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ホテルマンの仕事内容③|宴会部門の仕事を徹底解説【転職・未経験向け】

    ホテルでは、宿泊やレストラン利用だけでなく、企業のパーティーや国際会議、そして結婚式といった「特別な時間」を支える仕事も数多くあります。 その中心的な役割を担っているのが、宴会や婚礼を担当する「宴会部門」。 多くの人が集まる大規模な催しや、一生に一度の結婚式を成功へ導くためには、高い段取り力やチームワーク、そして上質なおもてなしが欠かせません。 この記事では、ホテルの宴会部門で働く主な職種や仕事内容、求められるスキルについて詳しくご紹介します。 ホテル業界への就職・転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。     目次 1:ホテルマンの仕事は主に5部門2:宴会部門の仕事内容3:ホテルの仕事に就くには4:まとめ     ホテルマンの仕事は主に5部門   ホテルの仕事は、主に下記の5つの部門に分かれており、それぞれの部門で様々な職種のスタッフが働いています。   *ホテルの基本的な5部門と職種* ①宿泊部門フロントベルコンシェルジュドアハウスキーピング宿泊予約オペレーター②料飲部門サービスソムリエバーテンダー調理パティシエベーカリー③宴会部門宴会予約宴会サービスウェディングプランナークローク④営業部門企画・営業マーケティング広報 ⑤管理部門経理人事総務     宴会部門の仕事内容     ホテルの宴会部門は、一般宴会・婚礼・予約手配などを担当します。 ホテルで行なわれる宴会は主に、一般宴会と婚礼の披露宴の2つに分かれます。 宴会部門は利益率が高い部門ですが、多くのお客様と関わる事や、結婚式という人生の重要なセレモニーを任される事から、適切な応対をしなかった場合はホテルの評判や業績を下げてしまう事なります。 そのため、宴会部門を担当する職種のスタッフは、それぞれの専門知識とスキル、高度な礼儀やマナーが求められます。     ①宴会予約                     宴会部門の利益率は高くホテルの経営にとって重要な部門となります。 ホテルでは様々な宴会に対応しています。 宴会予約の仕事は、宴会営業担当スタッフが承った一般宴会の予約を引き継ぐ事から始まります。 その後、幹事のお客様と会場レイアウト・料理内容・進行などの準備を進めていきながら、見積書作成や備品の手配、各部署とのやり取りなど仕事内容は多岐に渡ります。※一般宴会で、特に近年注目されているのがMICEという業界用語で呼ばれているもの。 MICEは、何百人〜何千人という規模で利用される事が多くリピート率も高いため、ホテルにとっては非常に大きな売上となります。 大きな金額が動くため、ホテルによってMICE担当者を置くところもあり、インバンド数を増やす1つの大きな要素となりますので、国をあげて取り組んでいる分野でもあります。   *MICEとは* ①Meeting(ミーティング)企業の会議・ミーティング・研修・セミナー 等 ②Incentive(インセンティブ)従業員の表彰や研修・企業の報奨  等 ③Convention(コンベンション)国際機関・国際団体・学会・協会等が主催または後援する総会や会議 等④Exhibition(エキシビジョン)展示会、見本市、文化・スポーツイベント 等     ②宴会サービス                  宴会サービススタッフは、一般宴会や結婚披露宴会場の準備・セッティングを行い、予約担当者の指示書やタイムスケジュールを基に当日のサービスとオペレーションを担当します。 主な仕事は、ゲストの方に料理やドリンクの提供を行う飲食のサービスや、宴会がスムーズに進行するようサポートする事。 食器の片付けやメニューの説明、ドリンクのお伺い、その他に会場内の案内や写真撮影のお手伝いなどもします。 一般宴会や結婚式には様々な職種のスタッフが関わりますが、宴会サービスの仕事は、新郎新婦に代わって来て頂いたゲストの方をおもてなしする仕事で、ゲストが直接接する1番近いスタッフとなります。 サービススタッフの接客によって、そのホテルや結婚式の印象も変わってきますので、正確性やスピード・高いサービス力やテーブルマナー・ホスピタリティなどの接客スキルが求められます。 また、料理や飲食に関して質問される事も多いので専門的な知識も必要になります。 宴会は一度に大勢のサービススタッフが必要になる事や、毎日宴会があるわけではないため、配膳人材紹介会社から派遣されるスタッフがサービスに当たる事が多くなっています。 ホテルの正社員は、そのスタッフをまとめ、マネジメントしながら宴会の進行状況を確認し指示出しをしていきます。 サービススタッフは、披露宴全体の指揮管理をしているキャプテンの指示に従いながら、自らもゲストの方が困っていないか、何か必要としていないかなど気を配りながらゲストの方々に満足頂けるよう業務につきます。 大きな宴会の場合は、テーブルごとにヘッドウェーターがいてサービススタッフとキャプテンの間で連携をとりながら、サービスを進めていきます。 宴会のキャプテンには、段取り力やリーダーシップ・マネジメント力・臨機応変に対応できる能力などが求められます。     ③ウェディングプランナー             ウェディングプランナーは、お客様が理想の結婚式を挙げられるよう結婚式や披露宴のプランニングを行い、関わる全ての事柄について全面的にサポート・プロデュースしていくお仕事です。 招待状や引き出物、ウェディングドレスなどの衣装や、披露宴で提供する料理、ウェディングケーキ、演出、会場の装花、司会など結婚を控える2人の要望を聞きながら形にしていきます。 新郎新婦にとって結婚式は、一生に一度の特別なセレモニー。 ウェディングプランナーに対する期待も高く、完璧な仕事を求められますので些細な事でクレームとなってしまう事も。 1件200〜500万円と高額であり高い売上が発生するため、非常に重要な役割があり責任も大きくなります。 コミュニケーション能力・営業力・ホスピタリティ・事務能力などの能力やスキルが必要となります。 ウェディングプランナーの仕事は、新規接客(ご来館〜成約まで)と打ち合わせ(成約後〜プランニング)を一貫して行うケースと分業で行うケースがあり企業によって異なります。 ホテルの場合は、バンケット数も多く年間数百組と結婚式が行われる事が多いので、大抵が分業制で行われ当日はキャプテンが取り仕切る事が一般的。 また、ホテルの場合は、新入社員が短大や専門学校卒で年齢が若い場合は、入社後すぐにウェディングプランナーの職につく事は少なく、他のセクションで2〜3年働き経験を積んだ後にウェでイングプランナー(婚礼部門)に異動となる事が多くなっています。     ④クローク                    クロークは、ホテルの入口付近やレストラン・宴会場近くに設置されており、お客様の手荷物や上着などを預かったり、その受け渡しや荷物の整理などを行う仕事です。 お客様がホテルを利用する最初と最後の場面に接する事が殆どなため、ベルスタッフやフロントと同様にホテルの顔とも言えるポジションです。 そのためホテルのイメージを左右する事もあり、よりよいサービスを提供する事が求められます。 主な仕事は、お客様の荷物預かり・クロークの整理・お客様の荷物の受け渡しの3つです。 開場直前や宴会の終了直後の短時間に沢山のお客様が訪れるため、スムーズかつ取り違えなく対応するため要領の良さが求められると共に、大きな責任のある仕事です。 お客様の荷物をお預かりしたら、荷物を整理整頓しておきます。 その方法は、ホテルによって異なりますが、見やすいように番号札の順番通りに並べ、お客様が受け取りに来た時にスムーズに引き渡せるよう工夫している事が多いでしょう。 一人のお客様が複数の荷物を預ける時もありますので、注意して保管する事も意識しなければいけません。 お客様の大切な荷物を預かる仕事であり、絶対に取り間違えを起こしてはいけないため、慎重さや取り扱いの丁寧さが求められます。 また、お客様を待たせないためのスピードや、パーティー後などは大勢のお客様がクロークに集中するため、スタッフ間のチームワークも欠かせません。    ホテルの仕事に就くには    ホテルスタッフになるために必須となる資格や学校などはありません。 中途採用の場合、多くのホテルでは、経験や人柄、社会人としてのマナーを身につけているかどうかが重要となります。 ただし、一流ホテルなどへの就職を希望する場合は、求められるスキルも高くなりますので、接客経験や営業経験などが必須となる事も。 新卒の場合は、ホテルの専門学校や観光学科のある短大や大学に通えば近道になりますが、中途採用の場合は、接客経験や営業経験を積んだり、ビジネスホテルなどから経験を積んで行くのも良いでしょう。 また、外資系のホテルであれば、職種によっては語学力も求められます。 語学系の資格を取得しておくと有利になるでしょう。         まとめ         ホテルの宴会部門は、一般宴会や結婚式といった大切な場を支える、ホテル経営において非常に重要な役割を担う部門。 宴会予約では、会場レイアウトや料理、進行内容の調整などを通して、幹事や主催者と密に連携しながら準備を進めます。 宴会サービスは、当日の進行を支え、料理やドリンクの提供を通してゲストに直接おもてなしを届けるポジションで、高い接客力とチームワークが求められます。 また、ウェディングプランナーは、新郎新婦の想いを形にし、一生に一度の結婚式をプロデュースする責任ある仕事です。 クロークはお客様の最初と最後に接する存在として、ホテルの印象を左右します。宴会部門は専門性が高く忙しさもありますが、その分「人の記憶に残る瞬間」に立ち会えるやりがいの大きな仕事です。 自分の適性や興味に合った職種を見つけ、ホテル業界でのキャリアを描く一歩として、宴会部門は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。     *関連コラム* ホテルマンの仕事内容①宿泊部門ホテルマンの仕事内容②料飲部門ホテルマンの仕事内容④営業・管理部門       *ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望されいる方には、転職支援サービスも行っています。  

2025.12.16

ホテルマンの仕事内容②料飲部門|職種・働き方・必要スキルを解説

    ホテルを訪れるお客様の楽しみのひとつが、レストランでの食事やカフェ・バーで過ごす特別な時間です。 記念日や旅行、ビジネスの会食など、さまざまなシーンで利用されるホテルの「食」を支えているのが、料飲部門のスタッフたちです。 料飲部門には、接客を担うサービススタッフだけでなく、ソムリエやバーテンダー、調理師、パティシエ、ベーカリーなど多彩な職種があり、それぞれが専門性を活かしてお客様の満足度を高めています。 この記事では、ホテルの仕事に興味がある方や未経験から挑戦したい方に向けて、料飲部門の仕事内容について分かりやすく解説していきます。     目次 1:ホテルマンの仕事は主に5部門2:料飲部門の仕事内容3:ホテルの仕事に就くには4:まとめ     ホテルマンの仕事は主に5部門   ホテルの仕事は、主に下記の5つの部門に分かれており、それぞれの部門で様々な職種のスタッフが働いています。   *ホテルの基本的な5部門と職種* ①宿泊部門フロントベルコンシェルジュドアハウスキーピング宿泊予約オペレーター②料飲部門サービスソムリエバーテンダー調理パティシエベーカリー③宴会部門宴会予約宴会サービスウェディングプランナークローク④営業部門企画・営業マーケティング広報 ⑤管理部門経理人事総務      料飲部門の仕事内容      ホテルの料飲部門は、ホテル内のレストランでの業務を行います。サービスや調理に関する専門的な知識や高いスキルを求められ、接客マナーはもちろんの事ホスピタリティや語学力なども必要となってきます。       ①レセプショニスト                  レストランの入口で予約を受けたり、受付・問い合わせ対応、ご案内やお会計を担当します。 レストランのホールスタッフが兼任する事もありますが、高級なホテルや一流ホテルでは専任のレセプションスタッフを置いています。 お客様を1番最初に接客するのがレセプションスタッフとなりますので、安心し信頼できるような高いコミニケーション能力や接客スキル・ホスピタリティは必須。 その他にタスク管理スキル・協調性・PCスキル・語学力なども必要となります。 主な業務は、受付対応・ご案内・配席・予約管理・電話対応・お会計・クローク業務・クレーム対応・サービススタッフやキッチンスタッフとのやりとりなど多岐に渡ります。     ②サービス                    レストラン内での接客全般を担当。 ご案内から注文受け・料理の提供・お会計・後片付け・テーブルセッティングなどの仕事を行います。 料理について聞かれる事も多いため、使用している食材や提供する料理に関してきちんと理解しておく事も重要。 来て頂いたお客様が楽しく快適に食事をできるよう、明るい表情や笑顔、きちんとした身だしなみ、相手を気遣う挨拶や礼儀作法・立ち振る舞い・言葉遣い・社会人としてのビジネスマナー・気配り・ホスピタリティなどは必須となります。 接客をする上で大切なのは、お客様に居心地の良い環境を提供でき、自分の接客でお客様が心地よい・嬉しいと感じてもらう事。 お客様の要望やタイミングを確認しながら、お客様から声がかかる前に自ら行動する事で顧客満足度を上げる事ができます。     ③ソムリエ                     ワインを中心に酒類や飲料の全般の知識を持つサービススタッフとなります。 主な業務は、ワインの仕入れ・管理、ワインリストの作成・お客様の食事や好みに合わせたワイン選び・提供、ホールでのサービス。 そのため、ワインの味や知識、また提供される料理の事もしっかり把握しておかなければなりません。 ワインは世界中から取り入れているため、年代や産地などの知識や料理に合わせたワインリストの作成も仕事の1つとなります。 お客様の前でワインをサーブする際には、お客様に喜んでもらえるような心遣いや丁寧な立ち振る舞い・ホスピタリティが求められ総合的なサービス力が必要となります。 ワインはもちろんの事、飲料や料理など幅広い知識や味の見極めが必要となるため、日頃からシェフともコミュニケーションを取りしっかり料理の理解をしておく事も重要な仕事。     ④バーテンダー               お客様の要望に合ったカクテルやワインなどアルコール飲料を提供する人を指します。 お客様一人ひとりの好みや希望・気分などに合わせて、何百種類とあるお酒の中から選定していきます。 その他、店舗の清掃やカクテルの補充・食材の買い出し・グラスの準備・在庫管理・予約の確認、お酒に添えるフルーツカッティング、簡単な調理などの仕込みも行います。 また、お酒を提供すると共に、よりお客様に楽しく満足してもらうおもてなしをするのも大切な仕事です。 ただ接客すれば良いというわけではなく、お客様の雰囲気を感じ取りながら話したいお客様なのかそれとも1人で静かに飲みたいお客様なのかを見極めコミュニケーションを取っていきます。 バーやラウンジでは様々な年代の方や職業の方、ホテルの場合はハイクラスなお客様が来店する事も多くあるため、所作やマナーを意識した高度な接客技術が求められます。     ⑤調理                      宴会やレストランでの調理を担当。 料理はお客様へのおもてなしの1つでもあり、ホテルの印象を左右すると言っても過言ではありません。 料理が美味しければ継続的なリピーターも見込めます。 ホテルによってレストランの数は異なりますが、10以上のレストランがある場合は、調理スタッフが300人以上になる事も。 ホテルでの調理場のトップは総料理長と呼ばれ、現場の責任者として調理はもちろんの事、衛生管理やスタッフの指導・マネジメントも行います。 最初は見習いとして勤務し、掃除や洗い場・食材の下処理・仕込みなどを担当しながら食材や調理器具などを覚えていき、その後担当の持ち場で調理するようになり、最終的に料理長や調理長・シェフとなります。     ⑥パティシエ                   ホテル内のレストランで提供されるデザート・スイーツを手がけます。 「アシェットデセール」と呼ばれる皿盛りデザートを作る事が主な仕事となりますが、ホテル内のラウンジや自社の施設で販売するスイーツ・洋菓子の製造、商品開発なども行います。 結婚式も行えるホテルであれば、ウェディングケーキやゲストのデザートを任される事も。 ウェディングケーキをオリジナルで作る事ができる場合、アメ細工やチョコレート細工・マジパン細工などの装飾を使いウェディングケーキを作ります。 ホテルでは、このように様々なシーンで沢山のスイーツやデザートがふるまわれますので、色とりどりの様々なスイーツに触れられるのが魅力の1つでもあります。 ホテルで働くパティシエは、調理部門やサービス部門など様々な部門と協力し、コミュニケーションをとりながら仕事を進めていく事ができます。 異なる職種のプロフェッショナル達と協力して働く事ができるのも大きな魅力でしょう。      ⑦ベーカリー                 ホテル内でお客様に提供するパンを作る仕事です。 殆どのホテルは自社でパンを焼いており、レストランや結婚式で提供されたり、ベーカリーショップで販売している事も。 パンの材料の仕入れ・生地の仕込み・ミキシング・成形・発酵・焼成などそれぞれの業務を専任で担当して業務を行うようになります。 ホテルで提供するにふさわしい品質の良い美味しいパンが求められるため、丁寧な生地作りや発酵が重要となります。 衛生管理や在庫管理はもちろんの事、お客様に喜んでもらえるよう様々な種類のパンの考案なども大切な仕事の1つです。     ホテルの仕事に就くには     ホテルスタッフになるために必須となる資格や学校などはありません。 中途採用の場合、多くのホテルでは、経験や人柄、社会人としてのマナーを身につけているかどうかが重要となります。 ただし、一流ホテルなどへの就職を希望する場合は、求められるスキルも高くなりますので、接客経験や営業経験などが必須となる事も。 新卒の場合は、ホテルの専門学校や観光学科のある短大や大学に通えば近道になりますが、中途採用の場合は、接客経験や営業経験を積んだり、ビジネスホテルなどから経験を積むのも1つの方法です。 また、外資系のホテルであれば、職種によっては語学力も求められます。 語学系の資格を取得しておくと有利になるでしょう。        まとめ         ホテルの料飲部門は、レストランやバー、ラウンジなどでお客様の「食」の体験を支える重要な役割を担っています。 レセプショニストやサービススタッフ、ソムリエ、バーテンダー、調理、パティシエ、ベーカリーなど、多彩な職種が連携し、高いホスピタリティと専門性を発揮する部門です。 お客様を最初に迎える受付対応から、料理・ドリンクの提供、空間づくりまで、どの職種もホテルの印象を左右する存在といえるでしょう。 必須資格はありませんが、接客マナーやコミュニケーション力、専門知識、語学力が評価されやすく、未経験からでも段階的にスキルアップが可能。 調理や製菓など技術職では、経験を積むことで料理長やシェフなどへのキャリアパスも広がります。 料飲部門は、お客様の特別な時間を演出しながら、自身の成長も実感できる、やりがいの大きな仕事です。     *関連コラム* ・ホテルマンの仕事内容①宿泊部門・ホテルマンの仕事内容③宴会部門・ホテルマンの仕事内容④営業・管理部門       * ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望されいる方には、転職支援サービスも行っています。  

2025.12.16

ホテル宿泊部門の仕事内容とは?職種一覧と働き方を解説

  ホテル業界への転職を考えたとき、「ホテルマン」と一言でいっても、実際にはどんな仕事があり、どの部門でどんな役割を担うのか分からない方も多いのではないでしょうか。 ホテルはチームで運営される総合サービス業であり、宿泊・料飲・宴会・営業・管理といった複数の部門が連携することで成り立っています。 部門ごとに求められるスキルや働き方、キャリアパスも異なるため、転職前に仕事内容を正しく理解することが重要。 この記事では、ホテルの基本となる5つの部門と代表的な職種をわかりやすく解説します。 自分に合った職種・働き方を見つけるためのヒントになれば幸いです。     目次 1:ホテルマンの仕事は主に5部門2:宿泊部門の仕事内容3:ホテルの仕事に就くには4:まとめ     ホテルマンの仕事は主に5部門   ホテルの仕事は、主に下記の5つの部門に分かれており、それぞれの部門で様々な職種のスタッフが働いています。   *ホテルの基本的な5部門と職種* ①宿泊部門フロントベルコンシェルジュドアハウスキーピング宿泊予約オペレーター②料飲部門サービス調理パティシエ③宴会部門宴会予約宴会サービスウェディングプランナー④営業部門企画・営業マーケティング広報 ⑤管理部門経理人事総務     宿泊部門の仕事内容     ホテルの宿泊部門は、ホテルのメインとなる宿泊に関する業務を行います。 ホテルの根幹ともいえる客室の予約受付やお客様の接遇を担当する部署になりますので、接客マナーはもちろんの事ホスピタリティや語学力なども求められます。      ①フロントクラーク             ホテルのフロントは必ずお客様が1番最初に立ち寄る場所です。 ホテルの顔として明るい笑顔やマナーはもちろんの事、言葉遣いや時には語学力も求められます。 主な仕事内容は、チェックイン・チェックアウトの手続き、宿泊予約管理、宿泊客への各種案内や手続き、お会計など。 大型のホテルであれば宿泊予約係を専門で置いていますが、中小規模のホテルであれば、フロントスタッフが兼任する事が多くなっています。 何かあった時に1番にフロントに確認する宿泊客が多いため、ホテル内の全ての事を把握している事が必要であり各部署との連携も大切になってきます。 また、貴重品預かりもフロントスタッフの業務の1つ。お会計の際にも大金を扱いますので、ミスなく信頼される事が非常に大切になります。     ②ベルボーイ・ベルガール           到着した宿泊客の荷物を預かり、フロントや客室まで案内する仕事です。 その他に客室に新聞を届けたり、ホテル内の案内なども行うため、他のスタッフとの関わりも多い仕事です。 特に、ドアマンやフロントとの連携プレーが大切になります。 出入り口周辺やロビーなどで、多くの宿泊客と接する機会が多いため、常に気を配り明るい笑顔や接客マナー・振る舞いなどが求められます。 ベルマンとしてキャリアを積む事も可能ですが、経験を積んだ後に他の部門へステップアップしていくケースが多くなっています。 ホテリエへの第一歩として経験しておきたい大切な仕事です。      ③コンシェルジュ              宿泊客の様々な問い合わせやリクエストに可能な限り対応するスタッフで、ホテルの何でも屋とされています。 専任スタッフとして業務にあたる場合と、フロントスタッフが兼任する場合があります。 ホテル内のご案内だけでなく、観光案内や情報提供・ホテル内外のレストランの予約・レンタカーや新幹線の乗車券や航空券の手配・スポーツ観戦のチケットの手配・ビジネスサポートなど様々なリクエストに対応します。 お客様にとってより良い方法を提案するので、多くの知識とアイデア・情報力、また語学力やマナーなど幅広いスキルが求められる職種です。 また、ホテル内の他部署やホテル外の施設などと連携して、可能な限りリクエストに応えられるよう対応するため、コミュニケーション力や情報収集力が求められます。     ④ドアマン                    主な仕事内容は、ホテルの正面玄関で到着したゲストを出迎え、安全かつスムーズに館内へ案内する事。 お客様と接する時間は僅かですが、ホテルの顔であり、そのホテルの第一印象を左右する重要な職種です。 ドアマンは基本的にドアの外で業務を行います。 ゲストの到着・出発に合わせてホテルの正面玄関のドアや、車のドアの開け閉めを行ったり、駐車場への誘導、タクシーの手配、また近辺の警備など業務は多岐に渡ります。 時には、お客様の車を預かって駐車や出庫を代行する事も。 VIPなお客様の場合は、チェックインをフロントではなく部屋にご案内してから行う事もあり、この場合は、ドアマンがフロントやベルにインカムで連絡してスムーズに手続きが行えるようにします。 安心してホテルで滞在できるよう、ドアマンがいかにフォローできるかが非常に重要になります。     ⑤ハウスキーピング             客室係とも呼ばれており、客室の整備・清掃・管理などを担当するスタッフの事を指します。 主な仕事内容は、客室の清掃、アメニティ・備品の補充、ベットメイキング・寝具の交換、ランドリーサービスや備品の貸出などで業務は多岐にわたります。 お客様に快適に過ごしてもらうため、前のお客様の気配や匂いが残らないようゴミや汚れを綺麗に片付けます。 チャックアウトからチェックインまでの短い時間や、連泊中であればお客様が外出している時間内に素早く清掃しなければなりません。 想像以上に忙しく大変な作業となり、ホテルにとってハウスキーピングはとても重要な仕事の1つになります。 清掃は、外部の業者に委託しているホテルも多くありますが、清掃された部屋の最終的な確認をするのはインスペックションという役割を任される正社員。     ⑥予約受付                 リザベーションは、宿泊の予約を一括で管理するスタッフの事。 電話やメール・HP・ウェブサイト・旅行代理店など色々な方法で予約が入るためその全てを管理します。 相手は個人のお客様〜団体客、旅行代理店の担当者など様々です。 お客様とホテルが最初に接点を持つところですので、確実かつ迅速な対応が求められます。 予約の受付だけでなく、予約のキャンセルや変更もあるのでしっかりコントロールしなければなりません。 また、予約に関するお問い合わせを受ける事もありますので、常に空室状況や料金の確認し、質問に応えられるようにしておきます。 予約確定後は名前や連絡先の入力などを行い、ダブルブッキングしないよう気を付けなければなりません。     ⑦オペレーター               オペレーターとは、ホテルの電話の受信を担当するスタッフの事です。 外線はもちろんの事、客室からの電話や各部署からの内線にも対応します。 宿泊・レストラン・ブライダル・宴会などの予約以外にも、「宿泊客に電話を繋いで欲しい」「ホテルへの行き方を教えて欲しい」「ルームサービスのオーダー」「モーニングコールをお願いしたい」など様々。 お客様が最初に接するのがオペレーターになりますので、ホテルの第一印象を左右する職業であり、オペレーターの対応によって宿泊するかしないかの決め手になる事もあります。 関連部署に繋ぐ事も可能ですが、できるだけその場で完結できるよう勉強・努力しておく事が大切です。 内外からひっきりなしに電話が鳴り続けますが、忙しい業務の中でもホスピタリティを要求されため、相手の状況に応じて臨機応変に対応できる柔軟さや機敏さが求められる仕事です。 オペレーターは、代表電話への外線や客室からの電話など日々様々な電話に対応しています。    ホテルの仕事に就くには    ホテルスタッフになるために必須となる資格や学校などはありません。 中途採用の場合、多くのホテルでは、経験(経歴)や人柄、社会人としてのマナーを身につけているかどうかが重要となります。 ただし、一流ホテルなどへの就職を希望する場合は、求められるスキルも高くなりますので、接客経験や営業経験などが必須となる事も。 新卒の場合は、ホテルの専門学校や観光学科のある短大や大学に通えば近道になりますが、中途採用の場合は、接客経験や営業経験を積んだり、ビジネスホテルなどから経験を積むのも1つの方法です。 また、外資系のホテルであれば、職種によっては語学力も求められます。 語学系の資格を取得しておくと有利になるでしょう。        まとめ         ホテルの仕事は、宿泊・料飲・宴会・営業・管理という5つの部門に分かれ、それぞれが異なる役割を担いながら、ひとつのホテルを支えています。 中でも宿泊部門はホテルの“顔”とも言える存在で、フロントやベル、コンシェルジュ、ドアマン、ハウスキーピング、予約、オペレーターなど、多様な職種が連携しながらお客様の滞在を支えています。 転職者にとっては、これまでの接客経験や営業経験、語学力、調整力などを活かせる職種が多く、未経験からでも挑戦しやすい点がホテル業界の魅力です。 一方で、ラグジュアリーホテルや外資系ホテルでは、より高い専門性やスキルが求められるケースも。 まずは各部門・職種の特徴を理解し、自分の強みや将来のキャリアビジョンに合ったポジションを選ぶことが、ホテル業界で長く活躍するための第一歩となるでしょう。     *関連コラム* ②料飲部門③宴会部門④営業部門     *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.16

