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ホテルで働く上で欠かせない業務のひとつが、「チェックイン・チェックアウト対応」。

宿泊されるお客様にとっては滞在の始まりと終わりを担う重要な場面であり、フロントスタッフの印象がホテル全体の評価を左右すると言っても過言ではありません。

「なぜチェックインは15時が多いのか」「早く到着した場合はどう対応するのか」など、普段は利用者として何気なく受け取っているルールの背景には、清掃や客室準備、他部署との連携といったホテルならではの事情があります。

この記事では、チェックイン・チェックアウトの基本的な仕組みから、イレギュラー対応、よくある質問までを分かりやすく解説します。

これからホテル業界への転職を考えている方や、フロント業務に興味のある方にとって、現場理解を深める参考になれば幸いです。

 

 

目次

 

 

 チェックイン・チェックアウトとは  

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ホテルのチェックイン・チェックアウトとは、宿泊に関する手続きを行う、フロント業務の基本となる業務です。

チェックインはお客様をお迎えし滞在をスタートさせる大切な場面であり、チェックアウトは滞在の締めくくりとして、ホテル全体の印象を左右します。

これらの業務には、宿泊手続きや料金確認だけでなく、客室状況の把握や他部署との連携、状況に応じた柔軟な対応力が求められます。

まずは、チェックイン・チェックアウトの基本的な役割と流れを理解していきましょう。

 

 

①チェックインとは          

 

ホテルに到着して入館する際に行う宿泊手続きを行う事で、フロントにて代表者が手続きを行い、部屋の鍵を受け取ります。

チェックインの時間は、多くの場合が14時〜15時となっています。

またホテルではデポジット(預かり金)として現金かクレジットカードが必要になる事も。

近年では、オンラインで予約した際にQRコードを受け取り、ホテルに到着して続きを行う際に、専用の機器にかざすだけでチェックインできるシステムを導入しているホテルも増えています。

 

 

②チェックアウトとは         

 

チェックアウトとは、お客様が滞在を終えてホテルを退館する際に行う重要な業務のひとつ。

フロントでは、宿泊料金の精算やルームキーの回収、滞在中の利用内容の最終確認などを行います。

近年は、事前決済や自動精算機、モバイルチェックアウトを導入するホテルも増えており、業務フローは多様化しています。

チェックアウト時間は一般的に10時〜11時頃に設定されており、その後は客室清掃が始まるため、お客様が再入室できないことがほとんど。

忘れ物の確認やスムーズなご案内など、最後まで丁寧な対応が求められる場面となります。

 

 

 ホテルのチェックインはなぜ15時?  

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多くのホテルでチェックイン時間は、14時〜15時頃に設定されています。

「なぜ15時からが一般的なの?」と疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。

この時間設定には、お客様に快適な滞在を提供するための理由があります。

前日に宿泊されたお客様のチェックアウト後に行われる、客室の清掃や準備に十分な時間を確保するためです。

チェックアウト(10時~11時)からチェックイン(15時)までの約4〜5時間が、清掃スタッフにとっての作業時間となるからです。

 

 

①チェックアウトが10時-11時のため  

 

 ホテルによって、規定のチェックインの時間は異なりますが、殆どのホテルでは14時〜15時からという場合が多いですよね。

なぜその時間帯からしかチェックインできないのかというと、前のお客様のチェックアウトの時間が10時〜11時だからです。

前のお客様がチェックアウトした10時から、ハウスキーピング・客室係と呼ばれているスタッフによって、部屋の清掃を行うからです。

 

 

②部屋の清掃・準備を行うため     

 
 
部屋の清掃の主な内容としては、部屋の忘れ物チェック、部屋・トイレ・バスタブの掃除、換気、ベットメイキング・寝具の交換、アメニティ・備品の補充など。

バスルームを拭き、重いベットを持ち上げ、シーツや寝具の交換を行い部屋の隅から隅まで掃除機をかけます。

お客様に快適に過ごしてもらうためには、前のお客様の気配や匂いが残らないようゴミや汚れを綺麗に片付けなければなりません。

チェックアウトからチェックインまでの短い時間や、連泊中であればお客様が外出している時間内に素早く清掃しなければならないのです。

満室の日などは、1人で10室以上を担当する事もありますので、時間がかかってしまうのも頷けますよね 

 

 

 チェックインチェックアウトに関する疑問 

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チェックイン・チェックアウトに関する業務では、現場でさまざまな質問やイレギュラー対応が発生します。

「深夜でもチェックインできるのか」「チェックアウト時間に遅れた場合はどうなるのか」など、お客様から寄せられる疑問は多岐にわたります。

ここでは、実際のフロント業務でよくあるチェックイン・チェックアウトに関する疑問を取り上げながら、ホテル側がどのように対応しているのかを分かりやすく解説していきます。

 

 

チェックインが早まってしまう時は?  

