COLUMNSコラム

ホテル調理スタッフのスキル・資格・なり方|転職者向け完全ガイド

  ホテルには、複数のレストランがあり、宿泊のお客様だけでなく料理を楽しみに来館されるお客様も多くいます。 記念日ディナーや結婚式、国際的な会議など、ホテルは様々なお客様が集まる特別な場所。 おもてなしの最高峰とも言われているホテルにとって、その厨房で働く調理スタッフは、お客様の大切な時間を演出する重要な存在です。 ホテル調理の魅力は、レストラン・結婚式や宴会・宿泊客への朝食ビュッフェなど、シーンに合わせて幅広い経験を積める事。 さらに、和洋中から製菓まで多彩なジャンルに携われるため、調理技術の向上はもちろん、メニュー開発やマネジメントなど、キャリアの選択肢も広がります。 安定したホテルという経営基盤のもとで多様な経験を積める点も大きな魅力です。 そこで今回は、前回ご紹介したホテルの調理部門の仕事内容ややりがいに続き、必要なスキルや資格・なり方について詳しくご紹介します。・給与や勤務形態に関しては→こちら   目次             1:調理スタッフに求められるスキル2:ホテルの調理スタッフに資格は資格?3:ホテルの調理部門で働くには4:まとめ     調理スタッフに求められるスキル    ホテルの調理スタッフは、自分の技術やセンスを活かし、お客様に「感動」を届けられる仕事です。 ただ料理を作るだけではなく、求められるのは、調理の技術や知識に加えて、料理に対するセンスや味覚、探究心・向上心。 お客様に喜んでもらえる料理を常に考えられる方が向いており、特にホテルでは直接お客様と接する機会が少なくても、「ホスピタリティ精神」が欠かせません。 盛り付けや味わいへのこだわりはもちろん、細やかな気配りや常により良くしようとする姿勢が、料理の質を高めていきます。 さらに、臨機応変に対応できる力も必要。 アレルギー対応やお客様の様々な要望に応え、可能な範囲で最適な料理を提供できる事で、より高い顧客満足につながります。 調理の仕事は、開店前の仕込みや閉店後の片付け、発注業務などで長時間勤務となる事も。 厨房では立ち仕事が中心で、重い食材や調理器具を扱うことも多いため、体力も必須です。 大変な面もありますが、やりがいを感じながら成長できる環境が整っており、調理のプロとしてキャリアを積みたい方にぴったりです。     ホテルの調理スタッフに資格は必要?   調理スタッフになるために必須な資格はありませんが、以下の資格があると就職や転職する際に有利になる事があります。   <調理>・調理師免許・食品衛生責任者 <パティシエ>・製菓衛生師免許・菓子製造技能士   中途採用の場合は、応募資格に調理師免許を持っている事が条件になっている事が多いので、取得しておく事をおすすめします。 また、取得する事で調理や食に関して様々な知識がつくので就業してからも役に立つでしょう。 特に就職する際に有利になる事がある資格が以下の4つになります。     ①調理師免許 国家資格であり、調理技術や衛生知識、食品学、栄養学が身についている事の証明となるもので信用度の高い資格です。 調理師免許がなくても採用される事はありますが、中途採用の場合は、「調理師免許」を持っている事が応募条件になっている事が多いので、取得しておく事をおすすめします。 和食調理人として働きたいのであれば、必ず取得しておきたい資格です。 取得する事で調理や食に関して様々な知識がつくので就業してからも役に立つでしょう。 <✔︎受験資格> ①各都道府県が指定している調理師の専門学校に1年以上通い卒業する事 ②調理の実務経験2年アルバイトやパートでも構いませんが、週4日以上、1日6時間以上と決まっています。 参考:『調理技術技能センター』 ②専門調理師・調理技能士   公益社団法人調理技術技能センターが実施。 専⾨調理師・調理技能⼠は、調理師免許よりも更に専門的な調理師の資格になります。 この資格の目的は、調理の技術・技能を⾼め調理師の資質向上を図る事です。 学科と実技の試験となっており、合格すると、厚⽣労働⼤⾂より「専⾨調理師・調理技能⼠」の称号が与えられ、調理師学校の教員資格を得る事ができます。 実技試験:日本料理・西洋料理・麺料理・中国料理・すし料理・給食用特殊料理の中から選択   <✔︎受験資格> ①実務経験のみ:8年以上 ②厚生労働大臣の指定する調理師養成施設において1年以上調理に関する学科を修めた卒業者:実務経験6年 ③職業能力開発促進法に基づき、調理に関し専門課程の高度職業訓練または普通課程の普通職業訓練修了者:実務経験7年※いずれも調理師の免許を有していた期間3年以上 参考:『調理技術技能センター』     ③食品衛生責任者 食品の製造・調理・販売などが衛生的に行う場合に必要な資格であり、食品衛生責任者は、安全に食品を提供するために、正しい知識で食品の製造・加工・調理・販売において衛生管理を行う人の事を指します。 飲食店の営業や食品製造に必須の国家資格となっており、食品に携わる業務を行っている施設ごとに、必ず1人の配置が義務付けられています。 飲食店を開業する場合も、食品衛生責任者の配置は必須となっています。   <✔︎受験資格> ①不問:誰でも取得可能・各自治体で開催される「1日食品衛生責任者養成講習」を受講しテストに合格すれば取得できます。・飲食系の栄養士・調理師・製菓衛生師等の資格を持っていると、実務経験や講習を受けなくても食品衛生責任者になれます。 参考:『一般社団法人東京都食品衛生協会』     ④ふぐ調理師免許   高級食材のふぐは日本でも昔から親しまれており、和食店ではよく目にしますよね。 しかし、ふぐには、テトロドトキシンという猛毒が含まれているため、ふぐの種類・毒の位置などの知識を持ち、調理する技術を持ったふぐ調理師免許取得者しか調理ができません。 和食料理人はふぐを扱う事もあるので、取得しておくと就職の際に有利になるでしょう。 調理師免許のような国家資格ではなく、ふぐ条例等に基づき各都道府県にある自治体で行うので、地域によって受験資格・調理の範囲・難易度は異なります。 講習のみで認可される地域もあれば、調理師免許などの資格が必須の地域もあります。   <✔︎受験資格> ①調理師免許の取得と、ふぐ調理師の下で2年以上ふぐの取り扱いに従事した経験(東京都)※都道府県による 参考:『ふぐ調理師』     ホテルの調理部門で働くには     ホテルの調理部門で働く方法は、大きく分けて3つあります。     ①調理師の専門学校に通う   調理師・パティシエ・ベーカリーなどを目指す場合、専門学校に通う事で専門的な知識や技術を身につけられます。 専門課程を修了すれば、卒業と同時に無試験で「調理師免許」を取得できるのも大きなメリット。 また、資格取得のための授業や就職サポートも充実しているため、ホテルへの就職活動を有利に進められます。 さらに、多くの学校では2ヶ月〜半年ほどのインターンシップ(ホテル実習)があり、現場で実際の仕事を体験できます。 企業から直接学校に求人が届くケースも多いので、就職のチャンスを広げやすいのも魅力です。     ②アルバイトで調理経験を積む   調理の経験がない方は、まずアルバイトからスタートして経験を積む方法もあります。 ホテルやレストランなど、未経験でも応募できる求人もあるため、現場で働きながら基本を学ぶ事が可能です。 中途採用の場合は、調理経験や調理師免許を持っていると選考で有利になります。 飲食店や給食施設などで2年以上の実務経験を積めば「調理師試験」を受験でき、合格すれば資格を取得する事もできます。 ホテルによっては、アルバイトからスタートした場合でも、実績やスキルが認められれば、契約社員や正社員登用のチャンスもあるでしょう。     ③ホテル専門の転職エージェントを利用   調理未経験の方や、効率よく転職活動を進めたい方には、ホテル業界に特化した転職エージェントを利用する方法があります。 業界に詳しいエージェントを利用する事で、以下のようなメリットがあります。   ・各ホテルの採用基準や業界情報に詳しい ・非公開求人や最新求人を紹介してもらえる ・履歴書や職務経歴書の添削、面接対策などのサポート ・自分では難しい年収交渉も代行してもらえる また、エージェントは企業とのつながりが強いため、求人票だけでは分からない現場の雰囲気や就職後の働き方についても教えてもらえる事も。 さらに、第三者の視点からアドバイスを受けることで、自分では気づけなかった強みを発見できる事も大きな魅力です。        まとめ         ホテルの料理はお客様の印象を大きく左右するため、調理部門はホテルにとって非常に重要な存在。 自分の手がけた料理で多くのお客様に喜んでいただき、思い出に残る時間を提供できる事は大きなやりがいになるでしょう。 直接お客様と接する機会は少ないものの、ホテルマンとして大切なのは「ホスピタリティの心」。 お客様の気持ちを想像し、「どうすれば喜んでいただけるか」「より満足していただける料理を提供できるか」という視点で仕事を進めていく事が重要になります。 経験を積むにつれて担当できる料理の幅が広がり、メニュー開発などに携われるチャンスも増えます。 もちろん、長時間の勤務や立ち仕事など体力的に大変に感じる面もあるかもしれませんが、感謝の言葉を頂く事も多く大きな達成感や満足感も得られる仕事です。     *     ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。      

2025.12.14

ホテル調理部門の給料・勤務形態・1日の流れ

    ホテルには、複数のレストランがあり、宿泊のお客様だけでなく料理を楽しみに来館されるお客様も多くいます。 記念日ディナーや結婚式、国際的な会議など、ホテルは様々なお客様が集まる特別な場所。 おもてなしの最高峰とも言われているホテルにとって、その厨房で働く調理スタッフは、お客様の大切な時間を演出する重要な存在です。 ホテル調理の魅力は、レストラン・結婚式や宴会・宿泊客への朝食ビュッフェなど、シーンに合わせて幅広い経験を積める事。 さらに、和洋中から製菓まで多彩なジャンルに携われるため、調理技術の向上はもちろん、メニュー開発やマネジメントなど、キャリアの選択肢も広がります。 安定したホテルという経営基盤のもとで多様な経験を積める点も大きな魅力です。 ただし、ホテルで働く際には、給料や勤務体系といった働き方の条件も気になるポイントになると思います。 そこで今回は、前回ご紹介したホテルの調理部門の仕事内容ややりがいに続き、給与や勤務体系について詳しくご紹介します。   目次             1:ホテルの調理スタッフの給料2:ホテルの調理部門の勤務形態3:ホテルの調理部門の1日4:まとめ     ホテルの調理スタッフの給料        ホテルで働く調理師の平均年収は、約310万〜450万円程度です。 シェフクラスになると、平均で約388万〜480万円程度となりますが、勤務先や経験、働き方、スキルによって差があります。 本格的なフレンチや高級料理を提供するホテルや結婚式場では、リーダーや料理長クラスになると800万〜1,000万円程度の年収になるケースも。 また、多くのホテルでは資格取得支援制度や資格手当が整っており、給与面に反映される事も。 さらに、残業手当やボーナスが支給される企業も多く、安定した収入とキャリア形成が期待できる環境です。     ホテルスタッフの平均月収・初任給   ホテルスタッフのお給料は、就業する会社・地域・職種・年齢・スキルによっても大きく異なります。 ここでは一般的なお給料の平均額に関してお伝えしていきます。 ホテルスタッフの給料の平均月収と初任給は、以下の通りとなっています。    <宿泊・飲食サービス業の平均月収> 25万9千円〜  <初任給> ○4大卒 :22万円〜 ○短大卒:21万5千円〜 ○専門卒:21万3千円〜 ○高卒 :20万7千円〜   ☑️参考【日本の平均年収】 ・全体:461万円・男性:567万円・女性:280万円 (※国税庁:令和6年分民間給与実態統計調査)  ◎日本の平均年収と比べると、一般のホテルスタッフの年収は低い水準となっていますが、管理職クラスになると同等か少し上回る結果となっています。     賞与(ボーナス)   ホテル業界でも、ボーナスは一般的に、6月と12月の年2回支給される事が多くなっています。 ただし、全員に一律で支給される場合や、企業の経営状況によって支給されない場合もあり、固定給のように必ずもらえるものではありません。 支給額はホテルの規模や財務状況によって異なりますが、目安として月給の3か月分程度が一般的。 この場合、年間で約70〜80万円程度の支給になります。 ボーナスの仕組みや金額は企業によって差があるため、入社前に確認しておく事が重要です。     ホテルスタッフの手取り金額   ホテルで社員として働く場合、給与の額面から社会保険料や税金が差し引かれるため、実際に手元に入る「手取り」は額面より少なくなります。 主に控除されるのは以下のような項目です。 ・健康保険・厚生年金保険・介護保険・労災保険・雇用保険 宿泊業界の平均的な月収を参考にすると、これらを差し引いた手取りはおよそ 20万〜23万円 前後となります。 額面の給与だけでなく、手取りを意識した働き方や生活設計を考える事が大切です。      昇給・昇格   ホテルの調理スタッフも、他業界と同様に、同じ給与がずっと続くわけではありません。 一般的には年齢や役職に応じて年に1回程度の昇給があります。 ホテルの種類によって昇給の仕組みは異なります。 外資系ホテルでは実力主義が多く、能力や成果に応じて給与が上がる事が一般的です。 一方、日系ホテルでは年功序列の傾向が残っている場合もあります。 キャリアアップを目指す場合、一般の調理スタッフからスーシェフやシェフへとステップアップする事で、給与も上がっていきます。 経験や実績を積むほど、将来的に安定した収入とポジションを手に入れる事ができる環境です。     ホテルの調理部門の勤務形態     ホテルは24時間365日稼働していますが、調理部門の勤務は比較的規則的です。 レストランや宴会の営業時間に合わせて勤務するため、夜勤のような不規則なシフトはほとんどありません。 そのため、生活リズムを整えやすく、安定した働き方が可能です。      勤務時間   ホテルの調理部門では、1日の勤務時間は、実働7〜8時間程度が平均でシフト制が基本となっています。 朝食の準備があるため早朝からの勤務はありますが、深夜営業はほとんどないため、夜遅くまで働く事は少ないでしょう。 多くのホテルでは、朝7時頃〜夜22時前後の間でシフトが組まれます。 ただし、ホテルには繁忙期と閑散期があり、繁忙期には残業が発生する事もあります。 また、土日や祝日は宿泊客や結婚式の対応で平日より残業が多くなる傾向に。 このように、シフトはあるものの生活リズムを大きく崩さず働けるのが、ホテル調理部門の特徴です。     休日   ホテルでは、多くの場合、週休2日制が基本で、月の休みは8〜9日です。 ただし、宿泊客や結婚式の多い土日祝は勤務になる事が多く、平日に休みを取るシフト制が一般的。 ビジネスホテルなどでは、土日に休みを取りやすい傾向があります。 ゴールデンウィークや夏休み、お盆、年末年始など、世間が長期休暇の時期はホテルの繁忙期となるため、長期休暇の取得は難しくなる場合があります。 年間の休日としては、有給休暇・産休育休・慶弔休暇などが取得可能です。 シフト制の勤務ではありますが、計画的に休みを取りやすく、生活リズムを大きく崩さず働ける環境が整っています。     ホテルの調理部門の1日     ホテルで働く調理スタッフはどのように1日の業務を行なっているのでしょうか。 担当するセクションによっても変わりますが、主な1日のスケジュールをご紹介します。     *1日のスケジュール* 7:00〜10:00 出社着替えランチの開店準備下ごしらえ ↓ 11:00 オープン(ランチタイム)調理仕込み(ディナー分・翌日の朝食・翌日のランチ) ↓ 14:00 閉店(ランチタイム)片付け仕込み(ディナー分・翌日の朝食・翌日のランチ) ↓ 14:30〜15:30 休憩食事休憩 ↓ 16:30ディナータイムの準備仕込み ↓ 17:00 開店(ディナータイム)調理 ↓ 18:30〜22:00 退社 ラストオーダー後片付け・掃除クローズ作業翌日の仕込み   土日祝日は来客数も多くなるため、退社は平日よりも遅くなる事も。   ★調理部門ではこのような流れで仕事をしています。 ホテルやレストランの営業時間によっても異なりますし、レストランの調理か宴会の調理かによっても内容や時間は異なります。          まとめ         今回は、ホテルの【調理部門】の給料や勤務形態についてご紹介しました。 調理スタッフの平均年収は約310万〜450万円で、シェフや料理長クラスになると800万〜1,000万円のケースもあります。 昇給・昇格の機会もあり、経験や役職に応じて安定した収入を得る事が可能です。 勤務時間はシフト制で実働7〜8時間が一般的で、夜勤はほとんどなく、休日は週休2日制が基本となっているので、生活リズムを整えやすい環境でしょう。 長時間の勤務や立ち仕事など体力的に大変に感じる面もあるかもしれませんが、感謝の言葉を頂く事も多く大きな達成感や満足感も得られる仕事です。 安定した経営基盤のもと、多彩な経験を積み、キャリアの選択肢を広げながら働けるホテルの調理部門は、料理人として長く成長していける魅力的な職場です。     *     ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.14