日系ホテルと日本外資系ホテルの違い②給料や働き方・キャリアパスなどを解説

    前回のコラム「日系ホテルと日本外資系ホテルの違い①」では、企業の成り立ちや運営形態、ブランドの特徴について解説してきました。 しかし、転職を考えるうえでより気になるのは、実際に働いたときの給料や働き方、どのようなキャリアを描けるのかではないでしょうか。 同じホテル業界でも、日系ホテルと外資系ホテルでは、評価制度や昇給の考え方、働く環境、求められるスキルに違いがあります。 そこで本記事では、給料水準・勤務スタイル・キャリアパスといった視点から、日系ホテルと日本外資系ホテルを比較し、それぞれに向いている人の特徴を分かりやすく解説します。 自分に合ったホテル選びや、後悔しない転職を実現するための参考にしてください。     目次 <日系ホテルと外資系ホテルの違い8つ>1:拠点2:運営形態3:強み4:ホテルの種類や価格帯5:働き方や教育6:評価基準7:給料・年収8:キャリアパス9:まとめ     日系ホテルと外資系ホテルの違い8つ   日系ホテルと外資系ホテルは、同じホテル業界でありながら、給与体系や働き方、評価制度、キャリアパスなど、実際に働く環境にはさまざまな違いがあります。 「安定して長く働きたい」「成果を評価されたい」「将来は管理職や海外勤務を目指したい」など、人によって理想の働き方は異なるため、どちらが自分に合っているかを見極めることが転職成功のカギとなります。 ここでは、転職者が特に気になるポイントを中心に、日系ホテルと外資系ホテルの違いを8つの視点から分かりやすく解説していきます。 それぞれの特徴を比較しながら、自分に合ったホテル選びの参考にしてください。     ①拠点(本社)                <日系ホテル> 日本 <外資系ホテル> 海外※フランス・アメリカ・中国など     ②運営形態                 <日系ホテル> ホテル所有者が運営・経営も行う「所有直営方式」が多い。   <外資系ホテル> 所有・運営・経営を分けている場合が多く、土地や建物を運営会社に貸し出す「リース方式」や、運営を別の日本の会社に委託する「運営委託方式」を採用している企業が多くなっています。     ③強み                   <日系ホテル> 前述したように、日系ホテルは所有も運営も直営で行っている事が殆ど。 そのため、独自で決定権を持っており、お客様のニーズやその時のトレンドに合わせて迅速な対応ができたり、日本ならではのきめ細やかなサービスをお客様に提供できる強みがあります。 <外資系ホテル> チェーンで展開しているホテルが多いため、業務の効率が良いというメリットがあります。 訪日外国人にとって外資系チェーンホテルは馴染みがあり安心感があるため、宿泊を希望するケースが非常に多くなっています。 また、外資系ホテルは自社ホテルグループの会員数が非常に多く、各ホテルの宿泊客の半分は会員で占めているというケースも。 そのため、顧客の囲い込みにも成功しており安定的な収入を得ています。 世界中でホテルを展開する巨大ホテルチェーンや、5つ星を獲得している高級ホテルグループなどの開業が日本国内でも相次いでいます。     ④ホテルの種類や価格帯          <日系ホテル> 外資系ホテルと同等のラグジュアリーホテル(客室単価5万円以上)もありますが、リゾートホテルや複合型ホテル、ビジネスホテルなど様々な種類があります。 そのホテルによって、宿泊目的や客層・サービス内容・価格帯が大きく異なります。 ビジネスホテルやエコノミーホテルなど、全体的なサービスが最低限に抑えられているため、リーズナブルな価格になっていルホテルも多く存在しています。 <外資系ホテル> 日本に進出している外資系ホテルの殆どが、高級業態のラグジュアリーホテルになるので、メインターゲットは主に富裕層。 そのため、施設面やサービスなど全てにおいてハイレベルなものを要求されます。 また、大型宴会場をもたない宿泊中心型の高級ホテル業態が多くなっています。 以前は東京・京都・大阪などの都心部への出店が目立っていましたが、近年は訪日外国人が観光で訪れる事が多くなったため、北海道や沖縄、箱根や日光などへの開業も増えています。      ⑤働き方や教育                <日系ホテル> 日本は古くから上下関係を重要視する傾向にあります。 新卒を中心に採用し、充実した新人教育や研修を受けて、幹部候補まで育て長年自社に貢献できる人材を確保する日系企業。 そのため勤続年数や配属場所に応じて、役職が上がれば賃金も上がっていくという年功序列制度が未だに残っています。 ホテルによっては、2〜3年で配属部署が変わり様々な仕事を経験する事も多いです。 <外資系ホテル>  新人をじっくり育てていくという日系企業に対して、成果主義の企業が殆ど。 即戦力となる中途採用を積極的に行っています。 そのため、日系企業ほど新人教育や研修には力を入れていない企業が多いです。 キャリアに対して積極的に動けるかどうかや自己主張ができるかどうかを重要視しています。 自分の実力と価値を高め、キャリアアップしていきたい・その道のスペシャリストになりたいという人にとっては、外資系ホテルは、これ以上ない環境であるとも言えます。 一方で、ホテルの幹部クラスは、世界各国にグループホテルのマネージャーがいて、海外のマネージャーが派遣されてくる場合が多くなっています。 そのため、幹部クラスに登用されるには、相当大きな成果を出し続けていかないと難しいので高いポジションに就きたいと思っている場合は、デメリットになるかもしれません。     ⑥評価基準                 <日系ホテル> 日本は「教育」という文化が深く根付いているため、研修制度が充実していたり、直属の上司や先輩が丁寧に仕事を教えてくれます。 後輩や部下が出来ていなければ、その上の者が出来ていないと判断される事もあります。 成果を出すまでにどのように取り組み努力したか、成長できたかといった過程が比較的重視されます。 また、組織の「輪」を重んじる傾向にあるため、チームワークを大切にする企業が多い傾向に。 どちらかというと自己主張をするよりも、チームの輪を乱さずに働く事が大切になります。    <外資系ホテル> 教育やチームワークを大切にしている日系ホテルに比べて、外資系ホテルは「成果」を重要視しています。 つまりチームワークを重視し、自分の意見を我慢するよりも、お客様に最高のホスピタリティを提供するという目的を達成するためにはどうすれば良いのか、勤組織がもっと効率的に成果を出すためにはどうしたら良いのか、など積極的に自分の意見を言える人の方が評価される傾向にあります。 何も主張しない人間は、やる気がない人間と見なされ、成果を出す事ができなければリストラ対象となる事も。 当然ながら、日系ホテルのような年功序列という思考は無く、その人のスキルによってポジションが決まるので年人に人が上司になったり、年上の人が部下になる事も多々あります。     ⑦給料・年収                <日系ホテル> 前述したように、日本には年功序列の制度が根強く残っている企業が多いため、役職に就かないと年収が上がりにくい傾向にあります。 また、一概には言えませんが、ラグジュアリーホテルなど高いサービス力を求められるホテルであれば高年収も狙えますが、ミドルやエコノミー・ビジネスクラスのホテルであれば、客室単価も下がりますし求められるスキルもラグジュアリー程高くないため、給与水準は低くなりがちです。    <外資系ホテル> 海外には年功序列という考え方はなく、勤続年数に関わらず、労働の種類と量に基づいて賃金を支払うという「同一労働同一賃金」が基本です。 新人であろうとベテランであろうと、高い成果を出せばそれに応じた高い給与が支払われます。 会社にとって利益を出せない存在だとみなされると、降格させられたりリストラされる事もありえます。 日系企業に比べ、日本外資系企業は成果主義・実力主義で競争が激しいので自分個人のスキルアップも必須。 また、日本外資系ホテルはラグジュアリーホテルが殆どで、高価格帯のサービス提供をしている事から、お客様から要求されるサービスレベルも当然高くなります。 世界中からお客様が来館しますので英語力も日系ホテルより求められます。 求められる仕事のレベルが高ければ高いほど、給与水準も高くなっていくので、日系ホテルに比べ年収も高くなる傾向にあります。     ⑧キャリアパス                 <日系ホテル> 日系ホテルでは、フロントやベル、サービス等の接客を経験し、5〜10年かけてその部署のリーダーやキャプテンなどにキャリアアップし、その後本部の営業企画やPR・人事の仕事などに携わっていくのが一般的。 2〜3年で部署を変わり、様々な職種を経験する事も多くあります。 しかし、近年では、大学を卒業した新卒者が本部職に配属されたり、実力が認められれば入社後の年数が短くてもマネージャーに抜擢されるといったケースも増えています。    <外資系ホテル> 日本外資系ホテルでは、どちらかというと年数をかけてキャリアアップしていくというよりも個人のスキルによってキャリアが決まっていきます。 前述したように、ホテルの幹部職は海外のマネージャーが派遣されてくる場合が多いため、どちらかというとスペシャリストとして現場のプロを目指すといったキャリアプランの方が多い傾向にあります。 そうすると基本的には部署の異動がなく、1つの部署でその道を極めていくようになります。 ホテルによってはゼネラルコースというものがあり、日系ホテルのキャリアプランと同じように、現場のマネージャークラスに進み部門長や本部職、最終的には総支配人を目指すようになります。         まとめ           日系ホテルと日本外資系ホテルは、同じホテル業界でありながら、給料体系や働き方、評価基準、キャリアパスに大きな違いがあります。 日系ホテルは、長期雇用や教育を重視し、年功序列をベースに段階的にキャリアを積んでいくスタイルが主流です。 部署異動を通じて幅広い経験を積める点や、チームワークを大切にする文化に魅力を感じる方も多いでしょう。 一方、日本外資系ホテルは成果主義・実力主義が基本で、年齢や勤続年数に関係なく評価される環境。 高い語学力や専門スキルが求められる分、成果を出せば高年収や早期キャリアアップを目指すことも可能です。 ただし競争は激しく、常に自分の価値を示し続ける姿勢が求められます。どちらが優れているというわけではなく、「安定して働きたいのか」「挑戦的な環境で成長したいのか」といった価値観によって適した職場は異なります。 自身の理想の働き方や将来像を明確にし、納得できる転職を実現するための判断材料として、本記事の内容をぜひ役立ててください。   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.16

日系ホテルと外資系ホテルの違いとは?①企業特徴・運営形態を徹底解説

  ホテル業界への就職・転職を考えたとき、多くの方が一度は悩むのが「日系ホテルと外資系ホテル、どちらが自分に合っているのか?」という点ではないでしょうか。 同じ“ホテル”であっても、企業の成り立ちや運営スタイル、サービスの考え方、働き方やキャリアの描き方には大きな違いがあります。 本記事では、まず第一弾として「日系ホテルと日本外資系ホテルの企業概要や特徴」にフォーカスし、それぞれの成り立ちや運営形態、代表的な企業・ホテルブランドを分かりやすく解説します。 これからホテル業界で長く働きたい方、転職先選びで後悔したくない方は、ぜひ自分に合った環境を見極める参考にしてください。 目次 1:日系ホテルとは2:チェーン展開してる日系ホテル3:日本のホテルの種類4:日本外資系ホテルとは5:まとめ          日系ホテルとは         日系ホテルとは、日本の企業が所有・経営・運営を行うホテルで、日本人に合わせたサービスの提供や日本のおもてなしを重視したホテルです。   日本に拠点(本社)があり、主にシティホテル・ビジネスホテル・リゾートホテルの3つのカテゴリーに分類され、利用目的や価格帯は様々。   運営形態は、ホテル所有者が運営・経営も行う「所有直営方式」が多くなっていますが、近年は「運営委託方式」「リース式」「フランチャイズ式」も増えつつあります。   ※参考:代表的な日系ホテル企業一覧 ①株式会社帝国ホテル       ②株式会社ホテルオークラ③株式会社ニュー・オータニ④株式会社パレスホテル⑤株式会社TRUNK⑥株式会社 ザ・キャピトルホテル 東急⑦株式会社京王プラザホテル⑧株式会社三井不動産ホテルマネジメント⑨住友不動産株式会社⑩株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド      チェーン展開している日系ホテル    日系ホテルの中でも、全国規模でチェーン展開している企業は、母体となる業種や事業背景によって特徴が大きく異なります。 どの系列に属するかによって、ホテルの立地戦略やサービスの方向性、働き方やキャリアパスにも違いが生まれます。 特に転職を考える際には、「安定性を重視したい」「専門性を高めたい」「将来はマネジメントに挑戦したい」など、自分の志向と企業の系列が合っているかを知ることが重要です。 ここでは、チェーン展開している日系ホテルを不動産系・鉄道会社系・専門系(シティ/リゾート・ビジネス)に分け、それぞれの代表的な企業やブランドを紹介していきます。 企業選びの比較材料として、ぜひ参考にしてください。     ①不動産系                 ・ダイワロイネットホテルズ株式会社国内ホテル数:76ホテルブランド:ダイワロイヤルホテル・DEL style 等・東急リゾーツ&ステイ株式会社国内ホテル数 :59ホテルブランド:東急ステイ・東急ハーヴェストクラブ等・森トラスト株式会社国内ホテル数 :32ホテルブランド:マリオット・東京エディション虎ノ門等 ・株式会社三井不動産ホテルマネジメント国内ホテル数 :41ホテルブランド:三井ガーデンホテル・ザ セレスティン 等・住友不動産ヴィラフォンテーヌ株式会社国内ホテル数 :21ホテルブランド :ヴィラフォンテーヌ・ヴィラージュ 等   ②鉄道会社系                ・株式会社相鉄ホテルマネジメント国内ホテル数 :80ホテルブランド:相鉄フレッサイン・ホテルサンルート 等・株式会社東急ホテルズ国内ホテル数 :68ホテルブランド:東急ホテル・エクセル東急 等・西武プリンスホテルズワールドワイド国内ホテル数 :58ホテルブランド:プリンスホテル 等 ・日本ホテル株式会社国内ホテル数 :41ホテルブランド:東京ステーションホテル・メトロポリタン・メッツ 等・株式会社京王プラザホテル国内ホテル数 :3ホテルブランド:京王プラザホテル      ③専門系(シティ・リゾート)        ・株式会社帝国ホテル国内ホテル数 :4ホテルブランド:帝国ホテル・株式会社ホテルオークラ国内ホテル数  :54海外ホテル数  :27ホテルブランド :オークラ東京 等・株式会社ニュー・オータニ国内ホテル数 :54海外ホテル数 :27ホテルブランド:オークラ東京 等・藤田観光株式会社国内ホテル数 :65海外ホテル数 :3ホテルブランド:椿山荘東京・小涌園 等・星野リゾート株式会社国内ホテル数 :54海外ホテル数 :4ホテルブランド:星のや・リゾナーレ 等 ・リゾートトラスト株式会社国内ホテル数 :41海外ホテル数 :1ホテルブランド:ベイコートクラブ・XIV(エキシブ)等      ④専門系(ビジネス)           ・アパホテル株式会社国内ホテル数 :655海外ホテル数 :41ホテルブランド:アパホテル 等・ルートインジャパン株式会社国内ホテル数  :341海外ホテル数  :3ホテルブランド :ホテルルートイン 等 ・東横イン株式会社国内ホテル数 :319海外ホテル数 :17ホテルブランド:東横INN 等・株式会社スーパーホテル国内ホテル数 :171海外ホテル数 :1ホテルブランド:スーパーホテル 等・株式会社アルファ-ワン国内ホテル数 :48ホテルブランド:アルファ-ワン 等        日本のホテルの種類         現在の日本には様々なホテルがありますが、立地やコンセプト・サービス・価格帯・ターゲット層などによって特徴は様々です。 主に「シティ・ビジネス・リゾート」の3つに分類されますが、現在は宿泊業態が多様化していますので、その他の種類もご紹介します。     ①シティホテル                  主に都市部に立地し、宿泊をはじめ、レストラン利用や宴会、結婚式など幅広い目的で利用されるホテルです。 高級感のある外観や洗練された内装、きめ細やかな接客サービスが特徴で、ビジネス利用から記念日、観光まで多様なニーズに対応しています。 また、大規模なシティホテルでは、フィットネスジムやスパ、エステ、ラウンジなどの付帯施設を備えていることも多く、宿泊以外の目的でも快適に過ごせる環境が整っています。 質の高いサービスと利便性を兼ね備えたホテルとして、多くの利用者に選ばれています。      ②ビジネスホテル              駅近や主要道路沿いなど交通アクセスの良い場所に立地し、主に宿泊機能に特化したホテルです。 出張や短期滞在のビジネスマンを中心に、多くの利用者に選ばれています。 客室はシングルルームが中心で、必要最低限の設備を備えたコンパクトな造りが特徴です。また、無料Wi-Fiやデスク、ランドリーサービス、簡易的な朝食提供など、仕事の合間でも快適に過ごせる工夫が各ホテルで取り入れられています。 シティホテルと比べると、アメニティやサービスは必要最小限に抑えられていますが、その分宿泊料金はリーズナブルで、コストパフォーマンスの高さが魅力となっています。     ③リゾートホテル               リゾートホテルは、観光地や海・山などのリゾート地に立地し、休暇をゆったり過ごすことを目的としたホテルです。 館内にはレストランやバーラウンジのほか、温泉、プール、スパ、アクティビティ施設などが充実しており、滞在そのものを楽しめる環境が整っています。 客室から美しい景色を望めることも多く、非日常感や高級感を味わえる点が魅力。 宿泊料金は比較的高めですが、特別な時間を過ごしたい旅行者や記念日利用などで選ばれています。     ④複合型ホテル               テーマパークやショッピングモール、駅ビル、オフィスビルなど、他の施設と併設・一体開発されているホテルです。 宿泊だけでなく、買い物や観光、ビジネスなど複数の目的を同時に満たせる利便性の高さが特徴。 立地条件に優れているケースが多く、観光客からビジネス利用まで幅広い層に利用されています。 集客力の高い施設と連携するため、安定した稼働が見込める点も特徴です。     ⑤コミュニティホテル             大都市圏の近郊や地方都市に立地する中規模のホテルで、地域に根ざした運営を行っている点が特徴です。 宿泊機能に加え、会議室や宴会場、結婚式場などを備えており、地域住民の集まりや企業利用、記念行事など幅広い用途で利用されています。 観光客だけでなく地元のお客様との接点が多く、地域に貢献する役割も担っています。地元密着型の接客を学びたい方に向いています。       ⑥アーバンリゾートホテル           都心に立地しながらも、海や緑、開放的な空間を取り入れ、リゾート気分を味わえるホテル。 都市の利便性とリゾートの非日常感を両立している点が特徴で、観光客だけでなく、週末のリフレッシュや記念日利用にも選ばれています。 館内にはレストランやスパ、プールなどを備えていることも多く、短期間でも特別な滞在を楽しめるホテルとして人気があります。     ⑦エアポートホテル              空港構内や空港周辺に立地するホテルで、早朝・深夜便を利用する旅行者や出張客に多く利用されています。 フライト前後の短時間滞在を想定しているため、チェックイン・チェックアウトがスムーズで、利便性を重視したサービスが特徴。 国内外の利用客が多く、多言語対応が求められるケースもあります。 移動の合間に快適に過ごせる拠点として、安定した需要があります。     ⑧会員制リゾートホテル            会員制リゾートホテルは、リゾートクラブの会員権を購入することで利用できるホテル。 会員は全国各地にある提携施設の中から、用途や好みに合わせて滞在先を選ぶことができます。 一般客の利用が少ないため、落ち着いた環境で質の高いサービスが提供される点が特徴です。 長期滞在やリピーター利用が多く、一人ひとりのお客様と深く関わる接客が求められるホテル形態となっています。     *関連コラム* ・日本のホテルにはどんな種類がある?①・日本のホテルにはどんな種類がある?②          日本外資系ホテルとは     日本外資系ホテルとは、一般的に外国企業が出資・運営に関わっているホテルのことを指します。 多くの企業は本社を海外に構えており、日本へ進出できるほど資本力が安定しているため、世界的に知名度の高いホテルチェーンが数多く存在します。 また、外資系ホテルでは、所有・運営・経営を分けているケースが多く、土地や建物を運営会社に貸し出すリース方式や、運営を日本の企業に委託する運営委託方式を採用しているのも特徴です。 日本国内でも多数のホテルを展開している、いわゆる世界4大ホテルチェーンは、次の4つが挙げられます。    ①マリオットインターナショナル②ヒルトンワールドワイドホールディングス③アコーグループ④インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)   現在の日本では、日系ホテルの方が多いですが、1泊5万円前後の宿泊料がかかる外資系ラグジュアリーホテルが、日本全国で続々と誕生しています。 コロナ禍の水際対策が緩和されて以降、訪日外国人が急激に増え、インバウンド需要の見込みと日本人の富裕層も増加傾向などの理由から、都内・地方では高級ホテルが続々と開業しています。 国際的な知名度や有名な最高級ホテルがあれば、外国人観光客も安心して訪日できますよね。 外資系ホテルというと、高級感ホテルを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、日本国内ではシティホテルやリゾートホテル、ビジネスホテル型のホテルも運営されています。 そのため、今後益々「外資系VS日系」は加速していくと思われます。 ただし、外資系ホテルは開業や売上を伸ばしている一方で、人材の確保に苦労している面もあるようです。   ※参考:日本にある代表的な外資系ホテル一覧 ①ザ・リッツ・カールトン東京②ヒルトン東京③パークハイアット東京④マンダリン・オリエンタルホテル東京⑤ザ・ペニンシュラ東京⑥ウェスティンホテル東京⑦ブルガリホテル東京⑧東京エディション銀座⑨アマン東京⑩ジャヌ東京   *関連コラム* ・世界4大高級ホテルチェーンとは①・世界4大高級ホテルチェーンとは?②           まとめ           日系ホテルと日本外資系ホテルは、同じホテル業界でありながら、企業の成り立ちや運営形態、サービスの考え方に大きな違いがあります。 日系ホテルは日本企業が所有・運営を行い、日本人の価値観や文化に根ざした「おもてなし」を重視している点が特徴。 一方で外資系ホテルは、海外に本社を持つグローバルチェーンが多く、ブランド力や国際的な基準に基づいた運営が行われています。 また、日系ホテルは所有直営方式が多いのに対し、外資系ホテルは運営委託やリース方式など、所有と運営を分けるケースが一般的。 日本国内では日系ホテルの施設数が多いものの、近年はインバウンド需要の拡大により外資系ラグジュアリーホテルの開業が相次いでいます。 どちらのホテルであっても求められるのは高いホスピタリティ精神ですが、働き方やキャリア形成、評価制度には違いがあります。 転職を考える際は、それぞれの特徴を理解したうえで、自分がどのような環境で成長したいのかを明確にすることが重要です。 日系ホテルと日本外資系ホテルの違い②では、具体的な違いをご紹介していきますので、是非参考にしてみて下さいね。   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.16

