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日本のホテルは、日本のホテルの種類①でご紹介したように、3つのタイプがありますが、どの種類のホテルが売上高を多く占めているのでしょうか。

企業の業績や規模・業界での位置を知っておくと、ホテル業界全体の理解が深まります。

今回は、日系ホテルの国内の売上高ランキング10位をご紹介します。

 

目次           

1:日本のホテル売上高ランキング
2:まとめ


 

日本のホテル売上高ランキング(2023)

 

<日本の主な3つのホテル業態>

①ビジネスホテル
都市部に立地し、主にビジネスマンが対象

②シティホテル
都市部に立地し、「宿泊・料飲・宴会」全てを兼ね供えている

③リゾートホテル
リゾート地に立地し、主に観光客が対象

 

日系ホテルの国内のホテル売上高ランキングは以下のようになっています。

 

*売上高ランキング1〜10位*

1位:アパホテル株式会社
1,912億円

2位:リゾートトラスト株式会社
1,698億3千万円

3位:ルートイングループ
1,481億3千9百万円

4位:東横イン株式会社
807億

5位:藤田観光株式会社
645億4千7百万円

6位:株式会社ホテルオークラ
644億円

7位:西武・プリンスホテルズワールドワイド
612億6千7百万円

8位:株式会社東急ホテルズ
567億6千万円

9位:森トラスト株式会社
445億円(ホテル事業)

10位:株式会社帝国ホテル
438億円

(※2024年7月現在)

 

 

1位:アパホテル株式会社


東京都港区に本社を構え、ビジネスホテル「アパホテル」のチェーン展開をメインに行っている企業で、従業員は4,500名。

ビジネスホテルだけでなく、アパホテル&リゾートブランドでレストランや温浴施設のついたホテルの運営も行っています。

ホテル事業の他にも、リゾート事業・賃貸事業・マンション事業を展開。

国内外に816施設を運営。
(※建築中・海外・FCも含む)

日本で圧倒的No.1のホテルチェーンを目指し、海外展開にも力を入れていく予定です。

 

 

2位:リゾートトラスト株式会社

 

会員権事業を中心に展開する、会員制リゾートホテル最大手。

愛知県名古屋市に本社を構えるリゾート企業で、従業員は7,943名(連結:2023年3月現在)

リゾートホテル・シティホテルを、国内に41施設・ハワイに1施設運営。

会員権事業の他にも、一般のホテル事業・レストラン事業・ゴルフ事業(13施設)・メディカル事業(9施設)・シニアライフ事業(23施設)などを展開しています。

 

 

3位:ルートイングループ

 

東京都品川区に本社を構えるビジネスホテルの運営を中心に行っている企業で、従業員は19,384名 ( 2024年1月現在 )

ビジネスホテルを中心に、リゾートホテルやシティホテルも運営

ホテル事業(398施設)の他にも、飲食店(19施設)、 ゴルフ施設(5施設)、温浴施設(11施設)、 スキー場( 1施設)などを展開しています。

 

 

4位:東横イン株式会社

 

東京都大田区に本社を構えるビジネスホテルの運営を中心に行っている企業で、従業員は15,878名(2023年3月現在)

1980年の創業以来、国内外に354施設のビジネスホテルを展開している、全国トップクラスのビジネスホテルチェーン。

 

 

5位:藤田観光株式会社

 

東京都文京区に本社を構え、宿泊施設をメインに運営する企業で、従業員は1,342名(2023年12月現在)

多くの皆様に「憩いの場と温かいサービスを提供したい」という創業当時からの理念を今も受け継ぎ、宿泊施設以外にも、レストラン・ウェディング・レジャー・温泉・ゴルフなど様々な業態を展開しています。

レジャー部門では、「下田海中水族館」「箱根小涌園ユネッサンス」、グランピング施設「藤乃煌」、ホテル部門では、「ホテルグレイスリー」「箱根ホテル小涌園」などを運営。

ウェディング部門では、「ホテル椿山荘東京」「ワシントンホテル新宿」などを運営しています。

 

 

6位:株式会社ホテルオークラ

 

東京都港区に本社を構え、主にラグジュアリーホテルを展開している企業で、従業員は3,390名(連結:2023年3月現在)

