
1日のスタートである朝食から、1日を終える飲食の提供などホテルにはなくてはならない存在である「料飲部門」
ホテル内の飲食施設には、カフェやレストラン・バーなどがあり、様々な目的で日々多くのお客様がいらっしゃいます。
今回は、ホテルの料飲部門のやりがい、また料飲部門で働く方法に関してお伝えします。
ホテルの料飲部門の仕事のやりがい
ホテルの料飲部門のお仕事には様々なやりがいがありますが、代表的なものをご紹介していきます。
・ホテルの料飲部門の職種は→こちら
①お客様に喜んでもらえる
ホテルの料飲部門の1番のやりがいは、「お客様の喜ぶ姿を近くで見られる」という点です。
お客様の笑顔や喜ぶ顔を見る事ができ、「美味しかった」「ごちそうさま」「また来るね」など直接感謝の言葉を頂く事ができます。
ホテルには様々な部門があり、お客様と直接関わる機会が多い職種もありますが、食事はお客様にとって重要な時間であり記憶にも強く残りやすいです。
食事はお客様と接する時間も他の職種より長い時間となる事が多いですよね。
フロントの対応が好印象だったり、客室が素晴らしくても、食事の思い出が良くなければホテルの印象も悪くなりリピートしてもらえなくなる可能性もあります。
そのため責任も大きくなりますが、お客様が楽しく食事をしている姿や帰り際に感謝の言葉を頂けるなど、大きなやりがいを感じる事ができるでしょう。
同じ料飲部であっても、役割はそれぞれ違い、様々な職種のプロフェッショナルが集まり協力しながら仕事に従事しています。
1つのお店を皆で作り上げていく楽しさを感じる事ができるでしょう。
②語学力を活かせる
ホテルには日本国内のお客様だけでなく、各国から様々なお客様が来られます。
料飲部門でもお客様と接する機会が多いため、語学力があるようであれば大いに役立つ事ができます。
多くの外国のお客様とコミュニケーションを取る機会も、仕事をする上でやりがいに繋がります。
③チームワークで仕事ができる
ホテルには様々な職種が存在し、それぞれ連携しながらサービスの提供をしています。
同じ料飲部であっても、役割はそれぞれ違い、あらゆる職種のプロフェッショナルが集まり協力しながら仕事に従事しています。
また、料飲部以外にも、宿泊部門・宴会部門・婚礼部門・営業部門など多くの職種のスタッフが携わっています。
様々な職種のプロフェッショナルと出会える為、勉強になる事も沢山あります。
④高いサービススキルを身につけられる
ホテルの仕事は、接客業の最高峰とも言われています。
そのため、下記のようなスキルを幅広く身に付ける事ができます。
・コミュニケーション能力
・ホスピタリティ
・礼儀・マナー
・問題解決能力
・折衝能力
・対応力
ホテルの経験を積めば積むほど、知識やスキルが身につき成長を感じる事ができます。
⑤成果が評価されキャリアアップできる
ホテルでのキャリアプランは、「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」に大きく2つに分けられます。
スペシャリストは「専門職」、ゼネラリストは「総合職」とイメージすれば分かりやすいかもしれません。
スペシャリストは、ある特定の職種に特化し、高い専門的な知識を持っている者の事を指し、部署の異動をする事なく1つの部署でそのみちを極めていくもの。
料飲部門の職種の場合は、「スペシャリスト」を選ぶ事も可能ですが、「ゼネラリスト」のコースを選ぶ方が多く、ホテルマンとしてキャリアアップしていく上で経験しておきたい大切な職種になります。
料飲部門での接客経験を積んだのちに、マネージャーや支配人といった役職に就き、全体のマネジメント能力を身につけていきます。
ホテル経営の中枢に携わりたいという方は、最終的に総支配人までステップアップする事が可能です。
自分の努力次第で昇進やヘッドハンティングの可能性も高くなり、自身のスキルアップを目指す事ができます。
ホテルの料飲部門で働くには
ホテルスタッフになる方法としては、新卒採用と中途採用があります。
専門学校で学ぶ
現在ホテリエになるための専門学校は、全国に約100校あります。
学費は年間100〜150万円ほど。
専門学校には、ホテルの現場、そしてゆくゆくはマネジメントまでできる人材として活躍できるために、様々なコースがあり、一般的なビジネススキル・マナーから、ホテル業界で働く際に必要な知識やスキルなどの学科授業と実習指導があります。
具体的には、フロントサービスや料飲サービス、またワインの知識なども学べ、ホテル業界の歴史やマネジメント、サービス英会話などのカリキュラムもあります。