旅館が多い県はどこ?日本の旅館軒数ランキング【都道府県別・転職向け】

  「旅館で働いてみたい」「和のおもてなしを学びたい」と考えたとき、意外と見落としがちなのが“旅館が多いエリア”という視点です。 実は、日本全国には何万軒もの旅館があり、都道府県ごとにその数や特徴は大きく異なります。 旅館が集中している地域ほど、求人数が多く、未経験から挑戦しやすい環境や、多様なキャリアパスが広がっているのも事実です。 本記事では、都道府県別の旅館軒数ランキングを分かりやすく紹介。 これから旅館業界への転職を考えている方は、ぜひ勤務地選びの参考にしてください。     目次 1:日本の旅館の数はどの位?2:全国の旅館数ランキング【2017】3:全国のホテル旅館数ランキング【2022】4:旅館・ホテルの数の推移5:まとめ         日本の旅館の数はどの位?    旅館業界への転職を考える上で、まず押さえておきたいのが日本にどのくらい旅館が存在しているのかという全体像。 施設数の多さは、求人の数や働き方の選択肢、エリアごとの特色にも直結します。 特に近年は法改正やインバウンド需要の変化により、旅館とホテルを取り巻く環境も大きく変化しています。 ここでは、厚生労働省の「衛生行政報告」をもとに、日本の旅館・ホテルの施設数や客室数の推移を整理し、旅館業界の現状を数字から見ていきましょう。     ①日本のホテル・旅館の数(2022年)    <ホテル・旅館の合計数> 5万321軒 <客室数の合計数> 177万752室   平成29年12月15日に公布された旅館業法の法改正により、「旅館営業」「ホテル営業」の営業種別が統合し「旅館・ホテル営業」となりました。 そのため「旅館のみ」の数字は把握できず、旅館とホテルの合計の数字となっています。 旅館業法の改正が施行される前の2017年は、「ホテル営業」と「旅館営業」が分かれていたため、下記では2018年10月発表の「衛生行政報告書」による、日本のホテルの数と旅館の数をお伝えしていきます。     ②日本の旅館の数(2017年)        ①3万8千622軒※前年度より−867軒②客室数:68万8,342室※前年度より−3,620室10年前の2007年度と比較すると、軒数は−1万3,673軒。26.1%減となっています。     ③日本のホテルの数(2017年)       ①1万402軒※前年度より+301軒②客室数:90万7,500室※前年度より+3万7,690室 10年前の2007年度と比較すると、軒数は+960軒。10.2%増となっています。   ★おおよそですが、ホテルは1万軒強・旅館は4万軒弱。 ホテルは年々増加していますが、旅館は年々減少しています。 ホテルの数は旅館の数より少ないものの、1施設あたりの客室数が多くなっています。   下記でランキングをご紹介していきますが、前述したように、現在では別々での数字は把握できません。 そのため、旅館数ランキングに関しては2017年時点での数字、旅館数・ホテル数合計ランキングに関しては2022年の数字となっています。 (参考:厚生労働省 2022年度 旅館・ホテル営業の施設数・客室数及び簡易宿所の施設数 / 国土交通省 観光庁)       全国の旅館数ランキング2017        エリア 件数 1 静岡県 2624 2 北海道 2195 3 長野県 2168 4 新潟県 1846 5 福島県 1317 6 東京都 1306 7 三重県 1295 8 栃木県 1250 9 山梨県 1213 10 千葉県 1138 11 兵庫県 1091 12 熊本県 1080 13 神奈川県 1003 14 大分県 987 15 群馬県 970 16 岐阜県 923 17 福井県 911 18 愛知県 874 19 鹿児島 856 20 大阪府 732 ★温泉地が多い県が軒数上位になっています。    全国のホテル旅館数ランキング2022        エリア 件数 1 東京都 3774 2 沖縄県 3023 3 北海道 2942 4 静岡県 2571 5 長野県 2557 6 新潟県 1952 7 大阪府 1572 8 福島県 1438 9 兵庫県 1433 10 栃木県 1398 11 山梨県 1330 12 神奈川県 1299 13 三重県 1284 14 千葉県 1234 15 愛知県 1214 16 福岡県 1157 17 群馬県 1144 18 大分県 1018 19 熊本県 998 20 京都府 978   ★軒数上位は、主要都市や、温泉・スキーなどのレジャー施設がある観光客が多いエリアになっています。         旅館・ホテル数の推移     現在の日本では、コロナ禍の水際対策が緩和されて以降、多くの外国人が日本を訪れるようになり、インバウンド需要の見込みと日本人の富裕層も増加傾向などの理由から外資系ホテルの開業が相次いでいます。その結果、旅館の数も減ってきている現状があります。ここでは旅館の数の現状や推移についてご紹介していきます。     日本の宿泊業の現状             2023年以降の日本での外資系ホテルの出店は、全国で8割超えとなっており、2023年〜2024年の2年間で日本国内での高級外資系ホテルブランドの開業予定は30施設に及んでいます。 1泊5万円前後の宿泊料がかかる外資系ラグジュアリーホテルも日本全国で続々と誕生しています。 また、東京・京都・大阪といった都心部だけでなく、地方でも積極的に高級ホテルが続々と開業。 国際的な知名度や有名な最高級ホテルがあれば、安心して訪日できるという富裕層を含めた外国人観光客が増える目的もあるでしょう。 旅館はこういったホテルに比べて、まだまだ世界共通のサービスに追いついていないという現状があります。 Wi-Fiの環境設備やホームページの多言語化対応、クレジットカード対応などが小規模な旅館ほど整備ができていないため、訪日外国人が利用しにくいという現状もあるのかもしれません。     旅館・ホテル数の推移             平成30年の日本の宿泊施設数は、82,150施設となっています。   *旅館  :38,622 *ホテル :10,402 *簡易宿所:32,451*下宿  :675   <平成26年〜平成30年の旅館数の増減>平成26年:43,363軒↓平成30年:38,622軒 = -11%   <平成26年〜平成30年のホテル数の増減> 平成26年:9,809軒↓平成30年:10,402軒 = +6%  (参考:国土交通省 観光庁)   ★数字を見ても分かるように、旅館の数は年々減り続けてる一方で、ホテルは年々増加傾向にあります。         まとめ           日本の旅館・ホテル業界は、法改正や観光需要の変化により大きな転換期を迎えています。 2022年度時点では「旅館・ホテル営業」として約5万軒が存在していますが、営業区分が統合されたことで、現在は旅館単体の正確な軒数を把握することはできません。 そこで本記事では、旅館とホテルが分かれて集計されていた2017年のデータをもとに、日本の旅館数やホテル数の実態を整理しました。 結果として、旅館は約3万8千軒とホテルより多いものの、10年前と比べて大きく減少しており、ホテルは増加傾向にあることが分かります。 この背景には、施設の老朽化や後継者不足、インバウンド需要への対応(外資系ホテルやビジネスホテルの開業が相次いでいる)など、業界特有の課題と変化があります。 旅館が多い地域は今なお求人ニーズが高く、未経験者の受け入れやキャリアアップのチャンスも豊富です。 転職を考える際は、軒数ランキングやエリア特性を理解した上で、自分に合った働き方・勤務地を選ぶことが重要といえるでしょう。 これから宿泊業界で働きたいという方は、今回ご紹介した内容も是非参考にしてみて下さいね。     *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.15

日本のホテル御三家③|帝国ホテル・ホテルオークラ東京・ホテルニューオータニvs外資系ホテル

    帝国ホテル・ホテルオークラ東京・ホテルニューオータニは、長い歴史と伝統を持つ日本の名門ホテルとして、日本独自の“おもてなし文化”を守り続けてきました。 しかし近年、外資系ホテルの進出やグローバル基準のサービス、多様化する顧客ニーズにより、国内ホテル業界の競争は一層加速しています。 その中で、御三家がどのように時代の変化に対応し、新しい取り組みを行っているのかを知ることは、転職者にとって大きな判断材料になります。 各ホテルの姿勢や戦略は、働き方・キャリアアップ・求められるスキルにも直結するからです。 今回は、前回のコラム日本の老舗ホテル御三家①・日本の老舗ホテル御三家②に引き続き、日本のホテル御三家が外資系ホテルと向き合うために進めている取り組みや改革を、わかりやすくご紹介します。   目次 1:相次ぐ外資系ホテルの登場2:ホテル御三家の取り組み3:まとめ       相次ぐ外資系ホテルの登場      日本のホテル業界を長く牽引し、「三大ホテル」とも呼ばれてきた“ホテル御三家”。 しかし、デフレの影響や長引く不況による価格競争の激化に加え、国内外で相次ぐ新規ホテルの開業ラッシュにより、御三家も厳しい競争に直面するようになりました。 国内では、御三家に続く存在として、外資系ホテルを中心とした「新御三家」や「新々御三家」が登場。 さらに、世界的に展開する「世界4大ホテルチェーン」も続々と日本へ参入しています。 その結果、客室稼働率の低下、宴会需要の縮小、婚礼市場の落ち込みなど、さまざまな影響が顕在化。 従来のブランド力だけでは競争を勝ち抜くことが難しくなり、価格の見直しやサービス改善といった対策が求められる状況となっています。     新御三家/新々御三家/世界4大ホテルの登場      <新御三家> 1990年代頃から、高級ホテルが相次いで東京に参入しました。御三家に続いて、日本を代表するホテルとして人気となった「ホテル新御三家」が下記の3つになります。 ①パークハイアット東京 :西新宿②ホテル椿山荘東京   :目白③ウェスティンホテル東京:恵比寿   <新々御三家> 2000年に入ると、世界でも断トツに評価の高いホテルグループが日本に進出。 「新々御三家」と呼ばれ人気となったホテルが下記の3つになります。   ①マンダリンオリエンタルホテル東京:日本橋②ザ・リッツ・カールトン東京   :六本木③ザ・ペニンシュラ東京      :銀座   <世界4大ホテルチェーン> 新御三家・新々御三家と共に、日本への進出も積極的に行っている世界4大ホテルチェーンが下記のホテルになります。   ①マリオット・インターナショナル②ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス③IHGホテルズアンドリゾーツ④アコーグループ           4大ホテルチェーンの特徴は、傘下に多数のブランドを保持している点です。 全世界に様々なブランド名でホテルを展開しており、それぞれに1億数千万人もの会員を持っている強みもあります。 日本でも既に数多くの出店をしていますが今後も更なる開業が決まっています。   ◎4大ホテルチェーンの開業予定★マリオットインターナショナル 2023年:5ホテル開業2025年:1ホテル開業予定   ★ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス2023年:2ホテル開業2024年〜2026年:5ホテル開業予定   ★IHGホテルアンドリゾーツ2023年:3ホテル開業2024年〜2026年:3ホテル開業予定   ★アコーホテルズ2023年に2ホテル開業2024年〜2025年に26ホテル開業予定   その他外資系高級ホテルの登場           ご紹介させて頂いた4大ホテルチェーン以外にも、下記のような外資系高級ホテルの市場が拡大しています。 2023年〜も続々と開業しており、その8割以上が外資系ホテルとされています。   ・ウェスティンホテル東京 ・パークハイアット東京 ・グランドハイアット東京・ヒルトン東京・ブルガリホテル東京・アマン東京・ジャヌ東京     *関連コラム* ・日世界4大高級ホテルチェーンとは?②現在の状況や今後の開業予定         ホテル御三家の取り組み       外資系ホテルの進出や市場ニーズの変化により競争が激しくなる中でも、帝国ホテル・ホテルオークラ東京・ホテルニューオータニは、老舗ホテルとしての強みを活かしながら時代に合わせた改革を進めています。 伝統を守るだけではなく、新たな顧客層の獲得やサービス品質の向上に向けたさまざまな取り組みを行っている点が大きな特徴です。 どちらかというと業務効率を重視している外資系ホテル。 差別化するために、「御三家」が取り組んでいる対策をご紹介します。     ①帝国ホテル                   ①帝国ホテル東京の建て替え 24年度~36年度にかけて建て替えを予定しています。 本館の客室数を減らし、客室の面積を広くする事で顧客満足度の向上を目指します。 帝国ホテルを含む街区全体の開発プロジェクト「TOKYO CROSS PARK 構想(内幸町一丁目街区開発プロジェクト)」として、地域一帯で再開発を進めていく予定となっています。   ②4軒目となるホテルを京都に開業予定東京・上高地・大阪に次いで、30年ぶりの新規出店。 国の登録有形文化財である祇園甲部歌舞練場敷地内の弥栄会館の一部を保存活用しホテルとします。 客室数は60室のみとなっておりサービスを重視したラグジュアリーホテルとなる予定。 歴史的建造物に泊まるという素晴らしい体験を提供し、京都から日本文化を世界に発信する拠点としての役割を果たしたいと考えています。③飲部門での顧客満足度の向上東京内のフランス料理「レ セゾン」および日本料理「帝国ホテル寅黒」が、「ミシュランガイド東京 2023」において、一つ星に選出。 ホテル内での飲部門においても顧客満足度の向上を目指しています。④安定した会員組織へのホスピタリティ世界各国の方が宿泊する帝国ホテル。 宿泊客の30%以上は帝国ホテルの会員組織「インペリアルクラブ」のカードを持つ国内外のお客様となっています。 常にお客様視点での設備やサービスの強化による顧客満足に取り組んでいるため、安定した会員のお客様の宿泊が経営の安定を支えています。      ②ホテルオークラ東京            ①ブランド力と知名度のアップ 御三家の中で1番の売上高を誇っているホテルオークラグループ。 国内外で70店舗のホテルを運営をしており、2019年以降国内で10店舗を出店。 ブランド力と知名度のアップにより顧客獲得を目指しています。  ②最高級ホテルとしての地位を確立「ザ・メイン」内にあるエグゼクティブハウス禅(11〜12階にある87室の客室)は、2021年度格付け評価ホテル部門で最高評価の5つ星を2年連続で受賞。③日本の伝統やおもてなしを重視「世界の賓客を満足させる、日本の特色をしっかりとそなえたホテル」をビジョンに掲げ開業しました。 日本の伝統やおもてなしを大切にしているのが特徴で、日本の風土・伝統・文化を重視するホテルとなっています。 ホテル敷地内には、美しい日本庭園や和を感じさせる内装が施されており、日本の美と、一人ひとりのゲストにきめ細かく気遣いする「日本の心」を大切に開業時から多くのお客様をお迎えしています。 ④安定した会員組織へのおもてなしオークラ系会員組織「One Harmoney」の会員数は現在260万人。 日本ならではのおもてなしを強みに安定した会員のお客様の利用が売上を支えています。     ③ホテルニューオータニ東京           ①宿泊プランの強化「鬼滅の刃」「初音ミク」「コジコジ」「Suzy's Zoo」といった人気アニメのキャラクターとコラボ。 ファミリー層にも人気を集めています。  ②飲食部門の強化和食・中華・フレンチ・エスニック・鉄板焼き・カフェなど38店舗の豊富な飲食店が揃っています。 ホテルニューオータニオリジナル商品の展開や、食品大手の日本ケロッグの監修等も行っておりブランドの知名度アップに繋がっています。 ③SDGsへの取り組み地球環境への配慮がお客様への大切な「おもてなし」であるという考えの下、ハイブリッドホテルプロジェクトに取り組んでいます。 地域と連携した災害時の対応やクールスポットの形成、ホテルと事務所等の異種用途で構成される施設特性を活かした効エネルギーシステムの構築、CO2削減対策などが評価され、国土交通大臣より「サステナブル建築物等先導事業」に認定されています。 港区より「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度」において「CO2固定量を認証した建築物」としても認定。     *関連コラム* ・日本のホテル御三家①:歴史と特徴・日本のホテル御三家②:共通点と星の数           まとめ           外資系ホテルの参入が進み、国内のホテル市場はこれまで以上に競争が激化しています。 その中で、日本のホテル御三家である帝国ホテル・ホテルオークラ東京・ホテルニューオータニは、長い歴史と伝統を守りつつも、時代に合わせた積極的な改革を進めています。 帝国ホテルは再開発や新規出店によりブランド価値を再構築し、オークラは国内外への展開強化と高品質な“日本のおもてなし”で存在感を高めています。 ニューオータニは飲食・宿泊プランの充実に加えてSDGs活動を推進し、新しい顧客層を獲得。 こうした御三家の取り組みは、今後ホテル業界で働く人にとって大きなヒントになります。 伝統と革新をどう両立しているのか、どのようなサービスが求められているのかを理解することで、自分がどのホテルで、どのようなキャリアを築きたいかを具体的に描きやすくなるでしょう。 外資系ホテルとの競争が続く中でも、御三家は唯一無二の魅力と強みを持つ存在であり、働く環境としても多くの学びと成長のチャンスがあります。   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.15

