
今回は、前回のコラム「志望動機の作り方」「志望動機作成の準備方法」に引き続き、志望動機の例文・NG例文をご紹介していきます。
【志望動機例文5選】
ホテル業界を志望する方に、志望動機の例文をご紹介します。
作成する際に参考にしてみて下さいね。
例文①
私が御社を志望する理由は、国内のお客様はもちろんの事、訪日外国人のお客様へのおもてなしにも力を入れている点に魅力を感じたからです。
学生時代から海外旅行が好きで、海外旅行や短期ですがワーキングホリデーも経験しました。
その際に、海外のホテルに泊まる大変さや逆に良かった接客やサービスなどを経験する事ができました。
海外旅行の際のホテルの重要さや楽しさを知っているからこそ「素敵な思い出として残して欲しい」「旅の思い出をより良くしたい」と心がけ、外国人のお客様の立場になって業務に取り組めると思っています。
御社の一員となれた際には、海外旅行やワーキングホリデーで培った語学力も活かしながら、海外からのお客様が日本で快適な時間を過ごせるよう尽力していきたいと思っています。
※文字数:338
例文②
私が御社を希望する理由は、御社のインターンシップで働かせて頂いた時に、「お客様の事を1番に考え取り組む」という理念と同じように働く社員の方々の姿に共感したからです。
お客様のニーズを把握し、一生懸命業務に携わるサービススタッフの方の姿を見て大きな感動を体感する事ができました。
これほどにまでやりがいや感動を感じられる仕事はないと思い、この仕事に携わりたいという思いが一層強くなりました。
また、先輩方の「人柄」の良さにも惹かれました。
一緒に働く仲間も大切だと思っており、こんな先輩達と一緒に結婚式を作っていきたいと思ったのも志望理由の1つです。
今までの接客経験で培った、コミュニケーション能力や対応力などを活かし、お客様が求めているものを提案できるホテルスタッフを目指していきたいと思っています。
※文字数356
★インターンシップに参加した場合やOG・OB訪問した場合は、その経験を書くようにましょう。
業界研究もできており、インターンシップで感じた事や経験と自分の強みを仕事に繋げ、今後の目標も伝えられています。
参加した企業でなくても、同じホテル業界であればその経験を伝えて問題ありません。
インターンシップに参加して感じた事を踏まながら、志望動機を作っていくと良いでしょう。
例文③
私が御社を志望する理由は、人々の心に残る仕事をしていきたいと思ったからです。
理由は、大学のサークルでイベントリーダーとなった際に様々なイベントの企画や実行を行い、皆に喜んでもらう事に非常にやりがいや達成感を感じる事ができたからです。
楽しいイベントは、皆の心に残り続けるものだと実感し、ホテルでの体験(イベント)を通して多くの人に大切な日を提供していきたいと思うようになりました。
御社は、「お客様に期待以上のサービスを提供する」という理念のもと、チームで一丸となって1人1人のお客様を大切にサービスを提供しています。
その姿勢を拝見し、私もチームの一員となり、より顧客満足度の高いサービスを提供していきたいと感じました。
他の人を巻き込んで物事を進めるていけるリーダーシップを活かし、それぞれの人に合わせた細やかなサービスをしていきたいと思っています。
※文字数:357
例文④
お客様に感動を与えられる仕事がしたいと思い御社を志望しています。
理由は、御社を訪れた際に受けたきめ細やかな接客や対応が忘れられず、今度は自分自身がお客様に提供していきたいと感じたからです。
学生時代にホテルで結婚式のバンケットサービスのアルバイトをしておりました。
お客様に満足頂けるサービスを常に心がけており、新郎新婦含め皆の喜ぶ姿や絆を確認する光景を見て、とても感動しやりがいを感じる事ができていました。
一方で、もう一歩踏み込んだホスピタリティあふれるサービスを提供したいと思うようになり、御社ではその思いを叶えられると思ったからです。
ホテルでのサービスの仕事は、1日〜2日という事が多いですが、その非日常の1日が皆様にとってとても幸せで一生心に残る大切な日だという事が実感できました。
御社で自分の接客スキルをより向上させ、多くのお客様の笑顔を引き出せ感動を与えられるサービスを提供していきたいと考えております。
※文字数:408
【NG志望動機例文3選】
続いて、志望動機のNG例をご紹介します。
