
ホテルスタッフは、施設の顔としてお客様に安心感や信頼感を与える存在です。
そのため、面接では専門知識や経験だけでなく、服装や身だしなみ、立ち振る舞いなどのマナーが採用の重要な判断基準となります。
第一印象や受け答え、入退室の仕草など、細かいポイントまで意識できるかどうかで評価は大きく変わります。
どれだけ優れたスキルを持っていても、基本的なマナーが整っていなければ、入社後の仕事ぶりや人柄まで疑問視される可能性も。
そこで本記事では、ホテル面接で押さえておきたいマナーや立ち振る舞い、身だしなみのポイント、持ち物まで詳しく解説します。
これから面接に臨む方は、事前にしっかり確認し、万全の準備で自信を持って挑む参考にしてください。
ホテルの面接
ホテルスタッフは、そのホテルの顔であり、服装や身だしなみ・マナーはそのホテルの印象を左右する大切なものとなります。
フォーマルな場に相応しいきちんとした身だしなみ、大切な滞在時間を任せる事ができるような安心感や信頼できる接客や対応が求められます。
そのため、面接ではマナーや立ち振る舞いなどが採用を左右するポイントになります。
いくら優秀な人材であっても、マナーがきちんとしていないと、仕事ぶりや普段の生活スタイル・性格までもが判断されてしまう可能性もあります。
マナーや立ち振る舞いで不採用となってしまうのは避けたいものですよね。
面接の際には、事前にしっかり確認し、準備して面接に臨むようにしましょう。
面接でのマナー・立ち振る舞い
面接におけるマナーのポイントは、主に5つの項目に分けられます。
①受付
面接の約束時間の5分前には企業につくようにしましょう。
上着は脱いで、携帯の電源はOFFにしておきます。
面接では、時間厳守が絶対です。
遅刻は言語道断ですが、面接時間より早過ぎてもマナーとしては良くありません。
到着時間が早すぎると、面接準備が終わっていない事や前の方の面接中という事もあります。
また、当日は、面接最寄り駅に30分~1時間程前に到着し、面接の場所は事前にチェックしておく事をおすすめします。
止むを得ない事情で遅れる場合は、必ず事前に企業に連絡を入れておきましょう。
②身だしなみ
第一印象を左右する身だしなみ。
社会人として当然の身なりが基本となります。
相手に不快感を与えない、ビジネスシーンに合った身だしなみで面接を受けるようにしましょう。
<服装>
中途採用の面接はビジネススーツが基本。
自分の体形に合っているものを選び、色は黒・紺・グレーが良いでしょう。
スーツのポケットには何も入れないようにし、毛玉や汚れ・シワはないか・ボタンはしっかりついているか確認しましょう。
インナーは白シャツが基本ですが、汚れが目立ちやすいので、シミや汚れがないか事前にきちんと確認しておく事が大切です。
<アクセサリー>
アクセサリーは基本付けないようにします。
結婚指輪以外の指輪は外しましょう。
<時計>
時計はつけたままで問題ありません。
ビジネスをする上で必須と考える方もいますし、面接の控室などでスマホを見ていると印象が悪くなってしまう事も。
例えスマホで時間などを確認していても、別の理由でスマホを見ていると思われてしまう事もあります。
できればデジタルのものではなく、アナログのものにしシンプルなものを選ぶようにしましょう。
<爪・髪型・髪色>
爪は男女共に短く清潔にしておきます。
髪の毛は男女共に顔にかからないようしっかりまとめ、髪色も黒に戻しておきます。
③受け答え
面接官との対話は、人柄や印象を左右するものになるためとても重要な要素となります。
面接で受け答えをする際には以下の点に気を付けるようにしましょう。
<話し方>
面接官からの質問に答える時は、相手に分かるようにはっきり、そしてゆっくり話すようにしましょう。
声が小さかったり、早すぎたりすると自信がないように見えてしまい、印象も悪くなってしまいます。
相手の話をしっかりと聞き、自分の言葉で伝え会話のキャッチボールができるようにしましょう。
<礼儀正しい挨拶>
挨拶はコミュニケーションの基本となります。
「宜しくお願いします」「ありがとうございます」といった言葉は好印象を与えます。
最初と最後には、明るく元気にはっきりと相手に伝わるように挨拶するようにしましょう。
<丁寧な言葉遣い>
敬語を使い丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
話し方にクセがある方も気を付けるようにしましょう。
<面接官との対話>
面接は対話の場でもありますので、面接官の質問には、簡潔に明確に答える事が大切になります。
用意した答えを暗記して伝えるのではなく、会話のキャッチボールをしながら自分の考えや思いをはっきり伝えるようにしましょう。
注意したいのは、面接官の話を最後まで聞かずに自分の意見を述べてしまったり、質問された内容と違う回答を返してしまう事。
コミュニケーション能力がないと判断されてしまいます。
面接官の質問や話しを最後までしっかり聞き、その質問に合った受け答えをするようにしましょう。
<目を見て話す>
目を合わせて話す事はコミュニケーシの基本であり、面接でも同様です。
目線を合わせて話す事で、自分の思いや熱意が伝わりやすくなります。
時には頷きながら、面接官の話をちゃんと聞いているという事を意識しましょう。
目線が合わなかったり、目を見て話せないとコミュニケーションがうまく取れないと思われ、信頼関係がうまれません。
