼部門のお仕事に関してご紹介しました。 現在の婚礼市場は縮小傾向にあり、大変な面もあります。 しかし、結婚式は大切な人たちとの絆を確認できたり感謝を伝える大切な場でもある事から、今後もなくてはならないサービスであり続けるでしょう。 新郎新婦や大切なゲストの方達と思い出の1日を提供するホテルウェディング。★ホテルで、思い出に残るウェディングを演出したい!★一流ホテルで特別な結婚式をプロデュースしたい!という方は是非弊社にご相談下さいませ。   *ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望されいる方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.14

ホテルの料飲部門の給料・休日・勤務形態を解説

  1日のスタートである朝食から、1日を終える飲食の提供などホテルにはなくてはならない存在である「料飲部門」ホテル内の飲食施設には、カフェやレストラン・バーなどがあり、様々な目的で日々多くのお客様がいらっしゃいます。 今回は、ホテルの料飲部門の給料や勤務形態に関してお伝えします。   料飲部門の仕事内容は→こちら   目次            1:ホテルの料飲部門の給料はどの位?2:ホテルの料飲部門の勤務形態3:まとめ     ホテルの料飲部門の給料はどの位?   ホテルスタッフのお給料は、就業する会社・地域・職種・年齢・スキルによっても大きく異なります。 ここでは一般的なお給料の平均額に関してお伝えしていきます。      ホテルマンの平均月収・初任給   ホテルマン(宿泊業)の給料は、他の業界と比較しても年収が低い傾向にあります。 宿泊・飲食サービス業の平均月収と初任給は以下の通りとなっています。 平均月収は全産業(15産業)の中で最低水準となっている一方で、学歴別初任給と比べると若干高い傾向にあります。 (令和5年賃金構造基本統計調査より)     <宿泊・飲食サービス業の平均月収> 25万9千円〜     ☑️参考 【日本の新規学卒者の初任給】  4大卒 :21万2千5百円〜 短大卒:20万円〜 専門卒:20万円〜 高校卒:18万3千3百円〜 (参照:厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査結果)   どの業界においても言える事ですが、新卒者や入社間もない頃の給料というのは高いものではありません。 3年・5年と長く働き、スキルやキャリアをつけていく事で、給料を上げていく事ができますので、自分のキャリアプランと照らし合わせながら仕事について考える事が大切です。     ホテルマンの平均年収   ホテルによって差はありますが、一般的なホテルマンの平均年収額は、300万円〜360万程度です。 部門長である支配人・副支配人・マネージャーなどの管理職の平均年収額は、400〜600万円が相場とされています。     ☑️参考 【日本の平均年収】 全体:458万円男性:563万円女性:314万円 (※国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査より)   日本の平均年収と比べると、ホテルマンの年収は少し低い水準からスタートとなるのが現状です。 しかし、勤務先や地域・年齢・今までの経験・スキル・能力によって大きく変わりますので一概に言えないのが現状です。 高級ホテルや外資系ホテル、また総支配人クラスになると年収が1,000万円を超える人もいます。 どの業界にも言える事ですが、役職が上がり管理職につくと責任も大きくなりますので、役職手当がつきその分お給与もアップしていきます。 管理職に就くためには、様々な部署で経験を積みスキルアップしていく事が必要となります。     ホテルマンの手取り金額   ホテル業界に限らず、社員として企業で働く場合、額面のお給与から保険料や税金が控除されます。 保険などが3~5万円天引きされますので、手取り金額のおよその金額は、20万円〜23万円位になるでしょう。       賞与   ボーナスは6月と12月の年2回支給されるのが一般的です。 企業の規模や財務状況により支給額は異なりますが、月給3ヶ月分と考えれば年間約70〜80万円の支給となります。 ボーナスについては、他業界と同様、企業によって異なる状況と言えますので入社前に確認しておきましょう。     昇給・昇格   他業界と同様ずっと同じお給料という事は少なく、年齢や役職に応じて大体1年に1回昇給していきます。 外資系のホテルであれば、実力主義で上がっていく事が多いのですが、日系ホテルの場合は未だに年功序列の事も多くなっています。 一般のホテルマンから、マネージャー・支配人などにキャリアアップすればその分お給与も上がっていきます。     残業・休日手当   ホテル業界の仕事は、繁忙期と閑散期があり、閑散期は比較的業務が少ないので調整しながら勤務している企業もあるようです。 基本的にどの企業であっても、時間外手当・休日出勤手当・深夜残業手当は法律上で支払う義務があります。 残業代が別途支給されるのか、それとも給与に含まれているのか事前にしっかり確認しましょう。 特に、ホテルの職種によっては必ず夜勤や泊まり勤務が発生します。 その場合、深夜手当や休みがつきますので必ず確認しましょう。 ホテルでは比較的このように手当がしっかりしているところが多いのですが、企業によって内容が違いますので企業を受ける際に調べておくと良いですね◎     ホテルの料飲部門の勤務形態   ホテルは24時間365日稼働しています。 そのため、部署によっては勤務時間が不規則になりやすく、「大変」「離職率の高い業界」というイメージを持っている方も多いかもしれません。 しかし、近年では、プライベートと両立できるよう勤務体制を整えているホテルも増えています。 勤務時間は、職種やホテルによって変わってきますが、料飲部の場合はシフト制での勤務となる事が多くなっています。     勤務時間   1日の勤務時間は、実働7~8時間程度のシフト制となっています。 料飲部の場合は、深夜の営業をしてない事もあるので就職する店舗によって変わってくるでしょう。 ただし、ホテルには繁忙期と閑散期があるため、繁忙期は、残業になってしまうなど労働時間が増加する傾向にあります。 しかしながら、基本的にはシフト制なため、ある程度労働環境は整っている企業が多く、労働環境を整えようとしているホテルも増えています。     休日   週休2日制をとっているホテルが多く、休みは月8~9日となりますが、土日祝は忙しいため、平日が休日になる事が多くなります。 ビジネス系のホテルであれば、土日に休日が取りやすい傾向にあります。 また、ゴールデンウィークや夏休み・お盆や年末年始など世間が長期的な休みの時期はホテルは繁忙期になるのでスタッフが長期休暇を取るのは難しくなります。 年間の休日としては、産休育休や年次有給休暇、慶弔休暇が取れます。         まとめ        ホテルの料飲部門の給料や勤務形態に関してご紹介しました。 宿泊業界の給料は、他の職種に比べて低い傾向にあるものの、長く勤務して役職についたり、外資系や大手ホテルに就職・転職するなど、キャリアアップする事によって年収を上げていく事が可能です。 やりがいなのかお給与なのか、プライベートとの両立なのか人それぞれ優先順位があるかと思います。 ホテル業界と言っても、それぞれの企業でお給料や福利厚生は異なりますので、求人を見て比較してみて下さいね。     *ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望されいる方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.14

ホテルの料飲部門の仕事内容・職種を8つ紹介|レストラン・調理・サービス

      1日のスタートである朝食から、1日を終える飲食の提供などホテルにはなくてはならない存在である「料飲部門」ホテル内の飲食施設には、カフェやレストラン・バーなどがあり、様々な目的で日々多くのお客様がいらっしゃいます。 今回は、ホテル内の「料飲部門」の職種や仕事内容に関してお伝えします。   料飲部門の給料・勤務形態については→こちら   目次            1:ホテルの料飲部門の仕事内容【8職種】2:まとめ     ホテルの料飲部門の仕事内容【8職種】   ホテルの料飲部門は、主にホテル内のレストランでの業務を担当します。 サービスや調理に関する専門的な知識や高いスキルを求められ、接客マナーはもちろんの事ホスピタリティや語学力なども必要となってきます。     ①レセプショニスト   レセプショニストとは、レストランの入口で予約を受けたり、受付・問い合わせ対応、ご案内やお会計を担当するスタッフの事を指します。 レストランのホールスタッフが兼任する事もありますが、高級なホテルや一流ホテルでは専任のレセプションスタッフを置いています。 お客様を1番最初に接客するのがレセプションスタッフとなりますので、その施設の顔として印象を左右する重要な仕事。 主な業務は、受付対応・ご案内・配席・席のコントロール・予約管理・電話対応・お会計・クローク業務・クレーム対応・サービススタッフやキッチンスタッフとのやりとりなど多岐に渡ります。 お客様が安心し信頼できるような、高いコミニケーション能力や接客スキル・ホスピタリティ接客が必要となります。 その他にタスク管理スキル・協調性・PCスキル・語学力なども必要となります。     ②レストランサービス   レストラン内での接客全般を担当。 お客様のご案内からオーダーテイク・料理の提供・食事が終わったらお会計と後片付け、そして次のお客様を迎えられるようテーブルセッティングなどの仕事があります。 お店によっては、ドリンクやデザートを作ったりする事も。 料理の内容や味付け・素材などについて聞かれる事も多いため、使用している食材や提供する料理に関してきちんと理解しておく事も重要。 その他には、掃除・備品の準備・テーブルのセッティングなども行います。 サービスの仕事はお店の顔ともいえます。 来て頂いたお客様が楽しく快適に食事をできるよう、明るい表情や笑顔、きちんとした身だしなみ、相手を気遣う挨拶や礼儀作法・立ち振る舞い・言葉遣い・社会人としてのビジネスマナー・気配り・ホスピタリティなどは必須となります。 接客をする上で大切なのは、お客様に居心地の良い環境を提供でき、自分の接客でお客様が心地よい・嬉しいと感じてもらう事。 お客様の要望やタイミングを確認しながら、お客様から声がかかる前に自ら行動する事で顧客満足度を上げる事ができます。 常に周りを確認し、お客様の小さなサインも見逃さずそのお客様に合った接客を提供する事が大切になります。     ③ソムリエ   ソムリエとは、ワインの専門家・プロフェッショナル。 主な業務は、ワインの仕入れ・ワインの管理・ワインリストの作成・お客様の食事や好みに合わせたワイン選びのサポート、提供・ホールでのサービス。 ワインを中心に酒類や飲料の全般の知識を持つサービススタッフとなります。 仕入れや在庫管理、品質・保存管理からお客様の好みや料理に合わせた最適なワインの提案・提供全般を担当します。 そのためにはワインの味や知識、また提供される料理の事もしっかり把握しておかなければなりません。 ワインは世界中から取り入れているため、年代や産地などの知識や料理に合わせたワインリストの作成も仕事の1つとなります。 ワインはもちろんの事、飲料や料理など幅広い知識や味の見極めが必要となるため、日頃からシェフともコミュニケーションを取りしっかり、料理の理解をしておく事も重要な仕事となります。 資格は必須ではありませんが、資格を持っているとブドウの認定バッジをもらえるため、サービスをする上でもワインの専門家としてお客様からの信頼を得る事ができます。 また、ワインに関する業務を全て任せてもらえたり、料理とのマリアージュを考える事ができたりと仕事の幅も広がりキャリアアップを目指す事ができるなどのメリットがあります。     ④バーテンダー   バーテンダーとは、お客様の要望に合ったカクテルやワインなどアルコール飲料を提供する人を指します。 主な仕事内容は、カクテル作りやワイン・ビールなどのアルコール飲料の提供。 その他、店舗の清掃やカクテルの補充・食材の買い出し・グラスの準備・在庫管理・予約の確認、フルーツカッティング、お酒のつまみとなる簡単な調理などの仕込みも行います。 カクテル作りでは、お客様一人ひとりの好みや希望・気分などに合わせて、何百種類とあるお酒の中から選定し提供していきます。 また、お酒を提供すると共に、よりお客様に楽しく満足してもらうおもてなしをするのもバーテンダーの大切な仕事です。 ただ接客すれば良いというわけではなく、お客様の雰囲気を感じ取りながら話したいお客様なのかそれとも1人で静かに飲みたいお客様なのかを見極めコミュニケーションを取っていきます。 バーやラウンジでは様々な年代の方や職業の方、またホテルや高級店の場合はハイクラスなお客様が来店する事も多くあるため、所作やマナーを意識した高度な接客技術が求められます。     ⑤調理   宴会やレストランでの調理を担当。 ホテルにとって料理のクオリティーは非常に大切なものとなります。 料理はお客様へのおもてなしの1つでもあり、ホテルの印象を左右すると言っても過言ではありません。 料理が美味しければ継続的なリピーターも見込めます。 ホテルによってレストランの数は異なりますが、10以上のレストランがある場合は、調理スタッフが300人以上になる事も。 ホテルでの調理場のトップは総料理長と呼ばれ、現場の責任者として調理はもちろんの事、衛生管理やスタッフの指導・マネジメントも行います。 シェフの下にはスーシェフ・コック・ソーシエ・ブッチャー・ガテマンジャー、菓子担当のパティシエ、パン製造のベーカリーなどの担当がおり、それぞれの持ち場によって仕事内容が変わります。 調理スタッフは、食材の仕入れ・仕込み・調理・調理補助・洗い場・後片付け・発注など多岐に渡り業務があり知識や技術が必要となります。 調理の仕事は経験年数やスキルによって段階によって持ち場が変わります。 最初は見習いとして勤務し、掃除や洗い場・食材の下処理・仕込みなどを担当しながら食材や調理器具などを覚えていき、その後担当の持ち場で調理するようになり、最終的に料理長や調理長・シェフとなります。     ⑥パティシエ   レストランのランチやディナー、デザートビッフェなどで提供されるデザート・スイーツを手がけます。 「アセットデセール」と呼ばれる皿盛りデザートを作る事が主な仕事となりますが、レストランによってはデザートだけでなく調理補助を行う事もあります。 その他ホテル内のラウンジやショップなど自社の施設で販売するスイーツ・洋菓子の製造、商品開発なども行います。 結婚式も行えるホテルであれば、ウェディングケーキやゲストのデザートを任される事も。 新郎新婦に満足頂くウェディングケーキを作るためには、ヒアリング能力や提案力、パティシエとしての技術も求められます。 また結婚式の際には、何百人ものお客様にデザートを出さなければならないため、皆で協力してすばやくスイーツを作っていきます。 大変な面もありますが、ウェディングシーンを華やかに演出し、新郎新婦の心に残るウェディングケーキを作る事ができるパティシエの仕事はとてもやりがいがあります。 ホテルでは、このように様々なシーンで沢山のスイーツやデザートがふるまわれます。 色とりどりの様々なスイーツに触れられるのが、ホテルパティシエの魅力の1つでもあります。 ホテルで働くパティシエは、店舗で働くパティシエとは異なり、調理部門やサービス部門など、様々な部門と協力し、コミュニケーションをとりながら仕事を進めていく事ができます。 異なる職種のプロフェッショナル達と協力して働く事ができるのも大きな魅力です。     ⑦ベーカリー(ブーランジェ)   ホテル内でお客様に提供するパンを作る仕事です。 殆どのホテルは自社でパンを焼いており、朝食やランチ・ディナー・ビュッフェやカフェ・パーティや結婚式で提供され、ベーカリーショップで販売している事もあります。 様々な種類のパンを大量に作るため朝早くから準備しています。 業務は工程ごとに分業化しており、数種類のパンを様々な場所に必要なタイミングで焼き上がるよう調整しながら、担当の持ち場で仕事を進めていく流れとなります。 衛生管理や在庫管理、お客様に喜んでもらえるよう様々な種類のパンの考案なども大切な仕事になります。     ⑧スチュワード   食器やシルバーなどの洗浄やメンテナンス・管理する人を指します。 料飲部門は、調理・接客スタッフと共に、食器のスペシャリストであるスチュワードが支えています。 ホテルでは、高価な食器やグラスなどが数多く使われています。 通常のレストラン営業はもちろん、披露宴をやパーティーを行う際にも美しい食器やシルバーは欠かせないアイテムです。 特に高級ホテルのレストランでは、食器の豪華さや美しさに目を奪われる事がありますよね。 アイテム数は、1000〜2000にも上ると言われており総額では2〜3億円となる事も。 スチュワードは、膨大な数の食器やシルバーをピカピカにし、お客様が気持ちよく使える状態にする事、大きな資産をきちんと管理する事が仕事になります。 管理方法には特別な知識も必要となります。 例えば、食器には繊細なガラスの器や薄手の陶器、錆が出やすい銀器などがありますので、食器の破損を防ぎ、傷つけないよう丁寧に磨き上げていく専門知識が求められます。 綺麗に磨き上げられた食器やシルバーなどは、使っていても心地よいものですよね。 スチュワードの仕事は、裏方の仕事になりますが、破損する食器類の無駄なコストを削減する事や、お客様を満足させる事ができる非常にやりがいのあるお仕事です。 専門的な仕事となるため外部の企業に委託する場合もあります。          まとめ         ホテルの料飲部門のお仕事に関してご紹介しました。 お客様に快適な時間を提供し、喜んでもらえるというやりがいだけでなく、チームワークで空間を作り上げていく楽しさや達成感も得る事ができます。 料飲部門内で経験を積んだ後に、他部門へ異動する事や管理職への異動など様々なキャリアプランがあります。 高いホスピタリティが求められるホテルの仕事ですが、職種や配属部門によって仕事内容は異なりますので、ご紹介した情報も参考に自分に合う職種を見つけてみて下さいね。     *ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望されいる方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.14