ホテル調理部門の仕事内容・やりがい・キャリア

    ホテルには、様々なレストランがあり、宿泊のお客様だけでなく料理を楽しみに来館されるお客様も多くいます。 記念日ディナーや結婚式、国際的な会議など、ホテルは様々なお客様が集まる特別な場所。 おもてなしの最高峰とも言われているホテルにとって、その厨房で働く調理スタッフは、裏側からイベントを支え、お客様の大切な時間を演出する重要な存在です。 ホテル調理の魅力は、レストランでのコース料理、結婚式や宴会での華やかなメニュー、宿泊客への朝食ビュッフェなど、シーンに合わせて幅広い経験を積める事。 また、和洋中から製菓まで多彩なジャンルに携われるため、調理技術の向上はもちろん、メニュー開発やマネジメントなどキャリアの選択肢も広がります。 しかし、ホテルの調理師といっても担当する部門などによって業務内容や働き方が多岐に渡ります。 そこで今回は、ホテルの調理部門の仕事に関してご紹介していきます。   ・給料、勤務形態について→こちら ・必要なスキル、資格、なり方について→こちら   目次             1:ホテルの調理部門の仕事内容2:ホテルの調理部門の仕事のやりがい3:まとめ     ホテルの調理部門の仕事内容    ホテルにはレストランや宴会場など、様々な料飲施設があります。 そのため、規模の大きなホテルでは、総支配人に次ぐ立場として「総料理長」が置かれ、ホテル全体の調理部門を統括するケースもあります。 場合によっては、調理スタッフが300名を超える事も。 調理部門はホテルによって細かく分かれており、代表的な部門と組織区分は下記のようになっています。   <調理部門の区分例①> ・レストラン調理(フレンチ・イタリアン・和食など) ・宴会調理(結婚式・パーティ・修学旅行など) ・メインキッチン(下ごしらえ・ソースなど) ・ベーカリー(パンの製造) ・ペストリー(デザート・菓子の製造) <調理部門の組織図例②> 1:総料理長(エグゼクティブシェフ) 2:副総料理長(スーシェフ) 3:各レストランシェフ・宴会シェフ 4:専門職(一般調理スタッフ)・ソーシエ=ソース担当・ブッチャー=肉担当・ガルドマンジェ=冷製料理担当・パティシエ=デザート担当・ベーカリー=パン担当・スチュワード=厨房管理   このように、ホテルの調理部門は非常に多岐にわたり、それぞれの専門性を活かしながら大規模なチームで運営されています。 ここでは、それぞれのポジションの業務内容をお伝えしていきます。     ①総料理長   ホテルの調理部門を統括する最高責任者「総料理長」 厨房全体の運営だけでなく、衛生管理やスタッフの育成・マネジメント、メニュー開発、原価・数値管理、仕入れや発注業務など、幅広い役割を担います。 調理技術はもちろん、組織をまとめるリーダーシップやマネジメント力、さらにビジネス的な視点も欠かせません。 料理の質を守りながら、コストや効率を考え、スタッフが最大限力を発揮できる環境を整える事が求められるため、大きな責任とやりがいのあるポジションといえます。     ②副総料理長・スーシェフ   総料理長の右腕として厨房を支えるポジションです。 調理技術はもちろんの事、料理をスムーズに提供できるよう各部門への指示や進行管理を行い、厨房全体の流れを整えます。 また、総料理長が不在の際には責任者として厨房を統括し、場合によってはお客様への対応も担います。 現場を動かす実行力とリーダーシップが求められる、やりがいの大きい役職です。     ③各レストラン・シェフ   ホテル内にはフレンチ・イタリアン・中華・和食など多彩なレストランがあり、それぞれに調理場をまとめるシェフがいます。 現場の責任者として、調理や衛生管理・スタッフの教育・マネジメント・人材育成・メニュー開発・原価や利益率の管理・食材の仕入れなど、店舗運営に関わる幅広い業務を担います。 日々の調理はもちろん、スタッフへの指示や数値管理といったマネジメント業務も重要な仕事。 また、メニュー開発も重要な仕事であり、素材の選び方や味付け、盛り付けの工夫によって、そのレストランならではの個性を生み出します。 シェフは自らの経験や技術を活かし、新しいオリジナルメニューを提案できる立場であり、自分の料理でレストランの魅力を高められるやりがいのあるポジションです。     ④宴会シェフ   ホテルの宴会シェフは、パーティーや結婚披露宴、修学旅行など、大人数向けの料理を担当します。 レストランとは異なり、一度に100名を超えるゲストへ料理を提供する事もあり、宴会シェフにはその管理が任されます。 決められたコース料理をスムーズに提供するために、野菜の下処理や肉・魚の下ごしらえ、ソース作りなどを計画的に進め、スタッフに的確な指示を出しながら仕上げていきます。 料理の味や品質を保つ調理技術はもちろん、チームをまとめるマネジメント力が欠かせません。 また、アレルギーなど特別な配慮が必要な場合もあるため、事前の確認や調整も重要。 大人数の料理を短時間で提供するためには、スタッフ全員が一丸となって動く必要があり、宴会シェフはその中心となって全体を統括する責任を担います。     ⑤ソーシエ   フランス料理の中で、主にソースを作る担当者を「ソーシエ」と呼び、ソースを中心とした仕込みの責任者となります。 また、シェフが考案したメニューに合わせて新しいソースを開発する事も。 ソースはその料理の決め手ともなりますので重要な役割があります。 ソースの仕込みの他、調理補助や盛り付けを兼任する事もあります。     ⑥ブッチャー   ホテルの調理部門で食肉の仕入れや下処理を専門に行うポジションです。 実際に調理や盛り付けを担当するわけではなく、料理に合わせて肉を最適な状態にカットし、仕入れた肉の管理や保管までを担います。 「ブッチャー」は英語で「肉屋」を意味する言葉でもあり、肉の部位や扱い方に関する専門知識が必要です。 表には出にくい仕事ですが、料理の質を左右する非常に重要な役割を担っています。     ⑦ガテマンジャー   サラダやパテ、スモークサーモンなどの冷製料理を専門に手がけるセクションです。 披露宴やパーティーでは、温かい料理と並んで冷製料理は欠かせない存在であり、テーブルを華やかに演出する大切な役割を担います。 フランス料理をはじめ、見た目の美しさや彩りが重視される場面も多く、料理全体の印象を高めるポイントになるため、非常に重要なポジション。 繊細な盛り付けや食材の扱いにこだわり、自分の感性を活かして料理を完成させられる魅力があります。     ⑧パティシエ(ペストリー)   デザートや洋菓子を専門に担当するスタッフ。 レストランはもちろんの事、結婚式やイベントなど特別なシーンに欠かせない存在です。 ランチやディナー、デザートビュッフェなどで提供されるスイーツを手がけ、特に「アシェットデセール」と呼ばれる皿盛りデザートを作る事が主な仕事となります。 また、ホテル内のラウンジやショップで販売する洋菓子の製造や、新商品の開発を任される事も。 さらに、結婚式ではウェディングケーキやゲスト用デザートも担当するなど、幅広い場面で活躍できるポジションです。 ウェディングケーキをオリジナルで制作できる場合は、アメ細工・チョコレート細工・マジパン細工といった高度な技術を用いて華やかに仕上げます。 新郎新婦の希望を形にするためには、パティシエとしての技術に加え、ヒアリング力や提案力も求められます。 また、結婚式では数百人規模のお客様にデザートを提供する事もあり、チームで協力しながら効率よく仕上げる力も必要です。 ホテルでは日常的に多彩なスイーツが提供されるため、幅広い種類のデザートに関わり、色とりどりのスイーツに触れられるのが大きな魅力。 技術を磨きながら、お客様の特別な時間を演出できるやりがいのあるポジションといえます。     ⑨ベーカリー(ブーランジェ)   ホテルで提供されるパンを専門に作るスタッフ。 日本では「ベイカー」と呼ばれる事もあります。 多くのホテルでは自社でパンを焼いており、朝食・ランチ・ディナー・ビュッフェ、カフェやパーティー、結婚式など、あらゆる場面で提供されるほか、ベーカリーショップで販売される事もあります。 仕事内容は、材料の仕入れから生地の仕込み・ミキシング・成形・発酵・焼成まで多岐にわたります。 まずは担当ごとに業務を覚え、習熟度に応じて複数の持ち場を兼任できるようになります。 ホテルでは、常に高品質で美味しいパンが求められるため、丁寧な生地作りや発酵管理が欠かせません。 また、数種類のパンをタイミングよく焼き上げ、各シーンに合わせて提供するため、チームワークと計画性も重要になります。   ホテルの調理部門の仕事のやりがい   ホテルの調理部門は、お客様と直接接する機会は少ないものの、レストランや結婚式で提供される料理はホテル全体の印象を左右する重要な役割を担っています。 宿泊のお客様はもちろん、結婚式や記念日など特別な日に訪れる方にとって、料理は大切な思い出を彩る存在。 調理スタッフにとって最大のやりがいは、自分の手で作った料理でお客様を笑顔にできる事です。 特別な時間を過ごすために訪れるお客様の人生の大切な瞬間に関わり、気に入っていただければリピーターとして何度も訪れてもらえる事も大きな喜びとなります。 また、ホテルの厨房では和洋中、スイーツ、ベーカリーまで幅広い料理に携わる事ができ、経験を積む事で様々な調理技術を学べます。 更に、メニュー開発やスタッフマネジメントに挑戦する機会もあり、各レストランのシェフや宴会シェフ、最終的には総料理長を目指すキャリアパスも描けます。 合わせて、多くのホテルでは社員食堂や休暇制度など福利厚生も整っており、安心して長く働ける環境が整っています。 お客様の大切な一日を、自分の料理で彩り、思い出に残る時間を作る――。 そんなやりがいを実感しながら、料理人として確かなキャリアを築けるのが、ホテルの調理部門で働く魅力です。      まとめ       今回は、ホテルの【調理部門】の仕事内容ややりがいについてご紹介しました。 ホテルの料理はお客様の印象を大きく左右するため、調理部門はホテルにとって非常に重要な存在。 自分の手がけた料理で多くのお客様に喜んでいただき、思い出に残る時間を提供できる事は大きなやりがいになるでしょう。 直接お客様と接する機会は少ないものの、ホテルマンとして大切なのは「ホスピタリティの心」。 お客様の気持ちを想像し、「どうすれば喜んでいただけるか」「より満足していただける料理を提供できるか」という視点で仕事を進めていく事が重要になります。 経験を積むにつれて担当できる料理の幅が広がり、メニュー開発などに携われるチャンスも増えます。 もちろん、長時間の勤務や立ち仕事など体力的に大変に感じる面もあるかもしれませんが、感謝の言葉を頂く事も多く大きな達成感や満足感も得られる仕事です。 * 弊社ホテルビズでは、ホテルレストランや婚礼調理に関する求人を多数取り扱っています。 ホテルの調理部門でキャリアを築きたい方は、ぜひお気軽にご相談下さい。

2025.12.14

ホテルレストランサービスのスキル・資格・就職方法【転職者向け解説】

  ホテルに欠かせない存在である「レストラン」 ホテル内には、イタリアン・中華・和食・フレンチなど様々なレストランがあり、宿泊のお客様はもちろん、記念日や会食など様々な目的で多くのお客様が訪れます。 レストランはホテルの“顔”とも言える存在。 中には一つ星・二つ星・三つ星を獲得するホテルもあり、そのサービスの質がホテル全体の印象を左右します。 そんな大切な役割を担うレストランサービスの仕事は、毎日多くのお客様と接することで、大きなやりがいや達成感を感じられるポジションです。 「人と接することが好き」「サービス業でスキルを磨きたい」——そんな方にとってホテルのレストランサービスは、非常に人気の職種です。 そこで今回は、前回のホテルのレストランサービスの仕事内容・やりがい、給料や勤務形態に続き、必要なスキルや就職する方法についてご紹介します。   目次                          1:ホテルのレストランサービスに求められるスキル2:レストランサービススタッフになるには3:レストランサービスに資格は必要?4:まとめ     レストランサービスに求められるスキル   ホテルのレストランサービスは、ただ料理を提供するだけの仕事ではありません。 お客様にとって特別なひとときを演出し、ホテル全体の印象を左右する重要な役割を担っています。 そのため、この仕事では接客力だけでなく、ホテルならではの上質なおもてなしスキルが求められます。 ホテルのレストランサービスで活躍するために必要なスキルを分かりやすくご紹介します。     コミュニケーション能力   ホテル内のレストランには、様々な年齢・職業の方が来店し、その目的も様々。 記念日など特別な時に利用されるお客様も多くいます。 また、働く場所によっても客層が変わってくる事もあります。 一流のホテルやレストランであればハイクラスな客層の方が多くなります。 どんなお客様にも満足してもらい喜んでもらえるような、気の利いた会話術や気配り、磨き抜かれたコミュニケーション力やホスピタリティが必要となります。 日頃から新聞や雑誌・テレビなどで情報収集しておく事も大切になるでしょう。 また料理を出すタイミングや話すタイミングなど、状況を見て臨機応変に対応できる能力も大切になります。 接客を気に入ってもらえればリピーターになってくれる事も多く、やりがいや自信に繋がる事も多いでしょう。 人と接する事が好きという人や、人とコミュニケーションを取る事が好きという社交的な性格の人に向いています。 また、レセプションや調理など他職種のスタッフとのやりとりも多くありますので、協調性も非常に大切になります。     ホスピタリティ精神   ホテル業界はホスピタリティの世界ですので、働く際に最も必要となるのがホスピタリティマインドです。 ホスピタリティマインドとはおもてなしの心の事を指します。 マニュアル通りの接客をするだけではなく、お客様に寄り添い、お客様が求めている事が何なのか・どうしたら喜んでもらえるかを考え、気遣い行動していく事が重要になります。 喜ばせたいというような優しさを持っている事が大切になります。 ホスピタリティ精神がある方は常にアンテナを張り、どうすればお客様に満足して頂けるかを考え自ら動いています。 例えば困っているお客様がいたら、「何か困っている事はありませんか?」とお客様に自ら声をかけるなどお客様が求めているものを察知し行動する事です。 常に周りを確認し、お客様の小さなサインも見逃さずそのお客様に合った接客を提供できるスキルがサービスの仕事には必要です。     臨機応変な対応力   前述したように、ホテルのレストランには、宿泊客・外来のお客様・外国人観光客・ビジネス利用など、様々なお客様が訪れます。 食事は「記念日」「接待」「家族団らん」など大切な時間になることが多く、予定外の要望やハプニングが起こる事もありますし、ほんの些細なことでクレームとなってしまう事も。 その場で柔軟に判断・対応できる力が、サービスの質を大きく左右します。 状況を冷静に判断し対応できれば、感謝されたりお客様の思い出をより特別なものにできる事もあります。 このようなスキルが自分の成長ややりがいに繋がります。     語学力   レストランスタッフにも英語力などの語学力が必要になってきます。 特に主要都市や観光地にあるホテルには多くの訪日外国人のお客様が訪れます。 ハイクラスホテルであれば、海外の著名人が来店する事も。 その際に英語が全く話せないとお客様にとって心地の良い滞在時間を提供できません。 英語を話せる人を優遇していルホテルもありますし、最低限の会話ができる英語力は必須となるでしょう。     料理や飲料の知識   前述したように、オーダーを受ける際や料理を提供する際に、料理の内容や味付け・素材などについて聞かれる事も多いため、使用している食材や提供する料理に関してきちんと理解しておく事が重要となります。 メニューを把握しているのは当然の事、料理や飲料など幅広い知識も必要となるため、日頃からシェフともコミュニケーションを取りしっかり、料理の理解をしておく事も大切な仕事となります。   ★その他にも・・・★  ホテルがある地域や周辺の観光スポット・飲食店・専門ショップなどに関する豊富な知識が求められる事も。 旅行や観光で来ているお客様は、周辺の事を何も分からないため、食事の際に地元の情報を聞かれる事もあります。 日頃からお客様からの要望に応えるために、常に最新の情報を更新し幅広い知識をつけておく事も大切です。     PCスキル   ホテル業界は人対人の仕事であり、今までは現場をメインに仕事を進めていく事が殆どでした。 しかし最近は、人員不足などから企業のIT化が進んでいます。 業務をするにあたり、クラウドの共有システムの利用、オンラインでの対応、iPadの利用などPCを使っての仕事も増えつつあります。 このように、現場のオペレーションで使用するツールの機能を使いこなせていると業務の効率化につながります。 特に役職が上がると、メールでのやりとりやシフト作成・売上管理・人件費のコントロールなど事務的な作業も増えてきますので、PCを使いこなせる能力も必要となります。   ★ホテルのレストランサービスは「食事を提供する仕事」でありながら、同時に「ホテルの印象を決める仕事」でもあります。 接客スキル・柔軟さ・チームワークを磨くことで、自分自身の成長ややりがいにつながる職種です。 このようなスキルを持つ事で、ホテルのレストランサービスはお客様に快適な滞在を提供し、満足のいく思い出作りに貢献する事ができます。 レストランサービススタッフになるには   ホテルには多くの職種がありますが、レストランサービスは未経験からでも挑戦しやすく、多くの方が最初に配属されることの多いポジションです。 接客スキルを磨きながらキャリアアップを目指せるのが大きな魅力です 新卒の場合は、高校卒業後に短大・大学、あるいはホテル系の専門学校を卒業すると、接客マナーやサービス知識を身につけられるため、就職の際に有利に働きます。 一方、中途採用の場合は、飲食店や販売などでの接客経験があると即戦力として評価されやすいのが特徴です。     異業種の経験を活かす ホテルの仕事は、礼儀やマナー・ホスピタリティが必要となり即戦力を求める傾向があります。 きちんとした言葉遣いや身だしなみ・立ち振る舞いが大切。 そのためホテル業務に関する知識も大切ですが、それ以上に社会人としてのビジネスマナーや常識、接客サービスの基本が身についている事が重視されます。 業界や職種は未経験であっても社会人としての経験は活かせる場面が多いので、接客や営業の経験を積むのが近道であり転職しやすくなるでしょう。     ホテル専門転職エージェントを利用する   ホテル業界未経験の場合は、転職エージェントを利用すると転職への近道になります。 特にホテル業界に特化したエージェントを使うと多くのメリットがあります。 業界の最新の情報が入ってきやすく、より詳しく業界についての情報をお伝えする事ができるからです。 また、企業とのパイプが太い為、非公開求人や最新求人が入ってきやすい点等があげられます。 その他にも下記のようなメリットがあります。   ・各ホテルの採用基準を把握・キャリアアドバイザーの業界知識が豊富・非公開求人の紹介・年収交渉・履歴書や職務経歴書の添削・転職活動の相談等様々な形でバックアップ・ホテル業界知識の知識が豊富・ホテル業界専門の面接対策     自分では交渉しにくい年収交渉や、求人資料だけでは分からない就職後の様子などを知る事ができます。 また、第三者が加わる事により客観的に自身を見直す事で、新たな魅力を発見できる可能性があるという点も大きなメリットだと思います。 レストランサービスに資格は必要?   レストランサービススタッフになるために必須な資格はありません。 しかし、取得しておく事で就職する際や、実務につく際に有利になる資格はいくつかあります。   <ホテル全般> ・ホテルビジネス実務検定・ホテル実務技能認定試験・ホテルマネジメント技能検定・レストランサービス技能検定 <マナー関連> ・マナープロトコール検定・接客サービスマナー検定・サービス接遇検定 ★ホテルの資格については→こちら             まとめ           ホテルのレストランサービスは、接客スキルや語学力など幅広い力を活かせるだけでなく、チームで協力しながらお客様の特別な時間をつくりあげるやりがいのある仕事です。 スキルを磨き続けることで、自分自身の成長にもつながり、キャリアの可能性も広がります。 「人を笑顔にする仕事がしたい」「おもてなしのプロとして成長したい」という方にとって、ホテルのレストランサービスはぴったりの環境です。 ★一流の接客でお客様に喜んでもらいたい★レベルの高いおもてなしやホスピタリティでお客様に感動を与えたい という方は弊社にご相談下さいませ。     *     ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。      

2025.12.14

ホテルレストランサービスの給料・勤務形態・キャリアプラン解説

  ホテルに欠かせない存在である「レストラン」 ホテル内には、イタリアン・中華・和食・フレンチなど様々なレストランがあり、宿泊のお客様はもちろん、記念日や会食など様々な目的で多くのお客様が訪れます。 レストランはホテルの“顔”とも言える存在。 中には一つ星・二つ星・三つ星を獲得するホテルもあり、そのサービスの質がホテル全体の印象を左右します。 そんな大切な役割を担うレストランサービスの仕事は、毎日多くのお客様と接することで、大きなやりがいや達成感を感じられるポジションですが、実際の給料や勤務形態がどのようなものなのか気になる方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、前回のホテルのレストランサービスの仕事内容・やりがいに続き、給料や勤務形態についてご紹介します。   目次                            1:ホテルレストランサービスの給料2:ホテルレストランサービスの勤務形態3:ホテルレストランサービスのキャリアプラン4:まとめ     ホテルのレストランサービスの給料    ホテルのレストランサービスの給料は、勤務先・年齢・経験やスキル・地域によっても大きく変わってきます。 下記では平均的な年収や月収をお伝えしていきます。     ホテルのレストランサービスの平均月収   一般的な宿泊・サービス業の平均月収は25万9千円となっています。(※参考:厚生労働省令和5年賃金構造基本統計調査) しかし、ホテルにはシティホテル・ビジネスホテル・リゾートホテルなど様々な業態があり、レストランの価格帯もそれぞれ異なります。 求められるスキルが高い場合は給料も高めの設定となっている事が多いです。 また、同じサービス職でも経験を積んでスキルをつけたり、キャリアアップする事で高収入が期待できます。     ホテルのレスランサービスの平均年収   前述したように、ホテルのグレードなどによって多少の差はありますが、一般的なホテルスタッフの平均年収額は、300万円〜400万程度。 ホテルのレストランサービススタッフも同様となるでしょう。 部門長である支配人・副支配人・マネージャーなどの管理職にキャリアアップすると、平均年収額は400〜600万円が相場。 また、高級ホテルや外資系ホテル、また総支配人クラスになると年収が1,000万円を超える人もいます。 どの業界にも言える事ですが、役職が上がり管理職につくと責任も大きくなりますので、役職手当がつきその分お給与もアップしていきます。 管理職に就くためには、様々な部署で経験を積みスキルアップしていく事が必要となります。   ※賞与は企業によって異なりますが、宿泊業界の平均月収25万9千円×12ヶ月分で計算すると想定平均年収は、約310万円となります。この金額に賞与を足した金額になります。    ☑️参考【日本の平均年収】 ・全体:461万円・男性:567万円・女性:280万円 (※国税庁 令和6年分民間給与実態統計調査)    ◎日本の平均年収と比べると、一般のホテルスタッフの年収は低い水準となっていますが、管理職クラスになると同等か少し上回る結果となっています。     ボーナスや昇給は?   ①ボーナス ボーナスは、年2回(6月・12月)支給されるのが一般的で正社員となっている企業が殆どです。 ボーナスの支給を得る資格は対象の在籍期間などが決まっていますので、中途採用の場合は事前に確認しておきましょう。 企業の規模や財務状況、また基本給により支給額は異なりますが一般的には月給1~3ヶ月分の支給が多くなります。 コンシェルジュはサービス職としての雇用となるため、ホテルであれば基本的に支給される事が多くなるでしょう。     ②昇給 大体1年に1回年齢に応じて昇給していく事が多くなります。しかし前述したように、ボーナス同様就職するホテルによって大きく変わるでしょう。     レストランサービスのキャリアプラン   ホテルのレストランサービススタッフのキャリアプランは、主に以下のようになっています。   ウェイター・ウェイトレス・サーバー    ↓ ヘッド(キャプテン)ウェイター・ウェイトレス・サーバー    ↓ チームリーダー    ↓ アシスタントマネージャー    ↓ マネージャー(支配人)    ↓ 他部門(宿泊部門・宴会部門・営業部門・管理部門)      ↓ 副総支配人・総支配人 etc   ◎キャリアアップするにつれ、お給料も上がっていきます。      レストランサービスの勤務形態    ホテルは24時間365日稼働しています。 そのため、勤務時間や休日はシフト制となる事が多くなっています。 宿泊部門などは夜勤の勤務がありますが、料飲部に関してはほぼなく、基本的には2交代制での勤務となるでしょう。     勤務時間   1日の勤務時間は、実働7~8時間程度が平均的でシフト制となっています。 宿泊部門は日勤・夜勤の交代制となっている場合が多いのですが、料飲部の場合は、深夜の営業をしてない事もあるので就職する店舗によって変わってくるでしょう。 ただし、ホテルには繁忙期と閑散期があるため、繁忙期は、残業になってしまうなど労働時間が増加する傾向にあります。 しかしながら、基本的にはシフト制なため、ある程度労働環境は整っている企業が多く、労働環境を整えようとしているホテルも増えています。     休日 休日は、週休2日制をとっているホテルが多く、休みは月8~9日となりますが、宿泊されるお客様は土日祝が多いため、平日が休日になる事が多く、基本シフト制になります。 ビジネス系のホテルであれば、土日に休日が取りやすい傾向にあります。 またゴールデンウィークや夏休み、お盆や年末年始など世間が長期的な休みの時期はホテルは繁忙期になるのでスタッフが長期休暇を取るのは難しくなります。 年間の休日としては、産休育休や年次有給休暇、慶弔休暇が取れます。   ◎人手不足が顕著となっているホテル業界。 業務量が増えてしまう事もあるようですが、近年ではそういった労働環境を整え、福利厚生を充実させているホテルが増えてきています。 ホテルによって、時間の配分は異なりますので、応募の前にはあらかじめ求人内容を確認しておきましょう。            まとめ         ホテルのレストランサービスの給料や勤務形態についてご紹介させて頂きました。 サービスの仕事は、体力的に大変な面もありますが、人と接する事が好き。人に喜んでもらう事が好き。という方には天職の仕事になるでしょう。 特にホテルでのレストランサービスは、質の高いサービスを求められます。   ★一流の接客でお客様に喜んでもらいたい★レベルの高いおもてなしやホスピタリティでお客様に感動を与えたい  という方は弊社にご相談下さいませ。   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.14