日本のホテル御三家②|帝国ホテル・オークラ・ニューオータニの共通点と星の数についてご紹介

  ホテル業界への転職を考える際、「帝国ホテル」「ホテルオークラ東京」「ホテルニューオータニ」の“ホテル御三家”に興味を持つ方は多いのではないでしょうか。 いずれも日本を代表する高級ホテルとして長い歴史を持ち、国内外の賓客に選ばれてきた一流ブランドです。 しかし、御三家が“なぜ特別なのか”“どんな共通点があるのか”“星の数は実際どれくらいなのか”まで理解している人は意外と多くありません。 ホテルの格や評価基準を知ることは、「どんな場所で働きたいか」「どんなサービスを提供したいか」を考えるうえで、転職活動の大きな判断材料になります。 この記事では、前回の日本の老舗ホテル御三家①に引き続き、ホテル御三家に共通する特徴や歴史的背景、そして気になる星の数について、分かりやすく解説します。 ハイクラスホテルでのキャリアを目指す方は、ぜひ参考にしてください。     目次 1:ホテル御三家の共通点2:4つ星・5つ星獲得のホテル御三家3:まとめ        ホテル御三家の共通点         日本を代表する高級ホテルとして長年トップに君臨してきた帝国ホテル、ホテルオークラ東京、ホテルニューオータニ。 それぞれ歴史やブランドの個性は異なりますが、“御三家”と呼ばれる理由には、共通して備えている明確な強みがあります。 これらの共通点を知ることは、転職者にとって「自分がどのホテルに向いているのか」や「どのようなサービスレベルを目指すべきか」を判断するヒントになります。 まずは、御三家ならではの特徴的な共通点から整理していきましょう。     ①都心に立地している大型シティホテル   どのホテルも都心に立地し、500部屋を超える大型ホテルとなっています。 また、大型の宴会施設を持っているため、結婚式や国会議事堂や官公庁・大企業の需要が高く、売上や経営も安定しているという共通点も。 ミシュランを獲得しているレストランも多く、全ての面においてクオリティが高くなっています。   <帝国ホテル東京>日比谷・919室<ホテルーオークラ東京>虎ノ門・508室<ホテルニューオータニ東京>永田町・1474室     ②日本美や文化を大切にしている       日本の歴史的建物や文化的な要素を取り入れる事で、どのホテルも独自の魅力を持ち、ブランド価値の高いホテルとして位置付けられています。 <帝国ホテル東京>ホテル内に本格的なお茶室がありお茶会やお茶事の席としても利用可。 茶室は100坪ほどの日本庭園に面しており、日本らしい雰囲気を楽しむ事ができます。 <ホテルオークラ東京>日本らしいホテルを作りたいという想いで開業。 本館のロビーは、梅の花をイメージした丸いテーブルと椅子を配置。 オークラ ヘリテージウイングのロビーの壁は、平安時代の和歌帖「三十六人家集」の料紙をモチーフにした壁画で彩られています。 囲碁サロンなども併設されており、日本の伝統美や文化を継承し続けています。 <ニューオータニ東京>江戸城外壁に囲まれた広大な庭園を有しており、東京名園の一つとして東京の観光名所となっています。 加藤清正公の下屋敷や井伊家の庭園として、400年以上の歴史を有する由緒ある日本庭園です。     ③一流のおもてなしを提供          客室・設備・サービス等全ての面においてクオリティが高く、超一流ホテルとなっています。 ホテル内のレストランやバーも充実しており、ミシュランを獲得している店舗や有名なソムリエがいる店舗も。 一流のサービスで、ワンランク上のひとときを楽しむ事ができます。 建物や客室の豪華さ・心地よい空間・洗練された料理など、日本らしい最高の「おもてなし」を今も昔も変わらず提供し続けています。 日本型のラグジュアリーホテルとして多くのお客様を魅了しており、日本のホテルのお手本となる存在になっています。     ④海外の要人やVIPを受け入れている       古い歴史の中で、国内・海外の要人やセレブリティを迎え入れており、多くの著名人が宿泊してきました。 <帝国ホテル>マリリン・モンローやヘレン・ケラー、マイケル・ジャクソン、ジョン・レノン、エリザベス女王など。 <ホテルオークラ東京>オバマ大統領などアメリカの歴代大統領・英国のチャールズ皇太子と故ダイアナ妃・マイケルジャクソンやジョンレノンなど。 <ニューオータニ東京>即位の礼に伴う内閣総理大臣夫妻主催晩餐会の会場に選ばれています。     ⑤婚礼事業も順調              御三家の3つのホテルは、老舗の看板とブランド力があります。 最高のホスピタリティでゲストを安心して任せる事ができるため、非常に人気があります。 <帝国ホテル>売上構成の約30%が婚礼含む宴会部門。 宴会場 28室・結婚式場3ヶ所を有し、ホテルウェディングの基礎を作った帝国ホテル。 フォト婚も人気です。<ホテルオークラ東京>基本スタイルは、お客様一人一人の希望に沿ったプランを一緒に創り上げていく「オーダーメイドウエディング」。 9つの宴会場を持ち、上質感あふれる結婚式が叶います。<ホテルニューオータニ東京>宴会場を35、チャペルを1施設を有し、高いホスピタリティを強みに、人気ホテルウェディングランキングにも毎回ランクイン。 ガーデンウェディング・ラグジュアリーウェディング・ナイトウェディング・和婚・レストランウェディング・家族婚・マタニティウェデイングなど、多様化する結婚式のスタイルに対応しています。   *参考:ホテルウェディングランキング* 1位   :ホテルオークラ東京(★)2位   :ホテルニューオータニ東京(★)3位   :TRUNK HOTEL4位   :帝国ホテル 東京(★)5位   :ザ・ペニンシュラ東京6位   :パレスホテル東京7位   :キンプトン新宿東京8位   :シャングリ・ラ東京9位   :東京ステーションホテル10位 :ホテルインターコンチネンタル東京ベイ(※参照:マイナビウェディング)      5つ星・4つ星獲得のホテル御三家      一流のホスピタリティを格付けする米国のトラベルガイド「フォーブス・トラベルガイド」において、5つ星・4つ星ホテルに選出されてるホテル御三家。 格式だけでなく、その品質は世界基準であり、国内外の評価機関から高い評価を受けている点も大きな特徴です。 宿泊、料飲、ブライダルなど、どの部門においても一流のサービスが求められる環境です。 こうした高評価は“働く側にとっての誇り”にもつながり、キャリアアップを目指す転職者から特に人気を集めています。   <5つ星ホテル(最高級)>・ホテルオークラ東京・ホテルニューオータニ東京   <4つ星ホテル(高級)>・帝国ホテル東京   <※フォーブス・トラベルガイドとは>権威ある5つ星の格付けシステムを世界で初めて導入したトラベルガイド。 1958年にモービル・トラベルガイドとして創設されて以来、60年以上にわたり世界の高級ホテルの格付けとレビューを提供しています。 最上級のサービスに精通する調査員が、覆面調査を行い、施設面の心地良さや飲食物、顧客サービスなどの指標を含む900項目の基準を元に、お客様が正確な情報によって旅行を楽しむ事ができるよう情報を提供しています。 評価の70%はサービス、30%は施設の質や状態に基づいています。   *関連コラム* ・日本の5つ星・4つ星ホテルについて・日本のホテル御三家①:御三家の歴史と特徴・日本のホテル御三家③:外資系ホテルや「新御三家・新々御三家」の登場による御三家の取り組み           まとめ           ホテル御三家である帝国ホテル・ホテルオークラ東京・ホテルニューオータニは、日本の高級ホテルを代表する存在として、長い歴史と確かなブランド力を築いてきました。 都心に位置する大型シティホテルであること、日本文化を大切にした空間づくり、一流のおもてなし、世界のVIPを迎えてきた実績、そして婚礼事業の強さなど、三館には共通する特徴が多くあります。 これらは、単なる「老舗」という枠を超え、時代が変わっても揺るがない信頼と価値を生み出している理由でもあります。 さらに、「フォーブス・トラベルガイド」で5つ星・4つ星の評価を受けている点は、世界基準のサービス品質を示す大きな指標です。 宿泊、料飲、ブライダルなど、どの職種でも高度なスキルが求められる環境であり、キャリア形成の場としてはこれ以上ないほど恵まれています。 ハイクラスホテルで働きたい方や、接客のプロとして成長したい方にとって、ホテル御三家は大きな挑戦であり、同時に大きなチャンスでもあります。 自分の理想とするサービスレベルや働き方を考える際に、是非参考にしてみて下さいね。   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.15

日本のホテル御三家①|帝国ホテル・オークラ・ニューオータニの歴史と特徴を分かりやすく解説

    日本のホテル業界を語るうえで欠かせない存在が、「帝国ホテル」「ホテルオークラ東京」「ホテルニューオータニ」の“ホテル御三家”です。 いずれも100年以上の歴史を持ち、国内外の賓客を迎えてきた日本を代表するラグジュアリーホテル。 建築、サービス、文化の面で、日本のホスピタリティを牽引してきました。 一方で、それぞれのホテルがどんな背景を持ち、どのように今のブランドを築いてきたのかを詳しく理解している人は少ないのではないでしょうか。 ホテル業界への転職を目指す方にとっても、歴史や特徴を知ることは重要なポイントです。 今回は、日本のホテル業界を牽引する3つの最高級ホテル誕生の歴史や、それぞれのホテルの概要・特徴などをお伝えしていきます。     目次 1:ホテル御三家の歴史2:ホテル御三家の概要3:御三家の企業別売上高ランキング4:まとめ         ホテル御三家の歴史       まずは「御三家」誕生の歴史からご紹介していきます。 「御三家」の中で1番最初に誕生したのは、1890年開業の帝国ホテル。 続いて1962年にホテルオークラ東京。 その2年後の1964年にホテルニューオータニ東京が開業しました。 1890年に「帝国ホテル」など都市部には幾つかのホテルが開業されましたが、終戦後は連合軍によって接収され営業が休止。 国際連盟への加盟を果たし、経済復興が本格化するにつれて営業を再開するようになりました。 1960年代に入り、日本国内ではホテルの第一次開業ブームを迎えます。 新幹線の開業や海外旅行の自由化、また1964年の東京オリンピックや同じ年に日本で開催されたIMF(国際通貨基金)の総会に伴い、多くの要人や観光客を迎え入れられる、一流のサービスを提供できるホテルが求められるように。 1962年に「ホテルオークラ東京」、1964年に「ホテルニューオータニ東京」が開業しました。 「御三家」という言葉が生まれたのは、1960年~1970年代の高度成長期から、1980年代に世界各国の著名人を集めたサミットが東京で開催された頃。 東京サミットの宮中晩餐会のケータリングと国賓の宿泊施設として、外務省が3社を指定した事から「ホテル御三家」と呼ばれるようになりました。 大きなイベントがある際には多くの要人や観光客を迎え入れ、歴史のある老舗ホテルとして一流のサービスを提供し、長く日本の高級ホテル市場を牽引。世界レベルの評価を得ており、現在の日本の3大高級ホテルとも言われています。         ホテル御三家の概要        長い歴史と高い格式を誇る「ホテル御三家」──帝国ホテル・ホテルオークラ東京・ホテルニューオータニ。 いずれも国内外の賓客を迎えてきた日本を代表するラグジュアリーホテルであり、そのサービス品質や館内施設、企業としての特徴は、転職先としても大きな魅力があります。 ここでは、それぞれのホテルがどのような歩みを経て現在のブランドを築いてきたのか、立地、施設、歴史、特色などをわかりやすく解説していきます。     ①帝国ホテル東京               企業名   :株式会社帝国ホテル本社所在地 :東京都千代田区内幸町1-1-1開業年月日 :1890年11月3日従業員数  :1680名 ※2023年3月時点売上高   :438億円 ※2023年3月期客室数   :1458室拠点数   :国内4・海外0   <立地>日比谷駅・内幸町駅:徒歩3分銀座駅      :徒歩5分  <施設>宴会場 :28結婚式 :3(神前1・チャペル2)料飲施設:13その他 :ホテルショップ ・プール・スパ・美容室など様々な施設が充実。 <歴史>1890年に日本の迎賓館として開業。 西洋化を推進する明治政府の要請に応じ、当時を代表する経済人である渋沢栄一や大倉財閥設立者の大倉喜八郎、三井物産を創設した益田孝らが設立発起人となり、宮内省や当時の名だたる財閥が出資をして帝国ホテルを開業しました。 初代会長は渋沢栄一が務め、「社会の要請に応え、貢献する」という信念の下、開業以来19年間経営を任されました。 開業後は、多くの外国人や日本の上流階級の人々に愛され、東京オリンピック(1964年)などの大規模イベントにも関わってきました。 明治20年の創業以来、約130年以上の歴史と一流のサービス・格式の高さで日本(東京)を代表する高級ホテルとして確固たる地位を確立。 マリリン・モンローやヘレン・ケラー、マイケル・ジャクソン、ジョンレノ、エリザベス女王など多くの著名人も宿泊しています。 <特徴>日本で、初めてランドリーサービスやウェディングサービス・バイキングを開始。 また、ホテル内で買い物ができるアーケードを開設し、ホテルウェディングの基礎作りやホテルでのバイキングを定着させました。 日本のシティホテルのパイオニアでもある帝国ホテルは、多くのホテルに多大なる影響を与えており、現在でもその格式や歴史的価値を保ちながら、世界中からの訪問者を迎え入れ日本のおもてなしを提供しています。 <株式会社帝国ホテルの主なホテル>帝国ホテル大阪上高地帝国ホテル帝国ホテル京都(2026年春に開業予定)     ②ホテルオークラ東京              企業名   :株式会社ホテルオークラ本社所在地 :東京都港区虎ノ門2-10-4開業年月日 :1962年5月20日従業員数  :758名  ※2022年4月時点売上高   :644億円 ※2023年3月期客室数   :2.4万室拠点数   :国内53・海外26   <立地>神谷町駅・六本木一丁目駅:徒歩約10分虎ノ門駅        :徒歩約15分 <施設>宴会場 :9結婚式 :3(神前・チャペル2)料飲施設:7その他 :クラブラウンジ ・プール・スパ・サウナ・ジム・フラワーショップなど様々な施設が充実。 <歴史> 1960年代初頭、日本政府は東京オリンピックの際に、外国人をもてなす高級ホテルの必要性を感じ開催の2年前に開業。 設立したのは、明治から昭和にかけて大倉財閥を築いた大実業家であり「帝国ホテル」の生みの親、大倉喜八郎の長男である大倉喜七郎。 1922年から父の跡を継ぎ、帝国ホテル会長・社長を務めたのちに、1962年に、大倉喜七郎氏の邸宅跡地である赤坂の閑静な高台に「ホテルオークラ」を開業し、1964年の東京オリンピックの際には国内外からの多くの来賓を迎え入れました。 同じ年に日本で開催されたIMF(国際通貨基金)の総会の際にも、同ホテルの大広間「平安の間」が会場に選ばれ、日本を代表する国際的なホテルとしての地位を確立。   <特徴>開業時から「帝国ホテルを超えるホテル」を目指し、「世界をもてなす」というスローガンの下、世界中の賓客を高いクオリティでもてなすホテルオークラ東京。 日本らしいホテルを作りたいと、「和」の要素を取り入れた設計を行い、日本の伝統美を取り入れ洗練されたデザインと高級感が特徴です。 和の要素を上手く取り入れた内装や庭園は世界から称賛され、オバマ大統領などアメリカの歴代大統領やイギリスのダイアナ妃、マイケル・ジャクソンやジョン・レノンなど、世界の著名人が多く宿泊してきました。 日本文化への配慮やおもてなしの心を大切にし、サービスの向上を図る事で高い評価を得たホテルオークラ東京は、長きにわたり日本での高級ホテルとしての地位を築いてきました。 2015年に一度閉鎖されましたが、2019年に建て替えが完了。 2020年に新たな建物として再オープンし、現在も日本の伝統美と最新の機能を備えたホテルとして、国内外から多くのゲストを迎えています。 <株式会社ホテルオークラの主なホテル>ホテルオークラ京都グランドニッコー東京 台場ホテルJALシティ東京 豊洲     ③ホテルニューオータニ東京          企業名   :株式会社ニュー・オータニ本社所在地 :東京都千代田区紀尾井町4-1開業年月日 :1963年1月18日従業員数  :1350名 ※2022年4月時点売上高   :381億円 ※2023年3月期客室数   :5033室拠点数   :国内13・海外1  <立地>赤坂見附駅・四ツ谷駅:徒歩10分 <施設>宴会場 :35結婚式 :1(チャペル1)料飲施設:41その他 :ガーデンプール・スパ・エステサロン・茶室など様々な施設が充実。 <歴史>1962年の東京オリンピック開催に向けて、外国人をもてなす高級ホテルの必要性を感じた国の要請を受け、大谷米太郎がホテル建設を開始。 1964年、当時の最先端の技術を取り入れ日本初の高層ホテルとして開業しました。 建設地として選ばれたのは、東京都千代田区の赤坂エリアの広大な敷地面積を誇る都心の一等地。 「ザ・メイン」「ガーデンタワー」「ガーデンコート」の3つの異なるタイプのホテルから成り立っており、江戸城外壁に囲まれた広大な庭園は東京名園の一つとして東京の観光名所となっています。 加藤清正公の下屋敷や井伊家の庭園として、400年以上の歴史を有する由緒ある日本庭園です。   <特徴>御三家の中で唯一建て替えをせずに、国内外のゲストに快適な空間を提供し続けています。 日本を代表する高級ホテルブランドの一つとして、国内外のVIPや著名人・観光客に利用されています。 日本初の高層建築や東洋一の規模、360度回転展望レストランなど、開業当初から設備やサービスにこだわりを持ち続けていました。 会社名にもあるように、「伝統」を大切にしながらも常に「ニュー」新しくあり続けるホテルニューオータニは、日本のホテル業界のトップブランドとしての地位を確立しました。 <株式会社ニュー・オータニの主なホテル>ホテルニューオータニ大阪ホテルニューオータニ幕張ニューオータニイン札幌     御三家の企業売上高ランキング       ホテル御三家の企業別売上ランキングは下記になります。(2023年度)   <1位>株式会社ホテルオークラ:644億円<2位>株式会社帝国ホテル:438億円<3位>株式会社ニュー・オータニ:381億円         まとめ           帝国ホテル、ホテルオークラ東京、ホテルニューオータニは、いずれも長い歴史と格式を持ち、日本のホスピタリティ文化を牽引してきた存在です。 帝国ホテルは迎賓館としての役割を原点に、西洋文化の導入とともに日本のホテル産業を開拓。 ホテルオークラ東京は「和」の美意識を取り入れた設計と高い国際性で多くの賓客を迎え、ニューオータニは日本初の高層ホテルとして技術革新と伝統の両立を追求してきました。 また、1960年代の開発ラッシュや東京オリンピック、国際会議などを通じて、3ホテルは日本を代表する“国際舞台の顔”としての地位を確立し、そのサービス水準は現在も世界レベルと評価されています。 転職希望者にとって、御三家の歴史や特徴を理解することは、ホテル業界の全体像をつかむ上で非常に重要になります。 サービスの理念や施設の強み、企業規模などは、それぞれのホテルで異なります。 自分が目指す働き方やキャリアパスに合ったホテルを選ぶためにも、御三家の特徴をしっかり把握しておきましょう。   *関連コラム* 日本のホテル御三家②:御三家の共通点や星の数日本のホテル御三家③:外資系ホテルや「新御三家・新々御三家」の登場による御三家の取り組み     *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.15

ホテルと旅館の違い|それぞれの施設数・メリット・デメリットを徹底比較【転職者向けガイド】

  ホテルと旅館は、同じ“宿泊施設”でありながら、全国にどれくらいの数があるのか、そしてそれぞれにどんなメリット・デメリットがあるのかを知っておくことは、転職先を選ぶ上でとても大切です。 働く環境や求められるスキルは、施設の規模や提供するサービスの方向性によって大きく異なります。 この記事では、日本にどれほどホテルと旅館が存在するのかというデータから、それぞれの強み・弱み、向いている働き方までを分かりやすく整理。 自分に合った職場を見極めるためのヒントをお伝えしますので、是非参考にしてみて下さい。 ・ホテルと旅館の違いについては→こちら   目次 1:日本にあるホテルと旅館の数2:ホテルと旅館それぞれのメリット3:ホテルと旅館それぞれのデメリット4:まとめ        日本にあるホテルと旅館の数      ホテルと旅館は、同じ宿泊業でも施設数の推移や分布に大きな違いがあります。 どれだけの数が存在するのかを知ることは、業界のトレンドや将来性をつかむうえでとても重要なポイントです。 特に転職を考える際には、「増えている業態なのか」「どんな施設で働く人が多いのか」を把握しておくことで、自分に合った職場選びの精度が高まります。 法改正前の統計では「ホテル」と「旅館」が別々に集計されており、2018年時点では ホテルが1万軒強、旅館が4万軒弱 という内訳でした。 しかし、2018年の旅館業法改正で「ホテル」と「旅館」がまとめて“旅館・ホテル営業”として扱われるようになりました。 その為、2024年度の日本には 約5万1千軒のホテル・旅館 があり、客室数は約178万室となっています。 直近の傾向としては、ホテルは増加、旅館は減少と逆の動きを見せています。 (参考:厚生労働省 2024年度 旅館業の概要)     日本にあるホテルの数と旅館の数       (※2017年)     <ホテル営業数>1万402軒前年度より+301軒 客室数:90万7,500室前年度より+3万7,690室 10年前の2007年度と比較すると、+10.2%     *東京にあるホテル例*   1:帝国ホテル東京2:ホテルオークラ東京3:ホテルニューオータニ東京4:パークハイアット東京5:フォーシーズンズホテル椿山荘東京6:ウェスティンホテル東京7:マンダリンオリエンタルホテル東京8:ザ・リッツ・カールトン東京9:ザ・ペニンシュラ東京     <旅館営業数>3万8千622軒前年度より−867軒 客室数は:68万8,342室前年度より−3,620室 10年前の2007年度と比較すると、−26.1%   *東京にある旅館例*   1:星のや東京2:前野原温泉 さやの湯処3:プロスタイル旅館 東京浅草4:ONSEN RYOKAN 由縁 新宿5:天然温泉 凌雲の湯 御宿 野乃 浅草    ホテルと旅館それぞれのメリット     旅行や仕事などで利用されるホテルと旅館。 ホテルが増加傾向である一方で、旅館は減少傾向にあります。 まずは、お客様目線・転職者目線でのメリットをご紹介していきます。     ホテルのメリット(お客様目線)      ホテルのメリットは、客室数が多いため急な宿泊に対応できる事や、オートロック・防音対策など、プライバシーやセキュリティが重視されているので部屋で安心してゆっくり過ごす事ができる点などが挙げられます。 客室の機能性も高いため、トイレや浴室など必要な設備や、アメニティなどの備品が充実しており快適に過ごす事ができます。 また、基本的には食事がついていない事が多いので、深夜のチェックインに対応してくれたり、好きな時間に食事ができるなど融通が利きます。 様々な設備も充実しており、ジムやプール・SPAやエステなどが備え付けられていたり、ホテル内のバーでお酒を飲んだりする事も可能です。 自分の好きなサービスを自分で選ぶ事ができますので、自分の時間を大切にしたい・楽しみたいという方には大きなメリットがあると言えるでしょう。     ホテルのメリット(転職者目線)       ・キャリアパスが明確(フロント・宿泊・料飲・管理など部署が細かく分かれ、専門性を高めやすい) ・施設数が増加傾向で求人数が多い ・日系、外資系、大型、リゾートホテルなど働く環境の選択肢が広い ・語学力や接客スキルを活かしやすい     旅館のメリット(お客様目線)       旅館のメリットは「行き届いた手厚いおもてなし」「細やかな気配り」を受ける事ができる点です。 旅館には通常、女将と仲居さんがおり、到着すれば女将さんが温かく出迎えてくれチェックアウトの際も気持ちよく送り出してくれます。 チェックイン後は仲居さんが荷物を室内まで運んでくれ、お茶を出してくれたり観光スポットなどについて教えてくれます。 食事や布団の準備も仲居さんが丁寧に行ってくれるため、ゆったりとした時間を過ごす事ができます。 旅館では、地元の食材を使った郷土料理や、旅館ごとの異なった温泉施設などそれぞれ特徴があるため、その旅館へ行くのが楽しみという方も多くいるでしょう。 豪華な食事や見晴らしのよい露天風呂など非日常的な時間を過ごす事も。 人と人のコミュニケーションを大切にした、人の手による温かみのあるサービスを受ける事ができる点は旅館の大きなメリットです。     旅館のメリット(転職者目線)        ・仲居、客室係などが一貫して担当するため、お客様との距離が近くやりがいが大きい ・和のおもてなし文化を学べる ・小規模施設が多く、チームで連携しながら働ける ・リピーターが多く、お客様と長期的な関係を築きやすい      ホテルと旅館それぞれのデメリット   ホテルと旅館にはそれぞれ魅力がありますが、選ぶ際には“デメリット”も把握しておくことが大切です。 サービスの受け方や過ごし方、施設のつくりなどによって、感じ方には大きな違いが出る場合があります。 続いて、ホテルと旅館それぞれにどんなデメリットがあるのかを分かりやすくご紹介していきます。     ホテルのデメリット(お客様目線)     前述したように、ホテルは基本的には受動的なサービスとなるため、こちらから何かリクエストしないとおもてなしを受ける事は基本ありません。 その土地の魅力などについて話を聞いたり観光スポットを楽しむためには、自分から行動しないといけないため、物足りなさを感じてしまう方もいるかもしれません。 ただし、シティホテルやリゾートホテルの場合は、コンシェルジュやフロントスタッフに聞けば必ず詳しく親切に教えてくれます。 物足りないと感じる事もあるかもしれませんが、おもてなしの最高峰とも言われている「ホテル」。 何か困った事や相談事があった時には、満足のいく対応をしてくれるでしょう。     ホテルのデメリット(転職者目線)     ・部署が細分化されているため、業務領域が狭くなりがち ・24時間営業が多く、シフト勤務(夜勤含む)が必須 ・忙しい時期はフロント・客室・料飲が同時に繁忙になりやすい     旅館のデメリット(お客様目線)       旅館の場合は、こちらから頼まなくても、仲居さんが食事や布団の準備をするなど客室内でおもてなしをしてくれます。 そのため、ストレスを感じる事なく過ごす事ができますが、プライバシーがなく、落ち着かない・気になるという方もいるかもしれません。 また、温泉や露天風呂・大浴場があるため、客室に内風呂やシャワーなどが設置されていなかったり、洗面所やトイレなどが共用な事も多いのでこちらもプライバシーが気になる方にはデメリットになるでしょう。     旅館のデメリット(転職者目線)      ・人手不足の影響が大きく、1人あたりの業務量が増えやすい ・シーズンにより繁閑差が大きい ・客室係の場合、勤務時間が長くなりがち ・施設数が減少傾向で、地域によっては求人数が少ない ・アナログ対応も多い   ★ホテルと旅館は同じ宿泊施設でも、施設数の推移、提供するサービス、働き方には大きな違いがあります。 ホテルは設備の充実度や自由度の高さが魅力で、キャリアパスが明確なためスキルを磨きながら長く働きやすい環境が整っています。 一方、旅館は人と人の温かいコミュニケーションを重視したおもてなしが特徴で、お客様との距離が近くやりがいを感じやすいのが魅力です。          まとめ          ホテルと旅館の、それぞれメリットやデメリットを、お客様目線・転職者目線でご紹介しました。 ホテルは設備や機能性が充実しており、プライバシー確保や自由度の高さが大きなメリット。 一方、旅館は温かみのある対面サービスや郷土料理、温泉など “その土地ならではの体験” を楽しめる点が多くのお客様に支持されています。 転職者目線では、ホテルは職種・キャリアパスの選択肢が広く、スキルを磨きながら長期的に働きやすい環境が整っていることが強み。 旅館はお客様との距離が近く、和のおもてなし文化を深く学べる点が魅力といえるでしょう。 一方で、ホテルは受動的サービスが中心で物足りなさを感じる人がいることや、24時間営業ゆえの働き方の厳しさがデメリット。 旅館はプライバシー面や設備面で不便を感じる可能性があるほか、働く側は人手不足による負担増などの課題もあります。 こうした違いを理解した上で、自分が求める過ごし方・働き方に合った施設を選ぶことが、満足度の高い宿泊体験やキャリア形成につながるでしょう。     *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.15

