
ホテル業界への転職を目指すうえで、避けて通れないのが「志望動機」の準備です。
「なぜホテル業界なのか」「なぜその企業なのか」を明確に伝えられるかどうかは、書類選考や面接の合否を大きく左右します。
特に人気の高いホテル業界では、志望動機が曖昧なままだと、他の応募者との差別化ができず、不採用につながってしまうケースも少なくありません。
企業が志望動機を通して見ているのは、志望意欲の高さだけではなく、自社との相性や入社後に長く活躍できる人材かどうかという点です。
本記事では、企業が志望動機を聞く理由から、ホテル業界で求められる人物像、具体的な志望動機の作り方・伝え方までを分かりやすく解説します。
これからホテル業界への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
企業が志望動機を聞く理由 
企業は志望動機を通して、下記3点を総合的に確認しています。
①自社にマッチングする人材か
②長く活躍してくれる人材か
③本当に志望度が高いのか
企業が志望動機を重視するのは、単に「入社したい」という気持ちを知るためではありません。
ホテル業界の転職において志望動機は、応募者と企業の相性や、入社後に長く活躍できる人材かどうかを見極める重要な判断材料となります。
特に未経験からホテル業界へ転職する場合、業界や仕事内容への理解が不十分だと、入社後のミスマッチや早期離職につながる可能性があります。
また、企業が求めるスキルや人物像と応募者の適性が合っていない場合、業務についていけなくなることも考えられます。
そのため企業は志望動機を通して、ホテル業界や自社の事業内容・仕事内容を理解しているか、志望意欲や志望度はどの程度高いのか、そして求める能力やポテンシャルを備えた人材かどうかを総合的に確認しています。
自社の事業内容や仕事内容を理解して応募してきてくれているのであれば、入社後のミスマッチもおきず長く活躍してくれる可能性があります。
ただ志望動機を伝えるだけでなく、その企業で活かせるスキル・採用するメリットも一緒に伝えると好印象となります。
求められる人物像と志望動機例文

ホテル業界の志望動機を作成する際には、「なぜホテル業界なのか」だけでなく、「自分のどの強みがホテルの仕事に活かせるのか」という点も具体的に伝える事も重要。
特に未経験からホテル業界へ転職する場合、経験そのものよりも、仕事への向き合い方や人柄、ポテンシャルが重視される傾向があります。
そのため、企業が求める人物像を正しく理解し、自身の強みと結び付けて志望動機に落とし込むことが、選考通過のポイントとなります。
ここでは、ホテル業界で共通して求められる代表的な能力と、その強みを活かした志望動機例文をご紹介します。
①ホスピタリティ精神
ホテル業界で最も重視されるのが、ホスピタリティ精神。
ホテルの仕事は、マニュアル通りに業務をこなすだけではなく、お客様一人ひとりの立場に立ち、「今何を求めているのか」「どうすれば満足していただけるのか」を考えながら行動することが求められます。
言葉にされない要望をくみ取ったり、先回りした対応を行ったりする姿勢が、サービスの質を大きく左右します。
未経験であっても、相手を思いやり、喜んでもらうために工夫してきた経験は、ホスピタリティ精神として十分に評価される要素となります。
✏️ホスピタリティ精神を活かした志望動機例文
私がホテル業界を志望した理由は、お客様一人ひとりに寄り添ったサービスを提供できる仕事に魅力を感じたからです。
前職では、相手の立場に立って考え、求められていることを先回りして行動することを常に意識してきました。
マニュアル通りの対応ではなく、「どうすれば喜んでいただけるか」を考え行動する姿勢は、ホテルのホスピタリティにも通じるものだと感じています。
これまで培ってきた思いやりの気持ちを活かし、お客様に安心と満足を提供できるスタッフとして貢献したいと考え、志望いたしました。
②コミュニケーション能力
ホテルはサービス業界の中でも高い接客力が求められる仕事であり、コミュニケーション能力は欠かせないスキルの一つ。
ホテルには、年齢や国籍、職業などが異なるさまざまなお客様が訪れます。
そのため、相手に合わせた言葉遣いや表情、距離感を意識しながら対応する力が必要です。
また、要望を正確に聞き取る「聞く力」も重要となります。