ホテルのレストランサービス職とは|仕事内容・やりがい・転職メリット

  ホテルに欠かせない存在である「レストラン」 ホテル内には、イタリアン・中華・和食・フレンチなど様々なレストランがあり、宿泊のお客様はもちろん、記念日や会食など様々な目的で多くのお客様が訪れます。 レストランはホテルの“顔”とも言える存在。 中には一つ星・二つ星・三つ星を獲得するホテルもあり、そのサービスの質がホテル全体の印象を左右します。 そんな大切な役割を担うレストランサービスの仕事は、毎日多くのお客様と接することで、大きなやりがいや達成感を感じられるポジションです。 そこで今回は、ホテルの料飲部門やレストランサービスの具体的な仕事内容ややりがいをご紹介します。   ・給与や勤務形態は→こちら ・必要なスキルやなり方は→こちら   目次                           1:ホテルのレストランサービスの仕事内容2:ホテルのレストランサービスのやりがい3:ホテルのレストランで働くメリット4:まとめ     ホテルレストランサービスの仕事内容   レストランサービスの仕事は、ホテルにある各飲食店内のホールで接客全般を担当します。 主な業務内容は下記になります。     ①開店準備・閉店業務   レストランの営業が始まる前は、店内の清掃や、営業がスムーズに行えるようおしぼりやシルバーなどの備品の準備、テーブルのセッティング、お店が閉店した後は、店舗全体を確認し片付けや掃除などの業務を行います。     ②お客様のご案内 お店が開店し、お客様が来店したらご案内業務をします。1番最初の接客になりますので笑顔で明るく対応する事が大切になります。また、最初の接客がそのお店の印象を左右しますので、できるだけスムーズに気持ちよくご案内する事が重要。どの席が空いているのか、お客様のニーズを把握しながら適切な席へご案内する事が求められます。     ③オーダーの確認 席へご案内し、お客様のメニューが決まったら注文を受けます。 オーダーは基本的にお客様から呼ばれてお伺いする事が多くなりますが、お客様の様子を確認しタイミングを見計らって自らお伺いするなどの気遣いが重要。 ホールスタッフは常に周りを確認し、お客様の要求を早めに汲み取る事が大切になります。     ④料理の提供 料理が出来上がったらなるべく温かいうちにお客様へ提供します。 料理を提供する際には、料理の内容や味付け・素材などについて聞かれる事も多いため、使用している食材や提供する料理に関してきちんと理解しておく事も重要となります。     ⑤後片付け・セッティング お客様の食事が終わったら、お皿やグラスなどテーブルの片付けと次のお客様の為のテーブルセッティングを行います。片付けはテーブルだけではなくテーブル周りの床や椅子も確認し、メニュー表にも汚れがないか確認します。 テーブルセッティングでは調味料の残量の確認や補充も行います。お客様が忘れ物をしている事もあるので、できるだけ早めにテキパキとこなす事が大切になります。     ⑥お会計 最後にお会計業務になります。金銭の授受という重要な仕事になるため、伝票をきちんと確認し間違いのないように慎重に行います。 会計が終わるとお見送りをしますが、最後まできちんと気持ちの良い接客をする事で「また来たい」と思ってもらえるような更なる顧客満足へとつながります。感謝の気持ちを込めて挨拶をして見送ります。     ⑦その他 その他に予約やお問い合わせの電話対応や、デシャップ業務(盛り付けの補助・デザート作り)、ドリンク作りなどの業務をする店舗もあります。  サービススタッフには、同じレストラン内で以下のような関連職種があります。 いくつか経験しキャリアアップしていく事が多くなります。   ①サーバースタッフキッチンとお客様を繋ぐ役割があります。 食事の進行状況を見ながら、次の料理を出すタイミングを調理場に伝えたり、お客様の様子や声を調理スタッフに伝えたりします。 ②キャッシャーお金の受け渡しを行う役割があります。 主にお会計業務を担当します。 ③グリーターレストランの入り口でお客様を出迎え、席まで案内しホールスタッフ へ橋渡しをする役割があります。 役職としては、マネージャークラスになる事が多く、席のコントロールや調整を任されます。   ★サービスの仕事はお店の顔ともいえます。 来て頂いたお客様が楽しく快適に食事をできるよう、明るい表情や笑顔、きちんとした身だしなみ、相手を気遣う挨拶や礼儀作法・立ち振る舞い・言葉遣い・社会人としてのビジネスマナー・気配り・ホスピタリティなどは必須となります。 接客をする上で大切なのは、お客様に居心地の良い環境を提供でき、自分の接客でお客様に心地よい・嬉しいと感じてもらう事。 お客様の要望やタイミングを確認しながら、お客様から声がかかる前に自ら行動する事で顧客満足度を上げる事ができます。 常に周りを確認し、お客様の小さなサインも見逃さずそのお客様に合った接客を提供する事が大切になります。   ホテルレストランサービスのやりがい   ホテルのレストランサービスで一番のやりがいは、なんといっても お客様の笑顔を間近で見られること。 「美味しかった」「ごちそうさま」「また来るね」と直接感謝の言葉をいただける瞬間は、仕事のモチベーションになります。 ホテルにはたくさんの部門がありますが、“食事の時間”はお客様にとって特別で、心に残りやすい大切なシーン。 だからこそ、レストランサービスはホテル全体の印象を左右するほど重要な存在です。 責任も大きいですが、その分、やりがいもひとしお。 お客様と接する時間が長いからこそ、食事を楽しんでいる姿や満足そうな笑顔を見られる瞬間が多く、達成感をダイレクトに感じられます。 さらに、レストランではサービススタッフ・ソムリエ・シェフなど、多彩なプロフェッショナルが集まり、ひとつのチームとしてお客様をお迎えします。 仲間と一緒にお店を作り上げていく一体感は、他では味わえない大きな魅力。 そして、ホテルでの仕事は「接客業の最高峰」と言われています。 日々の仕事を通して、礼儀・接客スキル・サービスマインドが磨かれ、必ず自分の成長につながります。 👩‍🍳 「人を喜ばせるのが好き」🌟 「接客のプロとして成長したい」🤝 「仲間と一緒に最高のサービスを届けたい」  そんな想いを持っている方にとって、ホテルのレストランサービスはぴったりの環境です。    ホテルのレストランで働くメリット    ホテルで働くレストランサービススタッフは、そのホテル・店舗の顔にもなるため高い接客サービスやおもてなしが求められます。 ここではホテルで働くメリットをご紹介していきます。     勤務形態・福利厚生・給与が安定   正社員としての雇用で働く場合は、ホテルサービス職の給与形態で支払われる事が多くなります。 ホテルのレストランサービスは、基本的に高度な接客スキルや語学力なども求められるため、比較的高めな傾向にあります。 また、残業代・交通費・賞与がきちんと支払われたり、休日や有給などの福利厚生や勤務形態もしっかりしています。     幅広い知識やホスピタリティが身につく   ホテルには日々様々な年齢・職業の方が来られます。 それぞれのお客様の要望に的確に応えなくてはならないため、勉強が必要となります。 料理や飲み物の知識を得てお客様に満足のいく回答をしなければなりません。 そのため、幅広い知識を身につけるほどサービススタッフとしてスキルアップしていきます。 また、宿泊されるお客様の中には、一流企業の社長・芸能人・海外からのセレブなど著名な方が来店する事もあるため、見聞を広める事ができるでしょう。どのような方へも丁寧かつ、上質な接客を行う教育がなされているため、最高のおもてなしスキルが身につきます。実力をつければリピーターとなってくれる事もあり、ホテルのレストランサービススタッフとして働いた経験は必ずプラスになるはずです。     知名度があればキャリアになる    有名ホテルともなれば、そこで働いていた事は実績となり、今後再び転職する際に有利になったりヘッドハンティングされる事もあります。 ホテルの看板を背負って仕事をする事は、レストランサービスとしてのキャリアに高評価だと言えるでしょう。     他の職種へのキャリアチェンジが可能   ホテルには様々な部門・職種があります。 そのため、レストランサービスの経験を活かし、同じホテル内で他の「宿泊部門」「宴会部門」「営業部門」「管理部門」などへのキャリアチェンジが可能となっています。 ただし、キャリアチェンジするにはしっかりとスキルを身につける事が必須となります。 2〜3年経験を積んだ後にキャリアアップの過程で他部署へ異動を命じられる事もあります。            まとめ         ホテルのレストランサービスのお仕事についてご紹介させて頂きました。 サービスの仕事は、体力的に大変な面もありますが、人と接する事が好き。人に喜んでもらう事が好き。という方には天職の仕事になるでしょう。 特にホテルでのレストランサービスは、質の高いサービスを求められます。   ★一流の接客でお客様に喜んでもらいたい★レベルの高いおもてなしやホスピタリティでお客様に感動を与えたい  という方は弊社にご相談下さいませ。     *     ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.14

ホテル業界のDXとは?メリット・デメリットと転職者に必要なスキル

    近年、ホテル業界では「DX」の導入が加速しています。 DXとはデジタルトランスフォーメーションの略で、最新のデジタルテクノロジーを活用し、会社のビジネスモデルや会社組織・サービスを変革する経営戦略の事を指します。 ホテル業界でのDXの目的は、ホテルの課題解決を目指し競争に勝ち抜く事・顧客満足度を高める事。 人と人との触れ合いを大切にしているホテル業界でも、人材不足など様々な課題を抱えており、業務の効率化やコスト削減などでDXが必要とされています。 チェックインの自動化やAIによる需要予測、顧客データを活用したマーケティングなど、デジタル技術を取り入れる事でサービスの質や業務効率が大きく変わりつつあります。 こうした変化は宿泊客にとって便利になるだけでなく、ホテルで働くスタッフの働き方や求められるスキルにも関係してきます。 そこで今回は、前回のホテル業界におけるDXの事例に続き、ホテルDXのメリット・デメリットなどをご紹介します。   目次                          1:ホテルのDXとは?2:ホテルDXのメリット5つ3:ホテルDXのデメリット5つ4:まとめ          ホテルのDXとは?        労働人口の減少が課題となっている日本。 更に、現在のホテル業界では人手不足・人材確保が大きな経営的な課題となっています。 ホテルならではの労働環境による人手不足に加えて、インバウンド需要・新規開業ラッシュによる人員不足などの課題が顕著に。 そのため、DXによる仕事の改善や人員不足の改善は、今後の宿泊業界において欠かせない要素と言えるでしょう。 DXとは、前述したように、デジタル化によるコスト削減・人件費削減・業務プロセスの改善していくだけでなく、ICT技術を活用しながらサービスや会社のビジネスモデル・会社組織を変革し、顧客満足度を高め、競合の優位性を確立する事を意味する経営戦略。 ホテルDXは、最新のデジタルテクノロジーを活用する事でビジネスモデルや業務などを変革させ、顧客へのより良いサービスの提供や、従業員の業務量や業務効率の改善を図る事を目的としています。 ホテル業界は、アナログな業務が多く、効率が悪いため業務量が増えてしまう事も1つの原因と考えられます。 そのため、DXを導入する事でご紹介した課題などが改善される可能性が高まりますし、複数のシステムを利用する事で、業務の軽減や効率化を図る事が今後更に必要となるでしょう。     ホテルDXの5つのメリット    ホテルでDXの具体的なメリットを5つご紹介していきます。     ①業務効率化による生産性の向上   前述したようにホテル業界は、アナログな業務も多く、効率の面から業務量が増えてしまう事もあります。 これまで紙などのアナログな方法でやっていた業務をデジタルツールに置き換える事で、作業時間を短縮でき業務をスムーズに進める事ができるようになります その結果、人員の削減に繋げる事が可能に。 時間と労力をかけて行っていた業務がDX化される事で、より重要度の高い別の業務に時間を費やす事ができ、生産性の向上へと繋がります。     ②サービスの向上   アナログで行なっていた業務や、管理していた顧客情報・マニュアルなどをデジタル化する事で、お客様へのサービスに時間が割けるため、より細やかなサービスを提供できるようになります。 サービスの品質が向上すれば、顧客満足度を上げる事ができリピーターとなっていくれたり、紹介客をえられたりする可能性が高くるでしょう。     ③顧客のストレス軽減   ホテルのDXは、従業員など運営側だけでなく、利用するお客様へのサービス強化にも利用できます。 新型コロナウィルスはおさまったものの、まだその影響が残っており、直接の交流や接触を避ける傾向が強まっています。 更に世の中のIT化が進み、電話でのコミュニケーションややりとりを面倒だと感じ避ける人々が増えています。 デジタル化された問い合わせや予約受付システムは、いつでも好きな時間に利用できますし、チェックインやチェックアウトもスムーズで様々なストレスが軽減されます。 またAIチャットロボットなど、人間ではないデジタルツールを通じたコミュニケーションを利用する事で、気軽に問い合わせや相談ができるようになるでしょう。     ④顧客体験の向上   これまでの宿泊や、他のホテルでの利用では体験した事のないような新しい体験を創出・提供する事で、利用するお客様に新鮮さや利便性を提供できます。 これにより、メリットを感じる事ができればリピート利用が期待できます。 後ほど事例でご紹介しますが、例えば、AIやロボットによる案内・お子様を飽きさせないデジタルツールの提供・来客を感知しチェックインをスムーズに行える・お土産店やカフェなどの飲食店で注文・相談をロボットで自動化する・リモートのセルフレジなどが挙げられます。 お客様にとって新しい体験になりますよね。 DXは単なるツールではなく、エンターテイメントの1つとしても取り入れる事ができそうです。     ⑤働き方改革の促進   DX化すると、「働き方改革の促進」も可能になります。 業務の効率化によって、業務時間を削減する事ができますので、残業時間の減少が期待できます。 ホテル業界はシフトでの勤務が多くなりますが、365日・24時間営業している事からお客様が途絶える事がほぼありません。 そのため、常に複数の業務を同時に行わなければならないという事も多くあります。 業務のデジタル化によって、業務量が改善できれば自分の業務を軽減できたり、離れた場所でも仕事ができるようになるため、リモートワークの推進にも繋がります。 ホテルの現場職においてはリモートワークは難しいですが、営業部門や管理部門においては可能となるでしょう。 ホテルは、人手の確保が急務となっています。 DX化する事で、従業員の働ける環境を改善する事で、離職の抑制やモチベーションアップの期待もできます。   ★このようにホテルのDX化には、経営側・顧客側にとって様々なメリットがあります。 人手不足の問題に対処し、労働負荷を軽減する事ができるため、より良いサービスをお客様に提供できるようになります。 またお客様にとっても、ホテルでの滞在をスムーズに快適に過ごせるメリットがあります。 DXの導入は、多くの課題を解決し競争に勝ち抜いていくために重要な選択と言えますが、メリットだけではなくデメリットもあります。 下記ではその内容についてお伝えしていきます。    ホテルDXのデメリット5つ    続いてホテルDXのデメリット5つをご紹介します。     ①お客様にとって不便となる事も   前述したように、ホテルは対人との繋がりが非常に大切であり、おもてなしやサービス・癒しを求めて来館されるお客様も多くいます。 お客様によっては、機械化される事で、無機質で冷たい印象を受ける事も少なくありません。 また、年齢層の高いお客様であれば、機械に慣れていない事が多いため、使い方が分からず戸惑ってしまう方も多いでしょう。 スムーズに使えない・困った事があってもすぐに対応してもらえないなどデメリットと感じてしまう事もあります。     ②DX人材の不足   DX化のためには、最新のデジタル技術やITの知識やスキルを持った人材が必要不可欠ですよね。 しかし、ホテルはサービス業でもあり、前述したように人と人との繋がりを大切にしておりアナログで業務を行うケースもまだまだ多くなっています。 そのため、社内に適した人材がおらず、DX化を推進たくてもスムーズに進める事ができない場合があります。 またDX化しても、従業員が使いこなせるようになるまでの教育に時間や手間がかかる事も。 業務をするにあたり、クラウドの共有システムの利用・オンラインでの対応・iPadの利用・WEB更新など、現場のオペレーションで使用するツールも増えています。 ホテルで働く従業員もIT分野のスキルアップをしていく事が必須となってくるでしょう。     ③DX化のための資金が不十分   DX化のためには、まず既存業務のIT化が必要です。 運用が始まれば大きなメリットもあるDXですが、IT化のためには、新たなシステムやソフトウェアの導入が必要になります。 また、システムの選択やエンジニア対応、機材の購入など膨大なコストや手間もかかります。 DX化の推進には公的な補助金を活用できる場合がありますので、十分な予算は確保しつつ、無理なく導入を進めていく事が大切です。     ④既存システムのIT化が難しい   これまで使用した既存システムの利用期間が長いと、中々DX化が進まないといった問題が起こります。 長年、同じシステムを使っていると、肥大化かつ複雑化してしまっている事も考えられます。 把握するのも困難な上に、新しいシステムに変更すると問題が生じる可能性もあり判断が難しくなるケースも。 一気にDX化を押し進めるのではなく、1つ1つ既存システムを把握し徐々にIT化を進めていくよう気をつけましょう。     ⑤機械のトラブルに弱い   DX機器は、電気やサーバーなどのトラブルによって正常に動作しなくなる事があります。 ホテルでは、停電やトラブルなどで電気が止まってしまう事などもあり得ます。 DX化を推進するのであれば、そのような緊急事態にスムーズに対応できるように備えなければなりません。 DX化をしても、スタッフがスムーズに滞りなく対応できるように、日頃からオペレーションを周知しておく事は必須です。         まとめ          ホテル業界のDXについてご紹介させて頂きました。 人材不足や業務改善のためにも、ホテルでのDXは、今後の事業運営に欠かせないものとなるでしょう。 しかし、ただDX化を推進すれば良いというわけではありません。 前述したように、ホテルは対人との繋がりが非常に大切であり、おもてなしやサービス・癒しを求めて来館されるお客様も多くいます。 ホテルの業態やお客様が求めるサービスを見極めデジタル化していく事が大切です。 ホスピタリティに重きを置いている高級ホテルでは、全てをDX化してしまうのは難しいと思いますが、ビジネスホテルやカプセルホテルでは無人化の促進や非接触システムに需要があると言えるでしょう。 ホテル業は、サービス業となるため、ただDXを促進すれば良いというわけでなく、顧客が求めるデジタル化が重要になるでしょう。 DXを上手く導入する事によって従業員の負担が軽減される分、より重要な業務につけたりスムーズなサービスの提供や細やかな気遣いなどを提供する事ができます。 ホテルでのDXは、上手に取り入れれば大きなメリットがもたらされます。 しかし、ご紹介したようにデメリットもありますので、組み合わせなどの工夫をしながら推進していく事が大切になります。