日本の5つ星・4つ星ホテル一覧|星の基準と評価を解説

  ホテル業界への就職・転職を考える際、多くの方が気になるのが「5つ星ホテルで働くには?」「4つ星ホテルとの違いは?」という点ではないでしょうか。 日本には世界的に評価される5つ星ホテルが多く、東京だけでも4つ星クラスの人気ホテルが多数存在します。 しかし、星の基準や評価の仕組みを正しく理解している人は意外と多くありません。 本記事では、ホテル業界を目指す方向けに、日本の5つ星ホテル一覧・東京の4つ星ホテル一覧を紹介しながら、「星を獲得するホテルの特徴」「働くスタッフに求められるレベル」をわかりやすく解説します。 高級ホテルへのキャリアアップを考えている方にとって、職場選びの指標となる情報をまとめていますので、是非参考にしてみて下さいね。     目次 1:星つきホテルとは?2:日本の5つ星ホテルリスト3:日本の4つ星ホテルリスト4:日本の推奨ホテルリスト5:星の種類と内容・基準6:まとめ           星つきホテルとは?        星の数でそのホテルの評価を表している事がありますが、世界標準というのは実はありません。 星の数の分類は5段階となっており、ホテルが自主的に定めた基準に基づくものと、外部組織による分類があります。 ホテルの規模・設備・サービス・料理などで評価されますが、国によって評価する機関が異なるため、星付けに対する世界統一の明確な基準はないのです。 星による各付けは、あくまでお客様がホテルを選ぶ際の目安として用いられているものとなります。 今回は、一流のホスピタリティを格付けする米国のトラベルガイド「フォーブス・トラベルガイド」の、世界で最も優れたホテルを格付けする第65回格付けリスト2023年度で、5つ星・4つ星・推奨に選ばれた日本のホテルをご紹介します。 (※参照:2023年フォーブストラベルガイドスター賞受賞者)   <フォーブストラベルガイドとは> 権威ある5つ星の格付けシステムを世界で初めて導入したトラベルガイドで、60年以上にわたり世界の高級ホテルの格付けとレビューを提供しています。 最上級のサービスに精通する調査員が覆面調査を行い、施設面の心地良さや飲食物・サービスなどの指標を含む900項目の基準を元に、お客様が正確な情報によって旅行を楽しむ事ができるよう情報を提供しています。 評価の70%はサービス、残りの30%は施設の質や状態に基づいています。        日本の5つ星ホテルリスト      日本の5つ星ホテルは、世界基準のサービス品質と施設評価を満たした、国内でも限られた存在です。 高い接客スキルや語学力、専門性が求められる一方で、一流の環境で経験を積めることは大きなキャリア価値となります。 ここでは、国際的な評価を受けた日本の5つ星ホテルを一覧で紹介していきいます。     *5つ星に選ばれた日本のホテル*        1 :キャピトルホテル東急2 :ハレクラニ沖縄3 :ホテルニューオータニ東京エグゼクティブハウス禅4 :ホテルザ・三井京都 ラグジュアリーコレクション5 :マンダリンオリエンタル東京6 :オークラ東京7 :パレスホテル東京8 :ザ・ペニンシュラ東京9 :ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町10:シャングリ・ラ東京11:ザ・リッツ・カールトン京都12:ザ・リッツ・カールトン大阪13:ザ・リッツ・カールトン東京14:高輪花香路   *地域*  東京:10軒/京都:2軒/大阪:1軒/沖縄:1軒        日本の4つ星ホテルリスト      日本の4つ星ホテルは、上質なサービスと実務力のバランスに優れ、ホテル業界でキャリアを築きたい転職者にとって魅力的な環境です。 高い接客レベルを求められながらも、現場での実践を通じて成長できるのが特徴。 続いて、国際的な評価を受けた日本の4つ星ホテルを一覧で紹介します。     *4つ星に選ばれた日本のホテル*        1 :アマン東京2 :アンダーズ 東京虎ノ門ヒルズ3 :コンラッド東京4 :コンラッド大阪5 :フォーシーズンズホテル東京大手町6 :フォーシーズンズホテル東京丸の内7 :フォーシーズンズホテル京都8 :グランドハイアット東京9 :ホテル椿山荘東京10:ホテル雅叙園東京11:ホテルニューオータニ東京ザ・メイン12:ホテル青龍 京都清水13:帝国ホテル東京14:帝国ホテル大阪15:JWマリオットホテル奈良16:パークハイアット東京17:ザ・プリンスパークタワー東京18:ザ・プリンスさくらタワー東京19:ザ・リッツ・カールトン沖縄20:セントレジス大阪21:ザ・テラスクラブ・アット・ブセナ22:東京ステーションホテル23:翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都   *地域*  東京:14軒/京都:3軒/大阪:3軒/沖縄:2軒/奈良:1軒         日本の推奨ホテルリスト       日本の推奨ホテルは、星付きホテルとは異なる視点で評価され、地域性や独自性、サービスの質が高く評価された施設になります。 大規模ホテルとは違い、少数精鋭での運営やきめ細やかな接客が求められるケースも多く、幅広い業務経験を積めるのが特徴。 最後に、転職先としても注目したい日本の推奨ホテルをご紹介します。     *推奨に選ばれた日本のホテル*        1:グランドニッコー東京 台場2:ホテルオークラ京都3:百名伽藍4:JRタワーホテル日航札幌5:サンカラホテル&スパ 屋久島6:水墨比羅夫7:ザ・ヴェール・ニセコ   *地域*  北海道:3軒/沖縄:2軒/東京:1軒/京都:1軒   ★このように日本のホテルにも多くの星つきホテルがあり、取得する事で格付けの目安にもなるでしょう。 2022年度の5つ星ホテルは12軒、2021年度は10軒でしたので徐々に増えつつあります。 訪日外国人の増加によるホテルの開業ラッシュや、ホテルの競争が激化し様々なホテルが誕生している事から、更に5つ星ホテル・4つ星ホテルが誕生するのではないかと思われます。       星の種類と内容・基準         一般的な星の種類と内容は下記になります。 5つ星:最高級ホテル世界的に一流とされているホテルチェーンが多い。豪華で高級感に溢れており、設備・接客・料理など総合的に最高級と評価されているホテル。4つ星:高級ホテル世界的に有名なホテルチェーンが多い。高品質な設備・接客が充実している上質なホテル。 3つ星:中間級ホテル有名なチェーンや独立系のホテルで、アクセスがしやすい場所にあります。規模は比較的大きく、サービスと設備も充実しています。2つ星:廉価ホテル中小規模のホテル。アクセスが便利で基本的な調度品などはありますが、レストランがあるところは少ないです。   1つ星:格安ホテル予算重視となるホテルで、基本的なサービスのみ。     ①日本の星の基準              日本におけるホテルの格付けや星の基準は特に決まっていません。 ホテルが自主的に定めたものや、大手旅行会社や予約サイトなど外部機関が独自に決めた基準が大半となっています。     ②海外の星の基準               海外のホテルも、格付けに関する世界共通水準などは特に統一されておらず、基準は国によって様々です。 評価を行う外部機関は大きく2つに分けると、ミシュランガイドなどの「民間の機関」と各国の政府観光局などの「観光機関」があります。 各国の主な観光機関は以下の通りです。   アメリカ:アメリカ自動車協会 イギリス:ロンドン観光庁 フランス:フランス観光局開発機構 ロシア :連邦旅行局 中国  :中国国家観光局     ③格付けを行う民間機関           主に格付けを行う代表的な民間機関には、「フォーブストラベルガイド」以外に下記の2つがあります。   トラベルウィークリー世界のホテルを10段階で格付。 比較的世界中のホテルが掲載されており、高級なホテルを厳選した格付けではなくリーズナブルなホテルも掲載されています。   ミシュランガイドフランスのタイヤメーカーのミシュランが毎年発行。 レストランの格付けで有名ですが、ホテルの格付けも実施しています。 評価基準が高いのが特徴で、星1つでも「適度に快適なホテル」に設定されています。         まとめ           日本には、世界から高く評価される5つ星ホテルが数多く存在し、東京だけでも4つ星クラスの高級ホテルが豊富に揃っています。 しかし「5つ星ホテルと4つ星ホテルの違い」「星の基準は誰が決めているのか」といった点は、意外と知られていません。 そこで今回は、世界的な格付けとして信頼度の高い「フォーブス・トラベルガイド」の結果をもとに、日本の5つ星ホテル一覧・4つ星ホテル一覧・推奨ホテルを紹介しながら、星の種類や基準、評価を行う外部機関についてわかりやすく解説しました。 ホテル業界を目指す方にとって、星の評価は“ホテルのレベル”だけでなく“自分が目指すキャリアの方向性”を考える上でも重要な指標です。 設備やサービス品質、接客レベルなど、星を獲得するホテルに共通する特徴を知ることで、どのような環境で働きたいのか、キャリア形成にどのように活かせるのかがより明確になるはずです。 ワンランク上のホテルで働くという事は、更にレベルの高いサービスや語学力を極められるでしょう。 究極のサービスを提供したいという方は、星付きに選ばれるような高級ホテルへ就職すると、より高いレベルの接客が求められるためおすすめです。 高級ホテルでの勤務を検討している方は、ぜひホテル選びの参考にしてください。     *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.15

ホテルと旅館の違い|働き方・サービス・客室の特徴をわかりやすく解説【転職希望者必見】

    ホテルと旅館、どちらも“宿泊施設”ですが、サービススタイルや働き方は大きく異なります。 ホテルは外国から取り入れた宿泊施設であるのに対して、旅館は日本独自の宿泊施設となっています。 転職を考える際、「自分に向いているのはどちらか?」「仕事内容や求められるスキルはどう違う?」と迷う方は少なくありません。 本記事では、ホテルと旅館それぞれの特徴をプロの視点で分かりやすく整理。 サービスの考え方、求められる接客スタイル、キャリア形成の違いなど、転職前に知っておきたいポイントを丁寧に解説します。 自分に合った職場選びをするための“最初の一歩”として、ぜひ参考にしてください。 ・それぞれのメリット・デメリットは→こちら   目次 1:ホテルと旅館の違い2:まとめ         ホテルと旅館の違い     ホテルと旅館は同じ“宿泊施設”ですが、サービスの考え方や建物のつくり、スタッフの役割など、働く上で知っておきたい違いが数多くあります。 とくに転職を考えている方にとっては、勤務スタイルや求められる接客姿勢が大きく異なるため、どちらが自分に合っているのかを知ることが大切です。 ホテルと旅館の特徴を項目ごとに比較しながら、それぞれの強みや働き方の違いを分かりやすく整理していきます。   <ホテル>ルール :フォーマルサービス:受動サービス建物  :洋風・客室数が多く階数も高い客室  :洋室・ベッド、テーブル、椅子食事  :自由に選択スタッフ:部門ごとにスタッフが担当料金  :宿泊費のみ入室  :靴を履いたまま・部屋以外はスリッパ・パジャマNG   <旅館>ルール :アンフォーマルサービス:仲居さんによるフルサービス建物  :和風・客室数が少なく階数は低く横に広い客室  :和室・布団、畳、座卓食事  :2食付きスタッフ:仲居さん1人で担当料金  :1泊2食付き入室  :靴を脱ぐ・浴衣での移動OK     ①営業形式                   ホテルと旅館は、以前は「旅館業法」というものがあり、下記のように法律上で明確に分類されていました。   <ホテル>「様式の構造および設備を主とする施設で、鍵がかかる9㎡以上の客室が10室以上かつ5室以上が洋室である宿」 入浴設備の設置、ベッドやシャワーなどの設備が洋式である事、共有部分のトイレは洋式であり男女別にしなければいけない、などが条件。   <旅館>「和式の構造および設備を主とする施設で、7.2㎡以上の客室が5室以上ある宿」 旅館の場合は、近隣に温泉や銭湯などの入浴施設があれば、旅館内の入浴設備がなくても問題ではありません。 1室でも洋式の客室の場合は、ホテル営業の基準に沿った設備や構造が求められます。   ※しかし、平成29年12月15日に公布された旅館業法の法改正により、「旅館・ホテル営業」と一緒になり、施設を設け宿泊料を受けて、人を宿泊させる営業で、簡易宿所営業及び下宿営業以外のものをいう。と定められました。   よって、法律上においてホテルと旅館に明確な違いはないというのが現状ですが、ホテルと旅館には部屋数以外にもいくつかの違いがあります。 どのように違うのか見てみましょう。      ②ルール                       <ホテル> 旅館に比べてフォーマル。 ロビーやレストランなど客室の外の公共の場に、スリッパやパジャマなどで移動する事は禁止されています。 また、海外ではチップを渡す事が多いですが、日本では室料にサービス料金が含まれているため、チップを渡す必要はありません。   <旅館> ホテルに比べてアンフォーマル。 靴を脱ぎ浴衣など寛いだ格好で、受付・レストラン・浴場などに行く事ができます。 旅館の仲居さんが、布団を敷いてくれたり料理を運んでくれたり身の回りのお世話をしてくれるため、リラックスして過ごす事できます。 部屋に通された後に、担当の仲居さんに「心づけ」を渡す事がマナーとされていますが、最近では室料にサービス料が含まれている旅館も多くあり、断られる事もあります。     ③サービス                    <ホテル> お客様の要望による受動サービス。 フロント・客室・レストランなど各部門それぞれにサービススタッフがおり、お客様からの要望がない限りは基本的なサービスの提供しかしませんし、自ら係員が室内に入る事もありません。 ホテルでは、防犯設備が充実しており、オートロックや防音の壁など、どちらかというとお客様の安全を第一に考えたサービスやプライバシーを重視したサービスとなっています。   <旅館> 部屋係りがつき、個別のサービス提供。 宿泊する1部屋1部屋に仲居さんと呼ばれる客室係がつき、サービスの窓口となり個々の要望に答えます。 基本的にはチェックインすると、仲居さんが部屋までのご案内・お茶出し・滞在中のスケジュールの確認・夕食の準備・寝具の準備を行なってくれます。 日本の文化であるおもてなしの心を第一に考えたサービスが充実しています。     ④建物・デザイン               <ホテル> 洋風の建物で、基本的に客室数が多く階数も高い事が多いです。   <旅館> 和風の建物で、客室数が少なめで階数は低く横に広い構造をしているのが特徴。 客室数が少ないのは、旅館のシステムがきめ細やかなサービスを行うからです。     ⑤客室                     <ホテル> 洋室が中心となっていますが和室がついている部屋なども近年増えています。 基本的には、ベッドの上以外は靴を履いたまま土足で過ごしますが、スリッパが部屋に置かれている事もあります。 客室にユニットバスかシャワーが備えてありますので、入浴は客室についているバスルームで行います。   <旅館> 旅館は和室が中心となっていますが、近年は様々なスタイルが増えてきており、洋室があったりベッドを置いてある部屋もあります。 部屋に露天風呂がついているケースもありますが、温泉や大浴場などのお風呂が充実している事も多いです。     ⑥食事                      <ホテル> ホテルは、基本的に1室1名以上で自由に選択できます。 朝食付のホテルもあり、バイキング形式のところが多く早朝からサービスがあります。 夕食はついていない事が殆どですので、ホテル内にあるレストランか近隣の飲食店での食事といった選択肢になる事が多いでしょう。 ホテルによっては、ホテル内のレストランやカフェの朝食券が付いている事もあります。 食事の種類としては、洋食となるケースが多くなりますが、中には和食のレストランが入っている事もあります。   <旅館> 基本的に1室2名以上で夕食と翌日の朝食の2食付きとなっており、宿泊と食事がセットになっている事が多いです。 旅館によっては、1名での宿泊や食事なしの素泊まりに対応しているところもあります。 基本的には、部屋食対応となっていますが、大広間で食事するか部屋で食事をするか選べる場合もあります。 時間になると仲居さんと呼ばれる客室係が夕食の準備をします。 地元の素材を使った料理でお客様をもてなししてくれるところも多いでしょう。 部屋の中でくつろぎながらゆっくりと食事できるのは、旅館ならではの魅力ではないでしょうか。 食事の種類としては和食となるケースが殆どです。     ⑦担当業務                     <ホテル> ホテルでは、ドアスタッフ・ベルスタッフ・コンシェルジュ・ハウスキーピングと呼ばれる様々な職種の従業員が働いています。 客室までの案内や荷物の運搬、お客様のリクエスト対応・客室の清掃・管理など業務によって細かく役割が分担されています。   <旅館> 旅館では、お客様のお出迎え〜お見送り、客室の準備、お客様の要望に対応するのは「仲居」と呼ばれる従業員1人の仕事です。 仲居は食事の配膳や布団の準備・清掃なども担います。     ⑧料金                      <ホテル> 基本的に部屋料金のみで食事代は含みませんが、近年はホテルでも1泊2食付きの料金が提示されている事もあります。   <旅館> 基本的には1人1泊2食付き(朝食・夕食)の料金となっています。 旅館でも、宿泊のみというケースや、朝食のみを提供するというケースも増えてきています。   ★ホテルと旅館は、法律上こそ同じ「旅館・ホテル営業」に統合されていますが、実際の運営スタイルやサービスの提供方法には明確な違いが残っています。 ホテルは部門ごとに専門スタッフが配置され、プライバシーや効率性を重視したサービスが中心。 一方で旅館は、仲居によるきめ細やかな担当制を基本とし、日本らしい“おもてなしの心”を大切にした温かいサービスが特徴です。 また、建物の規模や客室タイプ、食事内容、料金体系なども大きく異なるため、働く側に求められる接客スタイルや身につくスキルにも違いがあります。 転職を検討する際は、「どんな働き方をしたいか」「どんなお客様と関わりたいか」を軸に、自分に合った職場を選ぶことが重要です。 両者の特徴をしっかり理解し、自分らしく活躍できる環境を見つけていきましょう。           まとめ           ホテルと旅館は、どちらも宿泊施設ですが、働き方や求められるスキル、サービススタイルには大きな違いがあります。 ホテルは洋風の建物で客室数が多く、ドアスタッフ・コンシェルジュ・ハウスキーピングなど部門ごとに専門スタッフが分担して働くため、効率性やプライバシー重視のサービスが特徴です。 一方、旅館は和風建築で客室数が少なく、仲居が1人で担当するフルサービス型の接客が基本で、日本ならではのおもてなしを提供します。 食事の形式や料金体系も異なり、ホテルは宿泊料のみで自由に外食を楽しむ形式が多く、旅館は1泊2食付きで部屋食や大広間でのサービスが中心です。 転職を考える際は、「効率性や専門性を重視するホテル」「日本文化やきめ細やかなサービスを学べる旅館」など、自分の働き方や目指すスキルに合わせて選ぶことが重要です。 両者の特徴を理解することで、自分らしく活躍できる環境を見つけやすくなります。 今回の記事を参考にどちらが自分に合っているのか、確認してみて下さい。     *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.15