ホテルの料飲部門のやりがいとは?仕事内容の魅力と働く方法を解説

  1日のスタートである朝食から、1日を終える飲食の提供などホテルにはなくてはならない存在である「料飲部門」ホテル内の飲食施設には、カフェやレストラン・バーなどがあり、様々な目的で日々多くのお客様がいらっしゃいます。 今回は、ホテルの料飲部門のやりがい、また料飲部門で働く方法に関してお伝えします。     目次            1:ホテルの料飲部門の仕事のやりがい2:ホテルの料飲部門のスタッフになるには3:まとめ     ホテルの料飲部門の仕事のやりがい   ホテルの料飲部門のお仕事には様々なやりがいがありますが、代表的なものをご紹介していきます。  ・ホテルの料飲部門の職種は→こちら     ①お客様に喜んでもらえる   ホテルの料飲部門の1番のやりがいは、「お客様の喜ぶ姿を近くで見られる」という点です。 お客様の笑顔や喜ぶ顔を見る事ができ、「美味しかった」「ごちそうさま」「また来るね」など直接感謝の言葉を頂く事ができます。 ホテルには様々な部門があり、お客様と直接関わる機会が多い職種もありますが、食事はお客様にとって重要な時間であり記憶にも強く残りやすいです。 食事はお客様と接する時間も他の職種より長い時間となる事が多いですよね。 フロントの対応が好印象だったり、客室が素晴らしくても、食事の思い出が良くなければホテルの印象も悪くなりリピートしてもらえなくなる可能性もあります。 そのため責任も大きくなりますが、お客様が楽しく食事をしている姿や帰り際に感謝の言葉を頂けるなど、大きなやりがいを感じる事ができるでしょう。 同じ料飲部であっても、役割はそれぞれ違い、様々な職種のプロフェッショナルが集まり協力しながら仕事に従事しています。 1つのお店を皆で作り上げていく楽しさを感じる事ができるでしょう。     ②語学力を活かせる   ホテルには日本国内のお客様だけでなく、各国から様々なお客様が来られます。 料飲部門でもお客様と接する機会が多いため、語学力があるようであれば大いに役立つ事ができます。 多くの外国のお客様とコミュニケーションを取る機会も、仕事をする上でやりがいに繋がります。      ③チームワークで仕事ができる   ホテルには様々な職種が存在し、それぞれ連携しながらサービスの提供をしています。 同じ料飲部であっても、役割はそれぞれ違い、あらゆる職種のプロフェッショナルが集まり協力しながら仕事に従事しています。 また、料飲部以外にも、宿泊部門・宴会部門・婚礼部門・営業部門など多くの職種のスタッフが携わっています。 様々な職種のプロフェッショナルと出会える為、勉強になる事も沢山あります。     ④高いサービススキルを身につけられる   ホテルの仕事は、接客業の最高峰とも言われています。 そのため、下記のようなスキルを幅広く身に付ける事ができます。   ・コミュニケーション能力・ホスピタリティ・礼儀・マナー・問題解決能力・折衝能力・対応力  ホテルの経験を積めば積むほど、知識やスキルが身につき成長を感じる事ができます。     ⑤成果が評価されキャリアアップできる   ホテルでのキャリアプランは、「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」に大きく2つに分けられます。 スペシャリストは「専門職」、ゼネラリストは「総合職」とイメージすれば分かりやすいかもしれません。 スペシャリストは、ある特定の職種に特化し、高い専門的な知識を持っている者の事を指し、部署の異動をする事なく1つの部署でそのみちを極めていくもの。 料飲部門の職種の場合は、「スペシャリスト」を選ぶ事も可能ですが、「ゼネラリスト」のコースを選ぶ方が多く、ホテルマンとしてキャリアアップしていく上で経験しておきたい大切な職種になります。 料飲部門での接客経験を積んだのちに、マネージャーや支配人といった役職に就き、全体のマネジメント能力を身につけていきます。 ホテル経営の中枢に携わりたいという方は、最終的に総支配人までステップアップする事が可能です。 自分の努力次第で昇進やヘッドハンティングの可能性も高くなり、自身のスキルアップを目指す事ができます。      ホテルの料飲部門で働くには    ホテルスタッフになる方法としては、新卒採用と中途採用があります。     専門学校で学ぶ   現在ホテリエになるための専門学校は、全国に約100校あります。 学費は年間100〜150万円ほど。 専門学校には、ホテルの現場、そしてゆくゆくはマネジメントまでできる人材として活躍できるために、様々なコースがあり、一般的なビジネススキル・マナーから、ホテル業界で働く際に必要な知識やスキルなどの学科授業と実習指導があります。 具体的には、フロントサービスや料飲サービス、またワインの知識なども学べ、ホテル業界の歴史やマネジメント、サービス英会話などのカリキュラムもあります。 また高級ホテルであれば、VIPなお客様の接客をする事もあるため、接遇の心構えや礼儀作法、一流のサービスマンとしてのマナーなども教わる事ができるでしょう。 調理やパティシエ・パン製造のスタッフであれば、専門学校に通う事でより専門的な知識や技術をつける事ができます。 また、資格取得のための授業や就職のサポートも手厚く、ホテル企業への就職活動ではメリットが多いという特徴があります。 インターンシップ(約2ヶ月〜半年)を行なっている学校が殆どで、現場で実際のホテル業務を学ぶ事もできます。     短大・大学へ進学する   ホテル専門の学部があるところは少ないのですが、観光学科などを設けている大学もあります。 将来的なキャリアプランを見据えて、大手ホテルでは大卒者を積極的に採用するケースもあります。 一般的な短大や大学では、ホテル関連の学部でなくても、学校の授業やゼミなどで幅広い知識や教養を学ぶ事ができるため、ホテリストとして働く際にはもちろんの事、将来的に管理職や本社の経営、マーケティング部門等へのキャリアチェンジをする際にも役立ちます。 様々な知識や能力をつける事ができるためホテル業界に就職した際も活かす機会が多くあります。 近年では、近年外国人のお客様も増えいている事から、語学力や幅広い教養が求められている事や、マネジメントを行う管理職や本社へのキャリアチェンジなども見据えて、大卒を採用する企業が増えています。 特に大手ホテルの求人は「大卒」となっている事もあり、大学を卒業していないと求人に応募できない事もあります。 ホテル業界は、入社後の研修制度も整っているので知識や経験がなくても問題なく入社できます。 採用試験では、英会話力が重視されるので、語学力はしっかりと身につけておいた方が良いかもしれません。     異業種の経験を活かす   ホテルの仕事は、礼儀やマナー・ホスピタリティが必要となり即戦力を求める傾向があります。 きちんとした言葉遣いや身だしなみ・立ち振る舞いが大切になります。 そのためホテルに関する知識も大切ですが、それ以上に社会人としてのビジネスマナーや常識、接客サービスの基本が身についている事が重視されます。 業界や職種は未経験であっても社会人としての経験は活かせる場面が多いので、接客や営業の経験を積むのが近道であり転職しやすくなるでしょう。 また、ホテルには外国人のお客様も多くいらっしゃいますので、英語や中国語・韓国語などコミュニケーションレベルの外国語スキルがあると即戦力となります。 語学を活かして仕事した経験がある人は大いにアピールしましょう。     ホテル業界でアルバイト経験を積む  アルバイトで接客経験を積むとホテルでの仕事内容の理解ができており、採用後もスムーズに業務に就ける事から比較的有利になるケースもあります。 ホテルには様々な業種・職種がありますのでアルバイトとして働いているスタッフも多くいます。 アルバイトスタッフとして、現場で必要なスキルを身につけておくと、採用面接でも経験をアピールできます。 現場での仕事を認められ、契約社員や正社員へ登用されるという可能性もあります。     ホテル専門転職エージェントを利用する   ホテル業界未経験の場合は、転職エージェントを利用すると転職への近道になります。 特にホテル業界に特化したエージェントを使うと多くのメリットがあります。 ホテル業界の最新の情報が入ってきやすく、より詳しく業界についての情報をお伝えする事ができるからです。 また、ホテル企業とのパイプが太い為、非公開求人や最新求人が入ってきやすい点等があげられます。 自分では交渉しにくい年収交渉や、求人資料だけでは分からない就職後の様子なども知る事が可能になります。 また、第三者が加わる事により客観的に御自身を見直す事で新たな魅力を発見できるという可能性があるという点も大きなメリットでしょう。        まとめ         ホテルの料飲部門のやりがいや、なり方に関してご紹介しました。 ホテルには、様々な組織・部門があり多くの職種のスタッフたちが働いています。 お客様に快適な時間を提供し、喜んでもらえるというやりがいだけでなく、チームワークで空間を作り上げていく楽しさや達成感も得る事ができます。 高いホスピタリティが求められるホテルの仕事ですが、職種や配属部門によって仕事内容は異なりますので、ご紹介した情報も参考に自分に合う職種を見つけてみて下さいね。     *ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望されいる方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。      