入社したい気持ちを伝えるためにも、相手の目を見て真剣に話をすよう心がけ、面接官が複数いる場合には、全員の目を順番に見るようにしましょう。
<笑顔を心がける>
面接では、誰もが緊張してうまく笑顔が出せない事もあると思います。
しかし、表情が固く笑顔がないと、マイナスな印象になってしまい本来の魅力が伝わらない事も。
相手が笑顔だと緊張が解けたり、明るい印象となります。
面接官と円滑なコミュニケーションを取るためにも笑顔で話す事は非常に大切です。
ただし、今までの経歴を説明する時や、将来のビジョンを話す時など、真剣に相手に伝えなければならない内容の時は笑顔を控えた方が良い事もありますので、注意しましょう。
<姿勢>
背筋が伸びていなく猫背な姿勢だと、自信がなく元気がないように見えてしまいます。
背筋を伸ばし、手は軽く両ひざに乗せ、女性は左手を上にして手を重ねましょう。
また、椅子に座る時は背もたれは使わず前半分に腰掛けるようにします。
④入退室
ここでは、基本的な入室〜退室までのマナーや流れをお伝えします。
<入室>
面接などビジネスの場面では、ノックは「3回」が基本となっています。
面接官から「お入り下さい」と言われた後に、「失礼します」と言ってから入室します。
入室後は、面接官になるべくお尻を向けずにドアを閉め、挨拶も忘れないようにして下さい。
<椅子に座るタイミング>
面接部屋に通されても、面接官に「おかけ下さい」と言われるまでは自ら座らないよう注意して下さい。
椅子の横に立ち、「○○と申します。宜しくお願いします。」と伝えてから30度の角度でお辞儀をします。
面接官に「どうぞおかけ下さい」と言われたら、「失礼します」と言ってから座ります。
※カバンは椅子の横の床に置きます。
コートがある時はたたんでカバンの上に置くか背もたれにかけるようにしましょう。
<面接官への挨拶>
面接が終了したら、カバンを持って立ち上がり「ありがとうございました」と笑顔で挨拶し、45度の角度でお辞儀をします。
面接官に対して、丁寧な挨拶と感謝の気持ちを表しましょう。
<退室>
慌てずに慎重に面接室を退出します。
椅子の後ろ側を通って、ドアの前でもう一度「失礼します」とお辞儀をしてから退室します。
忘れ物をしないよう気を付けましょう。
★退室後もすぐにスマートフォンの電源を入れて確認したりせず、真っ直ぐ建物から出るようにしましょう。
会社を出るまで油断せず、マナーを意識して行動するようにしましょう。
面接でのマナーの重要性
マナーは、社会で生活する上で当然の「ルール」となりますので、マナーを守れないようであれば評価が下がってしまう事もあります。
面接でマナーをしっかり守ると以下のようなメリットがありますのでチェックしておきましょう。
①第一印象が良くなる
面接では最初の数秒・数分で面接官から第一印象を決定づけられます。
マナーの有無によって応募者の第一印象を大きく左右します。
第一印象はその人の人となりを判断する非常に大切なものとなりますので、適切な面接マナーで面接を受ける事によってスタートから好印象を与える事ができます。
②自己PRにもなる
身だしなみや挨拶・適切な言葉遣い・立ち振る舞い等を意識し、適切なマナーで面接を受ける事によって面接官に好印象を与える事ができます。
自分の人柄や強みもアピールする事ができ、自己PRにも繋がります。
逆にマナーがきちんとできていないと、仕事でもマナーを守れない人という印象や雑な性格というマイナスなイメージを与えてしまう事になります。
③人間関係や仕事の円滑化が分かる
面接でのマナーがきちんとしており、ルールが守られているのであれば入社後の人間関係や仕事が円滑に進むという事が分かります。
仕事をする上で、マナーを守って行動する事は非常に重要であり面接でも選考を左右するポイントになります。
★しっかりマナーを守って面接に臨む事でこのようなメリットがあります。
ポイントをきちんと押さえて面接を受けるようにしましょう。
面接での持ち物
面接当日に忘れ物をしないようにする事もマナーの1つ。
最後に、「必ず用意しておく持ち物」をご紹介しますので是非チェックしてみて下さいね。
<必ず用意しておくもの>
・A4サイズが入る黒のバッグ
・携帯電話
・腕時計
・面接会場の地図
・履歴書・職務経歴書(会場で出す物)
・履歴書・職務経歴書(コピー)
・会社案内や企業の資料
・メール連絡のコピー
・筆記用具、メモ帳
・クリアファイル
・ハンカチ、ティッシュ
・現金、交通IC系カード
★当日に慌ててしまう事がないよう、面接の前に必ずきちんと見直しておきましょう。
まとめ
ホテルの面接では、身だしなみや立ち振る舞い、受け答え、入退室のマナーなど、細部まで気を配ることが合否を左右します。
第一印象はわずか数秒で決まり、礼儀正しい挨拶や丁寧な言葉遣い、相手の目を見て話す姿勢、自然な笑顔などは自己PRにもつながります。
また、面接でマナーを守れるかどうかは、入社後の人間関係や業務の円滑さも判断材料となるため非常に重要。
さらに、履歴書や職務経歴書、筆記用具、地図や交通カードなどの持ち物を事前に確認し、当日慌てずに行動できる準備も欠かせません。
面接での細かい配慮や準備は、ホテルで求められる高い接客力や信頼感を示す機会でもあります。
本記事で紹介したポイントを押さえ、面接に挑みましょう。
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2025.12.15