ホテル宿泊部門のやりがいとは?仕事内容とホテルスタッフになる方法を徹底解説

  ホテルの「宿泊部門」は、お客様に最も近い距離でサービスを提供する、ホテル運営の中心的な部門です。 フロントやベル、コンシェルジュなど多くの職種が連携し、快適な滞在体験を生み出しています。 今回は、宿泊部門で働くやりがいと、ホテルスタッフとして働くための方法を、新卒・中途それぞれの視点から分かりやすく解説します。 ホテル業界に興味がある方はぜひ参考にしてください。 ・宿泊部門の仕事内容は→こちら   目次 1:ホテルの宿泊部門の仕事のやりがい2:ホテルスタッフになるには3:まとめ      ホテルの宿泊部門の仕事のやりがい    宿泊部門の仕事は、ホテルの“顔”としてお客様を迎え、滞在中のあらゆる体験を支える重要な役割です。 多くの職種と連携しながらサービスを提供するため、日々の業務には責任と緊張感も伴いますが、それ以上に得られるやりがいや成長機会が非常に大きいのが特徴です。 宿泊部門で働く中で感じられる代表的な5つのやりがいを具体的にご紹介していきます。     ①お客様の喜ぶ姿を見る事ができる       1番のやりがいは、お客様に近い立場で接する事ができ、直接お客様から感謝の言葉を頂いたり喜ぶ姿を見る事ができる事です。 ホテルはサービス業界の「最高峰」と言われおり、おもてなしの文化をとても大切にしています。 お客様が快適に過ごし、素晴らしい体験ができるようにサービスを提供する事が重要となるため、「ここまでがサービスの範囲」という事が基本ありません。 お客様が要望する事には、出来る限り応え1人1人に合わせたサービスで感動を提供するのが一流のホテルであり、様々な部門のスタッフが協力してチームとなりより多くのサービスを提供しているのです。 お客様がホテル利用する理由は様々。 旅行での宿泊はもちろんの事、記念日やイベント、美味しい料理、結婚式など特別で感動的な時間を求めて訪れます。 そのため、ホテルで働く事でお客様の大切な思い出作りに貢献できる事が多いのです 多くのお客様と接する機会が多いからこそ、常に気を配りながら業務につかなくてはなりませんし、業務内容も多岐に渡るため大変な事も多くなりますが、お客様の為により良いサービスを提供する事で、喜んでもらえたりリピーターになってもらえたりと大変やりがいがあります。      ②語学力が活かせる               ホテルには日本国内のお客様だけでなく、各国から様々なお客様が来られます。 宿泊部門は特にお客様と接する機会が多いため、語学力があるようであれば大いに役立つ事ができます。 多くの外国のお客様とコミュニケーションを取る機会も、仕事をする上でやりがいに繋がります。      ③チームワークで達成感を感じられる      ホテルには様々な職種が存在し、それぞれ連携しながらサービスの提供をしています。 同じ宿泊部であっても、役割はそれぞれ違い、あらゆる職種のプロフェッショナルが集まり協力しながら仕事に従事しています。 また、宿泊部以外にも多くの職種のプロが携わっています。   ・料飲部門(サービス・調理スタッフ等)・宴会部門(サービス)・婚礼部門(ウェディングプランナー等)・営業部門(企画・セールス・広報等)・管理部門(人事・総務・経理等)   このような各分野のプロフェッショナルが集結し多くのスタッフが携わります。 様々な職種のプロフェッショナルと出会える為、勉強になる事も沢山あります。     ④高いサービス力を身につけられる        ホテルの仕事は、接客業の最高峰とも言われています。 そのため、下記のようなスキルを幅広く身に付ける事ができます。   ・コミュニケーション能力・ホスピタリティ・礼儀・マナー・問題解決能力・折衝能力・対応力  ホテルの経験を積めば積むほど、知識やスキルが身につき成長を感じる事ができます。     ⑤選べるキャリアプラン            ホテルでのキャリアプランは、「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」に大きく2つに分けられます。 スペシャリストは「技術職」、ゼネラリストは「総合職」とイメージすれば分かりやすいかもしれません。 スペシャリストは、ある特定の職種に特化し、高い専門的な知識を持っている者の事を指し、部署の異動をする事なく1つの部署でそのみちを極めていくもの。 宿泊部門の職種の場合は、「スペシャリスト」を選ぶ事も可能ですが、「ゼネラリスト」のコースを選ぶ方が多く、ホテルマンとしてキャリアアップしていく上で経験しておきたい大切な職種になります。 宿泊部門での接客経験を積んだのちに、マネージャーや支配人といった役職に就き、全体のマネジメント能力を身につけていきます。 ホテル経営の中枢に携わりたいという方は、最終的に総支配人までステップアップする事が可能です。 自分の努力次第で昇進やヘッドハンティングの可能性も高くなり、自身のスキルアップを目指す事ができます。   ★このようにホテル業界の仕事には様々なやりがいがあります。 ゲストのために向上心をもって取り組む事ができ、チームワークでホテルを作っていけるやりがいがあります。   ホテルの宿泊部門で働くには    ホテルの宿泊部で働くための道は、大きく「新卒採用」と「中途採用」の2つに分かれます。 必要な資格はありませんが、志望するホテルによって求められる知識や経験は異なり、準備の方法もさまざまです。 新卒の場合は学校での学びやインターンが強みになり、中途採用では接客経験や語学力、ホスピタリティの高さが評価される傾向があります。 また、業界未経験でもホテル専門の転職エージェントを活用することで、情報収集や応募対策の幅が広がり、効率よく希望のホテルを目指すことができます。 新卒・中途それぞれの採用ルートについて詳しく紹介していきます。     ①新卒採用                    ホテルの仕事をするために必要な資格は特にありません。 実際、高校を卒業してからそのままホテルで働く人もいます。 しかし、大手のホテルであったり外資系のホテルを志望する場合は、それなりの知識や実力が求められます。 そのため、短大・大学・専門学校を卒業した方が就職には有利になります。 ホテル系の専門学校では、ホテル業界の知識やマナー・技術・語学を学べたり、実習もあるため就職にあたり有利になるでしょう。 卒業生も多く、企業から直接学校へ求人依頼がくることもありますし、インターンシップを行っているホテルも多く、参加者の方が企業理解度が高くなるため、採用されやすくなる事もあります。 大卒者の場合は、専門学校・短大卒よりも将来の幅が広がります。 ホテルによっては、将来的に本部職へのキャリアチェンジを見据えて4年生大学の卒業を条件としている企業もあります。     ②中途採用                    中途採用の場合は、ホテル業界・ブライダル業界・旅行業界・飲食業界などサービスの経験があると有利ですが、他業界からの転職も可能です。 しかし、マナーや礼儀・高い接客力などホスピタリティやコミュニケーション能力が求められるため、社会人として接客経験が必須となります。 飲食店や販売職などでサービスの実務経験を通じてお客様に喜んでもらった経験や、やりがいを感じた事などがあれば積極的にアピールしましょう。 また外国のお客様に接する機会も多いため、語学を活かせる職に就いていた方は有利になるでしょう。   ★ホテル業界未経験の場合は、転職エージェントを利用すると転職への近道になる事も。 特にホテル業界に特化したエージェントを使うと多くのメリットがあります。 ホテル業界の最新の情報が入ってきやすく、より詳しく業界についての情報をお伝えする事ができるからです。 また、ホテル企業とのパイプが太い為、非公開求人や最新求人が入ってきやすい点等があげられます。    その他にも・・・   ・各ホテル会社の採用基準を把握・キャリアアドバイザーの業界知識が豊富・非公開のホテル求人紹介・年収交渉・履歴書や職務経歴書の添削・転職活動の相談など様々な形でバックアップ・ホテル業界知識の知識が豊富・ホテル業界専門の面接対策    などなど   自分では交渉しにくい年収交渉や、求人資料だけでは分からない就職後の様子などもご案内させて頂きます。また、第三者が加わる事により客観的に御自身を見直す事で新たな魅力を発見できるという可能性があるという点も大きなメリットだと思います。           まとめ           ホテルの宿泊部門は、お客様の滞在体験を最も近くで支える、ホテル運営の中心的な存在です。 フロントやベル、コンシェルジュなど多くの職種が連携し、特別な思い出をつくるサービスを提供します。 お客様の喜ぶ姿を直接感じられること、多国籍のゲストと接して語学を活かせること、プロフェッショナル同士の連携による達成感など、宿泊部門で得られるやりがいは非常に大きく、接客スキルやマネジメント力など幅広い成長も実現できます。 ホテルで働く方法は新卒・中途それぞれに道があり、経験が浅い方でも基礎から学べる環境やサポートを活用することで挑戦が可能。 ホテル業界専門の転職エージェントを利用すれば、企業ごとの採用基準の理解や非公開求人の紹介、面接対策など、より適したキャリア選択がしやすくなります。     *     ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.15

ホテル宿泊部門の勤務形態とは|シフト・夜勤・休日と給料を解説

  ホテルの宿泊部門で働きたいと思ったとき、気になるのが「実際の給料はいくらなのか」「勤務時間はハードなのか」という点ではないでしょうか。 フロント・ベル・予約・ゲストサービスなど多岐にわたる宿泊部門は、ホテルの印象を左右する重要な部署であり、その分求められるスキルも責任も大きくなります。 その一方で、「シフトはどんな流れ?」「夜勤はどれくらいある?」「年収はキャリアによってどれほど上がる?」といった疑問を持つ方も多いはずです。 そこで今回は、ホテル専門の転職支援を行う観点から、宿泊部門スタッフの平均年収・手当・キャリア別の収入差、勤務体系(シフト・夜勤・休日)をわかりやすく解説します。 これから宿泊部門を目指す方や転職を検討している方も、働くイメージがつかめるよう具体的なデータと実例を交えて紹介します。     目次 1:ホテルの仕事の給料はどの位?2:ホテルの宿泊部門の勤務形態3:まとめ      ホテルの仕事の給料はどの位?     ホテルスタッフのお給料は、就業する会社・地域・職種・年齢・スキルによっても大きく異なります。 ここでは一般的なお給料の平均額に関してお伝えしていきます。      ①ホテルマンの平均月収・初任給         厚生労働省令和6年賃金構造基本統計調査によると、宿泊・サービス業の平均月収は26万9千5百円となっています。 ※賞与は企業によって異なりますが、宿泊・飲食サービス業の平均月収26万9千5百円×12ヶ月分で計算すると、想定平均年収は約323万円となります。 この金額に賞与を足した合計が年収となります。 どの業界においても言える事ですが、新卒者や入社間もない頃の給料というのは高いものではありません。 3年・5年と長く働き、スキルやキャリアをつけていく事で、給料を上げていく事ができますので、自分のキャリアプランと照らし合わせながら仕事について考える事が大切です。     ②ホテルマンの平均年収           ホテルのグレードなどによって多少の差はありますが、一般的なホテルマンの平均年収額は、300万円〜360万程度です。 部門長である支配人・副支配人・マネージャーなどの管理職の平均年収額は、400〜600万円が相場とされています。 ※賞与は企業によって異なりますが、宿泊業界の平均月収25万9千円×12ヶ月分で計算すると想定平均年収は、約310万円となります。この金額に賞与を足した金額になります。     ☑️参考 【日本の平均年収】 全体:461万円男性:567万円女性:280万円 (※国税庁 令和6年分民間給与実態統計調査より)     日本の平均年収と比べると、ホテルマンの年収は少し低い水準からスタートとなるのが現状です。 しかし、勤務先や地域・年齢によっても異なりますし、今までの経験・スキル・能力によって大きく変わりますので一概に言えないのが現状です。 高級ホテルや外資系ホテル、また総支配人クラスになると年収が1,000万円を超える人もいます。 どの業界にも言える事ですが、役職が上がり管理職につくと責任も大きくなりますので、役職手当がつきその分お給与もアップしていきます。 管理職に就くためには、様々な部署で経験を積みスキルアップしていく事が必要となります。     ③ホテルマンの手取り金額           ホテル業界に限らず、社員として企業で働く場合、額面のお給与から保険料や税金が控除されるので、手取りでもらえる月収は額面より3~5万引かれた金額になるでしょう。 具体的には、下記の保険などが天引きされます。   ・健康保険・厚生年金保険・介護保険・労災保険・雇用保険  宿泊業界の平均月収から、3~5万引くと、手取り金額のおよその金額は、20万円〜23万円位になるでしょう。         ホテルの宿泊部門の勤務形態     ホテルの宿泊部門は、365日、24時間体制でゲストを迎える現場だからこそ、一般的なオフィスワークとは大きく異なる働き方になります。 日勤・遅番・夜勤といったシフト制が基本となり、職種によって勤務時間や夜勤の有無も変わってきます。 ここでは、実際のシフト例や1日の流れ、残業の有無など、宿泊部門ならではの勤務形態をわかりやすく解説します。     ①勤務時間                    日勤・夜勤の2交代制か、早番・遅番・夜勤といった3交代制になっています。 ベルやドア・コンシェルジュは夜勤の勤務は殆どないですが、フロントに関しては夜勤の勤務も出てきます。 1日の勤務時間は7.5~8時間が基本となっています。 殆どの職種が交代制となっているため、残業などはほぼなく時間通りの勤務ができる事が多いです。 コンシェルジュはお客様の対応が終わった後に、手配業務や事務作業などがあるので残業になる事は多々あります。     <ホテルのシフト例>   2交代制の場合日勤7:00〜16:0013:00~22:00夜勤22:00~翌7:00   3交代制の場合早番7:00~16:0011:00〜20:00遅番13:00~22:0017:00~翌11:00夜勤22:00~翌7:00   ★ホテルによって、時間の配分は異なりますので、応募の前にはあらかじめ求人内容を確認しておきましょう。     ②休日                      休日は月8~9日となりますが、宿泊されるお客様は土日祝が多いため、平日のシフト制が多くなります。 またゴールデンウィークや夏休み、お盆や年末年始など世間が長期的な休みの時期は、ホテルは繁忙期になるのでスタッフが長期休暇を取るのは難しくなります。 年間の休日としては産休育休や年次有給休暇、慶弔休暇が取れます。         まとめ           ホテルの宿泊部門は、ゲストの滞在を支える重要な部署であり、求められるスキルや責任も大きい仕事です。 給与水準は全体的にやや低めの傾向があるものの、経験を積むことで年収は上がり、マネージャー職や支配人クラスになると大きく給与が伸びる可能性があります。 また、高級ホテルや外資系ホテルでは、年収1,000万円以上を目指せるケースも。 勤務形態は、24時間体制のためシフト勤務が基本となり、職種によって夜勤の有無や残業量は異なります。 2交代制・3交代制などホテルごとにシフトの組み方が違うため、自分のライフスタイルに合った環境を選ぶことが大切。 休日は平日中心になりますが、有給や産休育休などの制度も整っているホテルも多く、長く働ける環境づくりが進んでいます。 給与・勤務時間・キャリアアップのバランスを踏まえ、自分に合ったホテル・職種を見極めることが、宿泊部門での理想の働き方につながるでしょう。     *     ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.15

ホテルの宿泊部門7職種を紹介|未経験からチャレンジできる仕事内容まとめ

  ホテルの宿泊部門は、フロントやベル、コンシェルジュをはじめ、多くの職種が連携して“快適な滞在”をつくる、ホテル運営の中心的な存在です。 しかし、実際には「どんな仕事があるの?」「違いを知りたい」という方も多いのではないでしょうか。 この記事では、宿泊部門における7つの主要職種の仕事内容や役割を分かりやすく解説します。 ホテル業界に興味がある方、未経験から転職を考えている方は参考にしてみて下さいね。   目次 1:ホテルの組織と売上構成2:宿泊部門の仕事内容【7職種】3:まとめ        ホテルの組織と売上構成          ホテル業界で働く上で欠かせないのが、「ホテルの組織構成」と「売上の仕組み」を正しく理解する事。 ホテルは宿泊・料飲・宴会を中心とした複数の部門で成り立ち、それぞれが役割を分担しながら運営されています。 また、ホテルの種類によって売上構成比も大きく変わるため、職種ごとの重要度やキャリアパスも異なります。 まずは、ホテルの基本的な5部門の職種と、代表的な売上構成についてご紹介します。     ホテルの組織構成/5部門と職種           ホテルは多くのスタッフが連携して運営されており、その組織は主に5つの部門で構成されています。 ①宿泊部門:フロント・ベル・コンシェルジュなど、お客様と最も近い距離で接する部署です。 ②料飲部門:レストランやラウンジでのサービススタッフ、食器管理を行うスチュワード、シェフや調理スタッフなど、ホテルの“食”を支えるプロフェッショナルが集まる部門です。 ③宴会部門:宴会予約やサービス、ウェディングプランナーが活躍し、結婚式や企業イベントなど大規模な催しを企画・運営します。 ④営業部門:企業や旅行会社への提案営業、イベントの企画、マーケティング、広報活動などを担当します。 ⑤管理部門:経理・人事・総務といったバックオフィス機能を担当し、スタッフの管理や会社運営を支える役割があります。     ホテルの売上構成                 ホテルの収益構造は、主に「宿泊部門・料飲部門・宴会部門」の3つになりますが、日本には様々な種類のホテルがあるため、売上構成比は異なります。 シティホテルの場合は、下記のような割合となっています。 シティホテルとは、観光客やビジネスマン・ファミリーからカップルなど幅広い客層に対応しているホテルで、日本の都市部に位置する事が多く、飲食店や宴会場の他、ラウンジやジム・大浴場などが併設されている事も。 日本の代表的なシティホテルには、帝国ホテル・ホテルニューオータニ東京・ホテルオークラ東京などが挙げられます。   *シティホテルの売上構成* ・宿泊部門:約30%・料飲部門:約30%・宴会部門:約30%・その他 :約10%     宿泊部門の仕事内容【7職種】      ホテルの宿泊部門は、フロント・ベル・コンシェルジュなど、お客様の滞在を最前線で支える“ホテルの中心”ともいえる部署です。 接客の中核を担うため、ホテルの印象を大きく左右するだけでなく、どの職種も専門性とホスピタリティが求められます。 ここでは、ホテル業界への転職を考えている方に向けて、宿泊部門の主な仕事内容と、それぞれの役割・特徴を分かりやすく解説します。 未経験からでも挑戦できる職種も多いため、自分に合ったキャリアを見つける参考にしてください。     ①フロント                    ホテルのフロントは必ずお客様が1番最初に立ち寄る場所です。 ホテルの顔として明るい笑顔やマナーはもちろんの事、言葉遣いや時には語学力も求められます。 主な仕事内容は、チェックイン・チェックアウトの手続き、宿泊予約管理、宿泊客への各種案内や手続き、お会計など。 何かあった時に1番にフロントに確認する宿泊客が多いため、ホテル内の全ての事を把握している事が必要であり各部署との連携も大切になってきます。 また、貴重品預かりもフロントスタッフの業務の1つ。 お会計の際にも大金を扱いますので、ミスなく信頼される事が非常に大切になります。     ②ベル                      ベルスタッフは、到着した宿泊客の荷物を預かり、フロントや客室までの案内を担当します。 客室に新聞を届けたり、ホテル内の案内業務などもあり、ホテル内を行き来する事が多いため他のスタッフとの関わりも多い仕事です。 出入り口周辺やロビーなどで、多くの宿泊客と接する機会が多いため、常に気を配り明るい笑顔や接客マナー・振る舞いなどが求められます。 ベルマンとしてキャリアを積む事も可能ですが、経験を積んだ後に他の部門へステップアップしていくケースが多くなっています。 ホテリエへの第一歩として経験しておきたい大切な仕事です。     ③コンシェルジュ              宿泊客の様々な問い合わせやリクエストに可能な限り対応するスタッフで、ホテルの何でも屋とされています。 ホテル内のご案内だけでなく、観光案内や情報提供・ホテル内外のレストランの予約・レンタカーや新幹線の乗車券や航空券の手配・スポーツ観戦のチケットの手配・ビジネスサポートなど様々なリクエストに対応します。 お客様にとってより良い方法を提案するので、多くの知識とアイデア・情報力、また語学力やマナーなど幅広いスキルが求められる職種です。 ホテル内の他部署やホテル外の施設などと連携して、可能な限りリクエストに応えられるよう対応するため、コミュニケーション力や情報収集力が求められます。     ④ドアマン                      主な仕事内容は、ホテルの正面玄関で到着したゲストを出迎え、安全かつスムーズに館内へ案内する事。 お客様と接する時間は僅かですが、ホテルの顔でありそのホテルの第一印象を左右する重要な職種です。 ゲストの到着・出発に合わせて、ホテルの正面玄関のドアや車のドアの開け閉めを行ったり、駐車場への誘導、タクシーの手配、近辺の警備など業務は多岐に渡ります。 時には、お客様の車を預かって駐車や出庫を代行する事も。     ⑤ハウスキーピング                   客室係とも呼ばれており、客室の整備・清掃・管理などを担当するスタッフの事。 主な仕事内容は、客室の清掃、アメニティ・備品の補充、ベットメイキング・寝具の交換、ランドリーサービスや備品の貸出などで業務は多岐にわたります。 お客様に快適に過ごしてもらうため、前のお客様の気配や匂いが残らないようゴミや汚れを綺麗に片付けます。 チェックアウトからチェックインまでの短い時間や、連泊中であればお客様が外出している時間内に素早く清掃しなければなりません。 想像以上に忙しく大変な作業となり、ホテルにとって重要な仕事の1つになります。     ⑥リザベーション                   リザベーションは、宿泊の予約を一括で管理するスタッフの事。 電話やメール・HP・ウェブサイト・旅行代理店など色々な方法で予約が入るためその全てを管理します。 相手は個人のお客様〜団体客、旅行代理店の担当者など様々です。 お客様とホテルが最初に接点を持つところですので、確実かつ迅速な対応が求められます。 予約の受付だけでなく、予約のキャンセルや変更もあるのでしっかりコントロールしなければなりません。 また、予約に関するお問い合わせを受ける事もありますので、常に空室状況や料金の確認し、質問に応えられるようにしておきます。 予約確定後は名前や連絡先の入力などを行い、ダブルブッキングしないよう気を付けなければなりません。      ⑦オペレーター                      ホテルの電話の受信を担当。 外線はもちろんの事、客室からの電話や各部署からの内線にも対応します。 宿泊・レストラン・ブライダル・宴会などの予約以外にも、「宿泊客に電話を繋いで欲しい」「ルームサービスのオーダー」など様々です。 お客様が最初に接するのがオペレーターになりますので、ホテルの第一印象を左右する職業でもあります。 関連部署に繋ぐ事も可能ですが、できるだけその場で完結できるよう勉強・努力しておく事が大切です。 忙しい業務の中でもホスピタリティを要求されため、相手の状況に応じて臨機応変に対応できる柔軟さや機敏さが求められる仕事です。 オペレーターは、代表電話への外線や客室からの電話など日々様々な電話に対応しています。          まとめ           ホテルの宿泊部門は、フロント・ベル・コンシェルジュをはじめ、滞在中のお客様と最も多く接する重要な部署です。 チェックイン対応から客室案内、問い合わせ対応、予約管理、電話オペレーションまで幅広い業務があり、ホテルの印象を大きく左右する役割を担っています。 また、宿泊・料飲・宴会など複数部門で構成されるホテル運営の中でも、宿泊部門は売上の柱であり、キャリアの基盤として経験を積む人が多いのも特徴です。 未経験であっても、接客マナーやホスピタリティを身につければ活躍のチャンスが広がるため、ホテル業界を目指す方にとって最初のステップとして最適な職種と言えるでしょう。 本記事で紹介した各職種の特徴や必要スキルを理解し、自分に合ったキャリアを描く参考にしてみて下さい。   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.15