2025.12.14

ホテルで役立つ料飲関連の資格とは?レストランサービス・ソムリエなどを解説

  ホテル業界で働きたい!と思った時に、資格を持っていた方が良いのか気になる方も多いのではないでしょうか? ホテルの仕事は、高い接客スキルや専門的なスキルが必要となるイメージもありますよね。 今回は、ホテルで働く際に役立つ料飲関連の資格をご紹介します。   目次                         1:ホテルで働く際に役立つ資格一覧2:料飲関連の資格3:まとめ     ホテルで働く際に役立つ資格一覧     ホテルで働く際に必須な資格はありません。 中途採用の場合は、即戦力を求められるのでどちらかというと資格より人柄や経験の方が重要視されます。 しかし、ホテルでの仕事はホスピタリティが非常に重要であり、語学などを必要とする職種もあるため、資格を持っていた方が有利になる事もあります。 高度な接客サービス能力を身につけている事が証明され、様々なシチュエーションにおいてお客様に満足してもらえるサービスを提供する事ができるようになります。 ホテルで働く際に有利になる資格は、主に下記の4つになります。 今回は③料飲関連に関してご紹介させて頂きます。 ①ホテル全般はこちら②マナー・サービス関連はこちら   ①ホテル全般 ②マナー関連 ③料飲関連 ④語学 ホテルビジネス実務検定 マナープロトコール検定 レストランサービス技能検定 TOEIC ホテル実務技能認定試験 接客サービスマナー検定 ソムリエ   ホテルマネジメント技能検定 サービス接遇検定           料飲関連の資格         ①レストランサービス技能検定 国家試験になり、飲食業界やホテル業界で働く人を対象に、サービスのスペシャリストとして接客の技能を検定する資格となります。 試験は3級~1級まであり、合格者には国家技能検定資格レストランサービス技能士の称号が与えられ認定バッチを付ける事ができます。 食品衛生に関する一般的な知識から、サービスの基本的な知識・技術、マナーやクレーム対応、安全管理まで飲食店で働く際に必要な事を網羅。 学科試験+実施試験となっており、受験資格は全て実務経験が必要となります。 実務経験者である事から、そこまで難しいと感じない受験者が多いようですが1級は難易度が上がるようです。    【資格詳細】 ■3級 受験対象:飲食サービスの実務経験が1年以上受験実施:年1回試験時間:学科試験120分・実技試験9分合格基準:学科・実技ともに60点受験費用:学科試験6500円・実技試験10,000円■2級受験対象:3級取得後2年以上の実務経験受験実施:年1回試験時間:学科試験120分・実技試験15分合格基準:学科・実技ともに60点受験費用:学科試験6500円・実技試験13,000円■1級受験対象:2級取得後4年以上の実務経験受験実施:年1回試験時間:学科試験120分・実技試験30分合格基準:学科・実技ともに60点受験費用:学科試験6500円・実技試験23,500円     ②ソムリエ資格   ソムリエとは、ワインバーなどの飲食店や、ホテルのレストランでワインを担当しサービスを行うスタッフを指します。 日本ソムリエ協会のソムリエ資格は業界経験者向けとなっており、飲食関連や酒類業界での職務経験が必要となります。   【資格詳細】■受験対象・酒類業界で通算3年以上の経験なおかつ第一次試験日の際にも従事している事、もしくはソムリエ協会会員歴2年以上で酒類業界での職務を通算2年以上・20歳以上■一次試験筆記試験。2018年度試験よりCBT方式になったためコンピューターを利用した試験方式となりました。試験の申し込みを行うと日本ソムリエ協会から教本が送付され、その中の記載事項から出題されます。一次試験は難易度が高めとなっています。 ■二次試験(時間:40分) テイスティング、論述試験。テイスティング試験では、ワイン3種類とワイン以外の酒類がマークシート方式で出題されます。論述試験は、例年3題出題されており三次試験の内容として審査されます。 ■三次試験(7分)サービス実技。ワインの開栓及びデカンタージュを行います。試験官がお客様役となり目の前で模擬サービスを実施します。飲食店などに勤務して仕事でしている場合は比較的スムーズにできるでしょう。■書類審査三次試験まで全て通過すると書類審査となります。期日までに書類を提出していたり、受験資格を満たしていれば通過します。書類に漏れや不備がないようきちんと確認しておきましょう。■受験費用一次試験:25,440円 /会員の方:17,210円二次試験:12,690円 /会員の方:6,520三次試験:6,340円 /会員の方:3,260円     ③その他   その他に飲食関連の資格としては以下のものがあります。   ①調理師免許国家資格であり、調理技術や衛生知識、食品学、栄養学が身についている事の証明となるもので信用度の高い資格です。受験資格は2つあります。1つは各都道府県が指定している調理師の専門学校に1年以上通い卒業する事です。この場合は受験しなくしても資格を取得する事ができます。もう1つの方法は、飲食店での調理の実務経験が2年ある事です。これはアルバイトでもパートでも構いませんが、週4日以上、1日6時間以上と決まっています。②食品衛生責任者食品衛生責任者は食品の製造・調理・販売などが衛生的に行う場合に必要な資格であり、必要な責任者の事です。食品を取り扱う施設には、食品衛生責任者の設置が義務付けられています。誰でも受験できますが、自治体によっては制限しているところもあります。③製菓衛生師多くのパティシエが取得しており、製菓の技術や衛生知識、食品学、栄養学が身についている事の証明となる資格です。飲食の仕事に携わる際、衛生知識はとても重要であり信頼度の高い資格となっております。受験は菓子製造業にて2年以上実務経験か、都道府県知事が指定する養成施設で1年以上学ぶ事が条件となっています。        まとめ         料飲関連の資格をご紹介させて頂きました。 必須ではありませんが、ホテルに関する資格を持っていると、ホテル業界の専門的な知識がつくため、必要な基礎知識が身についていると証明されます。 また、管理職になると様々な知識も必要になりますし、企業によっては資格手当が出るなど収入アップにつながる可能性もあります。 資格を取得していると下記のようなメリットがあります。   *資格を取得するメリット* ①転職・就職に有利 ②即戦力として現場に出られる③お客様に信頼感や安心感を与えられる④資格手当が支給される事も   資格を取得するメリットや資格の取得方法は→こちら   *     ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.14

ホテルで働く際に資格は必要?役立つ資格②サービス・マナー関連

  ホテル業界で働きたい!と思った時に、資格を持っていた方が良いのか気になる方も多いのではないでしょうか? ホテルの仕事は、高い接客スキルや専門的なスキルが必要となるイメージもありますよね。 今回は、役立つ資格①ホテル全般に続き、ホテルで働く際に役立つサービス・マナー関連の資格をご紹介します。   目次                      1:ホテルで働く際に役立つ資格一覧2:サービス・マナー関連の資格3:まとめ     ホテルで働く際に役立つ資格一覧     ホテルで働く際に必須な資格はありません。 中途採用の場合は、即戦力を求められるのでどちらかというと資格より人柄や経験の方が重要視されます。 しかし、ホテルでの仕事はホスピタリティが非常に重要であり、語学などを必要とする職種もあるため、資格を持っていた方が有利になる事もあります。 高度な接客サービス能力を身につけている事が証明され、様々なシチュエーションにおいてお客様に満足してもらえるサービスを提供する事ができるようになります。 ホテルで働く際に有利になる資格は、主に下記の4つがあります。   今回は②マナー関連に関してご紹介させて頂きます。 ①ホテル全般はこちら③料飲関連はこちら   ①ホテル全般 ②マナー関連 ③料飲関連 ④語学 ホテルビジネス実務検定 マナープロトコール検定 レストランサービス関連 TOEIC ホテル実務技能認定試験 接客サービスマナー検定 ソムリエ   ホテルマネジメント技能検定 サービス接遇検定         サービス・マナー関連の資格      ①マナー・プロトコール検定   NPO法人日本マナー・プロトコール協会が実施している検定。 テーブルマナーや社会人として必須のビジネスマナー、プロトコール(国際儀礼)に関する知識や技能を認定する資格です。 3級・2級・準1級・1級があり、マナーの基本知識を確認したいという方から、マネジメントする立場の方や客室乗務員・ホテル・ブライダルなどのサービス業の方などが多く取得されています。 それぞれのキャリアやスキルに応じた級を受検する事ができます。   【資格詳細】 ■3級受験対象:不問受験実施:年2回試験時間:90分合格基準:110点以上(150点満点)※合格率:80~90%受験費用:4,950円■2級受験対象:不問受験実施:年2回試験時間:90分合格基準:66点以上(100点満点)※合格率:50%前後受験費用:6,600円■準1級受験対象:2級取得者受験実施:年2回試験時間:90分合格基準:選択問題、論述問題各60点以上かつ、合計で130点以上 (各100満点)受験費用:9,900円■1級受験対象:準1級取得者 ②接客サービスマナー検定 NPO法人日本サービスマナー協会が実施。 接客の基本・立ち居振る舞いからビジネスマナーなどの様々な知識・技能により、ビジネスの世界でお客様に対して上質なサービスをできるような人材の育成を目的としています。 接客サービスや接遇、ビジネスマナーの知識や能力を判定する検定で、高度な接客サービス能力を身につけている事が証明されます。 3級・2級・準1級・1級があり、それぞれのキャリアやスキルに応じた級を受検する事ができます。   【資格詳細】 ■3級受験対象:不問受験実施:年4回試験時間:60分合格基準:70点前後(100点満点中)受験費用:5,000円■2級受験対象:不問受験実施:年4回試験時間:60分合格基準:60~65点(100点満点中)受験費用:7,000円■準1級受験対象:不問受験実施:年4回試験時間:80分+実技試験合格基準:筆記試験・60~65点(100点満点中)/実技試験・60%以上のポイント取得受験費用:9,000円■1級受験対象:不問受験実施:年4回試験時間:80分+実技試験合格基準:筆記試験・75点前後(100点満点中)/実技試験・60%以上のポイント取得受験費用:12,000円   ③サービス接遇検定 公益財団法人実務技能検定協会が実施。 接客サービスに関する心構えや技術・応対スキル・知識・技能を判定する民間の検定試験です。 サービスをする上での考え方や言葉使い・トラブル対応・おもてなしの心や立ち振る舞いを学ぶ事ができるので、ホテルで働く際には有利になる資格です。 3級・2級・準1級・1級があり、3級と2級は誰でも受ける事ができます。 それぞれのキャリアやスキルに応じた級を受検する事ができます。 【資格詳細】 ■3級受験対象:不問受験実施:年2回試験時間:90分合格基準:理論(60%以上)+実技(60%以上)受験費用:3,800円■2級受験対象:不問受験実施:年2回試験時間:90分合格基準:理論(60%以上)+実技(60%以上)受験費用:5,200円■1級受験対象:不問受験実施:年2回試験時間:120分合格基準:理論(60%以上)+実技(60%以上)受験費用:7,800円■準1級受験対象:2級合格者受験費用:5,900円            まとめ            マナー・サービスに関する資格をご紹介させて頂きました。 必須ではありませんが、ホテルに関する資格を持っていると、ホテル業界の専門的な知識がつくため、サービス業に必要な基礎知識を身についている事が証明されます。 また、管理職になると様々な知識も必要になりますし、企業によっては資格手当が出るなど収入アップにつながる可能性もあります。 資格を取得していると下記のようなメリットがあります。   *資格を取得するメリット* ①転職・就職に有利 ②即戦力として現場に出られる③お客様に信頼感や安心感を与えられる④資格手当が支給される事も   資格を取得するメリットや資格の取得方法は、下記を参考にしてみて下さいね。   *参考コラム*ホテルで働く際に資格は必要?取得するメリットと取得方法をご紹介   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.14

