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近年の宿泊業界は、外資系ホテルの相次ぐ開業などで競争が激化しています。

ホスピタリティを最も重視しているホテル業界ですが、「良いサービス」を提供するだけでは生き残りが難しくなってきています。

「このホテルがよい」と思ってもらえるよう効果的な戦略を練っていくのが、ホテルの「マーケティング」のお仕事。

ホテルの運営(集客)に欠かせない重要なお仕事ですが、具体的にどんな仕事をするのか分からないという方も多いと思います。

そこで今回は、ホテルのマーケティングの仕事内容などについてご紹介します。

・やりがいや具体的な集客例については→こちら

 

 

ホテルのマーケティング部門とは

 

ホテルマーケティングは、基本的に営業部門に所属します。

 

<営業部門の職種一覧>

マーケティング
宿泊プランやイベントなどの商品の企画を担当

営業
客室・宴会場・レストランのセールスを担当

広報(PR)
自社ホテルの宣伝・販促活動を担当

 

ホテルのマーケティング部門は、下記を目的としています。

①自社の魅力を世の中に伝え、ホテルのブランド価値やイメージを向上させる事

②顧客の満足度を高め、売上を最大化する事

 

ホテルのブランド力を確立・顧客獲得を目指し、自社の取り組みのリリースや様々なイベントの企画・宣伝を行います。

 

*営業部門との違い*

マーケティング部門の役割は、「自社ホテルの魅力を世間に広く知ってもらうために戦略を立てる事」である一方で、営業部門の役割は、「お客様に自社ホテルの商品の良さを伝えて購入してもらう事」。

ホテル営業における「商品」とは、宿泊・宴会(ブライダル含む)・料飲といったサービス全般を指します。

  

マーケティング部門の仕事内容

 

前述したように、マーケティングのお仕事は、自社ブランドのイメージや売り上げを最大限に上げられるよう努める事。

多くのお客様に喜んでもらえるイベントやフェアの企画をします。

そのために、市場調査や顧客の分析を行い、適正な宿泊プランや婚礼プラン、またホテル全体でのフェアやイベントなどの商品を開発していきます。

個人・法人を問わず、多くの人に向けて自社ホテルの良さをPRする事が仕事となるため、メディア対応なども欠かせません。

 

①市場調査・顧客分析

 

ターゲット市場や競合他社の動向の調査・流行や顧客のニーズを把握などの市場調査を行います。

その後、ホテルの立地や顧客の傾向・自社ターゲットの分析を行い、フェアやプランの企画を計画します。 

 

②宿泊プラン・キャンペーンの企画

 

市場調査・顧客分析をもとに、季節に応じた特別宿泊プランの企画や、宴会・料飲部門でのキャンペーンを企画します。

※客室+料飲店舗がセットになっているプラン、結婚式のキャンペーン、料飲店舗での特別プランなどがあります。

 

③広告計画・プレリリース

 

ホテルによって異なりますが、マーケティング部門が広告関連を担当する事も。

広告担当者と連携して、企画したプランやフェア・イベントなどを雑誌(新聞)やWEBメディアなどで取り上げてもらえるようプレリリース配信します。

※プレリリースとはマスコミやメディア向けに発信する情報やニュースの事。企画書で公開される場合が多いですが、大手ホテルであったり大きなイベントであれば発表会といった形でお披露目される事もあるでしょう。

 

④WEBメディア管理

 

Instagram・Facebook・XなどのSNS、自社HP、ブログなどWEBメディアでの情報発信も行います。

現代の日本では、SNSは集客に欠かせないツールの1つです。

フォロワーを飽きさせないための、様々なホテルの情報をできるだけ頻繁に更新し、魅力を伝えられるよう努めなくてはなりません。

イベントやフェアの情報・新サービスの提供などはもちろんの事、働く人の様子やホテルの豆知識など様々な情報を発信する事で、ホテルのファンが増えるケースもあります。

非常に大切な広告戦略の1つとなっています。

また、顧客との関係を長く続けるためにリピーター顧客へのニュースレター・プロモーションメールの配信なども行います。

その他、SEO対策などを担当する事も。 

 

 

⑤イベントやフェアの企画

 

こちらも市場調査・顧客分析をもとに、イベントの企画を行います。

ホテル全館でのイベント、ロビーをメインとしたイベント、宴会場・料飲店舗でのイベントなどがあります。

また業界のフェアや展示会に参加する事も。

 

*イベント例*
①宴会場関連
*ウェディング(結婚式)プラン
*ブライダルフェア
*結納プラン
*GWイベント
*夏休みイベント
*クリスマスイベント
*企業の新年会・忘年会プラン
*企業説明会
*国際会議

 

②料飲関連
*スイーツビュッフェ
*コラボビュッフェ
*記念日イベント
*顔合わせプラン
*お見合いパーティ
*食事券

 

③宿泊関連
*結婚式パック
*ハネムーンパック
*女子会プラン
*年末年始宿泊プラン
*受験生パック
*研修プラン
*ビジネスパック

など

 

 

マーケティング部門で働くには

 

ホテルのマーケティング部門で働く方法は主に下記の2つとなります。


①現場で経験を積んでキャリアチェンジする

②別業種のマーケティング・セールスなどの経験


例えば、①現場からであれば、宿泊部門・料飲部門・宴会部門などで経験を積み、ある程度マネジメントまでできる立場までキャリアアップすると、マーケティング部門など他の他の部署へ異動する事が可能となります。

早い方だと入社3年目程で異動するケースも。

 

現場での一般スタッフ
(宿泊部門・宴会部門・料飲部門)

   ↓

ヘッド(キャプテン)

   ↓

チームリーダー

   ↓

マーケティング部門

      ↓

アシスタントマネージャー・マネージャー

          

副総支配人・総支配人・経営幹部 etc

 

★マーケティング部門は、外部との接触も多く、市場調査やマーケティング分析・販売促進やPRまで行う事もありますので、業界の経験がない方や業務経験がない未経験者は難しくなります。

自社で現場経験、もしくは他業界でマーケティングの経験は必須となるでしょう。

 

    まとめ     

 

ホテルの営業部門・マーケティングのお仕事についてご紹介させて頂きました。

ホテルのマーケティング部門は、単なる「宣伝」ではなく、ブランド価値を高め、顧客に選ばれるホテルづくりを支える重要な役割を担っています。

市場調査からプランの企画、PR活動まで幅広い業務に関わりながら、ホテルの魅力を発信していく仕事です。

競争が激化するホテル業界において、マーケティング部門の役割はますます重要になっています。

ホテルの売り上げやブランドのイメージ向上のために尽力し、多くの人に楽しい思い出や感動を提供できる大変やりがいのある仕事です。

マーケティング部門で働くには、現場でしっかりと経験を積む事が大切です。

マーケティングのスキルと現場での経験を活かせば、大きなやりがいを感じられるでしょう。

キャリア形成の1つとして是非参考にしてみて下さい。

 

レベルの高いおもてなしやホスピタリティでお客様に喜んでもらいたい・感動を与えたい

現場での仕事はもちろんの事、ゆくゆくはホテルでマーケティング業務に携わりたい

 

という方は弊社にご相談下さいませ。

 

 

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2025.06.20