例文の後に解説もしますので、どういった点が良くないのか参考にしてみて下さいね。
例文①
私が御社を志望する理由は、成長できる環境があると感じたからです。
学生時代に接客の仕事をしており、人に喜んでもらえる事にやりがいを感じていました。
しかし、お客様とは短い時間しか関わらず、サービス力を思う存分に発揮する事ができませんでした。
ホテルの仕事は、より大きな喜びや感動を与えられるため、コミュニケーション能力やホスピタリティを身につける事ができると思い志望しました。
★よくあるのは「成長したい」というワードですが、自分にとってのメリットしか書かれていません。
成長したいという意欲はとても良いのですが、企業にとってはその人が成長してもらうことはMUSTとなり、それが志望動機となるとNGとなります。
「仕事を通し自分の⚪︎⚪︎を成長させて、企業の成長に貢献したい」等、自分が成長した上で企業にもメリットがある事をアピールする事がポイントです。
また、この文章だと「ホテル業界」「その会社」でないといけない理由が伝わってきませんので、もう一歩踏み込んだ志望動機を作り面接官には伝わるようにしましょう。
例文②
私が御社を志望する理由は、企業理念に共感したためです。
人の幸せな時間のお手伝いができる仕事をしたいと考えており、御社のお客様を大切にする企業理念や社風と一致しているからです。
前職では飲食店で働いており、その中でお客様の幸せそうな姿や喜んでくださる姿を見て、これからはもっと心に残る幸せな時間や空間を演出していけたらと感じるようになりました。
今までの経験を活かし、お客様を大切にホテルでのサービスをしていきたいと思っています。
★どの企業にも当てはまる漠然とした志望動機となっています。
面接官は何十・何百という志望動機を見てきていますので、使い回されている志望動機は一目で分かります。
「社風に魅力を感じた」などの志望動機を伝えるのであれば、どんな部分が自分にとって何故魅力に感じたのかまで答えられるようにしましょう。
何故の部分が自分の言葉で言語化出来ていれば、自ずとその企業でなければならない理由が出てくるはずです。
例文③
私は将来、独立してその道のプロフェッショナルとして仕事をしたいと考えています。
御社は、若手の内から裁量を持って働く事のできる環境があり、年齢に関係ない評価制度があります。
実力次第で様々なキャリアプランのチャンスがあり、様々なスキルを身につける事ができるため、御社でキャリアアップしながら自分自身を成長させることができると思い志望しました。
★いずれ起業したいという志望動機は、企業によって良しとする企業と、良くない印象を与える企業で分かれるワードなので注意が必要です。
企業研究の段階で判断しましょう。
実際にその企業から独立して起業している社員が多い場合は、その企業は独立を応援している企業の場合が多いので志望動機として伝えても良いかと思いますが、ホテル業界は、独立を全社でバックアップするような企業がまだ少ないため、いずれ離職を念頭に置いていると思われてしまう可能性が高いかもしれません。
その他
憧れや華やかという理由や、給与面・待遇などを志望動機として伝えるのはNGです。
華やかだから・・
休みが多い・勤務地が近い・給与が他の会社と比べて良かったから・・
という表面上だけの志望動機の方とは、中々一緒に働いて欲しい!とはならないです。
もちろん、給与や福利厚生などは志望企業を選定する上で必要な条件の1つですので、それは自身の中で基準として持っておくのは問題ありません。
志望動機を伝える際には注意しましょう。
まとめ
ホテル業界の志望動機例文をご紹介しました。
ホテル業界の志望動機は、「憧れ」や「華やか」「好き」だからなどの理由を述べるだけではNGです。
採用担当者は、ホテル業界に憧れがある方や好きだからという人材を求めているわけではありません。
そのため、少しでもホテル業界や受ける企業・仕事に合った志望動機を作らなくてはなりません。
「なぜホテル業界でなくてはならないのか。その中でなぜその会社でその仕事でなくてはならないのか」「入社後にどのような活躍ができるのか」、一歩踏み込んだところまで記入するようにしましょう。
ご紹介した志望動機例文を参考に、オリジナルの志望動機を作成してみて下さいね。
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2024.12.23