ホテル業界で役立つ資格一覧|転職に有利な理由と取得方法を解説

  ホテルの仕事は、接客だけでなく語学力やマネジメント力など幅広いスキルが求められる職種です。 そのため、転職を考える際に「どんな資格を持っていると有利?」と気になる方も多いのはでないでしょうか。 未経験から挑戦できる仕事も数多くありますが、資格を持っている事で採用時に有利になったり、スキルの証明になる事もあります。 そこで今回は、ホテルで働く際に役立つ資格や資格を持っているメリット・取得方法をご紹介します。 ホテル業界への転職を考えている方は、参考にしてみてくださいね。   目次             1:ホテルで働く際に役立つ資格一覧2:資格を持っているメリット3:ホテル関連の資格を取得する方法4:まとめ      ホテルで働く際に役立つ資格一覧     ホテルで働く際に必須な資格はありません。 中途採用の場合は、即戦力を求められるので、どちらかというと資格より人柄や経験の方が重要視されます。 しかし、ホテルでの仕事はホスピタリティが非常に重要であり、語学などを必要とする職種もあるため、資格を持っていた方が有利になる事もあります。 高度な接客サービス能力を身につけている事が証明され、様々なシチュエーションにおいてお客様に満足してもらえるサービスを提供する事ができるようになります。 ホテルで働く際に有利になる資格は、主に下記になります。   ①ホテル全般 ②マナー関連 ③料飲関連 ④語学 ホテルビジネス実務検定 マナープロトコール検定 レストランサービス技能検定 TOEIC ホテル実務技能認定試験 接客サービスマナー検定 ソムリエ   ホテルマネジメント技能検定 サービス接遇検定       ①の詳細→こちら②の詳細→こちら③の詳細→こちら      資格を持っているメリット     ホテル関連の資格を持っていると、キャリアにおいて様々なメリットがあります。 採用時のアピールにつながるだけでなく、入社後のスキルアップや昇進のチャンスを広げる事も可能です。     ①転職・就職に有利  ホテル業務の知識や語学力などの証明となり、一定の能力を有しているアピールになります。 例えば、人柄や経験がほぼ同じ2人の選考で迷った際に、資格を持っていれば選考を通過できる可能性が高まります。     ②即戦力として現場に出られる 未経験者の場合、就職後すぐに即戦力として働く事は難しくなりますが、ある程度接客や営業経験を積んでおり、更に資格を取得していれば即戦力として働く事ができます。 資格を持っていると、企業はスキルや知識がある認識します。 どのホテルでも比較的研修制度がしっかり整っており、未経験であってもある程度知識をつける事は可能ですが、全ての企業が研修制度を設けているわけではありません。 資格を持っていると就職した後も即戦力としてすぐに現場に出る事ができるので役に立つでしょう。     ③お客様に信頼感や安心感を与えられる 現場で実践できるスキルや専門的な知識を身につける事ができる為、お客様に信頼感や安心感を与えられる事ができます。     ④資格手当が支給される事も ホテルマンは実に様々なスキルが必要となります。 近年では訪日外国人が増えていますので、語学スキルがあると有利になりますしマナーや接客スキルも必要となります。 企業によっては、ホテルで働く際に役立つ資格を持っていると「資格手当」が出るところもあります。   ホテル関連の資格取得の方法 ホテル系の資格を取る方法は、大きく分けて3つあります。 それぞれにメリットや注意点があるため、自分のライフスタイルやキャリアプランに合った方法を選ぶ事が大切です。     ①専門学校に通う   専門学校では、講師が資格取得や就職のサポートをしてくれますので、資格取得に関して1番の近道になります。 2年という期間や費用はかかるものの、効率よく勉強できるので合格への確実性を高める事ができます。 勉強に励むための強制力があるので、一人での勉強にくじけてしまう人に向いている方法。 大学を卒業した人や社会人向けに一年制のコースがある学校もあります。 資格取得のためだけでなく、授業や就職のサポートも手厚いのでホテル企業への就職活動では有利になるでしょう。 専門学校によって異なりますが、学費はおよそ100〜150万円前後となっています。   ②通信教育を利用する  専門学校やスクールに通う時間なかったり、学費を抑えたいという方には通信教育が便利です。学習する期間大体3ヶ月~1年ほど。 独学に近い形にはなりますが、通信教育ではプロのアドバイスや各社オリジナルのテキスト・DVDを活用し勉強ができるようになっています。 会社によってはコースもいくつか種類があり金額も変わってきます。 空いた時間に効率よく勉強できるメリットがありますが、自宅学習になるので強い意志がないとくじけてしまいがちです。     ③独学で勉強する 専門学校やスクールに通う時間がなかったリ、通信教育を受けたりするための費用がない場合は、独学で勉強し資格を取得する事も可能です。 ただし、講師もいなくテキストなどもないため自分自身で参考書や本・書籍で勉強する事となります。 どのテキストを使うか、どう学習を進めるか指針がないのでうまく勉強が進まない可能性もあります。 資格取得に向けて自分の勉強方法を確立していく事が重要となります。 大変ではありますが、お金や時間に縛られる事なく勉強ができます。       まとめ        資格を持っていなくても、就職面接において不利になるという事はありません。 前述したように、どちらかというと資格よりも経験や人柄の方が重視されますが、資格を取得しているとメリットも多くあります。 資格を取得しておけば、未経験であっても転職に有利になったり、スキルアップにつなげられる事もあります。 また、資格を取得の勉強をする事で、ホテルの仕事の深い知識や専門的な知識が身につくのはもちろんの事、ホテル業界の知識も習得する事ができます。 ホテル関連の資格は複数あるので、職種やキャリアプランに合わせて資格取得を目指しても良いでしょう。   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.14

ホテル業界で役立つ資格一覧|未経験・転職に有利な検定をご紹介

  ホテル業界で働きたい!と思った時に、資格を持っていた方が良いのか気になる方も多いのではないでしょうか? ホテルの仕事は、高い接客スキルや専門的なスキルが必要となるイメージもありますよね。 そこで今回は、ホテルで働く際に役立つ資格をご紹介します。    目次                          1:ホテルで働く際に役立つ資格一覧2:ホテル全般の資格3:まとめ     ホテルで働く際に役立つ資格一覧     ホテルで働く際に必須な資格はありません。 中途採用の場合は、即戦力を求められるのでどちらかというと資格より人柄や経験の方が重要視されます。 しかし、ホテルでの仕事はホスピタリティが非常に重要であり、語学などを必要とする職種もあるため、資格を持っていた方が有利になる事もあります。 高度な接客サービス能力を身につけている事が証明され、様々なシチュエーションにおいてお客様に満足してもらえるサービスを提供する事ができるようになります。 ホテルで働く際に有利になる資格は、主に下記の4つになります。 今回は、①ホテル全般の資格に関してご紹介させて頂きます。 ②マナー関連は→こちら③料飲関連は →こちら   ①ホテル全般 ②マナー関連 ③料飲関連 ④語学 ホテルビジネス実務検定 マナープロトコール検定 レストランサービス関連 TOEIC ホテル実務技能認定試験 接客サービスマナー検定 ソムリエ   ホテルマネジメント技能検定 サービス接遇検定          ホテル全般の資格         ①ホテルビジネス実務検定   H検とも呼ばれている、日本ホテル教育センターが実施するホテルの実務知識の理解度を確認する検定試験。 実務知識とは、宿泊・飲食・宴会といった現場でのサービスや問題管理能力や、マーケティング・総務・人事・経理会計などのマネジメント業務を指します。 1999年から実施されている検定で年間2000人が受験。 ベーシックレベル(2級・1級)とマネジメントレベル(2級・1級)があります。 ホテル業界では評価を得ている信頼できる検定となっています。   【資格の詳細】 ■ベーシックレベル2級・1級受験対象:不問受験実施:年2回試験時間:90分合格基準:各科目の正解率が60%以上、かつ全体の正解率が65%以上受験費用:5,100円(税込) ■マネジメントレベル2級・1級受験対象:ホテル業界の管理職の方や管理職を目指す方受験実施:年1回試験時間:90分合格基準:正解率が60%以上、かつ全体の正解率が65%以上(2級)正解率が80%以上、かつ全体の正解率が85%以上(1級)受験費用:8,200円(税込)   ②ホテル実務技能認定試験 サーティファイホテル実務能力認定委員会が実施。 ホテル実務と業界動向をふまえた能力認定試験であり、ホテル業における専門分野(サービス・飲食・宿泊など)の知識や語学力を認定する試験。 初級と上級があり、ホテル業界で必要とされる業務スキルの証明となります。   【資格詳細】 ■初級受験対象:不問受験実施:年2回試験内容:宿泊部門や飲料部門などの基本的な知識や業務、言葉遣いや接客マナーの測定試験時間:60分合格基準:正解率が60%以上受験費用:6,300円(税込)■上級受験対象:不問受験実施:年2回試験内容:高度な接客スキルや経営管理、マネジメント、ホテル業界の歴史や関連業界の動向を理解しているかの測定試験時間:90分合格基準:正解率が60%以上受験費用:6,900円(税込) ③ホテル・マネジメント技能検定   宿泊業界で初めての国家資格で、ホテルマネジメントに必要な専門知識や運営力を測定する検定。 筆記・記述・口述の3つの形式で幅広い知識が問われます。 3級・2級・1級があり、これから宿泊業界を目指す方から、マネジメントする立場の方までそれぞれのキャリアやスキルに応じた級を受検する事ができます。   【資格詳細】 ■3級受験対象:不問受験実施:年2回試験内容:ホテルマネジメント(経営)・財務管理・リスク管理・組織、人材マネジメントなど試験時間:90分合格基準:正解率が60%以上受験費用:学科・8,500円実技・8,500円 ■2級受験対象:6年以上の実務経験、もしくは3級合格者で5年以上の実務経験受験実施:年2回試験内容:ホテルマネジメント(経営)・財務管理・リスク管理・組織、人材マネジメントなど試験時間:90分合格基準:正解率が60%以上受験費用:学科・8,700円実技・29,900円 ■1級受験対象:11年以上の実務経験、もしくは2級合格者で6年以上の実務経験、もしくは3級合格者で8年以上の実務経験受験実施:年2回試験内容:ホテルマネジメント(経営)・財務管理・リスク管理・組織、人材マネジメントなど試験時間:120分合格基準:正解率が60%以上受験費用:学科・8,900円実技・29,900円            まとめ           ★ホテル全般に関する資格をご紹介させて頂きました。 必須ではありませんが、ホテルに関する資格を持っていると、ホテル業界の専門的な知識がつくため、サービス業に必要な基礎知識・実務を身についている事が証明されます。 また、管理職になると様々な知識も必要になりますし、企業によっては資格手当が出るなど収入アップにつながる可能性もあります。資格を取得していると下記のようなメリットがあります。   *資格を取得するメリット* ①転職・就職に有利 ②即戦力として現場に出られる③お客様に信頼感や安心感を与えられる④資格手当が支給される事も   ・資格を取得するメリットや資格の取得方法は→こちら     *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。      