前職での接客経験や、社内外で円滑なやり取りを心掛けてきた経験は、ホテル業界でも十分に活かすことができます。
前職では、相手の話を丁寧に聞き、状況や立場に合わせた対応を心掛けてきました。年齢や価値観の異なる方と接する中で、言葉遣いや表情、伝え方を工夫することで円滑なコミュニケーションを取る力を身に付けてきたと感じています。
この経験を活かし、ホテルの現場でもお客様に寄り添った対応を行い、快適な滞在をサポートしていきたいと考え、志望いたしました。
③協調性
ホテルの仕事は、個人プレーではなくチームワークによって成り立っています。
宿泊部門だけでなく、料飲、宴会、管理部門など、さまざまな部署のスタッフが連携しながら一つのサービスを提供しています。
そのため、自分の役割を理解し、周囲と協力しながら行動できる協調性が重要。
忙しい場面でも周囲を気遣い、情報共有やフォローを行う姿勢が、サービス全体の質を高めます。
チームで成果を出してきた経験や、周囲と協力して仕事を進めてきた姿勢は、ホテル業界で高く評価されます。
✏️協調性を活かした志望動機例文
私がホテル業界を志望した理由は、チームで一つのサービスを作り上げる仕事に魅力を感じたからです。
前職では、周囲と連携しながら業務を進めることを大切にし、忙しい場面でも情報共有やフォローを意識して行ってきました。
ホテルでは、宿泊・料飲・宴会など複数の部門が連携してお客様を迎えると伺っています。
これまで培ってきた協調性やチームワーク力を活かし、部署を越えて連携しながら、質の高いサービス提供に貢献したいと考え、志望いたしました。
④ストレス耐性
ホテルではお客様からの期待が高く、時にはクレーム対応や突発的なトラブルが発生することもあります。
また、ミスが許されない場面も多く、精神的なプレッシャーを感じる仕事でもあります。
そのような環境の中で、感情的にならず冷静に対応し、前向きに問題解決へ取り組めるストレス耐性が求められます。
状況の変化に柔軟に対応できる力や、困難な場面でも粘り強く取り組む姿勢は、ホテル業界で長く活躍するために欠かせない要素です。
✏️ストレス耐性を活かした志望動機例文
ホテル業界を志望した理由は、高い期待に応える環境の中で、自身を成長させたいと考えたからです。
前職では、突発的なトラブルやプレッシャーのかかる場面でも、冷静に状況を整理し、前向きに対応することを心掛けてきました。
ホテルの仕事は、お客様対応やトラブル対応など責任の大きい場面も多いと理解していますが、その分やりがいのある仕事だと感じています。
困難な状況でも柔軟に対応できる強みを活かし、信頼されるホテルスタッフとして貢献していきたいと考えています。
ホテル業界で求められる人物像を理解することは、志望動機を作成する上で非常に重要です。
ホテルの仕事では、マニュアル通りの対応だけでなく、お客様の立場に立って考え行動できるホスピタリティ精神が求められます。
また、幅広い年代や価値観のお客様と接するため、柔軟なコミュニケーション能力も欠かせません。
さらに、宿泊・料飲・宴会など複数の部門が連携してサービスを提供するため、協調性やチームワーク力も重視されます。
加えて、高い期待に応える現場ではプレッシャーやトラブルも発生しやすく、前向きに対応できるストレス耐性や問題解決力が必要です。
未経験からホテル業界を目指す場合でも、これらの能力は前職や日常経験の中で身に付いていることが多くあります。
自身の強みを整理し、「ホテル業界でどのように活かせるのか」を志望動機の中で具体的に伝えることが、選考通過への近道となるでしょう。
ホテルの志望動機の作り方

志望動機を伝える際は、下記の2つの視点をセットで伝える事が基本。
①なぜその職種を希望しているのか
②数ある企業の中で、なぜその会社を選んだのか
まずは、希望する職種に対してどのようなやりがいや魅力を感じているのかを明確にし、その上で、なぜその想いを実現できる場としてその会社を志望しているのかを伝えることが大切です。
職種の志望動機の作り方
職種の志望動機では、「なぜその仕事を選んだのか」を明確に伝えることが重要です。
その際、単なる憧れやイメージだけでなく、これまでの経験をもとに、その職種にどのようなやりがいや魅力を感じているのかを具体的に説明しましょう。
例えば、過去の仕事や日常の中で「人に喜んでもらえた経験」「自分が成長できたと感じた瞬間」を振り返り、その経験がどのように希望職種と結び付いているのかを整理します。