2025.12.14

ホテル業界のDXとは?4つの事例とメリット・従業員に求められるスキル

  近年、ホテル業界では「DX」の導入が加速しています。 DXとはデジタルトランスフォーメーションの略で、最新のデジタルテクノロジーを活用し、会社のビジネスモデルや会社組織・サービスを変革する経営戦略の事を指します。 ホテル業界でのDXの目的は、ホテルの課題解決を目指し競争に勝ち抜く事・顧客満足度を高める事。 人と人との触れ合いを大切にしているホテル業界でも、人材不足など様々な課題を抱えており、業務の効率化やコスト削減などでDXが必要とされています。 チェックインの自動化やAIによる需要予測、顧客データを活用したマーケティングなど、デジタル技術を取り入れる事でサービスの質や業務効率が大きく変わりつつあります。 こうした変化は宿泊客にとって便利になるだけでなく、ホテルで働くスタッフの働き方や求められるスキルにも関係してきます。 そこで今回は、ホテル業界におけるDXの意味や実際の事例などをご紹介します。 ホテル業界でキャリアを積みたい方は、是非参考にしてみて下さいね。 ホテルDXのメリット・デメリットは→こちら   目次                        1:ホテルのDXとは?2:ホテルのDX事例3:ホテルDXの基本は顧客満足度の向上4:まとめ          ホテルのDXとは?        労働人口の減少が課題となっている日本。 更に、現在のホテル業界では人手不足・人材確保が大きな経営的な課題となっています。 厚生労働省が発表した「令和5年雇用動向調査結果の概況」のデータによると、令和5年上半期の宿泊業・飲食サービス業の離職率は約26.9%。 他のサービス業と比較すると、宿泊業・飲食サービス業の離職率は1番高くなっていました。 主な原因としては、下記2つが挙げられます。 ①ホテル業界特有の労働環境離職率が高くなってしまう原因には、長時間労働・休日取得日数の少なさ・夜勤含む不規則な勤務形態など挙げられます。 ②インバウンド需要の見込みと、日本人の富裕層も増加傾向などの理由から、都内・地方では高級ホテルが続々と開業。 最近では地方への積極的な出店も相次いでいます。 開業や売上を伸ばしている一方で、人材の確保が追いついていないという面もあります。   ホテルならではの労働環境による人手不足に加えて、インバウンド需要・新規開業ラッシュによる人員不足などの課題が顕著となっています。 そのため、DXによる仕事の改善や人員不足の改善は、今後の宿泊業界において欠かせない要素と言えるでしょう。 DXとは、前述したように、デジタル化によるコスト削減・人件費削減・業務プロセスの改善していくだけでなく、ICT技術を活用しながらサービスや会社のビジネスモデル・会社組織を変革し、顧客満足度を高め、競合の優位性を確立する事を意味する経営戦略。 ホテルDXは、最新のデジタルテクノロジーを活用する事でビジネスモデルや業務などを変革させ、顧客へのより良いサービスの提供や、従業員の業務量や業務効率の改善を図る事を目的としています。 ホテル業界は、アナログな業務が多く、効率が悪いため業務量が増えてしまう事も1つの原因と考えられます。 そのため、DXを導入する事でご紹介した課題などが改善される可能性が高まりますし、複数のシステムを利用する事で、業務の軽減や効率化を図る事が今後更に必要となるでしょう。 まずはデジタル化→DX化という流れで進めていく事になります。     デジタル化の流れ   ①各業務のデジタル化 ・各セクションのアナログな業務→デジタル化 ・紙ベースで行っていた業務をデジタルベースへ変換  ↓ ②業務フローやプロセスのデジタル化 ・AIチャットロボット・人感センサーの設置・サイトコントローラー・ホテル管理システム(PMS)の導入による予約・フロント業務の一元管理化など  ↓ ③ホテル経営全体のデジタル化 ・複数システムの導入・非接触型、非対面型システムの導入        ホテルのDXの事例       では実際にホテルのDXにはどのようなものがあるでしょうか。   具体例をご紹介していきます。     ①非対面・非接触のチェックイン・チェックアウト   従来、チェックインチェックアウト、宿泊者名簿への記入・ルームキーの受け渡し・お会計などは、フロントスタッフが対面で行っていました。 しかしDX化により、最近では自動チェックイン機でのチェックインが当たり前になっています。 顔認証やQRコードを読み込む事でチェックインができるシステムの導入により非対面のチェックインが可能になったり、受付ロボットやタブレット・アプリなどによる自動チェックイン・チェックアウトができるホテルが増えています。 ルームキーもカード式で、自動チェックイン機から発行される事が多くなっています。     ②人感センサーの設置   お客様の入退場を感知する人感センサーの導入により例えば下記のように利用ができます。   *チェックイン・チェックアウトの迅速な対応人感センサーにより、検知と同時にフロントスタッフに通知されると、スタッフがフロントに常駐していなくても、宿泊客が入館する頃にはスタッフが宿泊客を迎え入れられるように。   *清掃やメンテナンスを効率よく行える大浴場の入り口に設置して、利用者数を管理。 利用人数が一定数以上になると、清掃スタッフに通知され効率的に清掃を行う事ができます。   *省エネの実現ホテルでは、電力や空調などで膨大な地球資源を使用しています。 人感センサー付き照明・空調機の変風量制御の導入サービスを利用すれば、お客様の不在状況を感知しする事で、不在時に照明が消えたり、空調がヒートラン(予冷・予熱)運転に切り替わるようになっているので省エネ・資源の削減ができます。 人感センサーを使用する事で省エネを実現できるので、コスト削減だけでなく、SDGsへの取り組みの1つでもある環境への配慮も同時に行えます。     ②AIチャットボットの利用   AIチャットボットとは、人に代わって応答業務をしてくれるロボットで、データやログ・会話内のキーワードなどを基に自己学習したAIが、質問に対して自動的に回答するプログラム。 多言語対応のために翻訳・通訳ツールを活用する事ができ、インバウンド対応に役立ちます。 また、ホテル周辺のレストランや観光案内などをできるようにしておけば、顧客体験の向上にも繋がりますし、コンシェルジュの仕事やフロントの仕事を軽減でき、メイン業務に多くの時間を使えます。     ③掃除・配膳ロボットの導入   ホテルにとって、なくてはならない存在の清掃スタッフや飲食部門での配膳スタッフ。 清掃ロボットを導入すれば、清掃作業にかかる時間は大幅に短縮します。 ロボットでも清掃が可能なエリアが沢山あるため、ロボットを導入する事で掃除作業を効率化でき、人手不足の対策として期待されています。 また、レストランでは配膳ロボットの導入する事で人出不足も解消できますし、お客様との接触を最小限に抑える事ができるため、衛生面でも貢献しています。     ④クラウド型PMSの導入   ホテル管理システム(PMS)は、チェックインやチェックアウトの管理・顧客情報・客室情報・予約の管理・販売管理・売上管理などの一元管理をするもの。 リアルタイムで、ホテル内のあらゆる部門の情報共有や分析を可能にするシステムで、迅速なサービスを可能にできるため、顧客満足度の向上と業務の効率化が実現されています。   ★内閣府の資料によると、下記のようなホテル業向けの「ITツール例」があります。 ①従業員間のインカムでの連絡 ②従業員間の業務用スマホ・タブレットでの連絡 ③オンラインでの顧客情報の共有化(グループホテル間・従業員間) ④データベースでの宿泊予約・顧客管理 ⑤予約・客室管理・請求までを一括管理できるシステムの導入 ⑥サイトコントローラー(複数の宿泊予約サイトを一元管理できるシステム)の利用 ⑦セルフチェックイン・チェックアウトの導入 ⑧客室にスマホ・タブレット端末を設置、客室用スマホの貸出 ⑨客室に設置したタブレット・スマホ等での多言語表示 ⑩宿泊履歴から顧客情報を管理 ⑪勤怠入力の機械化 ⑫スマホ・タブレットでのマニュアル共有 ⑬会計ソフトと給与計算システムの連携 ⑭IT活用に関する勉強会・セミナーの開催・参加 ⑮近隣宿泊施設とのIT活用ノウハウの共有 (※参照:内閣府経済社会総合研究所 宿泊施設における IT 活用と生産性に関する研究 2021年4月)     ホテルDXの基本は顧客満足度の向上    ホテルにおけるDXの基本は、顧客満足度の向上・お客様を一番に考える事です。 ホテルはサービス業の最高峰とも言われており、人と人の繋がりが非常に大切です。 ホテルを選ぶ基準は人それぞれ異なりますが、お客様によっては、おもてなしやサービス・癒しを求めて来館されるという方も多くいます。 そのため、機械化される事で、ホテルならではのホスピタリティを受ける事ができず、無機質で冷たい印象を受けてしまったり不満を感じさせてしまう事も少なくありません。 新しいデジタル技術の導入や経営に関する抜本的なDX(変革)を導入する際には、どのようにお客様にとってメリットになるのか、お客様が求めるサービスを見極めDXを推進していく事が大切です。 ホテルで1番大切な「おもてなしの心」に基づくサービス提供といったソフト面は大切にしつつ、IT化の導入・活用といったハード面を組み合わせる事で、より良いサービスの提供をしていく事が求められます。         まとめ          ホテル業界のDXについてご紹介させて頂きました。 人材不足や業務改善のためにも、ホテルでのDXは、今後の事業運営に欠かせないものとなるでしょう。 しかし、ただDX化を推進すれば良いというわけではありません。 前述したように、ホテルは対人との繋がりが非常に大切であり、おもてなしやサービス・癒しを求めて来館されるお客様も多くいます。 ホテルの業態やお客様が求めるサービスを見極めデジタル化していく事が大切です。 ホスピタリティに重きを置いている高級ホテルでは、全てをDX化してしまうのは難しいと思いますが、ビジネスホテルやカプセルホテルでは無人化の促進や非接触システムに需要があると言えるでしょう。 ホテル業は、サービス業となるため、ただDXを促進すれば良いというわけでなく顧客が求めるデジタル化が重要になるでしょう。 DXを上手く導入する事によって従業員の負担が軽減される分、より重要な業務につけたりスムーズなサービスの提供や細やかな気遣いなどを提供する事ができます。 ホテルでのDXは、上手に取り入れれば大きなメリットがもたらされます。 しかし、ご紹介したようにデメリットもありますので、組み合わせなどの工夫をしながら推進していく事が大切になります。   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.14

ホテル営業部門で働く方法と必要スキル|未経験からのキャリアアップ術

    ホテルといえば接客をイメージする方が多いと思いますが、実はその舞台裏でホテルを支えているのが営業部門。 企業や団体に宿泊や宴会を提案したり、旅行代理店と協力して宿泊プランを作るなど、ホテルの稼働率や収益を左右する重要な役割を担います。 サービスの現場だけでなく、ビジネス感覚や交渉力を活かしてキャリアを築きたい方にとって、営業部門は大きなやりがいと成長のチャンスがある職種になるでしょう。 一方で、やりがいやお給料面・勤務形態などが気になるという方も多いと思います。 そこで今回は、前回の営業部門の仕事内容、営業部門のやりがい・給料・勤務形態に続き営業部門で働く方法や必要なスキルについてご紹介します。 これからホテル業界で働きたい・ホテル業界でキャリアを積みたいという方は是非参考にしてみて下さいね。   目次            1:ホテルスタッフの営業部門で働くには2:ホテルの営業部門に必要なスキル3:まとめ     ホテルの営業部門で働くには    ホテルの営業部門で働くには、主に下記の3つの方法があります。 ①現場で経験を積んでキャリアチェンジする②別業種のマーケティング・広報・営業などの経験③ホテル専門の転職エージェントに登録する   営業部門の仕事は、ホテル全体を知る必要があるため、未経験や新卒ですぐに営業部門に就くのは難しくなります。 基本的には、入社後、宿泊部門・料飲部門・宴会部門など現場で経験を積み、ある程度マネジメントまでできる立場までキャリアアップすると、営業部門など他の部署へ異動する事が可能となります。 営業部門の職種にもよりますが、早い方だと入社2〜3年程で異動するケースもあります。 将来的に総支配人を目指したいという方にとっては、営業部門は経験しておくべき職種になります。   ●現場での一般スタッフ(宿泊部門・宴会部門・料飲部門)  ↓ ●ヘッド(キャプテン)  ↓ ●チームリーダー  ↓ ●営業部門(マーケティング・営業・広報)  ↓ ●アシスタントマネージャー・マネージャー  ↓ ●副総支配人・総支配人・経営幹部 etc   中途採用の場合は、社会人として営業などの経験が必須となる事が多いです。 外部の方と接する機会も多いため、ホテルの顔として一般的な礼儀やマナー・コミュニケーション能力が欠かせません。 また分析・企画・提案などPCスキルや営業スキルなどが必要となります。 他業種のマーケティング・営業・広報経験などがあると活かす事ができるでしょう。     異業種の経験を活かす   前述したように、様々な専門的なスキルが必要になる営業部門。 そのため、未経験からチャレンジできる求人は少ないでしょう。 ホテルではなくても、違う業界でマーケティングや法人営業・広報の経験者が優遇されます。     ホテル専門転職エージェントを利用する   ホテル業界未経験の場合は、転職エージェントを利用すると転職への近道になります。特にホテル業界に特化したエージェントを使うと多くのメリットがあります。 業界の最新の情報が入ってきやすく、より詳しく業界についての情報をお伝えする事ができるからです。 また、企業とのパイプが太い為、非公開求人や最新求人が入ってきやすい点等があげられます。   その他にも・・・ ・各ホテルの採用基準を把握・キャリアアドバイザーの業界知識が豊富・非公開求人の紹介・年収交渉・履歴書や職務経歴書の添削・転職活動の相談など様々な形でバックアップ・ホテル業界知識の知識が豊富・ホテル業界専門の面接対策    などなど   自分では交渉しにくい年収交渉や、求人資料だけでは分からない就職後の様子などもご案内させて頂きます。また、第三者が加わる事により客観的に御自身を見直す事で新たな魅力を発見できるという可能性があるという点も大きなメリットだと思います。   ホテルの営業部門に必要なスキル     続いて、ホテルの営業部門に必要なスキルをご紹介していきます。     ①ホスピタリティ   サービス業界の最高峰とも言われているホテルのお仕事。 何より大切なのが、ホテルマンとしてのホスピタリティです。 ホテルでのお仕事には、表に立つ人と、営業部門のようにバックヤードで働く人がいますが、共通しているのはお客様に喜んでもらうために業務を遂行する事。お客様へのおもてなしの心が1番大切になります。 お客様のニーズや気持ちを察し、「どうすれば喜んでもらえるか」「より満足のいくサービスを提供できるか」という視点で仕事を進めていく事が重要になります。     ②分析力・問題解決能力   マーケティングの場合は、市場のトレンドや顧客のニーズ・自社の課題を緻密に分析し、そこからインサイトを得て企画を立て実践、その後に結果の分析といった仕事がメインになります。 企画を成功させるためには、調査スキル・分析力・発想力・課題を解決する能力が必要となります。     ③戦略的思考・粘り強い精神力   ホテルのブランディングや営業は直ぐに結果が出なかったり、自分の企画が成功しないといった事もあります。 長期的な視点で試行錯誤しながらより良い戦略を練っていかなければなりません。 そのため粘り強い精神力や、実行する能力が求められます。     ④タスク管理スキル   沢山のタスクをこなす必要があるマーケティング・営業・広報の仕事。 現場のスタッフも勿論日々忙しいのですが、職種も細かく縦割りで分業化されているためルーチンでの仕事も多くなります。 しかし、営業部門は、複数の業務を同時に進行する事が多く、計画立案やスケジュール管理能力も重要になります。 また、限られた予算内で企画を実施しなければならないため、予算管理スキルなども必要となります。     ⑤コミュニケーション能力   営業部門の仕事は、広告代理店や旅行代理店・マスコミなど様々な外部の人と接する事や、社内の他部門のスタッフと関わる事も多くなります。 コミュニケーション能力とは、相手の要望や希望を的確に理解・判断し、自分の意見を言葉で伝える事。 他の部署や経営陣に効果的に伝える能力、顧客・メディアなどの外部企業と円滑に話を進めていける能力などが求められます。   料飲部門・宴会部門など、下記のような部署の多くのプロフェッショナルが携わり、お互いに協力し合ってより多くの価値を提供していきます。   ・宿泊部門(フロント・ベル・コンシェルジュ等)・料飲部門(サービス・調理・パティシエ等)・宴会/婚礼部門(サービス・ウェディングプランナー等)・営業部門(企画・セールス・広報等)・管理部門(人事・総務・経理等)   内外どちらの仕事にも、様々な立場の人と良好な関係を築いていける高いコミュニケーション能力が必要となります。     ⑥リーダーシップと協調性   営業部門の仕事は、同じ部門のスタッフや他の部門と協力して成功に導いていかなければなりません。 自分が中心となり、的確な指示出しなどを行い、様々な部門と協力してより価値のある商品をお客様に提供していきます。 社内の部門や他企業を超えたプロフェッショナルで1つのプロジェクトを作り上げていくので、リーダーシップ・協調性・チームワーク力などが必要となります。     ⑦クリエイティブスキル   プレリリースやWEB関連も担当する場合は、広告やポスター・SNSなどのビジュアルデザインの基本的な知識や技術、また魅力的かつ効果的に記事を書く文章力も求められます。 営業に関してもお客様に提案する資料作成を自ら行いますので、自社のホテルの魅力をどれだけ伝えられ契約まで持っていけるかどうかは営業の腕にかかっています。     ⑧語学力・国際的な視点   前述したように、近年のホテル業界では、訪日外国人も増え海外からのお客様を迎える機会も増えています。 海外の顧客と直接やりとりできる語学力や国際的な視点があると、より有利になるでしょう。 特に、高級ホテル・外資系ホテル・都心部・空港の近く・観光地などのホテルでは語学力は必須となる事も。 英語だけでなく、韓国語や中国語が話せるとより有利になります。     ⑨ITスキル   エクセルの知識や技術・ウェブサイトの管理や簡単なHTML/CSSの知識・広告管理ツールの使用経験があると役立ちます。 また、SEO・SEM対策として、 検索エンジン最適化や検索エンジンマーケティングの基本的な知識、Instagram・Facebook・Instagram・Xなどソーシャルメディアを効果的に活用するスキル、コンテンツマーケティングスキル、データ解析スキルなどがあるとより効率よく業務を進めていけるでしょう。 また、近年では業務の効率化により企業のIT化も進んでいます。 業務をするにあたり、クラウドの共有システムの利用・オンラインでの対応・iPadの利用・SNSの更新などPCを使っての仕事が殆ど。 このように、オペレーションで使用するツールの機能を使いこなせていると業務の効率化にも繋がります。              まとめ           今回は、ホテルの【営業部門】で働く方法や必要なスキルに関してご紹介しました。 ホテルの営業部門は、直接ホテルの売り上げに関わる重要な部署です。 その分責任も大きく売上へのプレッシャーもありますが、自分の力でホテルの売上やイメージをより良い方向へ導く事ができた時には大きな達成感ややりがいを感じる事ができるでしょう。 直接お客様と関わる事は少ないですが、営業部門で働く際にも、何より大切なのがホテルマンとしてのホスピタリティ。お客様へのおもてなしの心が1番大切になります。 お客様のニーズや気持ちを察し、「どうすれば喜んでもらえるか」「より満足のいくサービスを提供できるか」という視点で仕事を進めていく事が重要になります。 ホテルの営業部門で働くには、まずは現場でしっかりと経験を積む事が大切です。   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。

2025.12.14

ホテル営業部門のやりがい・年収・勤務形態|転職前に知る仕事の実態

  ホテルといえば接客をイメージする方が多いと思いますが、実はその舞台裏でホテルを支えているのが営業部門。 企業や団体に宿泊や宴会を提案したり、旅行代理店と協力して宿泊プランを作るなど、ホテルの稼働率や収益を左右する重要な役割を担います。 サービスの現場だけでなく、ビジネス感覚や交渉力を活かしてキャリアを築きたい方にとって、営業部門は大きなやりがいと成長のチャンスがある職種になるでしょう。 一方で、やりがいやお給料面・勤務形態などが気になるという方も多いと思います。 そこで今回は、前回の営業部門の仕事内容に続き給料や勤務形態ついてご紹介します。 これからホテル業界で働きたい・ホテル業界でキャリアを積みたいという方は是非参考にしてみて下さいね。   目次            1:ホテルの営業部門のやりがい2:ホテルの営業部門のお給料3:営業部門の勤務形態4:まとめ     ホテルの営業部門のやりがい      直接お客様と接する事は少ない「営業部門」ですが、ホテルの魅力を作り出し、そのサービスを売り出したりアピールする仕事は、他のホテルの職種とは違った楽しさややりがいがあります! ※ホテルの営業部門の仕事①マーケティング:宿泊プランやイベントの企画担当②営業:客室・宴会場・料飲のセールス担当③広報:自社ホテルの宣伝・販促活動担当     ①クリエイティビティ・アイディアの発揮   営業部門はどの職種であっても、指示されて動くだけではなく、自ら企画・提案して進めていく仕事になります。 マーケティング部門は、0から1つのものを作り上げていく仕事であり、イベントやキャンペーンの企画・実行には、創造力・アイディアが欠かせません。 新しいアイデアやセンスで、そのホテルならではのプロモーションを考え出し、自ら実行に移していく過程は非常にやりがいがあります。 またその企画やサービスを世間に広めていくのが広報のお仕事。 無事成功させる事ができた時には、ホテルのブランド力やイメージ・売上アップに貢献できます。 営業職の仕事も、それぞれのお客様に合ったプランや企画を提案し契約・実行に移していく仕事です。 自社のホテルの将来を、より良い方向へ導いくやりがいや達成感は非常に大きなものでしょう。     ②成果が数字で分かる   営業部門の仕事は、自分のした仕事が数字としてすぐ分かり成果を実感しやすい仕事でもあります。 マーケティングの企画・広報のPR・営業の契約は、ホテルの集客や売上に直結します。 ホテルの成功に直結している。という実感を持てる事は非常に大きなやりがいとなります。 新しい企画やキャンペーンへのチャレンジ・世の中へPR・契約を取る事などが仕事となりますので、都度達成感を感じられる事ができるのは、この仕事の大きな魅力でしょう。 成果が出れば大きな手応えややりがいを感じられます。     ③様々なスキルを習得できる   ホテルの現場職はスペシャリストが多く、1つの業務を極めている方が多く働いています。 営業部門も専門職ではありますが、市場調査や分析・企画実行だけでなく、広告関連やWEB関連の仕事に携わる事も多くなります。 そのため、PCスキルやITスキルなど様々なスキルや知識を得る事ができます。     ④チームで達成する喜びを感じられる   営業部門の仕事は、1人で完結するという事はなく、パートナー企業や社内スタッフとの関わりが非常に多い部署です。 外部企業や他の部署との連携も重要となりますので、チームで協力し合いながら、満足のいくサービスを提供でき無事成功した時には、喜びや充実感が得られるでしょう。 また、社内調整や指示出しなどプロデューサー的な仕事もしますので、リーダーシップやコミュニケーションスキルも向上します。 自身のスキルや能力の向上も大きなやりがいに繋がるでしょう。     ⑤お客様に喜んでもらえる   自分が企画したイベントやフェア・自分がPRしたホテルの情報・自分が提案したサービスなどで多くのお客様に喜んでもらえるのも営業部門の醍醐味の1つです。 どの職種も、お客様の思いなどをしっかり汲み取り、各部門のプロフェッショナルたちと一緒に快適なホテルでの時間を提供していきます。 自分の企画や提案が形となり、多くのお客様に喜んでもらえた時には大きなやりがいを感じる事ができるでしょう。     ⑥業界のトレンドや最先端が分かる   ホテル業界は常に変化しており、新しいトレンドやブランドが登場します。 特に、近年は外資系ホテルの開業も相次ぎ競争が激化していますので、様々な取り組みも求められてきています。 そのため、営業部門では常に最新の情報を収集しチェック・分析などが必須となります。 時代に合わせた最新のマーケティング手法や技術も必要になってくるため、勉強やスキルアップが欠かせなく、自身の成長も次の仕事への活力となるでしょう。     ⑦国際的な視点を身につけられる   政府は、経済政策の1つに「観光立国」としての推進計画を積極的に進めており、様々なプロモーション活動を行っています。 その中の1つであり、特に近年ホテル業界の一般宴会で注目されているMICE(会議や展示会・イベントなど)という言葉。 インバンド数を増やす1つの大きな要素となりますので、国をあげて取り組んでいる分野でもあります。 大きな金額が動きホテルにとっては非常に大きな売り上げとなるため、積極的に世界の国や地域がMICEの誘致や開催に取り組んでいます。 グローバルなビジネススキルが身につくのもやりがいの1つです。       ホテルの営業部門のお給料     ホテルスタッフのお給料は、就業する会社・地域・職種・年齢・スキルによっても大きく異なります。 ここでは一般的なお給料の平均額に関してお伝えしていきます。     ホテルマンの平均年収   ホテルのグレードや地域、学歴によって多少の差はありますが、一般的なホテルマンの平均年収額は、300万円〜360万程度です。 部門長である支配人・副支配人・マネージャーなどの管理職の平均年収額は、400〜600万円が相場とされており、営業部門のスタッフもこの金額に近くなると思います。 また、高級ホテルや外資系ホテル、また総支配人クラスになると年収が1,000万円を超える人もいます。 どの業界にも言える事ですが、役職が上がり管理職につくと責任も大きくなりますので、役職手当がつきその分お給与もアップしていきます。 管理職に就くためには、様々な部署で経験を積みスキルアップしていく事が必要となります。   ※賞与は企業によって異なりますが、宿泊業界の平均月収25万9千円×12ヶ月分で計算すると想定平均年収は、約310万円となります。この金額に賞与を足した金額になります。 (※厚生労働省令和5年賃金構造基本統計調査)    ☑️参考【日本の平均年収】 ・全体:461万円・男性:567万円・女性:280万円 (※国税庁 令和6年分民間給与実態統計調査)       営業部門の勤務形態       ホテルは24時間365日稼働しています。 そのため、部署によっては夜勤があるなど勤務時間が不規則になりやすく、「大変」「離職率の高い業界」というイメージを持っている方も多いかもしれません。 しかし、営業部門は一般的な企業と同じような勤務形態となる事が殆どです。     勤務時間   営業部門の1日の勤務時間は7.5~8時間が基本となっています。 現場職の勤務形態は、日勤・夜勤の2交代制か3交代制になっている事が殆どですが、営業部門は大体9時〜18時などの勤務時間となるでしょう。 ただし、営業職になりますので、お客様の都合に合わせてスケジュールを組む事もあり、自己管理で動く事が多くなるため、残業となる事もあるでしょう。     休日   休日は、月8~9日になります。 現場職のスタッフは、土日祝・連休が忙しくなるので平日休みのシフト制になりますが、営業部門は、お客様への営業や打ち合わせが平日に行われるため基本土日祝休みとなります。 ただし、担当のイベントに立ち会う事になったり、お客様の都合によっては平日になるケースもあります。 また、夏休みや年末年始・産休育休や年次有給休暇・慶弔休暇もきちんと取れる事が多いです。        まとめ         今回は、ホテルの【営業部門】のやりがいや給料・勤務形態に関してご紹介しました。 ホテルの営業部門は、直接ホテルの売り上げに関わる重要な部署です。 その分責任も大きく売上へのプレッシャーもありますが、自分の力でホテルの売上やイメージをより良い方向へ導く事ができた時には大きな達成感ややりがいを感じる事ができるでしょう。 直接お客様と関わる事は少ないですが、営業部門で働く際にも、何より大切なのがホテルマンとしてのホスピタリティ。お客様へのおもてなしの心が1番大切になります。 お客様のニーズや気持ちを察し、「どうすれば喜んでもらえるか」「より満足のいくサービスを提供できるか」という視点で仕事を進めていく事が重要になります。 ホテルの営業部門で働くには、まずは現場でしっかりと経験を積む事が大切です。  