2025.12.14

ホテル管理職の年収は?役職別仕事内容と給料を上げる方法を解説

  ホテルの管理職は、大きな責任が伴うポジションであり、将来的な年収がどの位なのか気になる方も多いと思います。 そこで今回は、ホテルの役職の種類や仕事内容・年収、給料を上げる方法について解説します。   目次             1:ホテルの役職の種類と仕事内容2:ホテルの管理職の年収3:給料を上げる方法は?4:まとめ     ホテルの役職の種類と仕事内容    ホテルには、一般スタッフの上に様々な役職があります。   ①総支配人   総支配人は、ホテルのトップを担う役職で総指揮官。 通常ゼネラルマネージャー(GM)と呼ばれており、一般企業に言う社長にあたるポジションになります。 ホテルの運営と経営に関する全ての責任と権限を持っています。 総支配人の下に副総支配人がつき、宿泊部門・料飲部門・宴会部門など全ての部門が管理下となります。 総支配人は、利益・顧客満足・従業員満足の3つを高める事が使命。 総支配人の仕事は、数字として結果を出す事はもちろんの事、売上やコストといった経営状況を把握し、それに応じて中長期的な事業計画を考えます。 また、顧客満足を高めるため提供サービスの質の確認・把握、従業員が満足して働ける環境作り、持っている力を発揮できるような仕組み作りなど多岐に渡ります。 その他にホテル内の掃除や設備・備品に不備がないか細かくチェックしたり、著名人やお得意様などVIPが訪れた際は自らお出迎をし接客する事も。 常に多面的に物事を考えて最良な判断をする力が求められます。     ②副総支配人 ホテルによっては、総支配人の補佐役として副総支配人を置いているところもあります。 通常アシスタントゼネラルマネージャーと呼ばれており、一般企業に言う副社長にあたるポジションになります。 仕事内容としては、経営管理やサポート・各部門への対応・設備や備品の管理・お客様対応など多岐に渡り、ホテル業務が円滑に進むよう務める事。 総支配人のサポート役として、トップである総支配人とホテルの各部門の間に立ち、調整したり取り仕切る重要な役割があります。     ③支配人   ホテルの規模にもよりますが、比較的大規模なホテルの場合、各部門(宿泊・料飲・宴会)ごとに支配人が置かれます。 業績や顧客満足度向上のため、経営の指針となる計画を立て、各部門での目標を明確化し落とし込みをしていきます。 それぞれの部門の売上・業績管理や、お客様満足度の向上のために何ができるのかを施策し、指示を出すのが仕事になります。 また、各部門のスタッフを束ねる重要なポジションであり、マネジメント力やリーダーシップが問われると共に、職場環境の改善などにも努めます。     ④副支配人   ホテルの副支配人は、支配人の右腕として各部門のスタッフを統括しながら円滑なホテル運営を担う存在。 前述したように、大規模なホテルでは各部門ごとに支配人が置かれます。 支配人のサポートとして、副支配人もホテルの売上を上げるために様々な戦略を練りつつ、顧客満足度向上を第一に考えるポジションとなるでしょう。 各部門のスタッフがきちんと仕事をしているかの監督業務や、ホテルが定めた目標に対する経営管理業務、またホテルの売上を上げるために、企画の立案を行う事も副支配人の重要な業務です。 副支配人は、支配人のサポートとして、ホテル内の各部門の業務が円滑に進むよう管理する立場であり、経営戦略の立案なども行う責任ある仕事を担う立場でもあります。      ホテルの管理職の年収     宿泊業の年収は、他の業界と比較しても年収が低い傾向にあります。 部門長である支配人・副支配人・マネージャーなどの管理職の平均年収額は、400〜600万円が相場とされています。 また、高級ホテルや外資系ホテル、また総支配人クラスになると年収が1,000万円を超える人もいます。 どの業界にも言える事ですが、役職が上がり管理職につくと責任も大きくなりますので、役職手当がつきその分お給与もアップしていきます。 管理職に就くためには、様々な部署で経験を積みスキルアップしていく事が必要となります。現在の日本の平均年収は以下の通りです。    <日本の平均年収> 全体:458万円男性:563万円女性:314万円 (※国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査より)   ◎日本の平均年収と比べると、一般のホテルスタッフの年収は低い水準となっていますが、管理職クラスになると同等か少し上回る結果となっています。 ホテルのグレードや地域、学歴によって多少の差はありますが、一般的なホテルマンの平均年収額は、300万円〜350万程度です。        給料を上げる方法は?    ホテルマンが収入を上げる方法としては、以下のような方法があります。     ①キャリアアップを目指す ホテルのキャリアアップには、スペシャリストとゼネラリストの2つがあります。 スペシャリストは専門職、ゼネラリストは総合職とイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。 どちらのコースを選ぶかは、所属するホテルのキャリアパスによっても異なりますし、自分自身がどのようなキャリアを描きたいかでも変わってきます。 スペシャリストとしてその道を極め給料を上げていく事も可能ですし、ゼネラリストとして、支配人・副支配人・マネージャーといった管理職にキャリアップしていく事で収入が上がります。 ゼネラリストとして管理職を目指す場合には、様々な部署で経験を積み自身のスキルアップを目指す事が重要になります。     ②外資系ホテルや高級ホテルに転職する   給料アップを狙うのであれば転職という手段もあります。 日本には年功序列の制度が根強く残っている企業が多いため、役職に就かないと年収が上がりにくい傾向にあります。 また、一概には言えませんが、ラグジュアリーホテルなど高いサービス力を求められるホテルであれば高年収も狙えますが、ミドルやエコノミー・ビジネスクラスのホテルであれば、客室単価も下がりますし求められるスキルもラグジュアリー程高くないため、給与水準は低くなりがちです。 一方で、海外には年功序列という考え方はなく、勤続年数に関わらず、労働の種類と量に基づいて賃金を支払うという「同一労働同一賃金」が基本。 新人であろうとベテランであろうと、高い成果を出せばそれに応じた高い給与が支払われます。 そのため、会社にとって利益を出せない存在だとみなされると、降格させられたりリストラされる事もありえますし、日系企業に比べ、外資系企業は成果主義・実力主義で競争が激しいので自分個人のスキルアップも必須です。 外資系ホテルはラグジュアリーホテルが殆どで、高価格帯のサービス提供をしている事から、お客様から要求されるサービスレベルや責任も当然高くなります。 世界中からお客様が来館するため、語学力も求められます。 TOEIC・TOEFLなど語学関連資格を取得しておくと役立つでしょう。 求められる仕事のレベルが高ければ高いほど給与水準も高くなっていくので、日系ホテルに比べ年収も高くなる傾向にあります。     ③ホテル関連の資格を取得する   ホテルマンになるために必須の資格はありませんが、ホテル関連の資格を取得していると、転職活動や実際に業務に就いた際に役立ちます。 特に管理職になると様々な知識も必要になりますし、企業によっては資格手当が出るなど収入アップにつながる可能性もあります。       ④ホテル専門の転職エージェントを利用する   ホテル業界に特化した転職エージェントを使うと多くのメリットがあります。 給料面のご相談はもちろんの事、ホテル業界の最新の情報が入ってきやすく、より詳しく業界についての情報をお伝えする事ができるからです。 また、企業とのパイプが太い為、非公開求人や独占求人、最新求人が入ってきやすい点等があげられます。 自分では交渉しにくい年収交渉や、求人資料だけでは分からない就職後の様子などもご案内させて頂きます。         まとめ        ホテルの管理職の平均的な年収に関してお伝えしました。 ホテルの一般スタッフの年収は日本の平均年収と比べると低い傾向にありますが、ホテル業界でしっかり経験を積み、スキルや能力をつけ高い評価を得たり管理職になる事で給料を上げていく事ができる職種です。 また、勤務するホテルの企業規模や業態、またキャリアパスなどによっても異なりますので転職活動をする際には会社の制度などをしっかり確認しておきましょう。 就職している企業で年収が上がらない場合は、経験を活かしてより良い環境や給料の企業へ転職するというのも1つの手でしょう。 経験やスキルをアピールする事で、より高待遇のホテルで働ける可能性もあります。     *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.13

日本のホテル業界の現状と今後|数・動向・将来性を解説

    日本のホテル業界は、コロナ禍を経て大きな転換期を迎えています。 訪日外国人観光客の急増や外資系ホテルの相次ぐ進出により、ホテルの数や業態、求められるサービスは大きく変化しています。 一方で、人材不足や価格競争など、業界が抱える課題もより顕在化してきました。 そこで、今回は、前回のコラムに続いて、日本のホテルの歴史を簡単に振り返りながら、現在のホテル数や最新の動向、そして今後のホテル業界がどのように変化していくのかを分かりやすく解説します。 これからホテル業界への就職・転職を考えている方は、ぜひ業界研究の参考にしてください。     目次            1:日本のホテルの歴史2:日本のホテルの数3:日本のホテルの現在の動向4:日本のホテル業界の今後5:まとめ      日本のホテルの歴史      日本で最初にホテルが建設されたのは1860年。 その後、飛躍的に増えたのは、第二次世界大戦後(1945年〜)の経済復興期になります。 1960年代高度成長期に入ると、日本国内ではホテルの第一次開業ブームを迎えます。 新幹線の開業や海外旅行の自由化、東京オリンピックやIMF(国際通貨基金)の総会の開催に伴い、多くの要人や観光客を迎え入れられる、一流のサービスを提供できる宿泊施設が求めらるように。 ホテルラッシュの始まりとなり現在に至ります。   *参考コラム*【ホテルの歴史①】日本のホテルの始まりは?      現在の日本のホテルの数      旅館業法の改正が施行される前の2017年は、「ホテル営業」と「旅館営業」が分かれていたため、ホテルの件数は下記の通りとなっていました。<平成29年> ホテル営業数:1万402軒前年度より301軒増10年前の平成19年度と比較すると、ホテル軒数は960軒増で10.2%増となっています。おおよそですが、ホテルは1万軒強・旅館は4万軒弱となっており、ホテル営業数は年々増加しているものの、旅館営業数は年々減少しています。その後公布された旅館業法の法改正により、「旅館営業」「ホテル営業」の営業種別が統合し「旅館・ホテル営業」となったため、「ホテル・旅館」の軒数は下記の数字となっています。(参考:厚生労働省 2022年度 旅館・ホテル営業の施設数・客室数及び簡易宿所の施設数)     <令和4年度> ホテル・旅館の合計数:5万321軒客室数の合計数   :177万752室     日本のホテルの現在の動向    総務省が公表したサービス産業動向調査では、2024年2月分(速報)の宿泊業(飲食業含む)の売上高は、前年同月比11.1%増の2.4兆円となっていました。(※参照:総務省 サービス産業動向調査) 日本の宿泊数は、2022年10月にコロナ禍の水際対策の緩和・入国者数の上限撤廃・個人旅行の解禁等により大きく増加しており、下記の通りとなっています。   2023年の延べ宿泊者数5億9,275万人泊(前年比+31.6%) 日本人延べ宿泊者数4億7,842万人泊(前年比+10.2%) 外国人延べ宿泊者数1億1,434万人泊(前年比+592.8%)(※参考:観光庁「宿泊旅行統計調査」)   日本政府は、経済政策の1つに「観光立国」としての推進計画を進めており、2022年10月にコロナ禍の水際対策が緩和されて以降、徐々に回復し2030年までの観光訪日外国人観光客数6千万人を目標としています。   また、訪日外国人旅行消費額を早期に5兆円(令和元年実績:4.8兆円)・国内旅行消費額を早期に20兆円、令和7年までに22兆円にする(令和元年実績:21.9兆円)などの計画を立てています。(※参照:国土交通省 観光立国推進基本計画)   インバウンド需要の見込み・日本人の富裕層も増加傾向などから、外資系ホテルを含め日本全国でも続々とホテルが開業しており、ホテル同士の競争が激化しています。 宿泊業界の市場規模も今後上昇していくと予想されます。 一方で、近年では、一般の民家に宿泊する「民泊」などの需要が増えてきています。 常に進化し続ける顧客のニーズに対応し、快適な滞在を提供するために、価格競争やサービスの差別化が求められていると言えるでしょう。       日本のホテル業界の今後       では、日本のホテル業界は今後どのようになっていくのでしょうか。       ①外資系ホテルの進出 前述したように、今後も日本では更なる外資系ホテルの開業が予定されています。   特に日系ホテル(国内勢)が対峙する外資系ホテルには、世界4大チェーンと呼ばれている下記のホテルなどがあります。   ①マリオット・インターナショナル②ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス③アコーグループ④IHGホテルズアンドリゾーツ(インターコンチネンタルホテルズグループ)   世界4大ホテルチェーンと言われるホテルは、ラグジュアリーホテルが多く、傘下に多数のブランドを保持し世界にチェーン展開しています。 資本が安定しておりブランド力も非常に強いという特徴があります。 現在の日本では、ご紹介した4大ホテルチェーンを含め、1室1泊5万円前後の宿泊料がかかる外資系ラグジュアリーホテルが日本全国で続々と誕生しています。 外資系高級ホテルは、これまでは東京・京都・大阪といった都心部を中心に進出していましたが、インバウンド需要の見込みと日本人の富裕層も増加傾向などの理由から、最近では地方への積極的な出店も相次いでいます。 2023年以降の日本での外資系ホテルの出店は、全国で8割超えとなっており、2023年〜2024年の2年間で日本国内での高級外資系ホテルブランドの開業予定は30施設に及んでいます。 国際的な知名度や有名な最高級ホテルがあれば、安心して訪日できるといった富裕層を含めた外国人観光客が増えるという目的もあるでしょう。 外資系ホテルというと、高級感ホテルを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、日本国内ではシティホテルやリゾートホテル、ビジネスホテル型のホテルも運営されています。 開業や売上を伸ばしている一方で、人材の確保が追いついていないという面もあり、多くの外資系ホテルで採用を積極的に行っています。   *参考コラム* 世界4大高級ホテルチェーンとは?①特徴や外資系ホテルの動向       ②日本のホテルのチェーン化   日本にある殆どの外資系ホテルはチェーン展開していますが、日系ホテルは単独型が多く、チェーン展開はまだ2〜3割程度となっています。 サービスなどの品質が一定しており、コストをあまりかけずに効率的な経営ができるなどスケールメリットを生かしたビジネスができるため、今後日本でもチェーン化が進んでいくでしょう。     ③多様化するホテル業態 日本のホテルは、主に「シティホテル 」「ビジネスホテル」「リゾートホテル」の3タイプでしたが、近年の旅行スタイルの多様化から様々な業態のホテルが誕生しています。 テーマパークやショッピングアーケードなど他の業態と複合している複合ホテル、都心にありながらリゾート気分を味わえるアーバンリゾートホテル、空港構内にあるエアポートホテル、会員制リゾートホテル、多様なニーズを捉えたデザインやサービスなどの専門性を持った、付加価値の高いブティックホテル などがあります。 また、外資系ホテルの開業が相次ぐ一方で、日本では経済格差が広がっている事や、Inn(小規模で安く利用できる宿)とHOTEL(大規模で高級な宿泊施設)を使い分ける人が増えている事から、低価格で宿泊できる宿泊特化型ホテルも今後更に増えていくのではないかと思われます。 旅行スタイルの多様化や外国人観光客が増え続けている事から、ユーザーのニーズに対応できるような様々なホテルが増えていくでしょう。          まとめ         現在の日本のホテルの数や動向に関してお伝えしました。今後も訪日外国人の増加、日本人のライフスタイルの変化、外資系ホテルの相次ぐ進出、旅館経営の近代化の遅れなどから、ホテル営業数の方が様々な形で数を増やしていく可能性があります。「外資系ホテルVS日系ホテル」の構図がより鮮明になってきており、このような動きは更に加速していくものと思われます。これからホテル業界で働きたいと考えている方は業界研究の1つとして是非参考にして下さいね。     *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.13