【外資系ホテル】世界4大ホテルチェーンとは?特徴と動向をわかりやすく解説

  世界には数多くのホテルブランドがありますが、その中でも圧倒的な規模とブランド力を誇るのが「世界4大ホテルチェーン」です。 マリオット、ヒルトン、IHG、アコーの4グループは、世界中で高級ホテルを展開し、国を問わず一定品質のサービスを提供することで、多くの旅行者から高い支持を得ています。 日本でもインバウンド需要の拡大と富裕層市場の成長を背景に出店が増えており、都市部だけでなく地方開業も加速中。 そこで、この記事では、世界4大ホテルチェーンの特徴から最新の外資系ホテルの動向まで分かりやすく解説しています。 ホテル業界に興味のある方や、転職を考える方の理解を深める内容となっていますので、是非チェックしてみて下さい。   目次 1:世界の高級4大ホテルチェーンとは2:世界4大ホテルチェーンの特徴3:外資系ホテルの動向4:まとめ     世界4大ホテルチェーンとは    世界4大ホテルチェーンと言われるホテルが下記の4つになります。   ①マリオット・インターナショナル(アメリカ)②ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス(アメリカ)③IHGホテルズアンドリゾーツ(イギリス)④アコーグループ(フランス)   世界中にチェーン展開しているため、ホテルブランドの一定の品質とサービスが保たれており、どの国であっても同じようなサービスを受ける事ができます。 そのため、多くの訪日外国人に選ばれており安心して過ごす事が可能に。 圧倒的なブランド力で集客力を発揮し、高級ホテルとして都市のシンボルとなっているホテルもあります。 日本に出店しているホテルは、観光客やビジネスマンをターゲットにしている事もあり、集客が見込める大都市圏(東京・大阪・京都など)に集中している傾向に。 しかし、近年では、水際対策が緩和されて以降、訪日外国人の増加によるインバウンド需要の見込みと、日本人の富裕層の増加傾向などの理由から、地方への積極的な出店も相次いでいます。 業態としては、「シティホテル」「ラグジュアリーホテル」など高級ホテルにカテゴライズされます。 日本のシティホテル同様に、スイートルーム・高級レストラン・スパ・フィットネスセンターなど様々な施設が完備されており、快適に過ごす事ができます。 4大ホテルチェーンの特徴は、傘下に多数のブランドを保持している点。全世界に様々なブランド名でホテルを展開しており、それぞれに1億数千万人もの会員を持っている強みもあります。立地・規模・顧客層の違いによって適応したブランドを展開しており、日本でも既に数多くの出店をしていますが今後も更なる開業が決まっています。     世界4大ホテルチェーンの特徴     ご紹介したように、世界には数多くのホテルグループがありますが、特に影響力が大きいのが「世界4大ホテルチェーン」です。 マリオット、ヒルトン、IHG、アコーの4社は、世界中に数千のホテルを展開し、ブランド力・客室数・売上規模のいずれにおいてもトップクラス。 それぞれのホテルチェーンの特徴や強み、代表的ブランドをわかりやすく解説していきます。     ①マリオット・インターナショナル        設立   :1927年5月本部所在地:アメリカ合衆国売上高  :207億ドル(2022年12月)客室数  :152万室ホテル数 :世界8600以上   マリオット・インターナショナルは全31のブランドを持ち、グループ全体では、全世界で8,600件のホテルを経営。 1998年に「リッツカールトン」を傘下へ、2016年に「スターウッドホテル&リゾート」を買収した事で、現在では世界最大・世界NO.1のホテル・チェーンとなっています。 リッツ・カールトンの運営元としても有名で、5つ星に認定されているホテルも多く所属します。 ブランドは殆どが高級ホテルとなっており、日本でも1番人気のホテルグループ。 会員組織により安定した稼働率を誇っているのが特徴で、世界で約1億8200万人の会員を持っており、国内の会員は約300万人。 宿泊者のうち6~7割は会員が占めています。   <代表的なホテルブランド >①ザ・リッツ・カールトン②ウェスティン③ブルガリホテルズ&リゾーツ④シェラトン⑤エディション     ②ヒルトンワールドワイドホールディングス       設立   :1919年5月本部所在地:アメリカ合衆国売上高  :87億ドル(2022年12月)客室数  :112万室ホテル数 :6500以上   ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスは、日本では初の外資系ホテルとして1963年にビジネスを開始し、18のブランドを持っています。 主に高級ホテルを展開していますが、価格帯の安い中級ブランドのホテルも存在し、ブランドによって多様なサービスを提供している特徴があります。 世界大手のホテルチェーングループであり、米国NY証券取引所に上場。 「ヒルトン」ブランド単体では、世界No.1の売上を誇ります。 グループ全体では110カ国以上、6,500件近いホテルを運営しており、日本でもメジャーなグループとなっています。 最高級ブランドホテルとしては、「ウォルドーフ・アストリア」「コンラッド・ホテル」「LXRホテルズ&リゾーツ」の3ブランドを有しています。   <代表的なホテルブランド>①コンラッド②ヒルトン③ウォルドーフ・アストリア④ダブルツリー⑤LXR Hotels & Resorts     ③IHGホテルズ&リゾーツ               (インターコンチネンタルホテルズグループ)     設立   :2003年4月本部所在地:イギリス売上高  :38億ドル(2022年12月)客室数  :91万室ホテル数 :6000以上    IHGホテルズ&リゾーツは、4カテゴリー・16のブランドを持ち、世界で100カ国以上、6,000件を超えるホテルの運営を行っています。 フランチャイズ展開でホテル数を伸ばしている為、ホテルの数としては非常に多くなっています。 日本での出店数は外資系ホテルの中で1番多く、ANAホテルズと提携しているため認知度は高くなっています。 日本では、1991年、国内初のインターコンチネンタルホテルとして「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」が開業しました。 IHGホテルズ&リゾーツが展開しているブランドは、伝統的ホテル・シティホテル・リゾートホテルと多岐にわたり、5つ星ホテルを含む多くのホテルを営業しています。 日本ではインターコンチネンタルブランドで展開。   <代表的なホテルブランド>①インターコンチネンタル②シックスセンシズ③ホリデイ・イン④クラウンプラザ⑤キンプトン     ④アコーグループ                      設立   :1967年本部所在地:フランス売上高  :42億ユーロ(2022年12月)客室数  :80万室ホテル数 :3700以上   アコーグループは、世界No.3のホテルチェーン。 ヨーロッパ市場を中心に展開しており、売上の大半を占めているなどヨーロッパでは最大。 フランスを拠点にヨーロッパやオセアニア東南アジアで最多の部屋数を持ちます。 全43ブランドの展開をしており、ブランド数はダントツ1位。 最高級のリゾートホテルから都市型のリゾートホテル、エコノミー型ホテルなどバリエーションに富んだブランドでホテルを展開しており、世界では、100ヶ国3,700以上のホテルが存在しています。 日本ではあまりメジャーではないのですが、2024年に日本初上陸となる「グランドメルキュール」など23軒を全国に開業する予定となっており、訪日外国人の取り込みの他、自治体と連携して地域の活性化を図る予定です。 日本では、オリエント急行もこのグループに属しており様々な形態のホテルがあります。 ターゲット客層の異なるホテル展開をしているのが特徴で、内装や外観はフランスらしいお洒落なホテルとなっています。 <代表的なホテルブランド>①ノボテル②バンヤンツリー③フェアモント④メルキュール⑤イビス     外資系ホテルの動向       世界4大ホテルチェーンと言われるホテルは、ラグジュアリーホテルが多く世界にチェーン展開しているため、資本が安定しておりブランド力も非常に強いという特徴があります。 現在の日本では、今回ご紹介した4大ホテルチェーンを含め、1室1泊5万円前後の宿泊料がかかる外資系ラグジュアリーホテルが日本全国で続々と誕生。 背景の1つに、2022年10月にコロナ禍の水際対策が緩和されて以降、多くの外国人が日本を訪れるようになった事が挙げられます。 外資系高級ホテルは、これまでは東京・京都・大阪といった都心部を中心に進出していましたが、インバウンド需要の見込みと日本人の富裕層も増加傾向などの理由から、最近では地方への積極的な出店も相次いでいます。 2023年以降の日本での外資系ホテルの出店は、全国で8割超えとなっており、2023年〜2024年の2年間で日本国内での高級外資系ホテルブランドの開業予定は30施設に及んでいます。 国際的な知名度や有名な最高級ホテルがあれば、安心して訪日できるといった富裕層を含めた外国人観光客が増えるという目的もあるでしょう。 外資系ホテルというと、高級感ホテルを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、日本国内ではシティホテルやリゾートホテル、ビジネスホテル型のホテルも運営されています。 開業や売上を伸ばしている一方で、人材の確保が追いついていないという面もあり、多くの外資系ホテルで採用を積極的に行っています。        まとめ          世界4大ホテルチェーンであるマリオット、ヒルトン、IHG、アコーは、いずれも世界中で高い知名度とブランド力を持ち、外資系ホテルへの転職を考える方にとって必ず押さえておきたい企業です。 各グループは展開するブランドの数や価格帯、ホテルの特徴が大きく異なり、キャリア形成においても得られる経験やサービスレベルが変わります。 マリオットは世界最大の規模と会員システムを強みに、高級ホテルでのサービススキルを磨きたい人に最適。 ヒルトンは幅広いブランド構成で、多様なホテルオペレーションを学べる環境が揃っています。 IHGは日本での展開数が最も多く、外資系ホテルの中では馴染みやすいのが特徴。 アコーはデザイン性の高いブランドが多く、ヨーロッパ型のサービスに触れながら働けます。 それぞれのチェーンの強みを理解することで、自分のキャリアに合うホテルブランドが見つかりやすくなります。 外資系ホテルへの転職を検討する際は、ぜひ今回の比較を参考にしてください。 世界4大高級ホテルチェーンとは②では、日本進出時の契約方法や今後の日本での開業予定などをお伝えしていきます。   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.15

【2023最新】日本のホテル売上高ランキングTOP10|日系ホテルの業績を徹底解説

  ホテル業界は、ビジネスホテル・シティホテル・リゾートホテルなど多様な業態が存在し、企業ごとに強みや戦略も大きく異なります。 中でも「どの企業がどれだけの売上を上げているのか」は、企業規模や成長性を知るうえで重要な指標です。 本記事では、2023年の国内ホテル売上高ランキングをもとに、日本の主要ホテル企業の特徴や事業展開をまとめてご紹介します。 業界全体の動向を掴みたい方や、ホテルへの就職・転職を考えている方にとって、企業研究に役立つ内容となっていますので、是非参考にしてみて下さいね。   目次 1:2023|日本のホテル売上ランキング2:まとめ     2023|日本のホテル売上ランキング   2023年のホテル業界は、ビジネスホテル・リゾートホテルを中心に大きな動きがあり、各社の売上にも差が出ました。 日系ホテルの国内のホテル売上高ランキングは以下のようになっています。   *売上高ランキング1〜10位* 1位:アパホテル株式会社1,912億円2位:リゾートトラスト株式会社1,698億3千万円3位:ルートイングループ1,481億3千9百万円4位:東横イン株式会社807億5位:藤田観光株式会社645億4千7百万円6位:株式会社ホテルオークラ644億円7位:西武・プリンスホテルズワールドワイド612億6千7百万円8位:株式会社東急ホテルズ567億6千万円9位:森トラスト株式会社445億円(ホテル事業)10位:株式会社帝国ホテル438億円 (※2024年7月現在)     1位:アパホテル株式会社       東京都港区に本社を構え、ビジネスホテル「アパホテル」のチェーン展開をメインに行っている企業で、従業員は4,500名。 ビジネスホテルだけでなく、アパホテル&リゾートブランドでレストランや温浴施設のついたホテルの運営も行っています。 ホテル事業の他にも、リゾート事業・賃貸事業・マンション事業を展開。 国内外に816施設を運営。(※建築中・海外・FCも含む) 日本で圧倒的No.1のホテルチェーンを目指し、海外展開にも力を入れていく予定です。     2位:リゾートトラスト株式会社    会員権事業を中心に展開する、会員制リゾートホテル最大手。 愛知県名古屋市に本社を構えるリゾート企業で、従業員は7,943名(連結:2023年3月現在) リゾートホテル・シティホテルを、国内に41施設・ハワイに1施設運営。 会員権事業の他にも、一般のホテル事業・レストラン事業・ゴルフ事業(13施設)・メディカル事業(9施設)・シニアライフ事業(23施設)などを展開しています。     3位:ルートイングループ        東京都品川区に本社を構えるビジネスホテルの運営を中心に行っている企業で、従業員は19,384名 ( 2024年1月現在 ) ビジネスホテルを中心に、リゾートホテルやシティホテルも運営 ホテル事業(398施設)の他にも、飲食店(19施設)、 ゴルフ施設(5施設)、温浴施設(11施設)、 スキー場( 1施設)などを展開しています。     4位:東横イン株式会社          東京都大田区に本社を構えるビジネスホテルの運営を中心に行っている企業で、従業員は15,878名(2023年3月現在) 1980年の創業以来、国内外に354施設のビジネスホテルを展開している、全国トップクラスのビジネスホテルチェーン。     5位:藤田観光株式会社           東京都文京区に本社を構え、宿泊施設をメインに運営する企業で、従業員は1,342名(2023年12月現在) 多くの皆様に「憩いの場と温かいサービスを提供したい」という創業当時からの理念を今も受け継ぎ、宿泊施設以外にも、レストラン・ウェディング・レジャー・温泉・ゴルフなど様々な業態を展開しています。 レジャー部門では、「下田海中水族館」「箱根小涌園ユネッサンス」、グランピング施設「藤乃煌」、ホテル部門では、「ホテルグレイスリー」「箱根ホテル小涌園」などを運営。 ウェディング部門では、「ホテル椿山荘東京」「ワシントンホテル新宿」などを運営しています。     6位:株式会社ホテルオークラ        東京都港区に本社を構え、主にラグジュアリーホテルを展開している企業で、従業員は3,390名(連結:2023年3月現在) 日本の「ホテル御三家」として、帝国ホテル・ホテルニューオータニと共に日本のホテル業界を牽引。 ニッコー・ホテルズ、JALシティも展開し、現在は国内に53施設・海外に26施設を運営。 旗艦ホテルとなるホテルオークラ東京は「世界をもてなす」というスローガンの下、世界中の賓客を高いクオリティでもてしています。 日本らしいホテルを作りたいと、「和」の要素を取り入れた設計と日本の伝統美を取り入れ洗練された高級感が特徴で、日本文化への配慮やおもてなしの心を大切にし、長きにわたり日本での高級ホテルとしての地位を築いてきました。 2020年に新たな建物として再オープンし、現在も日本の伝統美と最新の機能を備えたホテルとして、世界の著名人や国内外から多くのゲストが訪れています。     7位:西武・プリンスホテルズワールドワイド    東京都豊島区に本社を構える西武ホールディングスの子会社で、従業員は7,077名(2023年4月1日現在) 西武グループのホテルレジャー事業を牽引する中核会社となっています。 国内4ブランド「ザ・プリンス」「プリンスホテル」に加え、子会社が運営する海外ホテル6ブランドなど国内外で10ブランドを展開。 ホテル事業の他にも、国内外にゴルフ事業(31施設)・スキー場・レジャー・スポーツ施設(10施設)・水族館や映画館などの施設を運営。シニアライフ事業(23施設)などを展開しています。     8位:株式会社東急ホテルズ&リゾーツ    東京都渋谷区に本社を構える東急電鉄株式会社の子会社で、従業員は291名(連結:2023年3月末) 東急グループのホテル・リゾート事業運営を担う中核会社となっており、全国に62施設を展開。 2024年には、「DISTINCTIVE SELECTION」のブランドホテルが2店舗開業。 多様化するお客様のニーズに、幅広く柔軟に応え事業成長を実現していく予定です。     9位:森トラスト株式会社          東京都港区に本社を構える総合不動産デベロッパー企業で、従業員は3,297名 (2023年4月現在) 約70年に渡り「不動産事業」「ホテル&リゾート事業」「投資事業」の3事業を展開。 ホテルに関しては、外資系ホテルを誘致・運営受託を推進。 都心だけでなく、地方のリゾート地への出店にも注力し、現在32施設、新規プロジェクトとして22施設の開業を予定しています。     10位:株式会社帝国ホテル          東京都千代田区に本社を構え、全て直営で「帝国ホテル」を展開している企業で、従業員は1680名。(2023年3月時点)   1890年代後半、日本政府は東京に海外賓客をもてなす高級ホテルの必要性を感じ、日本の迎賓館として開業、現在の日本のシティホテルの原型となっています。 以降、日本の「ホテル御三家」として、ホテルオークラ東京・ホテルニューオータニと共に日本のホテル業界を牽引。 明治20年の創業以来、約130年以上の歴史と一流のサービス・格式の高さで日本を代表する高級ホテルとして確固たる地位を確立。 日本で初めてランドリーサービスやウェディングサービス、バイキング、ホテル内で買い物ができるアーケードの開設をしたのも帝国ホテル。 このように、日本のホテルのパイオニアでもある帝国ホテルは、多くのホテルに多大なる影響を与えており、現在でもその格式や歴史的価値を保ちながら、世界中からの訪問者を迎え入れ日本のおもてなしを提供しています。   ★ホテル以外の事業展開をしている企業もありますので、一概には言えませんが、上位はビジネスホテル・リゾートホテル系が多く、ついでシティホテルとなっていました。 ビジネスホテルは、低コストで利便性が良く数多く展開できる事や、主に都心部のアクセスの良い立地にあるため利用しやすい傾向にあります。 一方でシティホテルは外資系の進出も顕著なため、日本の高級ホテルは苦境に立たされています。 コロナ禍の水際対策が緩和されて以降、インバウンド需要の見込み・日本人の富裕層も増加傾向などの理由から、都内・地方では外資系の高級ホテルが続々と開業。 今後益々「外資系VS日系」は加速していくと思われます。        まとめ         日本のホテル業界は、ビジネスホテル・シティホテル・リゾートホテルを中心に多様な業態が存在し、企業の規模や戦略も大きく異なります。 2023年の国内ホテル売上高ランキングでは、アパホテル、リゾートトラスト、ルートイングループが上位を占め、特にビジネスホテルやリゾートホテルを主軸とする企業の強さが目立ちました。 ビジネスホテルは都心部を中心に効率的な出店が可能で、需要の安定性から売上規模を伸ばしやすい点が特徴。 一方でシティホテルは外資系ブランドの参入が続き、国内企業は競争力の強化が求められています。 コロナ禍以降はインバウンド需要の回復や富裕層市場の拡大により、高級ホテルの開業も加速。 今後は「外資系VS日系」の構図がより鮮明になり、各社の特色を生かした事業戦略が鍵となりそうです。 ホテル業界への就職・転職を考える方は、売上規模だけでなく企業の強みや展開エリアにも注目し、自分に合ったキャリアを見極めることが大切です。   *   ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.15