2025.12.14

ホテル営業部門の仕事内容とキャリア|転職前に知るべき役割と魅力

  ホテルといえば「接客」や「フロント」など接客をイメージする方が多いと思いますが、実はその舞台裏でホテルを支えているのが営業部門です。 企業や団体に宿泊や宴会を提案したり、旅行会社(代理店)と協力して宿泊プランを作るなど、ホテルの稼働率や収益を左右する重要な役割を担います。 サービスの現場だけでなく、ビジネス感覚や交渉力を活かしてキャリアを築きたい方にとって、営業部門は大きなやりがいと成長のチャンスがある職種になるでしょう。 そこで今回はホテルの営業部門の仕事内容についてご紹介します。 これからホテル業界で働きたい・ホテル業界でキャリアを積みたいという方は是非参考にしてみて下さいね。   目次            1:ホテルの組織2:ホテルの営業部門の仕事内容3:まとめ         ホテルの組織        ホテルの仕事は、主に下記の5つの部門に分かれており、それぞれの部門で様々な職種のスタッフが働いています。   *ホテルの基本的な5部門と職種* ①宿泊部門フロントベルコンシェルジュ宿泊予約オペレーター②料飲部門サービスバーテンダー調理パティシエベーカリー③宴会部門宴会予約宴会サービスウェディングプランナー④営業部門企画・営業マーケティング広報 ⑤管理部門経理人事総務   ホテルの営業部門の仕事内容     ホテルには、客室以外にも、宴会場やレストランでの結婚式やパーティ・イベントやフェアなど販売するものが沢山あります。 その企画や販促・セールスをして売上を作るのが営業部門になります。 ホテルの売上は、宿泊・宴会・料飲などの売上で成り立っていますが、売上はそれぞれ1/3づつ程で、宿泊以外の宴会・飲食部門でも多くの売上があります。 そのためホテルの営業部門の仕事は、売り上げに直結するとても重要な部署になります。 下記では、営業部門の3つの職種と仕事内容について詳しくご紹介していきます。     ①マーケティング   ホテルのマーケティング部門は、主に下記の2つを目的としています。   ◎顧客の満足度を高め、売上を最大化する事 ◎自社の魅力を世の中に伝え、ホテルのブランド価値やイメージを向上させる事   ホテルのブランド力を確立・顧客獲得を目指し、様々なイベントの企画・宣伝や自社の取り組みのリリースを行います。 前述したように、自社ブランドのイメージや売り上げを最大限に上げられるよう努める事=多くのお客様に喜んでもらえるイベントやフェアの企画をする事。 そのために、市場調査や顧客の分析を行い、適正な宿泊プランや婚礼プラン、またホテル全体でのフェアやイベントなどの商品を開発していく仕事です。 個人・法人を問わず、多くの人に向けて自社ホテルの良さをPRする事が仕事となるため、メディア対応なども欠かせません。     ★市場調査・顧客分析 ターゲット市場や競合他社の動向の調査・流行や顧客のニーズを把握などの市場調査を行います。 その後、ホテルの立地や顧客の傾向・自社ターゲットの分析を行い、フェアやプランの企画を計画します。   ★宿泊プラン・キャンペーンの企画 市場調査・顧客分析をもとに、季節に応じた特別宿泊プランの企画や、宴会・料飲部門でのキャンペーンを企画します。 結婚式のキャンペーン、料飲店舗での特別プランなどがあります。   ★イベントやフェアの企画 こちらも市場調査・顧客分析をもとに、イベントの企画を行います。 ホテル全館でのイベント、ロビーをメインとしたイベント、宴会場・料飲店舗でのイベントなどがあります。 また、業界のフェアや展示会などに参加する事も。   ★広告計画・プレリリース ホテルによって異なりますが、マーケティング部門が広告関連を担当する事もあります。 広告担当者と連携して、企画したプランやフェア・イベントなどを雑誌やWEBメディアなどで取り上げてもらえるようプレリリース配信します。 企画書で公開される場合が多いですが、大手ホテルであったり大きなイベントであれば発表会といった形でお披露目される事も。   ★WEBメディア管理 Instagram・Facebook・XなどのSNS、自社HP、ブログなどWEBメディアでの情報発信も行います。 フォロワーを飽きさせないための様々なホテルの情報をできるだけ頻繁に更新し、魅力を伝えられるよう努めなくてはなりません。 イベントやフェアの情報・新サービスの提供などはもちろんの事、働く人の様子やホテルの豆知識など様々な情報を発信する事で、ホテルのファンが増えるケースもありますので非常に大切な広告戦略の1つとなっています。 また、顧客との関係を長く続けるために、リピーター顧客へのニュースレター・プロモーションメールの配信なども行います。 その他、SEO対策などを担当する事も。     ②営業   営業職とはホテルの事を売り込む営業マンの事を指し、お客様に自社ホテルの商品の良さを伝えて購入してもらう役割があります。 「商品」とは、宿泊・宴会(ブライダル含む)・料飲といったサービス全般を指します。 現在のホテル業界は、競争が激化しているため、ただお客様から予約を待っているだけでなく、営業マンが外に出て営業活動をする事が重要になってきています。   ★新規営業・既存営業 ホテルの客室や宴会場・レストランなどを企業や団体・学校にセールスするお仕事で、新規顧客開拓の営業と、過去に利用して頂いているお客様への既存営業があります。 客先としては、企業の総務担当者や、旅行のパッケージに自社のホテルのサービスを扱ってくれる旅行代理店の担当者などになります。 具体的には、企業の会議やセミナー・パーティ、季節ごとのイベントであるクリスマスディナーや忘年会・新年会、旅行の宿泊や宴席・レストランの利用、修学旅行などの宿泊利用などがあります。 仕事の流れとしては、営業をかけたお客様やお問い合わせがあったお客様を訪問。 宿泊や宴席の要望を伺い、企画書・見積を作成し自社の魅力を伝え契約まで持っていきます。 お客様との関係が良好であれば、別のイベントの際に利用してもらえたり、毎年利用して頂けるなど次の機会につなげていく事ができます。 また、宴席の金額が大きいと、数千万円規模になる事もあるため、受注でき無事成功できれば大きなやりがいに繋がるでしょう。 契約を取る事・客単価を上げていく事が、営業マンには求められます。 ※契約後は、お客様と内容を詰め各部署への手配をします。 当日は立ち会うケースもあれば、現場担当者に任せする場合も。   ★自社ホテルのサービスの調整 営業マンは、自社のホテルでより快適に過ごしてもらうよう調整する事も重要な仕事の一つとなります。 例えば、国際的な会議やイベントなどで外国からの要人を受け入れる場合、セキュリティー体制を強めたり、その国の文化などに合わせて料理の種類を変えるなど、受け入れ態勢を整えるなどがあります。 特に宴会場では様々なイベントが行われますので、そのイベント内容に合わせてお客様の要望をヒアリングし、その要望に叶うよう社内で調整をしていく事が求められます。 このように、ホテルの営業マンはただお客様に対して営業を行うだけではなく、お客様とコミュニケーションをしっかり取り、自社のホテルでどのようなサービスを提供したら満足してもらえるのかを把握し提案・調整していく事が仕事になります。 そのため、社内外との関係を良好に保つコミュニケーション力や、リーダーシップ力・チームワーク力なども必要となります。     ③広報・PR   ホテルの広報・PRの仕事は、ホテルと世の中の良好な関係を築く事。 自社の魅力(サービス内容や活動内容)を、世間の人々に知ってもらうために情報発信を行う事が仕事になります。 そのため、テレビや雑誌・新聞などのメディアを通して情報発信し、消費者だけでなく取引先や株主との関係を構築し、企業価値やブランドの認知度を上げる事を目指します。   ★取材対応 マスコミからホテルに取材などの依頼があるとまず広報が担当します。 取材の内容確認・スケジュール調整・段取り・インタビューの立ち会い・記事のチェックなど全て行います。   ★マスコミ対応 「テレビや映画の舞台として使わせて欲しい」などの依頼があれば、その窓口となり許可や準備を進めていきます。 ロケ地として使用されれば、ホテルの知名度が上がりそれだけで宣伝効果や集客効果が期待されますよね。 また、新企画や新店舗・新サービスの内容やリノベーションなどの情報をニュースレターにまとめてマスコミに流したり、自社のホテルで記者会見やテレビ中継などで利用される際にも現場を取り仕切ります。 このように、ホテルのブランドがイメージアップするようコントロールする事も広報の仕事になります。 また、ホテルのプラスのイメージの際だけでなく、トラブルや事件・事故などが発生した時のマスコミ対応も担当します。 トラブル発生時のガイドラインを作成し、マイナスな情報やイメージ・風評被害を最小限に食い止めるよう努める役割があります。 冷静かつ慎重な対応力が求められます。   ★プレリリース ホテルによって異なりますが、マーケティングスタッフか広報スタッフがプレリリースを担当します。 マーケティング担当者と連携して、ホテルのサービスや企画したプランやフェア・イベントなどを雑誌(新聞)やWEBメディアなどで取り上げてもらえるようプレリリース配信します。 企画書で公開される場合が多いですが、大手ホテルであったり大きなイベントであれば発表会といった形でお披露目される事も。   ★広告物の制作 ホテルの会員向けの会員誌やDM、ホテル内のパンフレットやポスターなどを制作する事もあります。 そのため、ビジュアルデザインの基本的な知識や技術、また魅力的かつ効果的に記事を書く文章力も求められます。   ★WebサイトやSNSの運用 こちらもホテルによって異なり、マーケティングスタッフか広報スタッフが行います。 Instagram・Facebook・XなどのSNS、自社HP、ブログなどWEBメディアでの情報発信も行います。 フォロワーを飽きさせないための、様々なホテルの情報をできるだけ頻繁に更新し、魅力を伝えられるよう努めなくてはなりません。 イベントやフェアの情報・新サービスの提供などはもちろんの事、働く人の様子やホテルの豆知識など様々な情報を発信する事で、ホテルのファンが増えるケースもありますので非常に大切な広告戦略の1つとなっています。 また、顧客との関係を長く続けるためにリピーター顧客へのニュースレター・プロモーションメールの配信なども行います。   ★社内報の制作・発行/社内イベントの企画 広報は社内報や社内でのイベントを担当する事も。 社内報では、自社で勤務する従業員に向けて、社内情報や福利厚生・支配人や副支配人、また働いている従業員のメッセージ、各部署の取り組みなど様々な情報発信を行います。 現在のホテルは、殆どが主に5つの部門に分けられ、職種も細かく縦割りで分業化されており、従業員数も多いので関わりが少ない部署もあります。 そのため、社内報や社内イベントによって他の部署との繋がりができたり理解を深める事ができるため重要な機会になります。      まとめ        今回は、ホテルの【営業部門】でのお仕事に関してご紹介しました。 ホテルの営業部門は、直接ホテルの売り上げに関わる重要な部署です。 その分責任も大きく売上へのプレッシャーもありますが、自分の力でホテルの売上やイメージをより良い方向へ導く事ができた時には大きな達成感ややりがいを感じる事ができるでしょう。 直接お客様と関わる事は少ないですが、営業部門で働く際にも、何より大切なのがホテルマンとしてのホスピタリティ。お客様のニーズや気持ちを察し、おもてなしの心を大切に仕事を進めていく事が重要になります。 ホテルの営業部門で働くには、まずは現場でしっかりと経験を積む事が大切です。   * ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。      

2025.12.14

ホテル業界の歴史・現状・今後|転職前に知っておきたい業界研究

  ホテル業界への転職活動をする際に必要となる業界研究。 ホテルは、ただお客様にサービスを提供するだけではなく、歴史や文化、景気や時代のニーズと共に変化を続ける業界です。 近年では、ITやサステナビリティの視点も求められるようになり、従来の枠にとらわれない新しいホテルの形の誕生や、外資系ホテルの進出など、業界構造にも変化が見られています。 そこで今回は、ホテルの成り立ちから現在の課題、そして今後まで解説します。 これからホテル業界で働きたいという方は、「業界の基本知識」として、ぜひ押さえておきましょう。   目次                          1:ホテルの歴史2:ホテル業界の現状3:ホテル業界の今後4:まとめ         ホテルの歴史        【*日本のホテルの成り立ち*】 *1860年 日本で最初にホテルが建設されたのは「横浜ホテル」 *1890年 「帝国ホテル」が開業。 それまでは本格的なホテルは建設されませんでした。 *1945年〜 第二次世界大戦後の経済復興期に飛躍的に増え始めました。 *1960年代〜 高度成長期・新幹線の開業や海外旅行の自由化・1964年の東京オリンピック開催・日本で開催されたIMFの総会に伴い、多くの要人や観光客を迎え入れられる一流のサービスを提供できるホテルが求めらるように。 ホテルの第一次開業ブームを迎え、ホテルラッシュの始まりとなりました。 「ホテルオークラ東京」「東京ヒルトンホテル」「ホテルニューオータニ東京」などが相次いで開業。 *1970年〜 大阪万国博覧会や東名高速道の開通・1972年には札幌で冬季オリンピックの開催などにより第二次開業ブーム。 国際的なイベントが日本国内で開催された事により、外国人観光客や日本人を対象としたホテルの建設が相次ぎました *1960年~1970年代 高度成長期から、1980年代に世界各国の著名人を集めたサミットが東京で開催された頃には、「帝国ホテル」「ホテルオークラ東京」「ホテルニューオータニ東京」が日本のホテル御三家と呼ばれ、長く日本の高級ホテル市場を牽引。 世界レベルの評価を得ており、現在の日本の3大高級ホテルとも言われています。 *1990年代 バブル崩壊と共に、企業は交通費・交際費・広告費の「三K」を削減するように。 今までの料飲型・宴会型のホテルの経営が傾き、「東横イン」「ルートイン」などの宿泊型形態のホテルが登場し、活発にチェーン展開を進めました。 *2000年代 都市開発が進み外資系ホテルの進出が相次ぎました。 2008年のリーマンショックにより、先に紹介した「宿泊特化型ホテル」などの差別化競争が始まり、「グランドハイアット東京」「ザ・リッツ・カールトン東京」「ザ・ペニンシュラ東京」など、デザイン性やサービスの付加価値などを追求したホテルが増え始めています。 *2022年10月〜 コロナ禍の水際対策が緩和されて以降、多くの外国人が日本を訪れるようになった事もあり、外資系ラグジュアリーホテルが日本全国で続々と誕生するように。 また、インバウンド需要の見込みと、日本人の富裕層も増加傾向などの理由から、都内・地方では高級ホテルが続々と開業。 外資系高級ホテルは、これまでは東京・京都・大阪といった都心部を中心に進出していましたが、最近では地方への積極的な出店も相次いでいます。   【*日本のホテル開業一覧*】 1860年:横浜ホテル 1866年:築地ホテル館 1873年:日光金谷ホテル 1878年:富士屋ホテル 1890年:帝国ホテル(御三家) ・ 1960年:銀座東急ホテル 1961年:パレスホテル 1962年:ホテルオークラ東京(御三家) 1963年:東京ヒルトンホテル 1964年:ホテルニューオータニ東京(御三家) 1964年:東京プリンスホテル 1969年:赤坂東急ホテル 1971年:京王プラザホテル 1977年:新宿プリンスホテル 1978年:品川プリンスホテル 1980年:ホテルセンチュリーハイアット 1983年:新宿ワシントンホテル 1984年:東京ヒルトンホテル 1984年:六本木プリンスホテル 1985年:ホテルメトロポリタン 1986年:東京全日空ホテル 1988年:リッチモンドホテル目白 1989年:ロイヤルパークホテル 1991年:目黒雅叙園 1992年:ホテル椿山荘(新御三家) 1994年:パークハイアット東京(新御三家) 1994年:ウェスティンホテル東京(新御三家) 1995年:ホテルインターコンチネンタル東京ベイ 1998年:小田急ホテルセンチュリーサザンタワー 2000年:渋谷エクセルホテル東急 2001年:セルリアンタワー東急ホテル 2002年:セレスティンホテル 2003年:グランドハイアット東京 2004年:ヴィラフォンテーヌ汐留 2005年:マンダリンオリエンタル東京(新新御三家) 2007年:ザ・ペニンシュラ東京(新新御三家) 2007年:ザ・リッツ・カールトン東京(新新御三家) 2010年:ザ・キャピトルホテル東急 2012年:パレスホテル東京 2013年:東京マリオットホテル 2014年:アンダーズ 東京 2016年:星のや東京      ホテル業界の現状       現在はインバウンド需要も回復傾向にあルホテル業界。 しかし、現在の状況や課題は気になるところですよね。 ホテル業界が現在抱える課題はいくつかありますが、代表的な2つをご紹介します。   ①人手不足   サービス業全般にいえる事ですが、ホテル業界では人手不足・人材確保が大きな経営的な課題となっています。 厚生労働省が発表した「令和5年雇用動向調査結果の概況」のデータによると、令和5年上半期の宿泊業・飲食サービス業の離職率は約14.8%でした。 他のサービス業と比較すると、宿泊業の離職率は2番目に高い事が分かります。   【◆人出不足となる原因◆】 ①ホテル特有の労働環境長時間労働・休日取得日数の少なさ・夜勤含む不規則な勤務形態など挙げられます。 ②相次ぐ開業2022年10月にコロナ禍の水際対策が緩和されて以降、多くの外国人が日本を訪れるようになり、開業が相次いでいる事なども挙げられます。 インバウンド需要の見込みと、日本人の富裕層も増加傾向などの理由から、都内・地方では高級ホテルが続々と開業。 開業や売上を伸ばしている一方で、人材の確保が追いついていないという面もあります。 ↓ 福利厚生の充実・IT化の推進・DX化・業務のマルチタスク化・SDGsへの取り組みなど、積極的に労働環境改善に取り組むホテルが増えてきています。     ②競争の激化   ホテル建設ラッシュの影響もありホテル同士の競争が激化しています。 2023年以降の日本での外資系ホテルの出店は、全国で8割超えとなっており、2023年〜2024年の2年間で日本国内での高級外資系ホテルブランドの開業予定は30施設に及んでいます。 国際的な知名度や有名な最高級ホテルがあれば、安心して訪日できるといった富裕層を含めた外国人観光客が増えるという目的もあります。 対峙する日系ホテルも、開業や建て替え・会員組織の強化・ブランド力の強化など様々な取り組みが行われています。 一方で、近年では、一般の民家に宿泊する「民泊」などの需要が増えてきています。 常に進化し続ける顧客のニーズに対応し、快適な滞在を提供するために、価格競争やサービスの差別化が求められていると言えるでしょう。        ホテル業界の今後       課題もあるホテル業界ですが、今後どのようになっていくのでしょうか。     ①DX化(IT化)への取り組み DXとは、デジタル化によるコスト削減・人件費削減・業務プロセスの改善していくだけでなく、ICT技術を活用しながら会社のビジネスモデル・組織を変革し、競合の優位性を確立する事を意味する経営戦略です。 ホテル業界は、アナログな業務が多く、効率が悪いため業務量が増えてしまう事も1つの原因と考えられます。 業務の効率化がすすめば、スタッフが業務に集中できるようになり、より良いサービスの提供ができるため、顧客満足度の向上も図れるでしょう。 宿泊業界におけるDXは、業務の効率化による人手不足の解消、お客様のニーズへの迅速な対応、満足度の向上などに大いに役立ちます。 しかし、ただDX化を推進すれば良いというわけではありません。 ホテルは対人との繋がりが非常に大切であり、おもてなしやサービス・癒しを求めて来館されるお客様も多くいます。 機械化される事で、無機質で冷たい印象を受ける事も少なくありません。 お客様が求めるサービスを見極めDXを推進していく事が大切です。     ②マルチタスク化による業務効率の推進   ホテルは、業務ごとの部門に分けられ、職種も細かく縦割りで分業化されています。 しかし、今後は、複数の業務を横断的に行う事ができるようマルチタスク化する事も求められてきています。 例えばフロントスタッフが足りなくても、その仕事を別の部門の人ができるのであれば、新たな人を雇う必要が無くなくなります。 人件費が削減や、人材採用をしやすくなるなどのメリットがあります。     ③SDGsの推進   SDGsとは、「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す」事を目標に、2015年の国連サミットで定められた持続可能な開発目標の事。 ホテル業界でも、世界を変えるためのSDGsの実現に向けて、プラスチック削減や省エネなどの環境配慮・地域の活性化などの社会貢献・やりがいのある職場づくりなどの取り組みが行われています。 人手不足・人材確保が大きな経営的な課題となっているホテル業界。 SDGsに取り組む事で、このような課題を改善できる可能性が大きくなります。     ④外資系ホテルの進出 前述したように、今後も世界4大チェーンと呼ばれている下記のホテルを中心に、更なる外資系ホテルの開業が相次ぐでしょう。   ①マリオット・インターナショナル②ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス③アコーグループ④IHGホテルズアンドリゾーツ     ⑤宿泊型主体のホテルの増加 外資系ホテルの開業が相次ぐ一方で、日本では経済格差が広がっている事や、Inn(小規模で安く利用できる宿など)とHOTEL(大規模で高級な宿泊施設)を使い分ける人が増えている事から、低価格で宿泊できる宿泊特化型ホテルも増えていくのではないかと思われます。     ⑥日本のホテルのチェーン化 日本にある殆どの外資系ホテルはチェーン展開していますが、日本のホテルは単独型が多く、チェーン展開はまだ2〜3割程度。 サービスなどの品質が一定しており、コストをあまりかけずに効率的な経営ができるなどメリットがあるため、日本でもチェーン化が進んでいくでしょう。        まとめ         簡単にはなりますが、ホテル業界の歴史・現在・今後などについてご紹介させて頂きました。 これからホテル業界で働きたいという方の参考になればと思います。     * ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.14

