
ホテル業界への転職活動をする際に、必要となる業界研究。
業界の事をきちんと理解しておく事で、やりたい仕事や働き方が明確になり、就職した後のミスマッチングも起きにくくなります。
今回は、ホテルの種類や仕事の種類についてお伝えしていきます。
これからホテル業界で働きたいという方は参考にしてみて下さい。
*特徴・動向などについては→こちら
日本のホテルの種類
現在の日本には様々なホテルがありますが、立地やコンセプト・サービス・価格帯・ターゲット層などによって特徴は様々です。
主に3つに分類されますので、それぞれ説明していきます。
①シティホテル
主に都市部にあり、宿泊・飲食・結婚式など様々な目的で利用されるホテルです。
ホテル業界の御三家と呼ばれる、帝国ホテル・ホテルオークラ・ホテルニューオータニなどの日本を代表する超一流ホテルもシティホテル。
高級ホテルの明確な定義はありませんが、高級感あふれる外装や内装、質の高いサービスが魅力となっています。
「宿泊」「飲食」「集う」の全ての機能を備えており、レストラン・バー・宴会場などのサービスも充実しています。
また、チャペルがあり結婚式を行う事ができたり、ショッピングアーケード、ジム・フィットネス・スパ・エステなど宿泊意外の用途を併設している大型のシティホテルもあり、様々な目的で快適にステイするためのホテルとなっています。宿泊料金は比較的高くなります。
②ビジネスホテル
交通アクセスの良い場所にあり、主に出張などで利用する事を目的に宿泊機能に特化したビジネスマン向けのホテルになります。
1人での宿泊が多い事から、シングルがメインで部屋もコンパクトな作りになっています。
仕事ができるデスクの設置、PCやコピー機の完備、Wi-Fiなどの通信環境の完備、朝食の無料提供など、ビジネスマンが利用しやすいサービスをそれぞれのホテルで提供。
シティホテルに比べアメニティやサービスなどが抑えられているため、値段もリーズナブルな価格になっています。
そのため、近年では家族や海外からのインバウンド旅行者の利用も増えています。
また、シングル以外の様々な種類の客室があったり、大浴場・レストランが充実しているビジネスホテルも増えてきており、友達との旅行などにも利用されています。
③リゾートホテル
テーマパークやスキー場、海や紅葉・雪景色など季節の風景を楽しめる立地に多くあります。
レストランやバーラウンジを備えている他、温泉やプール・スパ・カラオケラウンジなどの施設も充実。
美しい景観を臨める客室があるなど非日常感を味わえるラグジュアリーな作りになっている事が多く、リラックスして過ごせます。
サービスもきめ細やかなため、ホテル滞在を十分に楽しむ事ができます。
宿泊料金は、1泊約数万円〜数十万円と価格は比較的高めになりますが、リゾート地でゆっくり過ごしたい方にはおすすめです。
その他にも、宴会場・婚礼施設があったり、地元マーケットを意識したコミュニティ・ホテルの要素があるホテルもあります。
④その他
日本のホテルといえば、前述したように3タイプでしたが、近年の旅行スタイルの多様化から様々な業態のホテルが誕生しました。
主に下記のような5つの業態があります。
<複合型ホテル>
テーマパーク・ショッピングアーケード・駅ビル・空港など他の業種と併設しているホテル。
<コミュニティホテル>
大都市圏の近郊都市や地方都市に立地する中規模のホテル。
会議室・宴会・結婚式などの機能を有しており、地域の交流の場としての利用をターゲットとしている。
<アーバンリゾートホテル>
都心にありながら、海や自然などリゾート気分を楽しめるホテル。
<会員制リゾートホテル>
リゾートクラブの会員権を購入する事で利用できるホテル。
旅行や仕事など用途にあわせて、そのホテルが持っている全国各地にある好きな施設を選ぶ事ができる。
ホテルの職種
続いて、ホテルの代表的な職種や仕事内容をご紹介します。
ホテルによって多少の業務内容に違いがありますが、どの部門でキャリアアップをしていきたいのかを明確にするためにも是非参考にしてみて下さいね。
①宿泊部門の仕事内容