ホテルの新しい業態8選|複合型・アーバンリゾート・会員制など特徴を解説

    ホテル業界での就職や転職を考える際、まず理解しておきたいのが日本の多様なホテル業態です。 前回のコラム「日本のホテルの種類①」でご紹介した、従来の「ビジネスホテル」「シティホテル」「リゾートホテル」に加え、近年では複合型ホテルやコミュニティホテル、アーバンリゾートホテル、エアポートホテル、ブティックホテル、会員制リゾートホテル、カプセルホテル、旅館など、多彩なタイプが登場しています。 それぞれのホテルは立地や提供サービス、客層が異なるため、働く環境や求められるスキルも変わります。 本記事では、近年増えているホテルの8つの各業態の特徴や代表的なホテル例を整理し、転職者が自身の希望する働き方やキャリアに合ったホテルを選ぶ際の参考になる情報をわかりやすく解説します。 自分に合う働き方や職場環境を考える際の参考にしてみてくださいね。   目次 1:多様化するホテル業態 ・複合型ホテル ・コミュニティホテル ・アーバンリゾートホテル ・エアポートホテル ・ブティックホテル ・会員制リゾートホテル ・カプセルホテル ・旅館2:まとめ       多様化する宿泊業態      前述したように、現在の日本の宿泊業態は多様化しています。 主な3つの業態以外の8つのホテルの業態をご紹介します。   *参考:日本の主な3つのホテル業態* ①ビジネスホテル都市部に立地し、主に出張ビジネスマンを対象②シティホテル都市部に立地し、「宿泊・料飲・宴会」全てを兼ね供えている③リゾートホテルリゾート地や保養地に立地し、主に観光客を対象      ①複合型ホテル              テーマパークやショッピングアーケード、駅ビル、空港など他の業種と併設しているホテル。人が多く集まる施設内にあり、テーマパークやお買い物した後ゆっくり食事したい方や宿泊したい方向けです。東京ディズニーランドやハウステンボス、六本木ヒルズなどが代表的な例となっています。   <複合ホテル例> ①東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ②グランドハイアット東京(六本木ヒルズ)③ザ・リッツカールトン(東京ミッドタウン)④アンダーズ東京(虎ノ門ヒルズ)⑤アマン東京(大手町タワー)⑥インターコンチネンタル大阪(グランフロント大阪)⑦シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(東京ディズニーリゾート)★ハウステンボス⑧ホテルアムステルダム⑨ホテルトーロッパ⑩フォレストビラ   ②コミュニティホテル           大都市圏の近郊都市や地方都市に立地する中規模のホテルで、機能はシティ・ホテルとほぼ同じ多機能型。会議室・宴会・結婚式などの機能を有しており、地域の交流の場としての利用をターゲットとしています。リーズナブルな価格帯となっており、その地域の中核となる都市機能を果たしています。客室は100室前後。シティ・ホテルとビジネス・ホテルの中間に位置することから中級ホテルと呼ばれる事もあります。     ③アーバンリゾートホテル         リゾートホテルは、観光地やリゾート地等に立地しているのに対し、都心にありながら、海や自然などリゾート気分を楽しめるホテルをアーバンリゾートホテルと呼びます。従来のシティホテルの特徴でもある「宿泊・料飲・宴会」だけでは競合に勝てないため、都市部でも「リゾート気分になれる」「癒される」「遊べる」といった機能があるホテル=「アーバンリゾートホテル」が登場しました。   機能はシティホテルとほぼ同様ですが、違いは、温泉やスパ・プール・マッサージなどのリラクゼーション設備が充実している点が多いところです。 シティホテルでもこのような付帯施設がついている事が多いですが、アーバンリゾートホテルは、それにプラスして、都市の中でも緑を感じられるようなガーデンや屋上庭園が備えられていたり、ナイトプールなどを楽しめたり、南国ムードの漂う大型のプールがついている事が多いため、自然やリゾート気分を楽しめる施設がついているなどの特徴があります。シティホテルと同様にアクセスが良いなどの利便性もあるため、都心でショッピングや観光を楽しんだ後に、贅沢な気分で疲れを癒せるのがアーバンリゾートです。 アクセスが良く利便性もあり、都会に居ながら非日常的な時間を楽しむ事ができるのが特徴です。また、公園やレジャー施設の多い街中や都心の海辺=お台場や舞浜地区などに多くあるため、カップルやファミリーに人気です。立地も良いため出張などのビジネスシーンで利用する人も増えています。 <アーバンリゾートホテル例> ①ヒルトン東京ベイ②東京ベイ舞浜ホテル ファーストリゾート③ホテルインターコンチネンタル東京ベイ④ホテルニューオータニ ガーデンタワー⑤コンラッド東京 ⑥京王プラザホテル⑦横浜ベイホテル東急⑧ホテル椿山荘東京⑨オーベルジュ オーパヴィラージュ⑩ザ・カハラ・ホテルアンドリゾート横浜        ④エアポートホテル(空港)      空港構内や空港の近くにあるホテルの事を指します。殆どのエアポートホテルにはターミナル行きのシャトルがあり、早朝や深夜の便に乗る出張客や日本の旅行客、海外からの観光客に多く利用されています。以前は、宿泊(寝る)するだけのホテルでしたが、近年ではそれだけにとどまらず、レストランや温泉・スイートルームやMICE(企業などの会議や研修)会議室やホールなどを充実させているホテルも増えてきています。外国人観光客(インバウンド)の政府目標は2030年に6000万人。空港ターミナルに直結・隣接するホテルの需要は益々高まるでしょう。 <エアポートホテル例> ①オディシススイーツ大阪エアポートホテル②羽田エクセルホテル東急③ヴィラフォンテーヌ プレミア羽田空港④OMO関西空港⑤関西エアポートワシントンホテル     ⑤ブティックホテル            80年代のアメリカで発祥し、日本ではまだあまり馴染みがありませんが徐々に増えつつあります。 従来のようなチェーン運営されているホテルではなく、各ホテルに独自のコンセプトがあり、多様なニーズを捉えたデザインやサービスなどの専門性を持った付加価値の高いホテルの事。客室が100~10室程で規模が小さく、「デザイナーズホテル」と呼ばれる事もあります。 コンパクトですが、質の高いサービスを受ける事ができるため、価格も高めとなっておりラグジュアリーホテルにカテゴライズされます。   <ブティックホテル例> ①TRUNKHOTEL(代々木)②HOTEL K5(日本橋)③星のや東京(大手町)④HOTEL LEON(目黒)⑤ONE@Tokyo(押上)⑥庭のホテル(水道橋)⑦node hotel(京都)⑧Ace hotel kyoto(京都)⑨うみのホテル(神奈川・葉山)⑩箱根本箱(神奈川・箱根)     ⑥会員制リゾートホテル          会員制のホテル。 リゾートクラブの会員権を購入する事で、リゾート会員権を購入した本人・家族・同伴者・会員の紹介者が利用可能に。 レストランやプール・スパ・大浴場・カラオケルームなどの設備も充実しており、良質なホテルスタッフのサービスも受けられます。 リゾート会員権を購入する際は、基本的に入会金や保証金などが必要となりますが、会員権を持っていると同グレードのホテルを通常利用した場合より、リーズナブルな宿泊価格帯で泊まれるというメリットがあります。 また、旅行や仕事など用途にあわせて、そのホテルが持っている全国各地にある好きな施設を選ぶ事も。 別荘とは違いメンテナスや維持費もかかりませんが、会員権を保有する限り年会費や管理費などはかかり続けます。 <会員制ホテル例> ①エクシヴ②グランリゾート③東急バケーションズ④リロバケーションズ⑤セラヴィリゾート泉郷     ⑦カプセルホテル              ホテルという名前がついていますが、旅行業法ではホテル営業ではなく簡易宿泊営業にあたります。 エコノミーホテルと同じような業態になります。 部屋・個室ではなく、睡眠・お風呂という機能別にカプセル型の二段重なねたスタイルになっており、スペースを集約する事で効率化を図り、低価格を追求した、合理的な宿泊施設となっています。 カプセルホテルは眠る事がメインの宿泊施設というイメージが強いと思いますが、施設よっては大浴場・サウナ・ラウンジなどが備えられており、ビジネスホテルよりも充実した機能を提供しているところも。 最近では、女性専用のフロアやタブレットや漫画の貸し出しなどのサービスが充実しており、女性客や海外の観光客の利用も増えてきています。     ⑧旅館                  旅館は、日本独自の「和」のスタイルを貴重とした宿泊施設の事を指し、和室を中心とした客室、朝食と夕食の2食の準備・温泉・浴衣や下駄・布団などが一般的となっています。伝統的な宿泊文化となっている事からそれ自体を楽しむ観光客もいます。また、日本独特のおもてなしの精神が行き届いている施設が多く、女将さんや仲居さんが常駐しています。ホテルよりも客室数が少いのはきめ細やかな対応が必要だからです。以前は都心にも数多く見られましたが、ビジネスホテルが広まった事により減少していきました。一方温泉地やリゾート地には伝統的な日本旅館が残っており、家族や友人・外国からの旅行客に人気があります。           まとめ          日本の宿泊業界は、単に「宿泊する場所」ではなく、多様な顧客ニーズに応じた多彩な業態が存在しています。 複合型ホテルやアーバンリゾートホテルは都市部での利便性と非日常体験を兼ね備え、エアポートホテルは出張やインバウンド需要に特化しています。 コミュニティホテルは地域の交流拠点としての役割を持ち、ブティックホテルや会員制リゾートホテルは独自のコンセプトや高付加価値サービスで個性を打ち出しています。 さらに、カプセルホテルや旅館は、効率的な宿泊や日本独自のおもてなしを提供することで、それぞれ異なる客層に対応しています。 転職者にとって、これらのホテル業態を理解することは、自分が身につけたいスキルや希望する働き方、将来のキャリアプランを明確にする上で非常に重要です。 各ホテルの特徴や代表例を把握し、自分に合った職場を選ぶことで、より充実したホテル業界でのキャリアを築くことができます。     *     ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。  

2025.12.15

【ホテル業界】3つのホテルの種類と特徴を解説|ビジネス・シティ・リゾートの違いとは?

  ホテル業界への就職や転職を考える際、まず押さえておきたいのがホテルの種類です。 日本には、立地や提供サービスの違いにより「ビジネスホテル」「シティホテル」「リゾートホテル」の大きく3つのタイプがあります。 ビジネスホテルは出張や短期滞在向けで、シンプルかつ効率的な運営が特徴。 シティホテルは都市部に立地し、高級感ある設備や多彩なサービスを備え、接客や運営のスキルを幅広く学べます。 リゾートホテルは観光地や自然環境に恵まれ、リラクゼーションやホスピタリティの提供に特化しています。 本記事では、各ホテルの特徴や働く際のポイント、代表的なホテルを整理し、転職活動の参考になる情報をまとめています。 是非参考にしてみて下さい。   ・その他8つの業態に関して→こちら   目次 1:日本のホテルの主な種類3つ ・ビジネスホテル ・シティホテル ・リゾートホテル 2:まとめ     日本の主な3つのホテルの種類    日本にあるホテルは、立地や提供サービスの違いによって大きく3つのタイプに分けられます。 ここでは、「ビジネスホテル」「シティホテル」「リゾートホテル」の基本的な特徴を整理し、それぞれどんな目的の宿泊に向いているのかをご紹介します。     ビジネスホテル シティホテル リゾートホテル 立地 都心部 都心部 リゾート地 特徴 宿泊に特化 宿泊・料飲・宴会 宿泊・料飲 部屋 シングルがメイン ツイン・ダブル等種類が豊富 ツイン・ダブル等種類が豊富 ターゲット ビジネスマン ビジネスマン観光客 観光客 価格 4千〜8千 1万円〜数万円 1万円〜数万円 料飲施設 朝食のみが多い 様々な業態の料飲施設がある事が多い 様々な業態の料飲施設がある事が多い     ①ビジネスホテル             宿泊機能に特化したホテル。出張や仕事で使われる事を目的に作られたビジネスマン向けのホテルなため、シングルがメインで部屋もコンパクトな作りになっています。館内に無料の無線LANが完備されていたり、仕事ができるデスク・コピー機があるビジネスホテルもあります。レストランはついている事が多いですが、カフェやラウンジ・バーなどはありません。駅から近いなどアクセスの良い場所にある事が多く、アメニティやサービスなどが抑えられており値段もリーズナブルな価格になっています。 <代表的なビジネスホテル>①チサンホテル②東横イン③アパホテル④ルートイン⑤スーパーホテル     ②シティホテル              都市部にある大型ホテルの事を指し、日本の有名なホテルが多くなっています。公共交通機関へのアクセスが良く、主要な駅からも近い事が多いです。ホテル業界の「御三家」と呼ばれる、帝国ホテル東京・The Okura Tokyo・ホテルニューオータニ東京などの日本を代表する超一流ホテルもシティホテルとなり、その原型は帝国ホテルです。シティホテルの最大の特徴は、高級感あふれる外装や内装、質の高いサービスが充実している点。大きなエントランスやフロントが設置され、コンシェルジュやバトラーがいます。「宿泊・飲食・集う」の3つの機能を備えており、宿泊以外にもレストラン・バー・宴会場など複数の施設が併設され、結婚式や企業の会議・宴席が行われるなどサービスも充実しています。その他にも、ショッピングアーケード・ジム・フィットネス・スパ・エステが併設されているなど、バリエーション豊かな設備で過ごす事ができる大型のシティホテルもあります。 <代表的なシティホテル >★御三家①帝国ホテル東京②ホテルオークラ ③ホテルニューオータニ ★新御三家④ホテル椿山荘東京⑤パークハイアット東京⑥ウェスティンホテル東京★新々御三家⑦ザ・リッツ・カールトン東京⑧ザ・ペニンシュラ東京⑨マンダリンオリエンタルホテル東京     ③リゾートホテル           観光地やリゾート地になどに立地するホテルになり、海や紅葉・雪景色など季節の風景を楽しめる特徴があります。料飲施設であるレストランやバーラウンジを備えている他、温泉やプール・スパ・カラオケなどの施設も充実しており、リラックスして過ごせるような作りになっています。価格は比較的高めになりますが、リゾート地でゆっくり過ごしたい方に選ばれています。 <代表的なリゾートホテル> ①金谷ホテル②富士屋ホテル③ホテル日航アビリラ ④ザ・リッツ・カールトン沖縄⑤宮古島 東急ホテル&リゾーツ⑥日本平ホテル ⑦ザ・ウィンザーホテル洞爺 リゾート&スパ⑧ザ・プリンス軽井沢⑨軽井沢マリオットホテル ⑩星のや京都         まとめ          ホテル業界での転職を考えるなら、まず「自分に合ったホテルの種類」を理解することが大切です。 ビジネスホテルは、宿泊に特化したシンプルな運営が中心で、効率的な業務スキルを身につけやすく、比較的短期間でのキャリアスタートに向いています。 シティホテルは都市部の大型ホテルで、高級感のある施設や多彩なサービスがあり、接客や宴会運営など幅広い経験を積むことが可能。 リゾートホテルは観光地や自然豊かな立地にあり、温泉・プール・スパなどの施設運営やおもてなしを通じて、ゆったりとしたホスピタリティを提供するスキルが磨けます。 近年では、宿泊客のニーズが多様化している事から更に様々な業態が増えており、従来にはなかったようなブティックホテルなどのスタイルのホテルも人気を集めています。 それぞれの特徴を理解し、自分の希望する働き方やスキルアップの方向性に合わせて転職先を選ぶことで、より充実したキャリア形成が可能となります。 代表的なホテルの事例も参考に、就職先として自分がどのようなホテルで働きたいのか、是非参考にしてみて下さいね。     *     ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。    

2025.12.15

ホテル業界の専門用語一覧【は行】

ー*ホテルで使われている専門用語*ー       ホテル業界で働く際には、接客やサービスのスキルだけでなく、業界特有の専門用語を理解しておくことも重要です。 客室や料飲、宴会、施設運営など、ホテルでは日常的にさまざまな用語が使われており、意味を正しく理解しておくことで業務がスムーズになり、信頼されるスタッフとして活躍できます。 本記事では、ホテルでよく使われる専門用語を50音順に整理し、転職希望者や就職準備中の方でもわかりやすく解説しています。 初めてホテル業界に挑戦する方も、すでに経験がある方も、基本用語を押さえて面接や実務に備えましょう。     *知りたい行から調べる*      あ行▶︎   か行▶︎   さ行▶︎        た行▶︎     な行▶︎       は行▶︎     ま行・や行▶︎   ら行・わ行▶︎       【は】               __________________________________________ 配膳会 宴会や結婚式を中心に、サービススタッフをホテルに派遣する会社。 _______________________________________________ ハイフロアアサイン 高層階の部屋を割り当てる事。 予約する際に「ハイフロアアサインで」と伝えると、グレードの高い部屋を割り当ててくれる事も。 _______________________________________________ ハウスキーパー 客室の接客サービスを統括するスタッフ。 主に、ランドリーサービス・ルームサービス等を担当します。 _______________________________________________ ハウスキーピング(客室係) 客室の整備・清掃・管理等を担当するスタッフ。 仕事内容は、客室の清掃・アメニティの補充・ベットメイキング・ランドリーサービスや備品の貸し出し等多岐に渡ります。 チェックアウトからチェックインまでの短い時間や、連泊中のお客様が外出している時間内に行います。 _______________________________________________ ハウスユース ホテルで働くスタッフや会社自らが客室を利用する事。 残業や夜勤で自宅に帰れなくなる際に、ホテルの客室に泊まる事があります。 _______________________________________________ バウチャー ホテルで使う場合は、「予約証明書」の事。 旅行会社を通してホテルを予約すると、日程・名前・連絡先・支払の有無などが記載されたバウチャーをもらえます。 宿泊当日チェックインの際に、ホテルにバウチャーを渡すと手続きがスムーズになります。 _______________________________________________ パスボーイ ウェイターの補助業務をする職種で、主に食器類を下げたりテーブルのセッティングなどを行います。 _______________________________________________ パッセンジャー契約 国内の航空便とホテルの宿泊を組み合わせた商品を販売する時に、航空会社がホテルと交わす契約の事。 その他、航空機の事故・遅延で航空便に搭乗できなかったり、乗り継ぎなどのためにホテルを利用する際に、お客様の勘定を航空会社が支払う時にも使われます。  _______________________________________________ パティオ 中庭。 _______________________________________________ パティシエ デザートの専門の調理スタッフ。 主に、レストランのランチやディナー・デザートビッフェなどで提供されるデザート・スイーツを手がけます。 その他、ホテル内のラウンジやショップなど自社の施設で販売するスイーツ・洋菓子の製造、商品開発・結婚式のウェディングケーキやコース料理のデザート作り等も行います。 _______________________________________________ バトラー お客様専属の客室係で、あらゆるリクエストに対応してくれます。 このサービスはエグゼクティブフロアなどグレードの高いフロアや客室のみに提供されます。 _______________________________________________ バリアフリールーム 車椅子等の方や高齢者の方が利用しやすいように作られた部屋で、入り口が広めに作られています。 施設によって工夫内容が異なり、室内に段差がないバリアフリーであったり、手すりや低めのベッドが設置されていたり、スイッチが下の方に設置されていたりします。_______________________________________________ バンクヘッド 2段ベッド。 ホステルやゲストハウス等でよく使われています。 _______________________________________________ バンケット ホテルの場合は宴会場の事。 宴会・結婚式・MICE等の際に利用されます。 _______________________________________________ パーソナルアカウント ホテル内で消費した個人払いの事。 主に団体客で利用した際に個人的な支出で利用される事が多くなっています。 ____________________________________________ ハーバービュー 海の近くに立地するホテルで、窓から港が見える客室。 _______________________________________________ ハーフボード 宿泊料金の中に2食分の食事代が含まれている事。ハーフペンションプラン、デミペンションプランと呼ばれる事もあります。 朝・昼・夜の3食が宿泊料金に含まれている場合は、フルボード、フルペンションとなります。 _______________________________________________ パーラー・ルーム リビングルームとも呼ばれ、スイートルームにあるリビングの事。       【ひ】               __________________________________________ ビジターセンター 宿泊客へのビジネスサポートをするスペースの事。例コピー・ファックス・Wi-Fi・印刷・宅配・通訳手配など _______________________________________________ ビジネス・ホテル 出張等で使われる事を目的に作られたホテル。 宿泊機能に特化しており、駅から近いアクセスの良い場所にある事が多くなっています。 アメニティやサービスなどが抑えられており値段もリーズナブルな価格になっています。 _______________________________________________     【ふ】               __________________________________________フォーキャスト 客室を無駄なく販売し、稼働率を上げるために宿泊状況や各部門の状況を管理して予測する事。 ホテルで使われる場合は、客室及び各部門の売上予測を集めたホテル全体の売上予測の事を指します。 _______________________________________________  フォーマル ドレスコードの1つ。 最も格式の高い場で着用する服装の事で、結婚式や公式の行事の際に着用する正装の事。 _______________________________________________ 複合型ホテル テーマパーク・ショッピングアーケード・駅ビル・空港等他の業種と併設しているホテル。 人が多く集まる施設内にあり、テーマパークやお買い物した後ゆっくり食事したい方や宿泊したい方向けです。 例東京ディズニーランド・ハウステンボス・六本木ヒルズ _______________________________________________ プチホテル 客室が数室~50室以下の規模の小さなホテル。 ヨーロッパの地方都市に多く見られます。 _______________________________________________ ブッキング 予約の事。 _______________________________________________ ブッチャー 食肉の仕入れや下処理をするスタッフ。 直接調理を担当する事はなく、全ての料理に合わせて肉類をカットする事が仕事となり、仕入れた肉類の管理や保管も任されます。 _______________________________________________ ブッフェ バイキング形式で食事を取る事。 宿泊なしでランチブッフェを開催しているホテルも多く、人気を集めています。 _______________________________________________ ブティックホテル 従来のようなチェーン運営されているホテルではなく、各ホテルに独自のコンセプトがあり、多様なニーズを捉えたデザインやサービスなどの専門性を持った付加価値の高いホテル。 客室は100~10室程と規模は小さく、「デザイナーズホテル」と呼ばれる事もあります。 _______________________________________________ フラットレート 団体客を対象とした均一な宿泊料金の事で、グループでホテルを利用する際に、客室料が異なる部屋でも均一の料金とする取り決めを結ぶ事。 _______________________________________________ フランチャイズ方式 ホテル業界でのフランチャイズ方式とは、ブランド力のあるホテル(本部)が保有するブランドやノウハウを活用して、加盟する他社がホテル運営を行う経営形態です。 FC契約を結ぶ事により、加入者は、経営ノウハウの享受・ホテル予約システムなどが利用・ブランド名の使用が得られ、本部に加盟料を支払う方式となっています。 _______________________________________________ ブレイクダウン ホテル業界で使う場合は、料金を細分化するという意味があります。 宿泊料だけでなく、その他のサービス料・飲食代など税金が加算されている時に、個別で細分化して料金の提示を行う事を指します。 _______________________________________________ プロコトル 高度なマナーやエチケットの事。 VIPを迎える際の作法や服装など、基本的な礼儀やエチケットに関するルールを指します。 _______________________________________________ プロフィット ホテルの様々な全ての経費を差し引いた後の利益の事。 _______________________________________________ フロント ホテルの受付場所。 フロントスタッフは、チェックインやチェックアウト・予約管理・お会計・宿泊客への各種案内や手続き等の業務を行います。 ホテル内の全ての事を把握している事が必要であり、各部署との連携も大切になってきます。 _______________________________________________ フロントオフィス 宿泊部門のフロントとその後方にある事務所の事。 フロントはお客様と最初に接するため、ホテルの中枢的な役割を持つ重要な部署です。 主に、予約受付・チェックインやチェックアウトの手続き・お会計・客室の案内などを行います。       【へ】               __________________________________________ ベイカント 清掃が完了している空き部屋。 案内可能な部屋となるため、飛び込みのお客様が来た際に入れる事もあります。 _______________________________________________ ペストリー デザート・菓子の専門の調理スタッフでパティシエとも呼ばれています。 主に、レストランのランチやディナー・デザートビッフェなどで提供されるデザート・スイーツを手がけます。 「アシェットデセール」と呼ばれる皿盛りデザートを作る事が主な仕事となります。 その他、ウェディングケーキ、ホテル内のラウンジやショップ等で販売するスイーツ・洋菓子の製造、商品開発等も行います。 _______________________________________________ ヘッド・ウェイター 宴会やレストランサービスの全責任者。 ウェイター・ウェイトレス・サーバーからキャリアアップしていく役職です。 _______________________________________________ ベッド・スプレッド ベッド全体にかけられたカバー・寝具。 日中汚れないようにベッド・スプレッドをかけています。 _______________________________________________ ベッド・メイキング 宿泊客が利用したベッドのシーツやカバーなどの寝具を取り換え、次のお客様のためにベッドを綺麗に整える事。 ハウスキーパーと呼ばれる職種のスタッフが行います。 _______________________________________________ ベル 到着した宿泊客の荷物を預かり、フロントや客室まで案内するスタッフ。 その他に客室に新聞を届けたり、ホテル内の案内等も行います。 _______________________________________________ ベンダールーム 自動販売機を設置したコーナー。 エレベーターやホールの一角にあり、アルコール類・ソフトドリンク類・スナック菓子などの自動販売機があります。 自動製氷機のコーナーはアイス・ベンダーと言います。 _______________________________________________ ベーカリー(ブーランジェ) パン専門の調理スタッフ。 ホテルでは、自社でパンを焼いている事が多く、朝食やランチ・ディナー・ビュッフェ、パーティ・結婚式で提供され、ベーカリーショップで販売している事もあります。 ホテルで提供するにふさわしい品質の良い美味しいパンが求められるため、丁寧な生地作りや発酵が重要となります。 _______________________________________________ ページ・ボーイ 案内業務や荷物の運搬などフロント周りのサービスを行うスタッフ。 現在の日本ではベルマンが担当しています。 _______________________________________________ ページング ホテルの場合は、ロビーなどにいるお客様を呼び出す事。 主にベルマンが担当し、マイクや口頭などで行います。       【ほ】               __________________________________________ ホスピタリティ お客様に対するおもてなしの心で、「思いやり・優しさ」等の意味を持ちます。 サービス業界にとって最も大切な心構えで、主に接客を行う場面で多く使われます。 _______________________________________________ ホテルパッケージ ホテルの宿泊と、様々なイベントやサービス・割引特典などを組み合わせた宿泊のセットプランの事。 オフシーズンに企画される事が多いです。 _______________________________________________ ホワイエ ホテルの場合は、宴会場や会議室の手間の空間の事を指し、時間待ちや休憩の際などにくつろげるスペースとなっています。 結婚式の際には、ゲストが待機するスペースとなっており、ウェルカムドリンクや軽食が振舞われリラックスして過ごしてもらいます。 _______________________________________________ ポワソニエ ホテルの調理部門の職種で、魚料理とそのソースを全般を担当する人の事。 魚介類の仕入れや下処理・切り分け〜ソテーなどの調理・ソース作りなどを行います。 ソーシエが兼任する事もあります。 _______________________________________________ ポーター 宿泊客のチェックインの際にフロントで荷物を預かり、客室まで運び、チェックアウトの際には部屋からフロントまで荷物を運ぶスタッフ。 現在はベルマンがこの業務を行っています。 _______________________________________________ ボールルーム 舞踏室。 ホテルにあるダンスを踊るための大広間の事を指します。 _______________________________________________     ★ホテル・宿泊業界でよく使われる専門用語をご紹介しました。 就職した際には必要な用語となってきますので、是非勉強してみて下さいね。       *     ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。 また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。 求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。      

2025.12.15