ホテル業界の役職一覧|キャリアパスと昇進の流れを分かりやすく解説

  ホテル業界で働く時に、将来的にどんなキャリアプランがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。 今回は、ホテル業界の役職について解説します。 これからホテル業界で働きたいという方は、是非参考にしてみて下さいね。 ・ホテルのキャリアプラン については→こちら     目次            1:ホテル業界のキャリアプラン例2:ホテル業界の役職一覧3:キャリアアップするために必要な能力4:まとめ      ホテル業界のキャリアプラン例    前の記事でご紹介したように、ホテルでのキャリアプランは、 「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」に大きく2つに分けられます。 スペシャリストは「専門職」、ゼネラリストは「総合職」とイメージすれば分かりやすいかもしれません。 それぞれのキャリアプランの目指し方についてご紹介していきます。     スペシャリストコース(専門職)   スペシャリストは、ある特定の職種に特化し、高い専門的な知識を持っている者の事を指し、部署の異動をする事なく1つの部署でそのみちを極めていきます。 シェフ・ソムリエ・コンシェルジュ・通訳などが当てはまるでしょう。 一つの職務を全うしたいという方は、実力次第で専門的な職位が用意され、自分の磨いてきた専門スキルを存分に活かし続ける事ができます。 スペシャリストになると、他のホテルからヘッドハンティングされる可能性も十分あります。     ゼネラリストコース(総合職)   ゼネラリストとは、幅広い知識やスキルを持ち合わせた者の事を指します。 そのため、ホテル内の各業務を把握するために、宿泊部門や料飲部門など様々な部門・分野で経験を積み、全体を見通すマネジメント知識や能力をつけていく事が必要となります。 まずは様々な現場で接客経験などを積んだのちに、マネージャーや支配人といった役職に就き全体のマネジメント能力を身につけていきます。 ホテル経営の中枢に携わりたいという方は、最終的に総支配人までステップアップする事が可能です。 総支配人とは、ホテルのトップを担う役職で、ホテルの運営や経営に関する責任と権限を持つ事業執行責任者。 自身のスキルだけでなく、ホテル全体をマネジメントし成長させていく重要な役割を担います。     一般的なキャリアプラン   一般スタッフ ↓ ヘッド(キャプテン) ↓ チームリーダー ↓ アシスタントマネージャー ↓ マネージャー(支配人) ↓ 副総支配人・支配人     ★スペシャリスト・ゼネラリスト共に、ホテルには不可欠な人材であり、高いスキルが求められます。 基本的には、現場で接客経験を積んでから「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」に分かれていく事になります。 いずれのキャリアプランを目指しても、自分の努力次第で昇進やヘッドハンティングの可能性も高くなるでしょう。       ホテル業界の役職一覧     ゼネラリストコースを選んだ場合、マネジメント職や管理職に就く事となります。 ここではホテルでの役職と仕事内容をご紹介していきます。   総支配人(ゼネラルマネージャー)   総支配人は、ホテルのトップを担う役職で総指揮官。 通常ゼネラルマネージャー(GM)と呼ばれており、一般企業に言う社長にあたるポジションになります。 ホテルの運営と経営に関する全ての責任と権限を持っています。 総支配人の下に副総支配人もしくは副支配人がつき、更に宿泊部門・料飲部門・宴会部門など全ての部門が管理下となります。 総支配人は、利益・顧客満足・従業員満足の3つを高める事が使命となっており、数字として結果を出す事はもちろんの事、売上やコストといった経営状況を把握し、それに応じて中長期的な事業計画を考えます。 また、顧客満足を高めるため提供サービスの質の確認・把握、従業員が満足して働ける環境作り、持っている力を発揮できるような仕組み作りなど多岐に渡ります。 その他にホテル内の掃除や設備・備品に不備がないか細かくチェックしたり、著名人やお得意様などVIPが訪れた際は自らお出迎をし接客する事も。 常に多面的に物事を考えて最良な判断をする力が求められます。     副総支配人(アシスタントゼネラルマネージャー) ホテルによっては、総支配人の補佐役として副総支配人を置いているところもあります。 通常アシスタントゼネラルマネージャー(AGM)と呼ばれており、一般企業に言う副社長にあたるポジションになります。 仕事内容としては、経営管理やサポート、各部門への対応、設備や備品の管理、お客様対応など多岐に渡り、ホテル業務が円滑に進むよう務めます。 総支配人のサポート役として、トップである総支配人とホテルの各部門の間に立ち、調整したり取り仕切る重要な役割があります。      支配人(マネージャー) ホテルの規模にもよりますが、比較的大規模なホテルの場合、宿泊部門・料飲部門・宴会部門など各部門ごとに支配人(マネージャー)が置かれます。 業績や顧客満足度向上のため、経営の指針となる計画を立て、各部門での目標を明確化し落とし込みをしていきます。 それぞれの部門の売上・業績管理や、お客様満足度の向上のために何ができるのかを施策し、指示を出すのが仕事になります。 また、各部門のスタッフを束ねる重要なポジションであり、マネジメント力やリーダーシップが問われると共に、職場環境の改善などにも努めます。 部門全体の業務が円滑になるようコントロールしつつ、部下のスタッフ一人ひとりとコミュニケーションを取り信頼される存在になる事が理想。 支配人には、推進力や実行力・実務スキル・コミュニケーション力などが求められます。     副支配人(アシスタントマネージャー)   ホテルの服支配人は、支配人の右腕として各部門のスタッフを統括しながら円滑なホテル運営を担う存在です。 前述したように、大規模なホテルでは宿泊部門・料飲部門・宴会部門など各部門ごとに支配人が置かれます。 支配人のサポートとして、副支配人もホテルの売上を上げるために様々な戦略を練りつつ、顧客満足度向上を第一に考えるポジションとなるでしょう。 各部門のスタッフがきちんと仕事をしているかの監督業務や、ホテルが定めた目標に対する経営管理業務、またホテルの売上を上げるために、企画の立案を行う事も副支配人の重要な業務です。 副支配人は、支配人のサポートとして、ホテル内の各部門の業務が円滑に進むよう管理する立場であり、経営戦略の立案なども行う責任ある仕事を担う立場でもあります。   キャリアアップするために必要な能力   ホテルの副支配人や支配人・管理部門の部長は、ホテル経営において非常に責任の大きい立場である事から様々なスキルや能力が求められます。 部門の責任者として売上管理や経営戦略にも携わるため、経営に関する知識やマネジメント能力、また各部門のスタッフがきちんと仕事に従事できているか、全体に目を配り管理監督していくためオペレーション能力なども必要となります。 そのため、複数の部門を経験し、知識やスキルだけではない現場ならではの経験を得る事が非常に大切になるのです。 その他にも、旅行業法などの基本的な法律の知識や海外との文書のやり取り、外国人のお客様への接客やクレーム対応なども行うため、英語や中国語・韓国語などの高い語学力も欠かせません。   *キャリアアップするために必要な能力* ・現場での経験・法律や経理の知識・経営に関する知識・人事管理能力・オペレーション能力・マネージメント能力・リーダーシップ・決断力・語学力   ★このようなスキルを身につけ、副総支配人・総支配人とホテル全体の責任者へとキャリアステップしていく事が可能です。        まとめ       近年のホテル業界は、外国人観光客の急増によりホテルが相次いで開業している他、観光立国の実現が目指されている事などから、今後もまだまだ伸びしろのある業界です。 その一方で、不規則な勤務時間・低賃金などの理由から離職率が高く人材不足が叫ばれている業界でもあります。 また、冒頭でもお伝えしたように、今後も更なる外資系ホテルの開業が予定されていますので、ホテル業界は常に優秀な人材を渇望しているとも言えます。 自分自身が努力する事で、キャリアアップする事や今より年収や待遇を上げる事は十分可能です。 ホテル業界でキャリアアップしたいという方は是非チャレンジしてみて下さいね。     *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.13

ホテル業界のキャリアパスとは?日系・外資系の違いや昇進モデルを解説

  ホテル業界で働く時に、将来的にどんなキャリアプランがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。 現在の日本では、多くの外国人が日本を訪れるようになり、インバウンド需要の見込みと日本人の富裕層も増加傾向などの理由から、日本全国で続々とホテルが誕生しています。 そのため、ホテル業界は人材不足となっている現状があり、チャンスをつかめばキャリアアップする事で今より年収や待遇を上げる事が十分可能です。 そこで今回は、ホテルで働いた際のキャリアパスについて解説します。   ・役職に関しては→こちら   目次            1:ホテル業界のキャリアプラン例2:キャリアアップするために必要な能力3:まとめ     ホテル業界のキャリアプラン例    ホテル業界のキャリアプランは、 「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」に大きく2つに分けられます。 スペシャリストは「専門職」、ゼネラリストは「総合職」とイメージすれば分かりやすいかもしれません。 日系ホテルと外資系ホテルによっても異なる傾向がありますので、それぞれの仕事内容やキャリアプランの目指し方についてご紹介していきます。     日本のホテルのキャリアプランの傾向 日本は、古くから上下関係を重要視する年功序列の傾向にあります。 そのため、日系企業のホテルでは、高校や専門学校・短大・大学を卒業した新卒を中心に採用し、充実した新人教育や研修を受けて、幹部候補まで育て長年自社に貢献できる人材を確保する特徴がありました。 一般的にフロント・ベル・レストランや宴会のウェイターなどの接客を経験し、5〜10年かけてその部門のマネージャーなどに昇格した後に、本部職などにキャリアアップしていくのが一般的でした。 しかし近年では、新卒者が本部職へ配属されたり、実力があれば現場で経験を積んだ後に数年でマネージャー職にキャリアアップするケースも増えてきています。 もちろん外資系ホテルと同じようなキャリアプランをとっている日系ホテルもあります。 日本の御三家の1つでもある帝国ホテルでも、キャリアプランは2つに分かれています。(※参照:帝国ホテルでのキャリア形成) 各ホテルの人事評価の基準や方法によって変わってきますので、事前にキャリアパスを聞いておくと良いかもしれません。     外資系ホテルのキャリアプランの傾向   新人をじっくり育てていくという日系企業に対して、外資系企業では、現場でのプロフェッショナルを目指す「スペシャリストコース」と、マネジメント職を目指す「ゼネラリストコース」に分かれており、基本的には個人で選ぶ事ができます。 自分の実力と価値を高め、キャリアアップしていきたい・その道のスペシャリストになりたいという人にとっては、外資系ホテルは、これ以上ない環境であるとも言えます。 一方で、ホテルの幹部クラスは、世界各国にグループホテルのマネージャーがいて、海外のマネージャーが派遣されてくる場合が多くなっています。 そのため、幹部クラスに登用されるには、相当大きな成果を出し続けていかないと難しい傾向にあります。     スペシャリストコース(専門職)   スペシャリストは、ある特定の職種に特化し、高い専門的な知識を持っている者の事を指し、部署の異動をする事なく1つの部署でそのみちを極めていきます。 シェフ・ソムリエ・コンシェルジュ・通訳などが当てはまるでしょう。 一つの職務を全うしたいという方は、実力次第で専門的な職位が用意され、自分の磨いてきた専門スキルを存分に活かし続ける事ができます。 スペシャリストになると、チップによってインセンティブ収入を得られ評価を受ける事ができたり、評判・人気などによって昇給が早まるホテルなどもあり、ヘッドハンティングされる可能性も十分あります。     ゼネラリストコース(総合職)   ゼネラリストとは、幅広い知識やスキルを持ち合わせた者の事を指します。 そのため、ホテル内の各業務を把握するために、宿泊部門や料飲部門など様々な部門・分野で経験を積み、全体を見通すマネジメント知識や能力をつけていく事が必要となります。 ゼネラリストコースを選んだ場合は、まずは様々な現場で接客経験などを積んだのちに、マネージャーや支配人といった役職に就き全体のマネジメント能力を身につけていきます。 ホテル経営の中枢に携わりたいという方は、最終的に総支配人までステップアップする事が可能です。 総支配人とは、ホテルのトップを担う役職で、ホテルの運営や経営に関する責任と権限を持つ事業執行責任者。 自身のスキルだけでなく、ホテル全体をマネジメントし成長させていく重要な役割を担います。     一般的なキャリアプラン   一般スタッフ ↓ ヘッド(キャプテン) ↓ チームリーダー ↓ アシスタントマネージャー ↓ マネージャー(支配人) ↓ 副総支配人・支配人     ★スペシャリスト・ゼネラリスト共に、ホテルには不可欠な人材です。 しかし、キャリアパスはホテルによっても異なります。 基本的には、フロント・ベル・コンシェルジュ・ハウスキーピング・サービスといった現場で経験を積んでから「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」に分かれていく事になります。 どちらのパターンでも、ホテルにとってはなくてはならない貴重な人材であり、高いスキルが求められます。 いずれのキャリアプランを目指しても、自分の努力次第で昇進やヘッドハンティングの可能性も高くなるでしょう。     キャリアアップするために必要な能力   ホテルの副支配人や支配人・管理部門の部長は、ホテル経営において非常に責任の大きい立場である事から様々なスキルや能力が求められます。 部門の責任者として売上管理や経営戦略にも携わるため、経営に関する知識やマネジメント能力、また各部門のスタッフがきちんと仕事に従事できているか、全体に目を配り管理監督していくためオペレーション能力なども必要となります。 そのため、複数の部門を経験し、知識やスキルだけではない現場ならではの経験を得る事が非常に大切になるのです。 その他にも、旅行業法などの基本的な法律の知識や海外との文書のやり取り、外国人のお客様への接客やクレーム対応なども行うため、英語や中国語・韓国語などの高い語学力も欠かせません。   *キャリアアップするために必要な能力* ・現場での経験・法律や経理の知識・経営に関する知識・人事管理能力・オペレーション能力・マネージメント能力・リーダーシップ・決断力・語学力     ★このようなスキルを身につけ、副支配人・支配人として経験を積んだ後は、副総支配人・総支配人とホテル全体の責任者へとキャリアステップしていく事が可能です。        まとめ       近年のホテル業界は、外国人観光客の急増によりホテルが相次いで開業している他、観光立国の実現が目指されている事などから、今後もまだまだ伸びしろのある業界です。 その一方で、24時間365日営業している事から、不規則な勤務時間になってしまったり、その割に低賃金であるなどの理由から離職率が高く人材不足が叫ばれている業界でもあります。 また、冒頭でもお伝えしたように、今後も更なる外資系ホテルの開業が予定されていますので、ホテル業界は常に優秀な人材を渇望しているとも言えます。 自分自身が努力する事で、キャリアアップする事や今より年収や待遇を上げる事は十分可能です。 ホテル業界でキャリアアップしたいという方は是非チャレンジしてみて下さいね。     *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.13