ホテル業界の転職ガイド|給料・キャリア・資格を徹底解説

  旅行や記念日など、様々なシーンで人々に大切な思い出を提供するホテル。 華やかなイメージのがあり、憧れる方も多い仕事ですが、「実際のお給料はどれ位なの?」「どんなキャリアアップができるの?」「資格は必要?」と気になる方もいるのではないでしょうか。 転職したものの「年収が下がった」「思っていたキャリアプランが描けない」というケースも少なくはありません。 業界の事をきちんと理解しておく事で、就職した後のミスマッチングも起きにくくなります。 そこで今回は、ホテル業界の平均的な給料・キャリアプラン・資格などについてお伝えしていきます。 これからホテル業界を目指したいという方は参考にしてみて下さい。 *ホテルの種類や職種については→こちら   目次                           1:ホテル業界の給料2:ホテルのキャリアプラン3:ホテル業界の資格4:まとめ         ホテル業界の給料       宿泊業の給料は、他の業界と比較しても年収が低い傾向にあります。 宿泊・飲食サービス業の平均月収と他の業界の平均月収は以下の通りとなっており、全産業(15産業)の中で最低水準となっています。 ただし、ホテルのグレードや地域、学歴、スキル、職種などによっても異なりますので一概に言えないのが現状です。 ※参考:厚生労働省令和5年賃金構造基本統計調査より     ホテル業界の平均年収   前述したようにホテルのグレードや地域、職種などによって多少の差はありますが、一般的なホテルマンの平均年収額は、300万円〜400万程度となっています。 部門長である支配人・副支配人・マネージャーなどの管理職の平均年収額は、400〜600万円が相場とされており、高級ホテルや外資系ホテル、総支配人クラスになると年収が1,000万円を超える人も。 どの業界にも言える事ですが、役職が上がり管理職につくと責任も大きくなりますので、役職手当がつきその分お給与もアップしていきます。 管理職に就くためには、様々な部署で経験を積みスキルアップしていく事が必要となります。   <※参照> 日本の平均年収 全体:461万円男性:567万円女性:280万円 ※国税庁 令和6年分民間給与実態統計調査より     ホテル業界の平均月収   宿泊業・飲食サービス業の平均月収は約25万9千円となっています。 平均月収25万9千円×12ヶ月分で計算すると約310万円。 この金額に賞与を足した金額が、想定平均年収になります。  ※参考:厚生労働省令和5年賃金構造基本統計調査より    ホテルのキャリアプラン    ホテルでのキャリアプランは、「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」の2つに大きく分けられます。 スペシャリストは「技術職」、ゼネラリストは「総合職」とイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。 それぞれのキャリアプランについてご紹介していきます。     ①スペシャリストコース   スペシャリストは、ある特定の職種に特化し、高い専門的な知識を持っている者の事を指し、部署の異動をする事なく1つの部署でそのみちを極めていきます。 シェフ・ソムリエ・コンシェルジュ・通訳などが当てはまるでしょう。 一つの職務を全うしたいという方は、実力次第で専門的な職位が用意され、自分の磨いてきた専門スキルを存分に活かし続ける事ができます。 スペシャリストになると、チップによってインセンティブ収入を得られ評価を受ける事ができたり、評判・人気などによって昇給が早まるホテルなどもあり、ヘッドハンティングされる可能性も十分あります。     ②ゼネラリストコース   ゼネラリストとは、幅広い知識やスキルを持ち合わせた者の事を指します。 そのため、ホテル内の各業務を把握するために、宿泊部門や料飲部門など様々な部門・分野で経験を積み、全体を見通すマネジメント知識や能力をつけていく事が必要となります。 ゼネラリストコースを選んだ場合は、まずは様々な現場で接客経験などを積んだのちに、マネージャーや支配人といった役職に就き全体のマネジメント能力を身につけていきます。 ホテル経営の中枢に携わりたいという方は、最終的に総支配人までステップアップする事が可能です。 総支配人とは、ホテルのトップを担う役職で、ホテルの運営や経営に関する責任と権限を持つ事業執行責任者。 自身のスキルだけでなく、ホテル全体をマネジメントし成長させていく重要な役割を担います。   ★スペシャリスト・ゼネラリスト共に、ホテルには不可欠な人材。 しかし、キャリアパスはホテルによっても異なります。 基本的には、フロント、コンシェルジュ、サービスといった現場で経験を積んでから「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」に分かれていく事になります。 どちらのパターンでも、ホテルにとってはなくてはならない貴重な人材であり、高いスキルが求められます。       ホテル業界の資格        ホテルで働く際に必須な資格はありません。 中途採用の場合は、即戦力を求められるのでどちらかというと資格より人柄や経験の方が重要視されます。 しかし、ホテルでの仕事はホスピタリティが非常に重要であり、語学などを必要とする職種もあるため、資格を持っていた方が有利になる事もあります。 高度な接客サービス能力を身につけている事が証明され、様々なシチュエーションにおいてお客様に満足してもらえるサービスを提供する事ができるようになります。   ①ホテル全般・ホテルビジネス実務検定・ホテル実務技能認定試験・ホテルマネジメント技能検定 ②マナー関連・マナープロトコール検定・接客サービスマナー検定・サービス接遇検定 ③料飲関連・レストランサービス関連・ソムリエ ④語学・TOEIC   ここでは、ホテル全般の資格についてご紹介します。     ①ホテルビジネス実務検定   H検とも呼ばれている、日本ホテル教育センターが実施するホテルの実務知識の理解度を確認する検定試験。 実務知識とは、宿泊・飲食・宴会といった現場でのサービスや問題管理能力や、マーケティング・総務・人事・経理会計などのマネジメント業務を指します。 1999年から実施されている検定で年間2000人が受験。 ベーシックレベル(2級・1級)とマネジメントレベル(2級・1級)があります。 ホテル業界では評価を得ている信頼できる検定となっています。 →【資格の詳細】     ②ホテル実務技能認定試験 サーティファイホテル実務能力認定委員会が実施。 ホテル実務と業界動向をふまえた能力認定試験であり、ホテル業における専門分野(サービス・飲食・宿泊など)の知識や語学力を認定する試験。 初級と上級があり、ホテル業界で必要とされる業務スキルの証明となります。 →【資格詳細】     ③ホテル・マネジメント技能検定   宿泊業界で初めての国家資格で、ホテルマネジメントに必要な専門知識や運営力を測定する検定。 筆記・記述・口述の3つの形式で幅広い知識が問われます。 3級・2級・1級があり、これから宿泊業界を目指す方から、マネジメントする立場の方までそれぞれのキャリアやスキルに応じた級を受検する事ができます。 →【資格詳細】 詳しい資格内容については→こちら              まとめ             ホテル業界の給料やキャリアプラン・資格などについてご紹介させて頂きました。 ホテルで働く人々には、「お客様に快適に過ごしてもらう」という重要な役割があります。失敗が許されない責任も伴う仕事でもありますが、自分の持っているスキルやホスピタリティで多くの人を笑顔にできるやりがいある仕事です。 本日の内容も是非参考にしてみて下さいね。   ★レベルの高いおもてなしやホスピタリティでお客様に喜んでもらいたい・感動を与えたい ★ホテルの現場職でスペシャリストを目指したい・ゆくゆくは経営側の仕事がしたい   などホテル業界へ転職したい・ホテルの仕事を探したいという方は、是非お気軽にご相談下さいませ。   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.14

ホテル業界の転職ガイド|種類・職種・仕事内容をわかりやすく解説

  ホテル業界への転職活動をする際に、必要となる業界研究。 業界の事をきちんと理解しておく事で、やりたい仕事や働き方が明確になり、就職した後のミスマッチングも起きにくくなります。 今回は、ホテルの種類や仕事の種類についてお伝えしていきます。 これからホテル業界で働きたいという方は参考にしてみて下さい。 *特徴・動向などについては→こちら   目次                       1:日本のホテルの種類2:ホテルの職種3:まとめ       日本のホテルの種類       現在の日本には様々なホテルがありますが、立地やコンセプト・サービス・価格帯・ターゲット層などによって特徴は様々です。 主に3つに分類されますので、それぞれ説明していきます。     ①シティホテル   主に都市部にあり、宿泊・飲食・結婚式など様々な目的で利用されるホテルです。 ホテル業界の御三家と呼ばれる、帝国ホテル・ホテルオークラ・ホテルニューオータニなどの日本を代表する超一流ホテルもシティホテル。 高級ホテルの明確な定義はありませんが、高級感あふれる外装や内装、質の高いサービスが魅力となっています。 「宿泊」「飲食」「集う」の全ての機能を備えており、レストラン・バー・宴会場などのサービスも充実しています。 また、チャペルがあり結婚式を行う事ができたり、ショッピングアーケード、ジム・フィットネス・スパ・エステなど宿泊意外の用途を併設している大型のシティホテルもあり、様々な目的で快適にステイするためのホテルとなっています。宿泊料金は比較的高くなります。     ②ビジネスホテル   交通アクセスの良い場所にあり、主に出張などで利用する事を目的に宿泊機能に特化したビジネスマン向けのホテルになります。 1人での宿泊が多い事から、シングルがメインで部屋もコンパクトな作りになっています。 仕事ができるデスクの設置、PCやコピー機の完備、Wi-Fiなどの通信環境の完備、朝食の無料提供など、ビジネスマンが利用しやすいサービスをそれぞれのホテルで提供。 シティホテルに比べアメニティやサービスなどが抑えられているため、値段もリーズナブルな価格になっています。 そのため、近年では家族や海外からのインバウンド旅行者の利用も増えています。 また、シングル以外の様々な種類の客室があったり、大浴場・レストランが充実しているビジネスホテルも増えてきており、友達との旅行などにも利用されています。     ③リゾートホテル     観光地やリゾート地になどに立地し、休暇滞在を目的としたホテルです。 テーマパークやスキー場、海や紅葉・雪景色など季節の風景を楽しめる立地に多くあります。 レストランやバーラウンジを備えている他、温泉やプール・スパ・カラオケラウンジなどの施設も充実。 美しい景観を臨める客室があるなど非日常感を味わえるラグジュアリーな作りになっている事が多く、リラックスして過ごせます。 サービスもきめ細やかなため、ホテル滞在を十分に楽しむ事ができます。 宿泊料金は、1泊約数万円〜数十万円と価格は比較的高めになりますが、リゾート地でゆっくり過ごしたい方にはおすすめです。 その他にも、宴会場・婚礼施設があったり、地元マーケットを意識したコミュニティ・ホテルの要素があるホテルもあります。     ④その他   日本のホテルといえば、前述したように3タイプでしたが、近年の旅行スタイルの多様化から様々な業態のホテルが誕生しました。 主に下記のような5つの業態があります。   <複合型ホテル> テーマパーク・ショッピングアーケード・駅ビル・空港など他の業種と併設しているホテル。   <コミュニティホテル> 大都市圏の近郊都市や地方都市に立地する中規模のホテル。 会議室・宴会・結婚式などの機能を有しており、地域の交流の場としての利用をターゲットとしている。 <アーバンリゾートホテル> 都心にありながら、海や自然などリゾート気分を楽しめるホテル。 <会員制リゾートホテル> リゾートクラブの会員権を購入する事で利用できるホテル。 旅行や仕事など用途にあわせて、そのホテルが持っている全国各地にある好きな施設を選ぶ事ができる。         ホテルの職種       続いて、ホテルの代表的な職種や仕事内容をご紹介します。 ホテルによって多少の業務内容に違いがありますが、どの部門でキャリアアップをしていきたいのかを明確にするためにも是非参考にしてみて下さいね。     ①宿泊部門の仕事内容          ホテルの宿泊部門は、ホテルのメインとなる宿泊に関する業務を行います。 ホテルの根幹ともいえる客室の予約受付やお客様の接遇を担当する部署になりますので、接客マナーはもちろんの事ホスピタリティや語学力なども求められます。   <フロントクラーク(受付)> チェックイン・チェックアウトの手続き、宿泊予約管理、宿泊客への各種案内や手続き、お会計などを担当    <ベルボーイ・ベルガール> ベルアテンダントとも呼ばれており、到着した宿泊客の荷物を預かり、フロントや客室までの案内を担当    <コンシェルジュ>  宿泊客の様々な問い合わせやリクエストに可能な限り対応するスタッフ    <ドアマン> ドアアテンダント・ゲストサービスとも呼ばれており、ホテルの正面玄関で到着したゲストの出迎え・案内を担当   <ハウスキーピング>  客室係とも呼ばれており、客室の整備・清掃・管理などを担当    <予約受付(リザベーション)> 宿泊の予約を一括で管理   <オペレーター> ホテルの電話の受信を担当。 外線はもちろんの事、客室からの電話や各部署からの内線にも対応します。     ②料飲部門の仕事内容          ホテルの料飲部門は、ホテル内のレストランでの業務を行います。 サービスや調理に関する専門的な知識や高いスキルを求められ、接客マナーはもちろんの事ホスピタリティや語学力なども必要となってきます。    <レセプショニスト>  レストランの入口で予約を受けたり、受付・問い合わせ対応、ご案内やお会計を担当   <サービス>  レストラン内での接客全般を担当   <ソムリエ> ワインの専門家・プロフェッショナル。 ワイン全般とホールでのサービスを担当 <バーテンダー> バーカウンターにてカクテルやワインなどアルコール飲料の提供   <調理> 宴会やレストランでの調理を担当 <パティシエ> レストランのランチやディナー、デザートビッフェなどで提供されるデザート・スイーツを担当    <ベーカリー> ホテル内でお客様に提供するパンの製造を担当    <スチュワード> 食器やシルバーなどのメンテナンス・管理を担当   <ルームサービススタッフ> 客室内での食事サービスの提供を担当     ③宴会部門の仕事内容          ホテルの宴会部門は、一般宴会・婚礼・予約手配などを担当します。 ホテルで行なわれる宴会は主に、一般宴会と婚礼の披露宴の2つに分かれます。 宴会部門は利益率が高い部門ですが、多くのお客様と関わる事や、結婚式という人生の重要なセレモニーを任される事から、適切な応対をしなかった場合はホテルの評判や業績を下げてしまう事なります。 そのため、宴会部門を担当する職種のスタッフは、それぞれの専門知識とスキル、高度な礼儀やマナーが求められます。    <宴会予約> 一般宴会の予約〜企画・実行までを担当   <宴会サービス> 宴会場の準備・セッティング、当日のサービスとオペレーションを担当   <ウェディングプランナー> 結婚式のプランニング〜プロデュースを担当   <クローク> 荷物の預かり・受け渡し・荷物の整理等を担当     ④営業部門の仕事内容          <営業> 客室・宴会場・料飲のセールスを担当   <マーケティング> 宿泊プランやイベントなどの商品の企画を担当    <広報> 自社ホテルの宣伝・販促活動を担当     ⑤管理部門の仕事内容          <経理> 会社のお金の流れの管理を担当   <人事> 採用や研修の企画・実施などを担当    <施設管理> ホテルの内外装の管理を担当    <総務> 福利厚生や社内制度などを担当    ★このように、様々部門のプロフェッショナルが携わり、お互いに協力し合ってより多くの価値を提供していきます。        まとめ       ホテルの種類や職種などについてご紹介させて頂きました。 ホテルで働く人々には、「お客様に快適に過ごしてもらう」という重要な役割があります。失敗が許されない責任も伴う仕事でもありますが、自分の持っているスキルやホスピタリティで多くの人を笑顔にできるやりがいある仕事です。   ★レベルの高いおもてなしやホスピタリティでお客様に喜んでもらいたい・感動を与えたい ★ホテルの現場職でスペシャリストを目指したい・ゆくゆくは経営側の仕事がしたい   などホテル業界へ転職したい・ホテルの仕事を探したいという方は、是非お気軽にご相談下さいませ。   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。        

2025.12.14

ホテル業界の転職ガイド|特徴・市場動向・キャリアの魅力を徹底解説

  ホテル業界への転職活動をする際に、必要となる業界研究。 業界の事をきちんと理解しておく事で、やりたい仕事や働き方が明確になり、就職した後のミスマッチングも起きにくくなります。 業界の特徴や現状の課題・仕事内容などを理解をしておくと、面接で重要な志望動機などを上手く伝えられるようになります。 そこで今回は、ホテル業界の特徴や現状についてお伝えしていきます。 これからホテル業界で働きたいという方は参考にしてみて下さい! ※職種・給料などについては次のコラムでご紹介します。   目次                           1:ホテル業界とは2:ホテルビジネスとは3:ホテル業界の特徴4:現在の宿泊業界の市場規模(動向)5:まとめ        ホテル業界とは      ホテル業界とは、利用者に宿泊施設を提供をする事で収益を上げるサービス業になります。 単に部屋を貸し出す宿泊だけではなく、ホテル内の料飲店・宴会場(結婚式場)などの運営も事業の1つとなっており、多くのホスピタリティを提供をしています。 サービス業界の最高峰とも言われているホテルのお仕事。 どのホテルのどの職種も目的は、「お客様の滞在を快適にするために努め、より良いサービスとホスピタリティを提供する」事。 ホテルで働くスタッフに最も求められるのは「ホスピタリティ精神」です。      ホテルビジネスとは      日本では、ホテル業界はサービス業として分類されますが、海外ではホテルビジネスを不動産投資や金融商品など高収益な収益物件として分類される事が多くなっています。 その特徴をお伝えしていきます。     ①サービス業   ホテルは、土地・建物(ホテル)という不動産に、宿泊・料飲・宴会場・ブライダル・レクリエーション施設など幅広いサービスを提供し、様々な付加価値をつけ、利益・価値を生み出しています。 前述したようにサービス業界の最高峰とも言われているホテル。 サービスを提供する多くの人的要素が必要で、優秀な人材確保が必要となります。     ②装置産業   装置産業とは「一定以上の生産やサービスの提供のために大型の装置を要する産業」の事。 ホテルビジネスは、「装置」=ホテルという施設を用意し、サービスを提供しお客様を呼び込む事でビジネスが成り立ちます。 大規模な投資を行い施設を建設し長期間にわたり資本を回収する事から、サービス産業の中でも装置産業的な要素が強いと言われており、不動産業と言われる事もあります。 また、建設時にはもちろんの事、ホテルという商品の魅力を維持・向上させるためには、必要に応じて都度改修をしなければならず、膨大な経費と長い時間を要します。 売上と利益を回収するには、長い期間がかかるビジネスでもあります。     ③「体験価値」を提供する産業   ホテルには毎日多くのお客様がいらっしゃいます。 その目的は、宿泊はもちろんの事、日々の疲れを癒しに来たり記念日やイベント・美味しい料理・結婚式など様々。 いつもとは少し違う非日常的な空間で特別な時間を過ごす事が多いですよね。 宿泊や食事・パーティなどのサービス(商品)は、目に見える物理的なものではなく、時間や体験といった目に見えないものです。 形に残らない・目に見えない商品に対して高いお金を払ってもらうため、ホテルで働く人々には高いスキルが求められるのです。   ★ホテル業はサービス業でもありますが、「+不動産業」と捉えられる事も多くあります。       ホテル業界の特徴      続いてホテル業界の特徴をご紹介します。     ①おもてなしの文化   ホテルマンは、ご紹介したようにサービス業界の「最高峰」と言われおり、ホテル業界はおもてなしの文化をとても大切にしています。 お客様が快適に過ごし、素晴らしい体験ができるようにサービスを提供する事が重要となるため、「ここまでがサービスの範囲」という事が基本ありません。 お客様が要望する事には、出来る限り応え1人1人に合わせたサービスで感動を提供するのが一流のホテルであり、様々な部門のスタッフが協力してチームとなりより多くのサービスを提供しているのです。 食事や宿泊などホテルを利用する目的は人それぞれですが、ホテルでの素晴らしいサービスや体験は一生の思い出となりますよね。     ②繁忙期・閑散期がある   ホテルの種類によっても変わってきますが、各ホテルの繁忙期と閑散期は以下のようになっています。 【繁忙期】8月〜12月 【閑散期】1月・2月 ホテル業界の繁忙期は、どの業態でも10月頃〜年末。 この時期が1番忙しくなります。 リゾートホテルやシティホテルは夏休みの影響もあり8月〜9月も稼働率が上がります。 一方で、1月〜2月は、年末年始や長期休暇明けの影響で稼働率が低くなり閑散期となります。     ③人にしかできない仕事   世の中には色々な仕事がありますが、現在はIT化が進み、インターネットや機械・自動サービスで全て解決できるようになっていています。 もちろんホテルでもそのような取り組みが行われ、業務の効率化が図られています。 しかし、基本的にホテルの仕事は人対人に仕事であり、それぞれのお客様の個性や要望・気持ちを的確に受け取りながらサービスを提供していくホスピタリティがもとめられます。 おもてなしやサービスを求めて来館されるお客様も多くいます。 どんなに世の中のIT化が進んでも「人にしかできない仕事」なのです。     ④チームで1つのものを作り上げていく   ホテルでは、同じ部署のスタッフは勿論の事、様々な部署の多くのプロフェッショナルが携わり、お互いに協力し合ってより多くの価値を提供しています。 同じ部署のチームメンバーや他部署のメンバーとお互いに助け合い協力する事で、自己成長やチームワークを実感する事ができます。 お客様を満足させるために、宿泊部門・料飲部門・宴会/婚礼部門・営業部門・管理部門など各分野のプロフェッショナルが集結し多くのスタッフが携わります。     ⑤様々な人と出会える   ホテルには日々、様々な年代や職業のお客様が訪れます。 また、国際的な客層を抱えているホテルも多いため、日本国内のお客様だけでなく各国から様々なお客様が来られ異文化間の交流も盛んです。 そのため、多様な言語や文化に触れる機会があり、語学力があれば大いに役立つ事ができますし、仕事をする上でやりがいに繋がるでしょう。     ⑥キャリアの成長と多様性   ホテル業界には様々な職種があるため、自分の興味や能力に応じてキャリアを選択できます。 キャリアパスが明確であり様々な職種にチャレンジする事ができます。 特に外資系のホテルでは実力主義の企業が多いため、年齢や性別に関係なく、成果を出せば管理職を目指せる環境があります。 会社の評価やキャリアアップがホテルマンとして大きなやりがいに繋がるでしょう。 その他にも、業界内でキャリアチェンジができたり、スキルアップする事でグローバルな活躍ができたりとキャリアパスが豊富です。 また様々な職種のプロフェッショナルと出会える為、勉強になる事が沢山あるのも魅力の1つです。   ★ホテル業界の仕事は、目に見えないサービスを高額で提供するためお客様の期待度も高くなります。 高度な接客スキルや責任も大きくなるため、プレッシャーや緊張感のある仕事になります。 また、土日祝日や連休が忙しくなるため、休日が平日となってしまう事や繁忙期は特に勤務時間が長くなったり残業が増えるなどの大変さもあります。職種によっては夜勤帯の勤務がある事も。 しかし、大変な分チームで協力しより良い滞在時間を提供する事で、お客様に満足してもらえたり喜んでもらえるなど、大きなやりがい・達成感、そして自分の成長を感じる事ができる仕事です。   現在の宿泊業界の市場規模(動向)   総務省が公表したサービス産業動向調査では、2024年2月分の宿泊業(飲食業含む)の売上高は、前年同月比11.1%増の2.4兆円となっていました。 サービス産業全体は、同5.3%増の32.3兆円。   <サービス産業の売上高一覧> ①情報通信業      :5.2兆円②運輸業・郵便業    :5兆円③医療・福祉      :5兆円④不動産業・物品賃貸業 :4.4兆円⑤サービス業      :3.7兆円⑥生活関連サービス業  :3.6兆円⑦学術研究・専門・技術業:2.7兆円⑧宿泊・サービス業   :2.4兆円⑨教育・学習支援業   :0.3兆円 ※売上が高い順 (※参照:総務省 サービス産業動向調査)     ホテルは年々増加傾向にあるといわれます。 日本政府は、経済政策の1つに「観光立国」としての推進計画を進めており、2030年までの観光訪日外国人観光客数の目標を6千万人としています。 インバウンド需要の見込み・日本人の富裕層も増加傾向などから、外資系ホテルを含め日本全国でも続々とホテルが開業しており、宿泊業界の市場規模も今後上昇していくと予想されます。      まとめ       ホテル業界の概要や現在のホテル業界の課題・今後などについてご紹介させて頂きました。 ホテルで働く人々には、「お客様に快適に過ごしてもらう」という重要な役割があります。失敗が許されない責任も伴う仕事でもありますが、自分の持っているスキルやホスピタリティで多くの人を笑顔にできるやりがいある仕事です。   ■レベルの高いおもてなしやホスピタリティでお客様に喜んでもらいたい・感動を与えたい ■ホテルの現場職でスペシャリストを目指したい・ゆくゆくは経営側の仕事がしたい   などホテル業界へ転職したい・ホテルの仕事を探したいという方は、是非お気軽にご相談下さいませ。   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.14