また高級ホテルであれば、VIPなお客様の接客をする事もあるため、接遇の心構えや礼儀作法、一流のサービスマンとしてのマナーなども教わる事ができるでしょう。
調理やパティシエ・パン製造のスタッフであれば、専門学校に通う事でより専門的な知識や技術をつける事ができます。
また、資格取得のための授業や就職のサポートも手厚く、ホテル企業への就職活動ではメリットが多いという特徴があります。
インターンシップ(約2ヶ月〜半年)を行なっている学校が殆どで、現場で実際のホテル業務を学ぶ事もできます。
短大・大学へ進学する
ホテル専門の学部があるところは少ないのですが、観光学科などを設けている大学もあります。
将来的なキャリアプランを見据えて、大手ホテルでは大卒者を積極的に採用するケースもあります。
一般的な短大や大学では、ホテル関連の学部でなくても、学校の授業やゼミなどで幅広い知識や教養を学ぶ事ができるため、ホテリストとして働く際にはもちろんの事、将来的に管理職や本社の経営、マーケティング部門等へのキャリアチェンジをする際にも役立ちます。
様々な知識や能力をつける事ができるためホテル業界に就職した際も活かす機会が多くあります。
近年では、近年外国人のお客様も増えいている事から、語学力や幅広い教養が求められている事や、マネジメントを行う管理職や本社へのキャリアチェンジなども見据えて、大卒を採用する企業が増えています。
特に大手ホテルの求人は「大卒」となっている事もあり、大学を卒業していないと求人に応募できない事もあります。
ホテル業界は、入社後の研修制度も整っているので知識や経験がなくても問題なく入社できます。
採用試験では、英会話力が重視されるので、語学力はしっかりと身につけておいた方が良いかもしれません。
異業種の経験を活かす
ホテルの仕事は、礼儀やマナー・ホスピタリティが必要となり即戦力を求める傾向があります。
きちんとした言葉遣いや身だしなみ・立ち振る舞いが大切になります。
そのためホテルに関する知識も大切ですが、それ以上に社会人としてのビジネスマナーや常識、接客サービスの基本が身についている事が重視されます。
業界や職種は未経験であっても社会人としての経験は活かせる場面が多いので、接客や営業の経験を積むのが近道であり転職しやすくなるでしょう。
また、ホテルには外国人のお客様も多くいらっしゃいますので、英語や中国語・韓国語などコミュニケーションレベルの外国語スキルがあると即戦力となります。
語学を活かして仕事した経験がある人は大いにアピールしましょう。
ホテル業界でアルバイト経験を積む
アルバイトで接客経験を積むとホテルでの仕事内容の理解ができており、採用後もスムーズに業務に就ける事から比較的有利になるケースもあります。
ホテルには様々な業種・職種がありますのでアルバイトとして働いているスタッフも多くいます。
アルバイトスタッフとして、現場で必要なスキルを身につけておくと、採用面接でも経験をアピールできます。
現場での仕事を認められ、契約社員や正社員へ登用されるという可能性もあります。
ホテル専門転職エージェントを利用する
ホテル業界未経験の場合は、転職エージェントを利用すると転職への近道になります。
特にホテル業界に特化したエージェントを使うと多くのメリットがあります。
ホテル業界の最新の情報が入ってきやすく、より詳しく業界についての情報をお伝えする事ができるからです。
また、ホテル企業とのパイプが太い為、非公開求人や最新求人が入ってきやすい点等があげられます。
自分では交渉しにくい年収交渉や、求人資料だけでは分からない就職後の様子なども知る事が可能になります。
また、第三者が加わる事により客観的に御自身を見直す事で新たな魅力を発見できるという可能性があるという点も大きなメリットでしょう。
まとめ
ホテルの料飲部門のやりがいや、なり方に関してご紹介しました。
ホテルには、様々な組織・部門があり多くの職種のスタッフたちが働いています。
お客様に快適な時間を提供し、喜んでもらえるというやりがいだけでなく、チームワークで空間を作り上げていく楽しさや達成感も得る事ができます。
高いホスピタリティが求められるホテルの仕事ですが、職種や配属部門によって仕事内容は異なりますので、ご紹介した情報も参考に自分に合う職種を見つけてみて下さいね。
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2024.12.19