 

お客様から「予定より早く到着しそう」と連絡を受けることは、フロント業務ではよくあります。

その際は、まず客室の清掃状況や準備の進捗を確認し、案内可能かどうかを判断します。客室の準備が整っていれば、通常より早めにチェックイン対応を行うことも。

一方で、清掃やベッドメイキングが完了していない場合は、安全面や品質を保つため、規定時間までお待ちいただくようご案内します。

その際は、ホテルラウンジの利用案内や周辺施設の紹介などを行い、待ち時間も快適に過ごしていただけるよう配慮することが重要です。

また、多くのホテルではチェックイン前の荷物預かりに対応しています。フロントスタッフは、荷物の管理ルールや有料・無料の条件を把握し、丁寧に説明することでお客様の安心感につなげます。

 

 

 アーリーチェックインとは?        

 

アーリーチェックインとは、ホテルで設定されているチェックインの時間よりも早い時間にチェックインする事。

都合によって早く到着してしまう場合や、事前にホテルに早めに到着する事が分かっている場合には、予約時にアーリーチェックインを選ぶ事ができます。

アーリーチェックインできるかどうかはホテルによって異なり、別途料金がかかる事があります。

事前にアーリーチェックインで予約すれば、当日ホテルに何も連絡せずに早めにチェックインできるので非常に便利です。

部屋の空き具合によっても変わってきますので事前に確認するようにしましょう。

※チェックインを早めると、有料となる場合があります。

 

 

予約せず深夜にチェックインできる?  

 

予約のないお客様が来館される事を、ホテル業界では「ウォークイン」や「ゴーショー」と呼びます。深夜帯であっても、客室に空きがあり、受け入れ体制が整っていれば対応するケースは少なくありません。

フロントスタッフは、当日の空室状況や販売制限、清掃済み客室の有無を確認したうえで、受け入れ可否を判断します。

また、深夜帯はスタッフ人数が限られているため、チェックイン対応に時間がかかることもあり、丁寧な説明と落ち着いた対応が求められます。

事前に深夜到着の連絡が入っている場合は、チェックイン準備を整えておくことでスムーズな対応が可能になります。

こうした判断や事前共有も、フロント業務の重要な役割のひとつです。

 

 

チェックアウトの時間に遅れたら?   

 

チェックアウト時間を過ぎてもお客様が退室されていない場合、フロントではまず状況を確認し、客室へ連絡を入れます。

多くのホテルでは、規定時間を過ぎると延長料金が発生するため、その条件や料金体系を正しく説明することが重要。

また、チェックアウト後は客室清掃のスケジュールが組まれているため、遅延が発生すると清掃スタッフや次にチェックインされるお客様への影響も出てきます。

そのため、時間厳守をお願いしつつも、お客様の事情に配慮した柔軟な対応や丁寧な案内が求められます。

フロントスタッフは、延長可否の判断や追加料金の案内、他部署との調整を行いながら、ホテル全体の運営を円滑に進める役割を担っています。

 

 

レイト・チェックインとは?      

 

レイトチェックインとは、ホテルが定めている通常のチェックイン時間、もしくは予約時に申告された到着予定時刻よりも遅れてチェックインすることを指します。

多くの場合、追加料金は発生しませんが、事前に連絡を受けているかどうかが重要なポイントに。

フロントスタッフは、深夜帯の人員体制や当日の稼働状況を踏まえ、対応可能かを判断します。

事前連絡があることで、客室の確保やフロントでの準備がスムーズになり、無断キャンセル(ノーショー)を防ぐことにもつながります。

到着が遅れるお客様には、安心して来館いただけるよう、丁寧な案内と落ち着いた対応が求められます。

 

 

レイト・チェックアウトとは?      

 

レイトチェックアウトとは、ホテルが定めたチェックアウト時間を過ぎて客室を利用する事。

希望があった場合、フロントでは当日の予約状況や清掃スケジュールを確認し、対応可能かを判断します。

多くのホテルでは、レイトチェックアウトは有料サービスとして提供されており、利用時間に応じて追加料金が発生します。

フロントスタッフは、料金や利用可能時間を明確に伝えたうえで、清掃部門との連携を取りながら調整を行います。

お客様の満足度とホテル全体の運営効率の両立を図ることが、フロント業務の大切な役割です。

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今回は、ホテルのチェックイン・チェックアウトについて、仕組みや理由、よくある疑問を中心にご紹介しました。

チェックインが14〜15時、チェックアウトが10〜11時に設定されている背景には、前のお客様の退館後に行われる清掃や客室準備があり、限られた時間の中で快適な空間を整えるスタッフの努力があります。

また、アーリーチェックインやレイトチェックアウト、深夜のウォークイン対応など、状況に応じた柔軟な対応もフロント業務の重要な役割。

こうした対応には、判断力やコミュニケーション力、他部署との連携力が求められます。

ホテルのフロントは単なる受付業務ではなく、お客様の滞在体験を左右する“ホテルの顔”となる仕事です。

転職を検討している方は、チェックイン・チェックアウトの知識を基礎として理解しておくことで、実際の業務イメージがより具体的になるでしょう。

ぜひ、ホテル業界を目指す第一歩として役立ててください。

 


 

 

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2026.01.01