日本のホテルの歴史とは?始まりから現在までを分かりやすく解説

  ホテル業界に転職したいと思っていても、歴史や成り立ちについては意外と知らない方も多いのではないでしょうか。 業界をより詳しく知るためにも、その成り立ちや歴史などを把握しておく事も大切になります。 そこで、今回は、日本のホテルの始まり〜歴史についてお伝えしていきますので、これからホテル業界で働きたい方は参考にしてみて下さいね。   目次            1:日本のホテルの歴史2:まとめ       日本のホテルの歴史     日本で最初にホテルが建設されたのは1860年。 その後、飛躍的に増えたのは、第二次世界大戦後(1945年〜)の経済復興期になります。 1960年代高度成長期に入ると、日本国内ではホテルの第一次開業ブームを迎えます。 新幹線の開業や海外旅行の自由化、東京オリンピックやIMF(国際通貨基金)の総会の開催に伴い、多くの要人や観光客を迎え入れられる、一流のサービスを提供できる宿泊施設が求めらるように。 ホテルラッシュの始まりとなりました。     1860年代〜   日本で初めて開業したホテルは、「横浜ホテル」です。 きっかけは、ペリーによる1859年に横浜港の開港。 鎖国を解いた後、外国船の受け入れを始め横浜には多くの外国人が来航しました。 しかし、日本独特の畳や布団の宿泊施設では合わなかったため、オランダ船の元船長フフナーゲルによって、横浜開港からわずか半年後の1860年にホテルが建設されました。 その後、海外からの要人を受け入れるためにホテルが求められ、幕府の要請により少し遅れて1868年に「築地ホテル館」が開業しましたが、両ホテルとも木造建築だったため、火災によって開業から数年で焼け落ちてしまい現存していません。 その後、急激にホテルが増える事はなく、1890に「帝国ホテル」が開業するまでは本格的なホテルは建設されませんでした。 日本のホテルが本格的に建設され始めたのは、1964年の東京オリンピックがきっかけになります。     1870年代〜 1873年に、アメリカ人宣教医ヘボン博士が日光を訪れた際に、今後の訪日外国人の増加を見据えてホテル開業を勧められ、東照宮の雅楽師を務めていた金谷善一郎が開業したのが、「金谷カテッジイン」 現在の「日光金谷ホテル」の始まりです。 その後1878年、慶應義塾の福沢諭吉から国際観光の重要性を解かれ、山口仙之助によって箱根・宮ノ下に日本で初めての本格的なリゾートホテルとして「富士屋ホテル」が開業しました。 外国人を対象としたホテルを目指し、外国人向けの様々な工夫が施されており、ヘレンケラー氏やチャーリー・チャップリン氏等、多くの海外の著名人にも愛されてきました。   1890年代〜1890年に「帝国ホテル」など都市部には幾つかのホテルが開業されましたが、終戦後は連合軍によって接収され営業が休止。 国際連盟への加盟を果たし、経済復興が本格化するにつれて営業を再開するようになりました。   1960年代〜:経済成長1960年代に入り、日本国内ではホテルの第一次開業ブームを迎えます。 新幹線の開業や海外旅行の自由化、また1964年の東京オリンピックや同じ年に日本で開催されたIMFの総会に伴い、多くの要人や観光客を迎え入れられる、一流のサービスを提供できるホテルが求めらるようになりました。   1960年「ホテルニュージャパン(赤坂)」「東急ホテル(銀座)」 1962年「ホテルオークラ東京」 1963年日本初の外資系ホテル「東京ヒルトンホテル」 1964年「ホテルニューオータニ東京」「東京プリンスホテル」「羽田東急ホテル」 が相次いで開業。 1970年代〜   1970年には大阪万国博覧会や東名高速道の開通、1972年には札幌で冬季オリンピックの開催などにより第二次開業ブーム。 国際的なイベントが日本国内で開催された事により、外国人観光客や日本人を対象としたホテルの建設が相次ぎました。 1971年には「京王プラザホテル」が開業し、超高層ホテル時代の幕開けとなります。 1960年~1970年代の高度成長期から、1980年代に世界各国の著名人を集めたサミットが東京で開催された頃には、「帝国ホテル」「ホテルオークラ東京」「ホテルニューオータニ東京」が日本のホテル御三家と呼ばれ、長く日本の高級ホテル市場を牽引。 世界レベルの評価を得ており、現在の日本の3大高級ホテルとも言われています。     1990年代〜バブル崩壊と共に、企業は交通費・交際費・広告費の「三K」を削減するようになり、今までの料飲型・宴会型のホテルの経営が傾き、「東横イン」「ルートイン」などの宿泊型形態のホテルが登場。 活発にチェーン展開を進めました。 また、「パークハイアット東京」「ウェスティンホテル」など新御三家にも入っている外資系ホテルなどが都市部に進出。 順調に業績を伸ばし、「御三家」含め、日系ホテルは苦戦を強いられるようになってきました。   2000年代〜2000年代に入ると、都内での都市開発が進み、外資系ホテルの進出が相次ぎました。 2003年「グランドハイアット東京(六本木)」 2005年「コンラッド東京(汐留)」、新々御三家と呼ばれる「マンダリンオリエンタルホテル東京」 2007年「ザ・リッツ・カールトン東京」、「ザ・ペニンシュラ東京」が開業。 2009年「シャングリ・ラ東京」 2014年「アマン東京」「アンダーズ 東京」「コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション」が開業。 2008年のリーマンショックにより、先に紹介した「宿泊特化型ホテル」などの差別化競争が始まり、デザイン性やサービスの付加価値などを追求したホテルが増え始めています。   2015年〜外資系ホテルの開業に対峙するため、国内の既存ホテルも積極的にリノベーションに取り組むようになります。 宴会部門の強化や客室・宴会場の大規模改修などが行われリニューアルオープンするホテルが増えました。2015年「三井ガーデンホテルプラナ東京ベイ」「山のホテル」2016年:「リーガロイヤルホテル京都」「星のや京都」また、新たに東京都内でも 2015年「ホテルリズベリオ赤坂」「リッチモンドホテルプレミア押上」「リッチモンドホテルプレミア浅草インターナショナル」2016年「三井ガーデンホテル京橋」「星のや東京」「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」「ホテルサードニクス上野」などのホテルがニューオープン・リニューアルオープンしています。     2022年〜2022年10月にコロナ禍の水際対策が緩和されて以降、多くの外国人が日本を訪れるようになった事もあり、1室1泊5万円前後の宿泊料がかかる外資系ラグジュアリーホテルが、日本全国で続々と誕生するように。 また、インバウンド需要の見込みと、日本人の富裕層も増加傾向などの理由から、都内・地方では高級ホテルが続々と開業。 外資系高級ホテルは、これまでは東京・京都・大阪といった都心部を中心に進出していましたが、最近では地方への積極的な出店も相次いでいます。 2023年以降の日本での外資系ホテルの出店は、全国で8割超えとなっており、2023年〜2024年の2年間で日本国内での高級外資系ホテルブランドの開業予定は30施設に及んでいます。 国際的な知名度や有名な最高級ホテルがあれば、安心して訪日できるといった富裕層を含めた外国人観光客が増えるという目的もあるでしょう。 外資系ホテルというと、高級感ホテルを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、日本国内ではシティホテルやリゾートホテル、ビジネスホテル型のホテルも運営されています。 相次ぐ外資系ホテルに対し、日系ホテルも様々な対策でブランディングの強化に取り組んでいます。    ※参照※   *日本のホテル開業の一例* 1860年:横浜ホテル1866年:築地ホテル館1873年:日光金谷ホテル1878年:富士屋ホテル1890年:帝国ホテル(御三家)・1960年:銀座東急ホテル1960年:ホテルニュージャパン1961年:パレスホテル1962年:ホテルオークラ東京(御三家)1963年:東京ヒルトンホテル1964年:ホテルニューオータニ東京(御三家)1964年:東京プリンスホテル1969年:赤坂東急ホテル1971年:京王プラザホテル1971年:ホテルパシフィック1972年:ホテルグランドパレス1972年:銀座第一ホテル1977年:新宿プリンスホテル1978年:品川プリンスホテル1980年:ホテルセンチュリーハイアット1983年:新宿ワシントンホテル1984年:キャピトル東急ホテル1984年:東京ヒルトンホテル1984年:六本木プリンスホテル1985年:ホテルメトロポリタン1986年:東京全日空ホテル1988年:リッチモンドホテル目白1989年:ロイヤルパークホテル1990年:ホテルラフォーレ東京1991年:目黒雅叙園1992年:フォーシーズンズホテル1992年:ホテル椿山荘(新御三家)1994年:パークハイアット東京(新御三家)1994年:ウェスティンホテル東京(新御三家)1995年:ホテルインターコンチネンタル東京ベイ1998年:小田急ホテルセンチュリーサザンタワー2000年:渋谷エクセルホテル東急2001年:セルリアンタワー東急ホテル2002年:セレスティンホテル2003年:グランドハイアット東京2003年:ストリングスホテル東京2003年:ロイヤルパーク汐留タワー2003年:パークホテル東京2004年:ヴィラフォンテーヌ汐留2004年:メルキュールホテル銀座東京2005年:コンラッド東京2005年:マンダリンオリエンタル東京(新新御三家)2007年:ザ・ペニンシュラ東京(新新御三家)2007年:ザ・リッツ・カールトン東京(新新御三家)2010年:ザ・キャピトルホテル東急2012年:パレスホテル東京2013年:東京マリオットホテル2014年:アンダーズ 東京2014年:コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション2016年:星のや東京         まとめ        日本のホテルの歴史に関してお伝えしました。 今後更に、訪日外国人の増加や日本人のライフスタイルの変化、外資系ホテルの相次ぐ進出、旅館経営の近代化の遅れなどから、ホテルが様々な形で増えていく可能性があります。 次の記事では、ホテル業界の現在の動向や今後に関してお伝えしていきます。     *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.13