沖縄での転職・移住ガイド|自然豊かな環境でキャリアと生活を両立

  美しい自然に囲まれ穏やかな環境が魅力な沖縄。 観光地として有名な沖縄ですが、実は今、下記のような理由から「沖縄」での転職が「働く場所」「次のキャリアステップ」として注目されています。   *「仕事中心の生活」よりも「人生の質=QOL」を重視する人の増加 *テレワークの普及 *移住者向けの支援が整っている *観光業・その他の産業も成長し、キャリアアップできる環境がある *訪日外国人の増加   ライフスタイル重視の働き方の増加により、「心豊かに暮らしながら働きたい」「都会の喧騒から離れて仕事がしたい」「通勤のストレスを感じたくない」という人たちの価値観と非常にマッチしています。 沖縄県や各自治体が、移住者向けの支援を用意しており、県外からでも転職もしやすくなっています。 有名外資系リゾートホテルや、大手ブライダル企業、ホスピタリティに力を入れる地元企業も増加中。 質の高いサービスを学べる環境や、多言語対応や国際感覚を活かせる仕事が増えています。 また、インフラが整っている事から、IT・福祉・教育など多様な分野でチャンスがあります。 近年では、観光・農業・工芸・地域資源を活かした事業に取り組む地場企業やスタートアップの成長も増え、若い世代や移住者も活発に。 そのため、「観光地・楽しむ場所」から「働く場所・暮らす場所」へと進化しており、スキルや志向によって、キャリアの幅を広げる事が可能になっています。      沖縄で働く魅力とは?      前述したように様々な可能性がある沖縄。 ここでは、沖縄の魅力を7つご紹介しますので、就職・移住を考えている方は是非参考にしてみて下さいね。     ①キャリアアップの選択肢が充実   沖縄は、リゾート地である事から、ホテル業やブライダル業が非常に発達しています。 外資系や世界的ブランドの高級リゾートホテル(ラグジュアリーホテル)が多数進出しており、リゾート地ならではのイベントの企画や運営・VIP対応・外国人ゲストへの対応など、よりハイレベルなホスピタリティを学べます。 また、大手ブライダル企業も沖縄への進出しています。 サービス・コンシェルジュ・ウェディングプランナーなど専門職としてのスキルアップを身につける事もできるでしょう。 ビジネスホテルや地方ホテルとは異なる、一流のリゾートホテルやラグジュアリーホテルでの接客経験は、スキルアップを目指す方にとって大きな強みとなると思います。 「接客スキルを上げたい」「感動を与える仕事がしたい」「キャリアアップしたい」という方にはぴったりです!     *例:リゾート・ラグジュアリーホテル* ・ザ・リッツ・カールトン沖縄・ヒルトン沖縄北谷リゾート・ハレクラニ沖縄・ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄・ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート     *例:ウェディング施設* ・ザ・ギノザリゾート 美らの教会・ラソール シー リゾート・セントレジェンダ OKINAWA・アートグレイス オーシャンフロントガーデンチャペル 沖縄・ザ・ヨミタンリゾート アクアグレイス・チャペル   【その他】 地域密着のレストランや短期間のリゾートアルバイトも人気です。 また、高齢者が増えている事から、病院や福祉などの仕事も増加傾向に。 介護職・ケアマネジャー・医療職・保育士など、地域に密着した仕事が多く、Uターン希望者や有資格者の転職に強い分野の求人も増えています。     ②ワークライフバランスの実現   沖縄は、透明度の高い美しい海・サンゴ礁・青い空・亜熱帯気候の植物など多くの自然に溢れています。 特に、白い砂浜にエメラルドグリーンの美しい海が人気の観光スポットとなっており、若者やファミリーに人気です。 アクアアクティビティが楽しめるスポットも豊富なので、リゾート気分を味わいながら非日常的な体験を経験できます。 休日は海や自然でリフレッシュできるため、忙しい都心での仕事や生活に疲れを感じてしまう方にとっては、理想の環境。 都会と比べて通勤時間が短いため、自分の趣味や自己研鑽にも時間が費やせます。 豊かな自然に囲まれた、渋滞や満員電車とは無縁の生活は、ストレスフリーで心身の健康にも良い影響を与えられるでしょう。 仕事帰りにビーチを散歩したり、カフェやバーで寛ぐなどワークライフバランス重視の人にはぴったりです。     ③遊び場が多くライフスタイルが充実   沖縄には、様々な観光スポットがあります。 特に人気があるのは、「沖縄美ら海水族館」「首里城公園」「万座毛」「アメリカンビレッジ」「琉球村」「国際通り」「沖縄ワールド」などなど。 近隣には、石垣島・宮古島・西表島・久米島・竹富島・渡嘉敷島など魅力ある離島が多くあります。 美しいビーチやサンゴ礁が広がり、マリンスポーツ・ダイビング・シュノーケリングが楽しめる離島、ウミガメやザトウクジラの観賞ができる離島、昔からの自然が残っている離島など様々。 目的に合わせて楽しむ事ができるでしょう。 また、沖縄は亜熱帯気候で、年間を通じて温暖で多湿な気候が特徴です。 年間を通しての気温差が小さく、冬でも気温が10度前後と比較的暖かい為、海水浴も5月頃〜10月頃まで長く楽しめます。 ドライブやシュノーケリングなど、都会では味わえない非日常的なアクティビティが日常に変わります。     ④移住者支援が充実・人間関係が良好   住居支援金・就職支援・空き家バンクなど、移住支援制度が充実しています。(※条件あり) 各市町村で、窓口での対面・オンライン・電話などの方法で移住に関する専用窓口を持っており、自治体のサポート体制も整っています。 また、移住する人が増えており、その中で最も多い年齢層は20代〜30代前半の若年層。(※Lequisonより) 地域によっては、転職者が集まる交流イベントやコミュニティがある事も。 友人や知り合いがいなく不安を感じる方でも、新しい出会いの場もあるため移住しやすいでしょう。 沖縄は、おおらかな県民性があり、温厚で明るく、ゆったりとした人が多いと言われています。 皆あたたかく、フレンドリーな方が多いので地域コミュニティとの関わりはもちろんの事、職場環境も良好な事が多い点も大きな魅力です。     ⑤生活コストが抑えられる   地域にもよりますが、家賃や食費などの生活費が都市部より比較的安い傾向にあります。 全国平均の家賃相場が5万3千51円なのに対し、沖縄の1部屋あたりの家賃相場は4万7千346円となっています。(※全国賃貸管理ビジネス協会) 1人暮らしでも生活にゆとりが生まれるでしょう。     ⑥アクセスが良い   沖縄は、東京・大阪・福岡などの各主要都市から直行便が出ているため、アクセスしやすいのも大きな特徴です。 沖縄〜東京間は約2-3時間。 宮古島や石垣島などの離島へも直行便が出ており、非常に便利です。     ⑦独自のカルチャーに触れる事ができる   沖縄独自の文化は食事にも影響しており、ゴーヤーチャンプルー・ラフテー・沖縄そば・海ぶどう・サーターアンダギーなどの郷土料理が数多くあります。 沖縄発のハンバーガー ショップやタコライスなどの飲食店、泡盛や黒糖などの特産品も充実。 温かい県民性、独特なゆったりとした「沖縄時間」を満喫できます。 移住者だからこそ楽しめるローカルな魅力が沢山あります。       まとめ          自然豊かな環境と自由な働き方、成長産業の存在、移住支援体制の充実といった、観光地にとどまらない魅力があり年々注目度が高まっている沖縄。 移住支援やインフラの整備が進み、多様な働き方が可能に。 特にリゾート地として世界的に知られる沖縄は、外資系ラグジュアリーホテルやリゾートウェディング施設が数多く進出しており、一流のホスピタリティやグローバルな接客スキルを身につける事ができます。 移住支援制度や転職サポートも充実しているため、「自然豊かな環境で働きたい」「スキルアップしたい」そんな想いを持つ方に、沖縄は新たな可能性を提供してくれる場所だと思います。 また、ストレスの少ない生活環境は、余裕が生まれ、理想のワークライフバランスを実現してくれるでしょう。 自分らしい働き方や暮らし方を見つけたい人におすすめです!   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.14

ホテルマーケティングのやりがいと必要スキル|転職・キャリア形成ガイド

  前のコラムでもご紹介したように、近年の宿泊業界は、外資系ホテルの相次ぐ開業などで競争が激化しており、良いサービスを提供するだけでは生き残りが難しくなってきています。 「このホテルがよい」と思ってもらえるよう効果的な戦略を練っていくのが、マーケティングのお仕事。 ホテルの運営(集客)に欠かせない重要な仕事であり、将来的にマーケティングに携わりたいという方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、ホテルのマーケティングのやりがいや必要なスキルについてご紹介します。 ・ホテルのマーケティングの仕事内容に関しては→こちら   目次                                          1:マーケティングの仕事のやりがい2:マーケティングの仕事に求められるスキル3:まとめ     マーケティングの仕事のやりがい   ホテルのマーケティングは、ホテルの売上を左右する責任が大きな仕事になりますが、その分やりがいも大きくなります。 ここではマーケティングの仕事のやりがいを6つご紹介します。     ①クリエイティビティアイディアの発揮   マーケティング部門は、企画したイベントやプロジェクトの全体を指揮するため、そのイベントに携わる様々なプロフェッショナルと一緒に仕事を進めていきます。 イベントやキャンペーンの企画・実行には、創造力・アイディアが欠かせません。 自分の企画力で無事成功させる事ができた時には、ホテルのブランド力やイメージ・売上アップに貢献できます。 新しいアイデアやセンスで、自社のホテルの将来を、より良い方向へ導いくやりがいや達成感は非常に大きなものでしょう。     ②お客様に喜んでもらえる   ターゲット市場や競合他社の動向、トレンドや顧客のニーズなどの市場調査、ホテルの立地や顧客の傾向・分析などを行った上でフェアやプランの企画を計画するマーケティングのお仕事。 お客様の思いなども汲み取り、各部門のプロフェッショナルたちと一緒にイベントなどを成功に導いていきます。 年間を通して様々な季節ごとのイベントなどを企画し、子供〜ご年配の方まで幅広い層のお客様に楽しんでもらう企画の考案を任されます。 自分の企画が形となり、多くのお客様に喜んでもらえた時には大きなやりがいを感じる事ができるでしょう。     ③成果が数字で分かる   マーケティングの仕事は、成果を実感しやすい仕事でもあります。 市場調査・分析→企画戦略→成果→分析というのが大きな仕事の流れです。 自分の立てた企画やイベントやキャンペーンによって、どれだけ集客できて売上が増加したかが数字としてすぐ分かります。 成果が出ていれば大きな手応えややりがいを感じられるでしょう。     ④様々なスキルを習得できる   市場調査や分析・企画実行だけでなく、広告関連やWEB関連の仕事に携わる事も多くなります。 そのため、様々なスキルや知識を得る事ができます。     ⑤チームで達成する喜びを感じられる   マーケティングの仕事は1人で完結するという事はなく、パートナー企業や当日実際に現場で働いてくれるスタッフと進めていくため、外部企業や他の部署との連携も重要です。 チームで協力し合いながら自分の企画が無事成功した時には、大きな充実感や達成感が得られるでしょう。     ⑥国際的な視点を身につけられる   経済政策の中で「観光立国」としての推進計画を積極的に進めており、様々なプロモーション活動を行っています。 その1つであり、近年ホテル業界の一般宴会で注目されているMICE。 大きな金額が動きホテルにとっては非常に大きな売り上げとなるため、世界の国や地域がMICEの誘致や開催に積極的に取り組んでいます。 国際的な顧客をターゲットにする事もあるため、グローバルなビジネススキルが身につくのもやりがいの1つです。   マーケティングの仕事に求められるスキル   ではマーケティングの仕事にはどのようなスキルが必要になるのでしょうか? 求められるスキルをご紹介していきます。   ①ホスピタリティ   何より大切なのが、ホテルマンとしてのホスピタリティです。 サービス業界の最高峰とも言われているホテルのお仕事。 ホテルでのお仕事には、表に立つ人とそうでない人がいますが、共通しているのはお客様に喜んでもらうために業務を遂行する事。 お客様へのおもてなしの心が1番大切になります。  お客様のニーズや気持ちを察し、「どうすれば喜んでもらえるか」という視点で仕事を進めていく事が重要になります。   ②分析力・問題解決能力   マーケティングは、市場のトレンドや顧客のニーズ・自社の課題を緻密に分析し、そこからインサイトを得て企画を立て実践、その後に結果の分析といった仕事がメインになります。  企画を成功させるためには、調査スキル・分析力・発想力・課題を解決する能力が必要となります。   ③戦略的思考・粘り強い精神力   ホテルのブランディングは直ぐに結果が出なかったり、自分の企画が成功しないといった事もあります。  長期的な視点でマーケティング戦略を行ったり、競合他社の動向を分析したりと、試行錯誤しながらより良い戦略を練っていかなければなりません。 そのため粘り強い精神力や、実行する能力が求められます。   ④タスク管理スキル   市場調査・分析・企画・プレリリース・企画の分析・WEBの管理など沢山のタスクをこなす必要があるマーケティングの仕事。  複数の企画を同時に進行する事もあるため、計画立案やスケジュール管理能力も重要になります。 また、限られた予算内で企画を実施しなければならないため、予算管理スキルなども必要となります。   ⑤コミュニケーション能力   マーケティングの仕事は、広告代理店やマスコミなど様々な外部の人と接する事や、社内の他部門のスタッフと関わる事も多くなります。  マーケティングプランやイベントなどのアイデアを、他の部署や経営陣に効果的に伝える能力、顧客・メディアなどの外部企業と円滑に話を進めていける能力などが求められます。 プロジェクトとは、1人で成功させる事はできず社内の各部署との連携も欠かせません。 料飲部門・宴会部門など、多くのプロフェッショナルが携わり、お互いに協力し合ってより多くの価値を提供していきます。 内外どちらの仕事にも、様々な立場の人と良好な関係を築いていける高いコミュニケーション能力が必要となります。      ⑥リーダーシップ・協調性   マーケティングの仕事は、自分の企画やプロジェクトを同じ部門のスタッフや、他の部門と協力して成功に導いていかなければなりません。 社内の部門や他企業を超えたプロフェッショナルで1つのプロジェクトを作り上げていくので、リーダーシップ・協調性・チームワーク力などが必要となります。   ⑦語学力・国際的な視点 近年のホテル業界では、訪日外国人も増え、海外からのお客様を迎える機会も増えています。 前で説明した通り、国際会議などで海外の顧客をターゲットにする事もあるため、海外の顧客と直接やりとりできる語学力や国際的な視点があると、より有利になるでしょう。 特に、高級ホテル・外資系ホテル・都心部・空港の近く・観光地などのホテルでは語学力は必須となる事も。     ⑧ITスキル   近年では業務の効率化により企業のIT化も進んでいます。 業務をするにあたり、クラウドの共有システムの利用・オンラインでの対応・などPCを使っての仕事が殆ど。 エクセルの知識・ウェブサイトの管理・簡単なHTML/CSSの知識・広告管理ツールの使用経験、検索エンジンマーケティングの基本的な知識、SNSを効果的に活用するスキル、データ解析スキルなどがあるとより効率よく業務を進めていけるでしょう。       まとめ        ホテルの営業部門・マーケティングのお仕事についてご紹介させて頂きました。 ホテルのマーケティング部門は、単なる「宣伝」ではなく、ブランド価値を高め、顧客に選ばれるホテルづくりを支える重要な役割を担っています。 市場調査からプランの企画、PR活動まで幅広い業務に関わりながら、ホテルの魅力を発信していく仕事です。 競争が激化するホテル業界において、マーケティング部門の役割はますます重要になっています。 ホテルの売り上げやブランドのイメージ向上のために尽力し、多くの人に楽しい思い出や感動を提供できる大変やりがいのある仕事です。 マーケティング部門で働くには、現場でしっかりと経験を積む事が大切です。 マーケティングのスキルと現場での経験を活かせば、大きなやりがいを感じられるでしょう。 キャリア形成の1つとして是非参考にしてみて下さい。