ホテルの宿泊部門は、ホテルのメインとなる宿泊に関する業務を行います。
ホテルの根幹ともいえる客室の予約受付やお客様の接遇を担当する部署になりますので、接客マナーはもちろんの事ホスピタリティや語学力なども求められます。
<フロントクラーク(受付)>
チェックイン・チェックアウトの手続き、宿泊予約管理、宿泊客への各種案内や手続き、お会計などを担当
<ベルボーイ・ベルガール>
ベルアテンダントとも呼ばれており、到着した宿泊客の荷物を預かり、フロントや客室までの案内を担当
<コンシェルジュ>
宿泊客の様々な問い合わせやリクエストに可能な限り対応するスタッフ
<ドアマン>
ドアアテンダント・ゲストサービスとも呼ばれており、ホテルの正面玄関で到着したゲストの出迎え・案内を担当
<ハウスキーピング>
客室係とも呼ばれており、客室の整備・清掃・管理などを担当
<予約受付(リザベーション)>
宿泊の予約を一括で管理
<オペレーター>
ホテルの電話の受信を担当。
外線はもちろんの事、客室からの電話や各部署からの内線にも対応します。
②料飲部門の仕事内容
サービスや調理に関する専門的な知識や高いスキルを求められ、接客マナーはもちろんの事ホスピタリティや語学力なども必要となってきます。
<レセプショニスト>
レストランの入口で予約を受けたり、受付・問い合わせ対応、ご案内やお会計を担当
<サービス>
レストラン内での接客全般を担当
<ソムリエ>
ワインの専門家・プロフェッショナル。
ワイン全般とホールでのサービスを担当
<バーテンダー>
バーカウンターにてカクテルやワインなどアルコール飲料の提供
<調理>
宴会やレストランでの調理を担当
<パティシエ>
レストランのランチやディナー、デザートビッフェなどで提供されるデザート・スイーツを担当
<ベーカリー>
ホテル内でお客様に提供するパンの製造を担当
<スチュワード>
食器やシルバーなどのメンテナンス・管理を担当
<ルームサービススタッフ>
客室内での食事サービスの提供を担当
③宴会部門の仕事内容
ホテルで行なわれる宴会は主に、一般宴会と婚礼の披露宴の2つに分かれます。
宴会部門は利益率が高い部門ですが、多くのお客様と関わる事や、結婚式という人生の重要なセレモニーを任される事から、適切な応対をしなかった場合はホテルの評判や業績を下げてしまう事なります。
そのため、宴会部門を担当する職種のスタッフは、それぞれの専門知識とスキル、高度な礼儀やマナーが求められます。
<宴会予約>
一般宴会の予約〜企画・実行までを担当
<宴会サービス>
宴会場の準備・セッティング、当日のサービスとオペレーションを担当
<ウェディングプランナー>
結婚式のプランニング〜プロデュースを担当
<クローク>
荷物の預かり・受け渡し・荷物の整理等を担当
④営業部門の仕事内容
客室・宴会場・料飲のセールスを担当
<マーケティング>
宿泊プランやイベントなどの商品の企画を担当
<広報>
自社ホテルの宣伝・販促活動を担当
⑤管理部門の仕事内容
会社のお金の流れの管理を担当
<人事>
採用や研修の企画・実施などを担当
<施設管理>
ホテルの内外装の管理を担当
<総務>
福利厚生や社内制度などを担当
★このように、様々部門のプロフェッショナルが携わり、お互いに協力し合ってより多くの価値を提供していきます。
まとめ
ホテルの種類や職種などについてご紹介させて頂きました。
ホテルで働く人々には、「お客様に快適に過ごしてもらう」という重要な役割があります。
失敗が許されない責任も伴う仕事でもありますが、自分の持っているスキルやホスピタリティで多くの人を笑顔にできるやりがいある仕事です。
★レベルの高いおもてなしやホスピタリティでお客様に喜んでもらいたい・感動を与えたい
★ホテルの現場職でスペシャリストを目指したい・ゆくゆくは経営側の仕事がしたい
などホテル業界へ転職したい・ホテルの仕事を探したいという方は、是非お気軽にご相談下さいませ。
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2025.07.28