ホテルの売上構成とは②?一般宴会・婚礼・MICEを解説

    今回は、知っておきたいホテルの基本!ホテルの売上①に引き続き、 宴会部門の売り上げ構成についてご紹介していきます。   目次            1:ホテルの売上構成・内訳2:宴会部門の売り上げ構成3:まとめ      ホテルの売上構成・内訳     前の記事でもお伝えしたように、ホテルの売上に関わる部門は主に下記の3つとなっており、売上構成はおおよそ1/3づつの割合となっています。   ホテルの売上に関わる部門 ・宿泊部門:約30%・料飲部門:約30%・宴会部門:約30%・その他 :約10%   一般的なシティホテルの場合は、「3:3:3:1」の割合が多くなっています。 シティホテルとは、ファミリーからカップル、一人での利用など、幅広い客層に対応しているホテルです。 日本の都市部に位置する事が多く、格安ホテルから高級ホテルまで料金は様々。 飲食店や宴会場の他、ラウンジやジム、大浴場などが併設されているホテルもあります。 宿泊メインのビジネスホテルであれば、宿泊の部門の割合の収益が多くなりますし、宴会場の種類や数が多く結婚式に力を入れているホテルは宴会部門の収益が高くなります。   宴会部門の売り上げ構成は?   宴会部門の利益率は高く、ホテルの経営にとって重要な部門となります。 前述したように、ホテルの宴会部門での売り上げには、「一般宴会」と「婚礼」の2つがあり、様々な宴会に対応しています。 シティホテルでは、婚礼の売り上げが大きく占めていましたが、少子高齢化・ナシ婚の増加・結婚式のスタイルの多様化により、ブライダル業界での競争が激化。 そのため、一般宴会に力を入れるホテルも増えてきています。 ここでは、宴会部門の売上となる、「一般宴会」と「婚礼」を詳しくご紹介していきます。     一般宴会   一般宴会には、法人や個人の忘年会・新年会・謝恩会などのパーティー、企業の会議や研修・セミナー・各種イベント、大学や学会・国際会議・展示会・講演会などがあります。 その他にも、会見やディナーショー・音楽会・ファッションショーなどがあります。 特に近年注目されているのが、MICEという業界用語で呼ばれているもの。  MICE開催によって、出展者や参加者の消費支出や関連の事業支出(宿泊・飲食・観光等)など、その地域周辺に大きな経済波及効果を生み出します。 内容によっては、滞在期間が長くなる事もあり、一般的なレジャーや観光よりもホテルの売上や周辺地域への経済効果が期待されます。  そのため、ホテルの営業部門では、自社のホテルでMICEを行ってもらえるよう施策を練り営業活動を行っています。     <MICEとは> MICEという造語は、下記4つの言葉の頭文字をとったもので、多くの集客が見込まれるビジネスイベントなどの総称です。 ・Meeting(企業などの会議)・Incentive(企業などの報奨イベント)・Conventio(国際会議)・Exhibition(展示会・イベント)    Meeting(ミーティング)   ・企業の会議・ミーティング・研修・セミナー 等例・グループ企業の役員会議・海外投資向けの金融セミナー      Incentive(インセンティブ)   ・従業員の表彰や研修・企業の報奨  等例・社内営業優秀成績者への表彰・○○周年記念パーティ・社内研修を兼ねた旅行      Convention(コンベンション)   ・展示会・見本市・文化、スポーツイベント 等例・東京モーターショー・オリンピック・東京国際映画祭・国際宝飾展      Exhibition(エキシビジョン)    ・国際機関、国際団体、学会。協会等が主催または後援する総会や会議 等例・IMF・世界銀行総会・国際幹細胞研究会議・APEC貿易担当大臣会合     ◎MICEは、何百人〜何千人という規模で利用される事が多くリピート率も高いため、ホテルにとっては非常に大きな売上となります。インバンド数を増やす1つの大きな要素となりますので、国をあげて取り組んでいる分野でもあります。       婚礼   現在、日本の結婚式は、ホテル・専門結婚式場・ゲストハウス・レストランをメインに行われています。 その中でもホテルウェディングは結婚式の定番のスタイルとなっており、ホテルの収入源の1つとして経営を支えています。 ここではホテルウェディングの特徴をお伝えしていきます。     ①幅広い年齢層に対応可能 結婚式には、親族から友人・会社関係など幅広い年齢層の方が出席します。 ホテルでは、どのような方へも丁寧かつ、上質な接客を行う教育がなされているため、最高のおもてなしを提供する事ができます。 結婚する2人はもちろんの事、ゲストに与える安心感や期待感はホテルならではのものと言えるでしょう。 ただし、サービスの品質などにより力を入れている格式があるホテルは、ブランドや知名度があり費用が高くなる事も多くなります。 ②様々な設備が充実 ホテルは、宿泊施設・レストラン・カフェ・美容室・写真館・花屋などの施設が充実しています。 その為、ホテル内のカフェで過ごせたり、美容室でヘアメイクをセットしてもらえたり、遠方から来るゲストが宿泊できたりと非常に便利。 バリアフリー設備が整っているので年配のゲストも安心です。 ③宴会場・挙式のタイプが選べる ホテルは宴会場の数も多く、様々な大きさやタイプがあり、1日に何組もの結婚式が行われます。 家族や親しい友人だけの少人数ウェディング〜100名以上の大人数での結婚式をするの事も可能。 また、ホテルウエディングは、教会式・人前式・神前式など挙式スタイルから自分が好きなスタイルを選べます。 ただし、ホテルの場合、いくつかのプランが用意されており、その中から決めていく事が多くなっています。 そのため、決まったプランやアイテムの中で選ばなければならない事も多くオリジナル感は出しにくいです。    ◎ホテルウェディングにはこのような特徴があります。 前述したようにブライダルマーケットは縮小傾向に。 ホテルウェディングもより一層の新しい発想や提案が求められています。       まとめ        今回は、ホテルの宴会部門の売上に関して詳しくご紹介させて頂きました。 主に、「宿泊部門」「料飲部門」「宴会部門」で成り立っているホテルですが、それぞれホテルの売上構成の割合は異なります。 ホテルに就職する時には、どの部門に力を入れているホテルなのか、自分のしたい仕事と合っているのか照らし合わせてみて下さいね。     *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.13

ホテルの売上構成とは?宿泊・料飲・宴会部門の役割と収益を解説

    ホテル業界にへの転職を考えた時に、「ホテルの売上構成」や「ホテルの経営の成り立ち」が気になる方も多いと思いのではないでしょうか。 ホテルの収益構造は主に下記の3つとなっています。・宿泊部門・料飲部門・宴会部門   今回は、ホテルのメインとなる3つの部門の売上の内訳比率や機能に関してご紹介していきます。 これからホテル業界を目指す方は参考にしてみて下さいね。   目次            1:ホテルの売上構成・内訳2:宴会部門の売り上げの内訳は?3:まとめ      ホテルの売上構成・内訳      ホテルの売上に関わる部門は主に下記の3つとなっており、売上構成はだいたい1/3づつの割合となっています。   *ホテルの売上に関わる部門* ・宿泊部門:約30%・料飲部門:約30%・宴会部門:約30%・その他 :約10%   一般的なシティホテルの場合は、上記の部門で成り立っており、大体「3:3:3:1」の割合となっています。 シティホテルとは、ファミリー・カップル・一人での利用など、幅広い客層に対応しているホテルです。 日本の都市部に位置する事が多く、格安ホテルから高級ホテルまで料金は様々。 飲食店や宴会場の他、ラウンジやジム、大浴場などが併設されているホテルもあります。   <日本の代表的なシティホテル> ・帝国ホテル・ホテルニューオータニ・ホテルオークラ・ホテル椿山荘東京・マンダリンオリエンタル東京・ザ・プリンス パークタワー東京   宿泊メインのビジネスホテルであれば、宿泊の部門の割合の収益が多くなりますし、宴会場の種類や数が多く結婚式に力を入れているホテルは宴会部門の収益が高くなります。 日本では婚礼をホテルで行う事が多いため、宴会部門での収益が高めですが、欧米では基本的に宿泊部門の収益が8割をしめており、残りの2割が料飲・宴会部門となっている事が多いです。 例えば、日本を代表するホテルである「帝国ホテル」では、国際会議や大規模なパーティー、著名人の結婚式なども行われるため、宴会部門の比率が高くなっています。 特に、披露宴は年間700件以上行われているため、ウエディングも宴会部門の売上の大きな支えとなっています。   <帝国ホテルの売上構成> ・宿泊部門:約20%・料飲部門:約20%・宴会部門:約35%・その他 :約25%  (※参照:帝国ホテルHP)       宿泊部門   ホテルといえば宿泊。 宿泊をメインで担当する部門になり、ホテルの根幹をも言える客室の販売や、宿泊客への接客を担当します。 1000室を超えるホテルやVIPをお迎えする専用の部屋があるホテルなど様々。 お客様への接客マナーはもちろんの事、ホスピタリティや語学力が要求されます。 主に下記の職種のスタッフが活躍しています。   ・フロント・ベルスタッフ・コンシェルジュ・ドアマン・ハウスキーピング・リザベーション(宿泊予約)     料飲部門   レストランやバー、結婚式での飲料を担当する料飲部門。 ホテル内には様々なジャンルの飲食店があり、朝食はバイキングとなっているところが殆どですよね。 プラス、ルームサービスでの売上が料飲部門の売上の大部分を占めています。 サービスや調理に関する専門的な知識や高いスキルが求められ、ゲストを喜ばせる需要な部門となります。 主に下記の職種のスタッフが活躍しています。   ・レストランサービススタッフ・レセプション・調理スタッフ・パティシエ・バーテンダー・ソムリエ・スチュワード     宴会部門   一般宴会から婚礼サービスなどを担当。 一般宴会には、企業の会議や研修・セミナー・パーティ、大学や学会・国際会議・展示会、また、芸能人の結婚会見や記者会見などがあります。 婚礼が多いホテルでは、この宴会部門の売上が大きくなります。 主に下記の職種のスタッフが活躍しています。   ・宴会セールス・宴会サービス・ウェディングプランナー・キャプテン     その他   館内ショップでのスイーツや洋菓子の販売・物販などその他に含まれます。 また「帝国ホテル」や「ニュー・オータニ」「ホテルオークラ」などブランド力のある有名なホテルでは、通販は全国の百貨店などでも自社商品を販売しています。 宿泊・料飲・宴会部門とは異なり、ホテルの商品を唯一外に向けて販売している部門となります。 その他には、駐車場の収益や、不動産事業もしているホテルであれば、それらもその他の売上に含まれます。       宴会部門の売り上げの内訳は?   宴会部門の利益率は高く、ホテルの経営にとって重要な部門となります。 ホテルでは、様々な宴会に対応しています。 前述したようにホテルの宴会部門での売り上げには、「一般宴会」と「婚礼」の2つがあります。 シティホテルでは婚礼の売り上げが大きく占めていました。 しかし、少子高齢化やナシ婚の増加や、結婚式のスタイルの多様化によりブライダル業界での競争激化も進んでおり、一般宴会に力を入れるホテルも増えてきています。 ※詳しくは→知っておきたいホテルの基本!ホテルの売上には何がある?②     一般宴会   一般宴会には、法人や個人の忘年会・新年会・謝恩会などのパーティー、企業の会議や研修・セミナー・各種イベント、大学や学会・国際会議・展示会・講演会などがあります。 その他にも、会見やディナーショー・音楽会・ファッションショーなどがあり、飲食を伴うものと伴わないものがあります。 その中でも特に近年注目されているのがMICEという業界用語で呼ばれているもの。 何百人〜何千人という規模で利用される事が多くリピート率も高いため、ホテルにとっては非常に大きな売上となります。 インバンド数を増やす1つの大きな要素となりますので、国をあげて取り組んでいる分野でもあります。     婚礼   前述したように、日本のホテルでは婚礼が多く行われ、ホテルの収入源の1つとして経営を支えていました。 しかし、人口減少や少子高齢化・未婚率増加・ナシ婚の増加などによってブライダルマーケットは縮小傾向に。 また、SNSの普及や結婚式の多様化が進んだ事から、オリジナリティのある結婚式が求められるようになってきています。 小さめの披露宴会場やレストランを貸し切っての披露宴や家族婚、庭園を使ったガーデンウェディング、ウェディングフォトなどが選択肢の1つとして選ばれるように。 1件あたりの売上は以前よりも大きく低下してしていますが、今後も更なるオリジナリティ溢れる結婚式が増えていくと予想されますので、ホテルの婚礼に対する意識や仕事も変えていかなければなりません。 また、ホテルでのウェディングは「結婚式」だけの一時的なものにはとどまりません。 例えば、挙式したホテルで、クリスマスディナーをしたり結婚記念日などに利用してもらえたり、子供が生まれたらお食い初めや七五三などで利用してもらえる事もあります。 2世代・3世代にわたって結婚式を挙げてもらえる事もありますし、リピーターとしての利用も期待できます。 日本ではホテルでの婚礼宴会の売上は非常に大きなものとなるので、各社がホテルウェディングを1つの事業として成功させていくためには、今後も新しい結婚式の形やプランを創出していく事が重要になるでしょう。           まとめ            ホテルの売上にはどんなものがあるのか、またその中でも今回は宴会部門の売上に関して詳しくご紹介させて頂きました。 主に、「宿泊部門」「料飲部門」「宴会部門」で成り立っているホテルですが、現在の日本には、シティホテル・ビジネスホテルなどなど様々な種類がありますので、その売上構成の割合は異なります。 ホテルに就職する時には、どの部門に力を入れているホテルなのか、自分のしたい仕事と合っているのか照らし合わせてみて下さいね。     *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.13