日本の「ホテル御三家」として、帝国ホテル・ホテルニューオータニと共に日本のホテル業界を牽引。

ニッコー・ホテルズ、JALシティも展開し、現在は国内に53施設・海外に26施設を運営。

旗艦ホテルとなるホテルオークラ東京は「世界をもてなす」というスローガンの下、世界中の賓客を高いクオリティでもてしています。

日本らしいホテルを作りたいと、「和」の要素を取り入れた設計と日本の伝統美を取り入れ洗練された高級感が特徴で、日本文化への配慮やおもてなしの心を大切にし、長きにわたり日本での高級ホテルとしての地位を築いてきました。

2020年に新たな建物として再オープンし、現在も日本の伝統美と最新の機能を備えたホテルとして、世界の著名人や国内外から多くのゲストが訪れています。

 

 

7位:西武・プリンスホテルズワールドワイド


東京都豊島区に本社を構える西武ホールディングスの子会社で、従業員は7,077名(2023年4月1日現在)

西武グループのホテルレジャー事業を牽引する中核会社となっています。

国内4ブランド「ザ・プリンス」「プリンスホテル」に加え、子会社が運営する海外ホテル6ブランドなど国内外で10ブランドを展開。

ホテル事業の他にも、国内外にゴルフ事業(31施設)・スキー場・レジャー・スポーツ施設(10施設)・水族館や映画館などの施設を運営。シニアライフ事業(23施設)などを展開しています。

 

 

8位:株式会社東急ホテルズ&リゾーツ

 

東京都渋谷区に本社を構える東急電鉄株式会社の子会社で、従業員は291名(連結:2023年3月末)

東急グループのホテル・リゾート事業運営を担う中核会社となっており、全国に62施設を展開。

2024年には、「DISTINCTIVE SELECTION」のブランドホテルが2店舗開業。

多様化するお客様のニーズに、幅広く柔軟に応え事業成長を実現していく予定です。

 

 

9位:森トラスト株式会社

 

東京都港区に本社を構える総合不動産デベロッパー企業で、従業員は3,297名 (2023年4月現在)

約70年に渡り「不動産事業」「ホテル&リゾート事業」「投資事業」の3事業を展開。

ホテルに関しては、外資系ホテルを誘致・運営受託を推進。

都心だけでなく、地方のリゾート地への出店にも注力し、現在32施設、新規プロジェクトとして22施設の開業を予定しています。

 

 

10位:株式会社帝国ホテル

 

東京都千代田区に本社を構え、全て直営で「帝国ホテル」を展開している企業で、従業員は1680名。(2023年3月時点)

1890年代後半、日本政府は東京に海外賓客をもてなす高級ホテルの必要性を感じ、日本の迎賓館として開業、現在の日本のシティホテルの原型となっています。

以降、日本の「ホテル御三家」として、ホテルオークラ東京・ホテルニューオータニと共に日本のホテル業界を牽引。

明治20年の創業以来、約130年以上の歴史と一流のサービス・格式の高さで日本を代表する高級ホテルとして確固たる地位を確立。

日本で初めてランドリーサービスやウェディングサービス、バイキング、ホテル内で買い物ができるアーケードの開設をしたのも帝国ホテル。

このように、日本のホテルのパイオニアでもある帝国ホテルは、多くのホテルに多大なる影響を与えており、現在でもその格式や歴史的価値を保ちながら、世界中からの訪問者を迎え入れ日本のおもてなしを提供しています。

 

ホテル以外の事業展開をしている企業もありますので、一概には言えませんが、上位はビジネスホテル・リゾートホテル系が多く、ついでシティホテルとなっていました。

ビジネスホテルは、低コストで利便性が良く数多く展開できる事や、主に都心部のアクセスの良い立地にあるため利用しやすい傾向にあります。

一方でシティホテルは外資系の進出も顕著なため、日本の高級ホテルは苦境に立たされています。

コロナ禍の水際対策が緩和されて以降、インバウンド需要の見込み・日本人の富裕層も増加傾向などの理由から、都内・地方では外資系の高級ホテルが続々と開業。

今後益々「外資系VS日系」は加速していくと思われます。

 

 

     まとめ      

 

今回は、日本のホテルの売上高ランキングやホテルの種類などをご紹介しました。

日本中に多くのホテルがありますが、業態によって特徴が異なります。

数が多いからこそ、企業を選ぶ際に売上高の高い企業をチェックしておくのも良いでしょう。

 

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2024.12.17