2025.12.14

ホテルマーケティングの仕事内容とキャリア|現場・営業経験から転職する方法

  近年の宿泊業界は、外資系ホテルの相次ぐ開業などで競争が激化しています。 ホスピタリティを最も重視しているホテル業界ですが、「良いサービス」を提供するだけでは生き残りが難しくなってきています。 「このホテルがよい」と思ってもらえるよう効果的な戦略を練っていくのが、ホテルの「マーケティング」のお仕事。 ホテルの運営(集客)に欠かせない重要なお仕事ですが、具体的にどんな仕事をするのか分からないという方も多いと思います。 そこで今回は、ホテルのマーケティングの仕事内容などについてご紹介します。 ・やりがいや具体的な集客例については→こちら   目次                            1:ホテルのマーケティング部門とは2:ホテルのマーケティングの仕事内容3:ホテルのマーケティング部門で働くには4:まとめ   ホテルのマーケティング部門とは   ホテルマーケティングは、基本的に営業部門に所属します。   <営業部門の職種一覧> マーケティング宿泊プランやイベントなどの商品の企画を担当 営業客室・宴会場・レストランのセールスを担当 広報(PR)自社ホテルの宣伝・販促活動を担当   ホテルのマーケティング部門は、下記を目的としています。 ①自社の魅力を世の中に伝え、ホテルのブランド価値やイメージを向上させる事 ②顧客の満足度を高め、売上を最大化する事   ホテルのブランド力を確立・顧客獲得を目指し、自社の取り組みのリリースや様々なイベントの企画・宣伝を行います。   *営業部門との違い* マーケティング部門の役割は、「自社ホテルの魅力を世間に広く知ってもらうために戦略を立てる事」である一方で、営業部門の役割は、「お客様に自社ホテルの商品の良さを伝えて購入してもらう事」。 ホテル営業における「商品」とは、宿泊・宴会(ブライダル含む)・料飲といったサービス全般を指します。    マーケティング部門の仕事内容   前述したように、マーケティングのお仕事は、自社ブランドのイメージや売り上げを最大限に上げられるよう努める事。 多くのお客様に喜んでもらえるイベントやフェアの企画をします。 そのために、市場調査や顧客の分析を行い、適正な宿泊プランや婚礼プラン、またホテル全体でのフェアやイベントなどの商品を開発していきます。 個人・法人を問わず、多くの人に向けて自社ホテルの良さをPRする事が仕事となるため、メディア対応なども欠かせません。   ①市場調査・顧客分析   ターゲット市場や競合他社の動向の調査・流行や顧客のニーズを把握などの市場調査を行います。 その後、ホテルの立地や顧客の傾向・自社ターゲットの分析を行い、フェアやプランの企画を計画します。    ②宿泊プラン・キャンペーンの企画   市場調査・顧客分析をもとに、季節に応じた特別宿泊プランの企画や、宴会・料飲部門でのキャンペーンを企画します。 ※客室+料飲店舗がセットになっているプラン、結婚式のキャンペーン、料飲店舗での特別プランなどがあります。   ③広告計画・プレリリース   ホテルによって異なりますが、マーケティング部門が広告関連を担当する事も。 広告担当者と連携して、企画したプランやフェア・イベントなどを雑誌(新聞)やWEBメディアなどで取り上げてもらえるようプレリリース配信します。 ※プレリリースとはマスコミやメディア向けに発信する情報やニュースの事。企画書で公開される場合が多いですが、大手ホテルであったり大きなイベントであれば発表会といった形でお披露目される事もあるでしょう。   ④WEBメディア管理   Instagram・Facebook・XなどのSNS、自社HP、ブログなどWEBメディアでの情報発信も行います。 現代の日本では、SNSは集客に欠かせないツールの1つです。 フォロワーを飽きさせないための、様々なホテルの情報をできるだけ頻繁に更新し、魅力を伝えられるよう努めなくてはなりません。 イベントやフェアの情報・新サービスの提供などはもちろんの事、働く人の様子やホテルの豆知識など様々な情報を発信する事で、ホテルのファンが増えるケースもあります。 非常に大切な広告戦略の1つとなっています。 また、顧客との関係を長く続けるためにリピーター顧客へのニュースレター・プロモーションメールの配信なども行います。 その他、SEO対策などを担当する事も。      ⑤イベントやフェアの企画   こちらも市場調査・顧客分析をもとに、イベントの企画を行います。 ホテル全館でのイベント、ロビーをメインとしたイベント、宴会場・料飲店舗でのイベントなどがあります。 また業界のフェアや展示会に参加する事も。   *イベント例* ①宴会場関連*ウェディング(結婚式)プラン*ブライダルフェア*結納プラン*GWイベント*夏休みイベント*クリスマスイベント*企業の新年会・忘年会プラン*企業説明会*国際会議   ②料飲関連*スイーツビュッフェ*コラボビュッフェ*記念日イベント*顔合わせプラン*お見合いパーティ*食事券   ③宿泊関連*結婚式パック*ハネムーンパック*女子会プラン*年末年始宿泊プラン*受験生パック*研修プラン*ビジネスパックなど     マーケティング部門で働くには   ホテルのマーケティング部門で働く方法は主に下記の2つとなります。 ①現場で経験を積んでキャリアチェンジする ②別業種のマーケティング・セールスなどの経験 例えば、①現場からであれば、宿泊部門・料飲部門・宴会部門などで経験を積み、ある程度マネジメントまでできる立場までキャリアアップすると、マーケティング部門など他の他の部署へ異動する事が可能となります。 早い方だと入社3年目程で異動するケースも。   現場での一般スタッフ(宿泊部門・宴会部門・料飲部門)    ↓ ヘッド(キャプテン)    ↓ チームリーダー    ↓ マーケティング部門       ↓ アシスタントマネージャー・マネージャー           ↓ 副総支配人・総支配人・経営幹部 etc   ★マーケティング部門は、外部との接触も多く、市場調査やマーケティング分析・販売促進やPRまで行う事もありますので、業界の経験がない方や業務経験がない未経験者は難しくなります。 自社で現場経験、もしくは他業界でマーケティングの経験は必須となるでしょう。       まとめ        ホテルの営業部門・マーケティングのお仕事についてご紹介させて頂きました。 ホテルのマーケティング部門は、単なる「宣伝」ではなく、ブランド価値を高め、顧客に選ばれるホテルづくりを支える重要な役割を担っています。 市場調査からプランの企画、PR活動まで幅広い業務に関わりながら、ホテルの魅力を発信していく仕事です。 競争が激化するホテル業界において、マーケティング部門の役割はますます重要になっています。 ホテルの売り上げやブランドのイメージ向上のために尽力し、多くの人に楽しい思い出や感動を提供できる大変やりがいのある仕事です。 マーケティング部門で働くには、現場でしっかりと経験を積む事が大切です。 マーケティングのスキルと現場での経験を活かせば、大きなやりがいを感じられるでしょう。 キャリア形成の1つとして是非参考にしてみて下さい。   ★レベルの高いおもてなしやホスピタリティでお客様に喜んでもらいたい・感動を与えたい★現場での仕事はもちろんの事、ゆくゆくはホテルでマーケティング業務に携わりたい   という方は弊社にご相談下さいませ。   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.14

未経験からウェディングプランナーに転職する方法|求人探しとポイント

    「人の幸せをサポートする仕事がしたい」「自分のホスピタリティで最高の結婚式を提供したい」 ——そんな思いから、ウェディングプランナーとして働きたいという方も多いのではないでしょうか。 しかし、中途採用での求人の探し方が分からなかったり未経験での転職に不安を感じ、一歩を踏み出せずにいる方もいると思います。 そこでこの記事では、未経験からウェディングプランナーに転職したい場合の求人の探し方をご紹介します* ・ウェディングプランナー求人一覧(一部)は→こちら   目次                        1:ウェディングプランナーとは2:ウェディングプランナー求人の探し方3:ウェディングプランナーの求人の特徴4:求人を探す際のポイント5:まとめ      ウェディングプランナーとは    「ウェディングプランナー」とは、ホテル・結婚式場・ゲストハウス・ブライダルプロデュース会社などに所属し、結婚式を挙げるカップルの希望を形にするために、企画・準備・当日の運営など様々な手配やアドバイス、サポートをする専門職です。 カップルの理想の結婚式を実現するために、会場の案内・プラン(演出)の作成や提案・予算管理・衣装や装花の手配・スケジュール調整など、幅広い業務を担当。 結婚式の準備から本番までを総合的に企画する事が仕事となります。 新郎新婦が理想とする結婚式を形にする手助けをする仕事であり、主に新規の接客・結婚式の打ち合わせ・当日の施工までの一連の業務を任されます。   ウェディングプランナー求人の探し方   ウェディングプランナーの仕事の探し方は、主に4つの方法がありますのでご紹介していきます。     ①ブライダル業界特化型求人サイト   ブライダル業界やホテル業界のみの求人を扱っているサイトを利用すると、希望の求人が見つけやすくなります。 未経験でも応募しやすい求人があったり希望条件に合った求人に出会いやすくなるでしょう。 業界に詳しいコンサルタントが在籍している場合もありますので、転職サポートを受ける事ができる可能性も。     ②総合求人サイト・転職サイト    「マイナビ」や「リクナビネクスト」などが代表的なものとなっていますが、一つ一つの求人サイトの中には、膨大な求人が掲載されています。 求人数が豊富なため、時間をかけずに数多く応募が可能であり、条件検索やスカウト機能も使えます。 また、地方求人や大手企業の募集も多く、希望の求人を探せるメリットがあります。 一方で、求人が多いため、他業種(職種)に埋もれがちで、ブライダル業界初心者には探しづらい面があったり、「ウェディングプランナー職」の絞り込みが難しい事も。 求人の情報しか載っていない事が多いので、その他の詳しい企業の情報が分からないと言ったデメリットもあります。     ③ブライダル特化型転職エージェント   転職エージェントは、キャリアアドバイザーが自分の希望する条件や職種で求人を紹介してくれますサービス。 履歴書・職務経歴書添削・面接対策など、内定が出るまでの転職活動も全面的にサポートしてくれます。 転職エージェントには様々な種類がありますが、ブライダル業界は、専門的な業界になる為、業界に特化した転職エージェントを使うのがおすすめです。 特化型のエージェントであれば業界を熟知したスタッフが在籍している事が多いため、ブライダル業界の特徴や動向・企業や職種に関して詳しく教えてもらえたり、元々ブライダル業界で働いていた方がサポートしてくれる事も。 また、自分では探す事ができない求人や非公開求人を紹介してもらえます。 自分1人では見つけられなかった求人や非公開求人に出会える可能性や、転職活動のサポートにより内定に近づけるメリットがありますが、自分のペースで転職活動がしたいという方には合わない場合もあるので注意しましょう。   ※参考 ブライダル業界に特化した、業界トップクラスの転職支援エージェント「ブライダルビズ 」 【*ブライダルビズはこちら*】 ・求人詳細を見る     ④企業HP   結婚式場やホテル、ブライダルプロデュース会社の公式サイト内の採用ページからも求人を探せます。 採用活動を行っている企業であれば、基本的にHPの採用ページに常に求人が掲載されています。 その中に募集がでているポジションや仕事内容、給与含めた福利厚生、休日などが記載してありますので、ここから応募可能です。 中小企業などは、求人サイトに掲載していない可能性もあるので案件を確認し応募できるチャンスがあります。 また、事業内容やサービス内容・社風・細かい条件など企業情報を詳しく知る事ができるでしょう。 一方で、他社との比較がしにくかったり、1人で探すと数に限りがあり、多くの企業に応募できないデメリットもあります。     ウェディングプランナーの求人の特徴   続いてウェディングプランナーの求人にどのような特徴があるのか、雇用の傾向や仕事内容・求められるスキルなどをご紹介します。     ① 通年募集している企業が多い   結婚式場を全国に展開している企業もあるため、良い人がいれば採用したい。と考える企業が多く、比較的求人は年中出ている事が殆どです。 ウェディングプランナーやドレスコーディネーターの仕事は、女性が多く活躍しているおり、結婚や出産で一時的に休職したり本部職への異動などで欠員が出る事がよくあります。 また、精神的・体力的にハードな面もあるため、ボーナス後に退職者が出たり新卒が長く続かないといった事もあります。 近年では、「産休・育休取得実績あり」「時短勤務可」など、ライフステージに応じた働き方をサポートする制度が整っている企業が増えています。      ②未経験でも応募できる ブライダル業界には様々な職種がありますが、ウェディングプランナーやドレスコーディネーター、サービス職などの職種は未経験でも応募可となっている事が多いです。 チームで仕事をする事も多く、ブライダル企業やホテルでは基本的には研制度が整っている事が多くなっているからです。 しかし、中途採用の場合は、どの業界であっても即戦力を求めます。 特に結婚式は、人生の特別なイベントであり、ホスピタリティや高度なサービスが求められるため、未経験であっても、営業や接客経験などがあり、基本的な礼儀やマナー・接客スキルを有している事が求められます。     ③ 土日・祝日休みはほぼない   結婚式の9割は土日祝日に行われています。 そのためブライダルの仕事のどの職であっても、土日祝日の休みは取りにくくなるでしょう。 また、結婚式は日にちが決まっているため、お客様のスケジュールに合わせて打ち合わせなどを組む事もあるため、連休が取りにくいといったケースも。 しかし近年では、働く従業員の満足度向上に取り組む企業も多く、年間の休日日数や、有給休暇・産休育休・慶弔休暇などをがしっかり取れるブライダル企業やホテルが増えています。     ④全国転勤がある企業も   職種にもよりますが、結婚式場を全国に展開している企業も多くありますので、正社員の総合職として入社した場合全国転勤という事もあり得ます。 企業によって、地域限定の採用と全国転勤採用がありますので事前にしっかり確認しておきましょう。    ⑤人柄重視の傾向   競争が激化しているブライダル業界では、より満足のいく結婚式を提供し顧客満足度を高められるようなプランナーが求められています。 また、SNSで様々な情報を得られるようになった事から、自分たちのこだわりや、オリジナルの結婚式を求める傾向に。 主流であった、パッケージプランやプログラムよりも、1組1組の希望に合う最適な提案をしていく、オリジナリティあるオーダーメイドスタイルの結婚式が増えつつあるのです。 演出においても、オンラインの活用、ゲスト参加型、プロジェクトマッピングなど様々なアイデアやコンテンツが登場しています。 そのため、現場で働くウェディングプランナーは、学歴や資格よりも、人柄やコミュニケーション能力などの人間力や、チームワークなどの協調性などが求められます。 情報がSNSなどでシェアされるているので、様々な専門知識を持ち要望にかなうような提案ができる人間力のあるウェディングプランナーの方が選ばれる時代になってきています。   ★このようにブライダル業界の求人には幾つかの特徴がありますので、求人を探す際には事前に確認しておきましょう。    求人を探す際のポイント    ウェディングプランナーの求人の探し方や特徴などをお伝えしましたが、数ある中から求人を選ぶのは大変ですよね。 まずはブライダル業界がどんな業界なのか・ウェディングプランナーがどんな仕事なのかをきちんと知る事が大切です。 その後に、自分がどんな会社で働きたいのか・将来どんな事をしていきたいのかという事を明確にし企業を選ぶようにしましょう。 ブライダル業界には様々な企業があります。 例えば、業態だけでもホテル・結婚式場・ゲストハウス・レストランがあります。 全国に展開しているブライダルの大手企業・地域に密着している企業・結婚式場だけを運営している企業・ドレスショップやフラワーなどブライダル全般に関わるサービスを提供している企業もあります。 ウェディングプランナーに関しても、一顧客一担当制の企業もあれば分業制を採用している企業も。 企業の事業内容や社風・ビジョン・サービス内容も異なりますので、企業を探す前にある程度自分の中で軸を絞っておくとスムーズに求人を探しやすくなるでしょう。 また、雇用形態(正社員・契約社員・派遣・アルバイト等)・勤務地・休日・残業などの働き方・教育体制や研修制度の有無・年収・インセンティブの仕組みなども事前に確認しておきましょう。       まとめ        ウェディングプランナーの求人の探し方や特徴などをご紹介しました。 狙っている企業に入社したいという方もいれば、幾つか求人を見て比較検討したいなど、転職活動の進め方は人それぞれです。 自分に一番合った求人の探し方で転職を成功させるのが一番ですので、求人広告を見ながら転職エージェントに相談してみたり、色々なやり方を試して転職活動を進めてみる事をおすすめします。

2025.12.14

ホテル業界の役職とキャリアパス|仕事内容・必要スキルを徹底解説

    旅行、結婚式や特別な記念日、出張など私たちの日常や人生の節目に欠かせない存在である「ホテル」。 ホテルで過ごす時間は、非日常のひとときですよね。 「最高のホスピタリティを提供したい」「人を喜ばせる仕事がしたい」——そんな思いから、ホテルで働きたいと思う方も多いのではないでしょうか。 しかし、ひとくちにホテルといっても、その種類やそこで働く人々の役割は多様です。 そこで、「ホテルの種類」「ホテルの職種」「ホテルの役職」の3つの視点から、ホテル業界の仕事を解説していきたいと思います。 今回は、「ホテルの役職」についてご紹介しますので、これからホテル業界を目指したいという方は、是非参考にしてみて下さいね。   ・ホテルの種類一覧は→こちら・ホテルの職種一覧は→こちら   目次                                   1:ホテルの役職一覧2:必要なスキルと資質3:ホテルでのキャリアパス4:まとめ       ホテルの役職一覧     快適なサービスや洗練された空間の裏側では、多くのスタッフが役割を分担し、連携しながら働いています。 一般スタッフの上に、様々な役職があり、管理職はホテル運営の基盤として重要な役割を果たしています。 ここでは、各役職ごとの仕事内容をご紹介していきます。   <ホテルの役職一覧> 一般スタッフ↓リーダー↓部門長↓副支配人↓支配人↓副総支配人↓総支配人(ゼネラルマネージャー)※企業によって設置していないホテルもあります。     総支配人   総支配人は、ホテルのトップを担う役職で総指揮官。 通常ゼネラルマネージャー(GM)と呼ばれており、一般企業に言う社長にあたるポジション。 ホテルの運営と経営に関する全ての責任と権限を持っています。 総支配人の下に副総支配人もしくは副支配人がつき、更に宿泊・料飲部・宴会部門など全ての部門が管理下となります。 総支配人は、利益・顧客満足・従業員満足の3つを高める事が使命。 総支配人の仕事は、数字として結果を出す事はもちろんの事、売上やコストといった経営状況を把握し、それに応じて中長期的な事業計画を考えます。 また、顧客満足を高めるため提供サービスの質の確認・把握、従業員が満足して働ける環境作り、持っている力を発揮できるような仕組み作りなど多岐に渡ります。 その他にホテル内の掃除や設備・備品に不備がないか細かくチェックしたり、著名人やお得意様などVIPが訪れた際は自らお出迎をし接客する事も。 常に多面的に物事を考えて最良な判断をする力が求められます。     副総支配人   ホテルによっては、総支配人の補佐役として副総支配人を置いているところもあります。 通常アシスタントゼネラルマネージャー(AGM)と呼ばれており、一般企業に言う副社長にあたるポジションになります。 仕事内容としては、経営管理やサポート、各部門への対応、設備や備品の管理、お客様対応など多岐に渡り、ホテル業務が円滑に進むよう務める事。 総支配人のサポート役として、トップである総支配人とホテルの各部門の間に立ち、調整したり取り仕切る重要な役割があります。     支配人   ホテルの規模にもよりますが、比較的大規模なホテルの場合、宿泊部門・料飲部門・宴会部門など各部門ごとに支配人(マネージャー)が置かれます。 業績や顧客満足度向上のため、経営の指針となる計画を立て、各部門での目標を明確化し落とし込みをしていきます。 それぞれの部門の売上・業績管理や、お客様満足度の向上のために何ができるのかを施策し、指示を出すのが仕事になります。 また、各部門のスタッフを束ねる重要なポジションであり、マネジメント力やリーダーシップが問われると共に、職場環境の改善などにも努めます。 部門全体の業務が円滑になるようコントロールしつつ、部下のスタッフ一人ひとりとコミュニケーションを取り信頼される存在になる事が理想。 また、総支配人が不在の際は、支配人や深夜の支配人でもあるナイトマネージャーが同様の役割を果たす事も。 支配人には、推進力や実行力・実務スキル・コミュニケーション力などが求められます。     部門長   部門マネージャー・セクションヘッドとも呼ばれています。 前コラムでご紹介したように、ホテルは宿泊部門・料飲部門・宴会部門・営業部門・管理部門などに分かれています。 部門長は、それぞれの部門を統括し、スムーズな運営と高いサービス品質の維持を担う中間管理職。   【共通する仕事】 現場での仕事よりも、スタッフ管理・顧客対応(最終責任者)・売上管理・他部門との連携・サービス向上のための施策や改善などがメインの仕事となります。 具体的には、スタッフのシフト・勤怠管理や教育・指導・マネジメント、クレーム対応、VIP顧客の対応、予算管理・顧客満足度の分析や戦略立案などを行います。   【部門別の仕事内容】 *宿泊部門*・予約管理、稼働率、客室単価の管理・客室の清掃状況や品質管理・サービスの質の向上、スタッフ教育 *料飲部門・宴会部門*・メニューの開発、原価管理・各料飲施設の売上管理・宴会や婚礼、イベントの企画・管理・統括・他部門(衣装・調理・装花等)との連携 *営業部門*・宿泊、宴会、婚礼、イベント等の販売促進・法人営業、旅行代理店との連携・マーケティング、競合分析・ホテルやイベントのプロモーションや企画    必要なスキルと資質     ホテルは、様々な部門で専門スキルを持った多くの人の連携によって成り立っています。 その中で、スタッフのマネジメントを行い、経営目標と顧客満足の両立を図るのが役職者(管理者)の役割。 ホテルの役職者に求められるスキルは、ポジションによって多少異なりますが、共通して重要視されるスキルがいくつかあります。   ホスピタリティ精神   ホテル業で最も重要視されているのがホスピタリティ。 誰にでも平等に思いやりの心を持って接し、相手に喜んでもらう事を目的とした行為を提供する事です。 顧客満足を第一に考える姿勢を管理者が持つ事で、スタッフにも浸透させる事ができます。     リーダーシップ   役職者はチームをまとめ、目標に向かって組織を導く立場にあります。 スタッフ一人ひとりの強みを見極めながら明確な指示を出す事が求められます。     コミュニケーション能力   コミュニケーション能力とは、相手の要望や希望を的確に理解・判断し、答えを提供する事。 お客様への対応でも円滑なコミュニケーションは不可欠ですし、スタッフ間の連携でも必須となります。     マネジメントスキル   役職につくと、部下であるスタッフのシフト管理・教育などのマネジメントや、コスト管理・売上管理・KPIなど、経営的視点でのマネジメント能力も必要となります。     冷静な判断力や対応力   クレーム対応や突発的なトラブル処理など、現場で迅速に判断・対応できる能力が必要です。冷静さと柔軟な対応力が問われます。   ◎管理者には、経験や知識はもちろんの事、総合的なスキルや人間力が必須となります。    ホテルでのキャリアパス    ではホテルではどのように、キャリアアップしていくのでしょうか。 ホテルにおけるキャリアプランは、「ゼネラリスト」と「スペシャリスト」の2つに大きく分けられます。 ゼネラリストは「総合職」、スペシャリストは「技術職」、とイメージして頂くと分かりやすいかもしれません。 今回ご紹介させて頂いたキャリアプラン は「ゼネラリスト」になります。     ゼネラリストコース   ゼネラリストとは、幅広い知識やスキルを持ち合わせた者の事を指します。 そのため、ホテル内の各業務を把握するために、様々な部門・分野で経験を積み、全体を見通すマネジメント知識や能力をつけていく事が必要となります。 ゼネラリストコースを選んだ場合は、様々な現場で接客経験などを積んだのちに、マネージャーや支配人といった役職に就き全体のマネジメント能力を身につけていきます。 ホテル経営の中枢に携わりたいという方は、最終的に総支配人までステップアップする事が可能です。 前述したように総支配人とは、ホテルのトップを担う役職で、ホテルの運営や経営に関する責任と権限を持つ事業執行責任者。 ホテル全体をマネジメントし成長させていく重要な役割を担います。     スペシャリストコース   スペシャリストは、高い専門的な知識を持っている者の事を指し、部署の異動をする事なく1つの部署でそのみちを極めていきます。 シェフ・パティシエ・バーテンダー・コンシェルジュなどが当てはまるでしょう。 一つの職務を全うしたいという方は、実力次第で自分の磨いてきた専門スキルを存分に活かし続ける事ができます。   ◎スペシャリスト・ゼネラリスト共に、ホテルには不可欠な人材であり高いスキルが求められます。 しかし、キャリアパスはホテルによっても異なります。 今回ご紹介した役職に就くことを目指すのであれば、フロントやサービスなどの現場で経験を積んでから、「ゼネラリスト」としての道を選ぶようになります。       まとめ        ホテルの役職に関してご紹介しました。 ホテルの運営は、各部門のスタッフと役職者が連携して成り立っており、役職には一般スタッフ〜総支配人までの階層があります。 役職者は、ホスピタリティ精神やリーダーシップ、マネジメント能力など多様なスキルを活かしながら、業務の統括や経営に関わる重要な役割を担います。 キャリアパスとしては、幅広い業務経験を経てマネジメントを目指す「ゼネラリスト」と、専門職に特化する「スペシャリスト」に分かれており、自身の目指す方向に応じた成長が可能です ホテル業界でのキャリア形成には、現場での経験とスキルの積み重ねが不可欠です。 これからホテルで働きたいという方は、「どのようなキャリアを積んでいきたいのか」をしっかりと考え転職活動を進めていくようにしましょう。

2025.12.14