その上で、「この仕事を通じて実現したいこと」や「自身の強みを活かせる点」を伝える事で、納得感のある職種志望動機になります。
企業の志望動機の作り方
企業の志望動機では、「なぜこの会社でなければならないのか」を伝えることが選考通過の大きなポイントとなります。
具体的には、その会社が大切にしている理念や考え方、事業内容や仕事内容の中で共感した点を明確にしましょう。
面接は、応募者と企業がお互いに合うかどうかを確認する場であり、志望動機はその意思表示にあたります。
給与や福利厚生といった条件面ではなく、企業の価値観や取り組み、サービスへの想いに共感していることを伝えることが重要です。
その会社で働く事で、自分がどのように成長し、どのような形で貢献できるのかまで言及できると、より説得力のある志望動機になります。
面接は、例えると個人と企業が合うかどうかというような、いわばお見合いのようなもの。
プロポーズ=志望動機になります。
①その会社の中身や大切にしている事
②事業内容や仕事内容の興味のある部分
などを伝えるようにしましょう。
志望動機の伝え方

どれだけ内容の良い志望動機を準備していても、伝え方を間違えてしまうと、採用担当者に十分に伝わらないことがあります。
特にホテル業界の面接では、限られた時間の中で自分の想いや強みを分かりやすく伝える力が求められます。
志望動機を効果的に伝えるためには、「①なぜ志望するのかという結論→②その根拠となる経験→③入社後にどのように貢献できるのか」を整理して話すことが重要です。
ここでは、面接官に伝わりやすい志望動機の基本的な構成をご紹介します。
①志望する理由(例)
・「御社の○○という理念に大変魅力を感じ、共感したからです。」
・「○○の仕事につく事で、○○というやりがいを得る事ができるからです」
・「○○を志望する理由は、自分の持っている○○の能力や○○のスキルを活かせるからです」
↓
②具体的な根拠
・ホテルで感動した経験
・前職の経験で感じたやりがい事
↓
③企業へのメリット(例)
・「強みである○○を役立て、御社の○○の仕事に携わり、貢献していきたいと思っております。」
・「前職でつけた○○のスキルを、御社の○○職で生かす事ができると思い志望しました。」
「・もし御社に入社する事ができましたら、自分の○○の経験で得た○○の能力を生かして、積極的に取り組んでいきたいと思っています。」
志望動機は、志望する理由=結論から伝えるようにしましょう。
理由としては、採用担当者が一番最初に読む部分が書き出しの部分になり印象に強く残るからです。
最初に結論を述べる事で伝えたい事がすぐに分かりますし、その後に続く根拠も書きやすくなります。
前置きが長く結論が最後になってしまうと、「結局何が言いたいんだろう」「論理的に物事を伝える能力が無い」と思われてしまう可能性もありますし、最後まで読んでもらえないという事もあります。
「志望理由→根拠→企業へのメリット」と文章構成を設定しておくと、志望動機を作成しやすくなります。
志望動機を話す時間の目安は、約1分〜長くても1分半程度。
250〜400字程度の文字数にまとめて話すようにしましょう。
🗒まとめ
ホテル業界の志望動機では、「ホテルが好き」「憧れている」といった気持ちだけでは不十分です。
企業は志望動機を通して、応募者が業界や仕事内容をどれだけ理解しているか、自社とマッチしているか、そして入社後に長く活躍してくれる人材かどうかを見極めています。
そのため、志望動機を作成する際は、「なぜホテル業界なのか」「なぜその職種・その企業なのか」を明確にし、自身の経験や強みと結び付けて伝えることが重要です。
また、ホスピタリティ精神やコミュニケーション能力、協調性、ストレス耐性といったホテル業界で求められる人物像を理解した上で、自分がどのように貢献できるのかを具体的に示すことで、説得力のある志望動機になります。
結論から伝え、根拠となる経験、入社後のビジョンや企業へのメリットを整理して話すことで、面接官にも分かりやすく好印象を与えることができます。
しっかりと準備を行い、自信を持って志望動機を伝えられるようにしましょう。
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2026.01.08

