
ホテルの仕事は、単なる接客にとどまらず、お客様の滞在体験全体を支える重要な役割を担います。
旅行やレストラン、結婚式などの非日常空間では「感動」を、ビジネス利用では「安らぎ」を提供することが求められます。
そのため、ホテルスタッフには、見た目や身だしなみ、立ち振る舞いといったマナーが非常に重視されます。
面接では、こうしたマナーや印象が採用の判断に大きく影響するため、しっかりと準備して臨むことが重要。
本記事では、男性・女性それぞれの面接にふさわしい身だしなみのポイントや、当日のマナーについて詳しく解説します。
これからホテル業界への転職を考えている方は、是非参考にしてください。
ホテルの面接
ホテルには、様々な目的で日々多くのお客様がいらっしゃいます。
旅行やレストラン・結婚式では、非日常的な空間で「感動」などを求め、ビジネスでは「安らぎ」などを求めてホテルに来館します。
形に残らない・目に見えない商品に対して高いお金を払ってもらうため、お客様の滞在がより良くなるよう努めなければならないのです。
フォーマルな場に相応しいきちんとした身だしなみ、大切な滞在時間を任せる事ができるような安心感や信頼できる接客や対応が重要となります。
そのため、面接では身だしなみやマナーなどが採用を左右するポイントになります。
しっかり準備して面接に臨むようにしましょう。
ホテルの面接の身だしなみ【男性】
①服装
ビジネススーツが基本。
自分のサイズに合ったスーツを着るようにし、色は黒や紺・グレーなどのダーク系。
できればストライプなどの柄が入ったスーツは避けましょう。
スーツの中は、白のワイシャツが基本となっています。
ネクタイは、派手ではない爽やかなものを選び、無地かストライプ・チェックなどがおすすめです。
②髪型・髪色
黒色の短髪にし、はねたり乱れたりしていないか確認し、ワックスなどできちんとまとめましょう。
顔や目に髪の毛がかかっていると、表情も分かりにくく暗い印象になってしまいます。
③靴・鞄
ビジネス用の革靴を選び、必ず磨いておきましょう。
靴下は黒色か紺色にし柄がないものを着用します。
鞄も同じく黒がベストで、A4サイズがしっかり入る鞄にしましょう。
自立型のものがおすすめです。
④時計
付けていって問題ありません。
例えスマホで時間などを確認していても、別の理由でスマホを見ていると思われてしまう事もあります。
なるべくデジタルのものではなく、アナログでシンプルなものを選ぶようにします。
アクセサリーは、婚指輪以外はつけないようにしましょう。
ホテルの面接の身だしなみ【女性】
①服装
男性と同じく、黒色もしくは紺色かダークグレーのスーツが基本です。
インナーは、白のワイシャツか白無地のUネックのシャツにしましょう。
②髪型・髪色
落ち着いた印象を与える必要があるため、髪の毛はきっちりまとめます。
下の方で1つに結ぶか、夜会巻き・シニヨンがおすすめです。
髪の毛を結べない長さの場合は、はねや癖をきちんと抑えワックスなどですっきりまとめておきます。
また、顔がしっかり見えるように、前髪は斜めに流すなどしでできればおでこを出した方が良いでしょう。
目に髪の毛がかかっていると、顔や表情も分かりにくく暗い印象になりがちです。
前髪が短い方でもなるべく横に分けるようにして、きちんとした印象で面接に臨みましょう。
③メイク
前述したように、ホテルはフォーマルな場であり、様々なお客様と接するため、派手すぎるメイクはNG。
一方で、お客様との信頼関係が大切になるため、きちんとした印象が弱くなるノーメイクや薄すぎるメイクもNG。
きちんとした印象を与えられる、基本的なメイクをご紹介していきますので参考にしてみて下さいね。
<ベースメイク>
肌を綺麗に見せるために、ファンデーションを厚く塗ってしまう事がありますが、不自然に見えてしまう事があります。
顔色が良くみえるような下地やカバー力の高い下地を塗り、ファンデーションで肌色を整えましょう。
クマやくすみがある場合は、コンシーラーで消し、最後に軽くパウダーをふると明るい印象になります。
<アイメイク>
ベージュやブラウン系のアイシャドウがおすすめです。
目をくっきり強調させたい場合は、アイライナーで、まつげの間を埋めるように薄く引いて目元の印象をつけるのが良いでしょう。
マスカラを塗る場合は、薄めにし厚塗りには注意しましょう。
<アイブロウ>
眉毛の色が濃かったり、角度が上がりすぎているときつい印象になってしまいます。
少し上げ気味か真っ直ぐなラインにすると、明るく積極性のある雰囲気になります。
眉尻を下げすぎてしまうと、暗い印象になりますので注意しましょう。
<リップ>
ピンクベージュ系やコーラル系を塗ると顔色も良く見えて健康的になります。
派手な色はキツい印象になるので避けましょう。
<ネイル>
爪は短く清潔にし、なるべくマニュキアは塗らないようにしましょう。
④靴・鞄
靴は、ヒールが高くない(3~6センチ)黒のパンプスにし、きちんと磨きかかとは擦り減っていないものを選びましょう。
ストッキングはベージュ系のものにし、破れてしまう事もあるので替えを持っておくと安心です。
鞄も同じく黒がベストで、A4サイズがしっかり入る鞄にしましょう。
⑤アクセサリー
結婚指輪以外のアクセサリーは、なるべく外すようにしましょう。
男性同様に、腕時計は問題ありません。
ホテルの面接のマナー
最後に面接のマナーをお伝えします。
①遅刻は絶対にNG
社会人として遅刻は絶対にNGです。
面接最寄り駅に30分~1時間程前に到着し、面接の場所は事前にチェックしておく事をおすすめします。
携帯で位置情報を確認しただけでは不十分です。
止むを得ない事情で遅れる場合は、必ず事前に企業に連絡を入れておきましょう。
②受付のマナー
面接の約束時間の10分前には、面接会場に着くようにしましょう。
受付場所には、5分前に着くのがベスト。
上着は脱いで、携帯の電源はOFFにしておきます。
面接では、時間厳守が絶対です。
遅刻は言語道断ですが、面接時間より早過ぎてもマナーとしては良くありません。
到着時間が早すぎると、面接準備が終わっていない事や前の方の面接中という事もあります。
②面接中のマナー
面接時にテーブルに出して良いものは、持参した履歴書と職務経歴書のみとなっています。
携帯電話は電源を必ずOFFにし、鞄の中へしまいましょう。
また、メモを取る行為は面接の場ではNGです。
給料や公休日などの条件面は選考が進めば、書面やメールなどで提示されます。
面接の際に大切だと思った事は頭に入れましょう。
まとめ
ホテルの面接では、服装や髪型、靴や鞄といった基本的な身だしなみから、メイクやアクセサリー、姿勢や受け答えまで、細部にわたる準備が求められます。
男性はダークスーツや白シャツ、シンプルなネクタイと清潔感のある靴・鞄を整えることが基本で、女性はスーツに加え、清潔感のあるまとめ髪やナチュラルメイク、適切なヒールと黒の鞄で好印象を作ります。
また、時間厳守や受付・入退室のマナー、面接中の言葉遣いや表情も重要。
これらのポイントを押さえることで、第一印象が向上し、自己PRやコミュニケーション力も自然に伝わります。
面接での印象は入社後の信頼感にも直結するため、事前準備と練習を重ねて万全の状態で臨むことが大切です。
細やかな配慮と正しいマナーで、ホテルスタッフとしての資質をしっかりアピールしましょう。
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2025.12.15

