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ホテルには、様々な業態のレストランがありますが、その中でも和食は非日常の空間の中で日本の伝統的な味を提供する魅力があります。

調理スタッフは、国内はもちろんの事、海外からのお客様にも和食の良さを伝えられるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。

前回のコラム「ホテルの和食調理の仕事内容」に続き、今回は、ホテルの和食調理の仕事のやりがいや大変な事をお伝えします。

これからホテルで和食調理の仕事をしたいという方は是非参考にしてみて下さいね。

 

 

 

 ホテルの和食調理のやりがい 

 

ホテルの和食調理には様々なやりがいがありますが、今回はその中の4つをご紹介します。

 

 

①お客様に喜んでもらえる


和食調理スタッフの1番のやりがいは、自分の作った料理でお客様が笑顔になり喜んでもらえる事です。

ホテルのレストランは、普段の食事以外に、記念日などで利用するお客様が多くいらっしゃいます。

お客様の特別な日の食事を彩り、自分の料理で幸せにする事ができた時には大きな満足感を得る事ができるでしょう。

また、料理やサービスを気に入ってもらえれば、リピーターとなってくれる事も多いです。

近年では訪日外国人も増えており、海外の方が日本文化を体験し、喜んでいる姿を見る事もやりがいに繋がるでしょう。

 

 

②チームワークで働く充実感


和食の調理場は、料理長・副料理長の下で下記のようにそれぞれ持ち場に分かれて仕事をしています。


・八寸場
・揚げ場
・焼き場
・蒸し場
・刺し場


調理師全員で効率よく料理を仕上げていくため、チームワークが非常に大切になります。

その他にも、案内をするレセプションスタッフ・出来上がった料理を運ぶホールスタッフなど様々なスタッフと協力してお店を作り上げています。

チームで協力しながら、お客様に満足のいく時間を提供できる事は大きなやりがいとなりますし、プロフェッショナルとして自分自身の成長にも繋がるでしょう。

 

 

③洗練された様々な調理技術を学べる


ホテルでのレストランは一流店が多く提供する料理の質や単価も高いため、高級食材に触れ洗練された調理技術を学ぶ事ができます。

求められるスキルも高くなりますし、前述したように基本的には持ち場で担当しているため、刺し・焼く・煮る・揚げる・蒸す・発酵させるなど、様々な技術を身につける事ができます。

また、日本ならではの食材や各地の食材、また四季折々の旬な食材などを使い料理するため、様々な楽しみがあります。

春はお花見、秋は紅葉、冬はお正月など、季節の行事に合わせた料理が作られるのも和食ならではですよね。

基本的には、レストランでの調理がメインとなりますが、パーティや結婚式、季節ごとのイベントなどの調理に携わる事も。

多種多様な料理に携われ、技術をつけられる事もやりがいに繋がるでしょう。

経験を積むにつれ、様々な調理に携わる事ができるようになったり、メニューを考案したりと自分自身もスキルアップできる環境があります。

 

 

④様々なキャリアパスを積める


ホテルで調理の経験を積めば、様々な技術が身につきます。

同じホテルで調理長を目指す事もできますし、海外のホテルや独立など、将来の可能性が広がります。

有名なホテルや一流ホテルで経験を積めば、そこで働いていた事は実績となり、今後再び転職する際に有利になります。

ホテルで働き、技術と知識をつけて腕を磨けば、調理のコンクールなどに出る機会もありますので、賞を取る事ができれば、キャリアに高評価だと言えるでしょう。

また、将来的に開業してお店を持ちたいと考える調理人も多いでしょう。

独立する際にも、「〇〇ホテルの出身」という肩書は、大きな自信になりますし、お客様にも信頼感や安心感を与えられるでしょう。

 

 

  ホテルの和食調理の大変な事   

 

 続いてホテルの和食調理の大変な面もお伝えしていきます。

 

 

①体力が必要


調理の仕事は基本立ち仕事となります。

休憩時間以外、長時間立ちっぱなしという事になります。

また、高温環境の中で作業をしたり、重い食材や調理器具の運搬なども多くなる事も。

体に負荷がかかると感じる方もいるでしょう。

普段からしっかり体力をつけ体調管理をする事が大切になります。

 

 

②不規則な勤務形態


ホテルは365日24時間営業していため、どの職種であってもシフトでの勤務になる事が殆どです。

特に土日や大型連休などは忙しくなるため、休日の固定は難しく平日のみで休みを取るようになります。

時間に関しても、昼夜関係なくシフト制で働く事が多く、生活リズムが安定しないと感じる方もいるでしょう。

料飲部門に関しては、深夜営業している事は殆どないので夜勤はありませんが、朝食〜営業後の片付け業務などを含めると勤務時間が長くなる事もあります。

 

 

③高いクオリティへのプレッシャー


前述したように、ホテルのレストランは一流店が多く、お客様からも高いクオリティが求められます。

そのため、ホテルのブランドに応じた品質が求められます。

調理技術や食材の知識はもちろんの事、盛り付けや味の調整に関する細やかな感性や、日本文化・アレルギー対応など細やかな気配りが必要となります。

調理ミスや衛生管理ミスが起こってしまうと、ホテルの印象を悪くしてしまうため大きな責任も伴います。

食中毒などを出してしまうと、ホテルの評判が落ち営業停止となる事も。

高いモチベーションや、細やかな気配りを常に意識して仕事につかなければなりません。

 

 

ホテルの和食調理のやりがいや大変な事をお伝えしましたが、その内容を踏まえて、下記のような方はホテルでの和食調理の仕事が向いています。

 

・和食の調理が好き
・細かい作業が好き
・チームワークでの仕事が好き
・和食調理の魅力を多くの人に伝えたい
・様々な調理を学びキャリアアップしたい
・新しい技術や知識を積極的に身につけたい

 

当てはまる方が多い人は是非検討してみて下さいね。 

 

 

ホテルの和食調理のキャリアパス

 

ホテルの和食調理として就職した際にどのようなキャリアプランがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

最後に、ホテルの和食調理の仕事のキャリアパスをご紹介します。

 

①一般スタッフ・リーダー

最初は調理の基礎業務を担当し、知識や技術を身につけていきます。

徐々に、各セクションのリーダーとして責任あるポジションにつきメニュー開発やチームマネジメントに携わります。

②副料理長

各セクションのリーダーとして技術を身につけたら、副料理長となり、部下の指導やコスト管理、メニュー開発などを担当。

料理長

その後、料理長(総責任者)として調理部門の全体を統括します。

④ホテル全体の飲食部門責任者

ホテルの料飲部門は様々な分野に分かれています。

そのため、和食部門だけでなく、宴会部門や他の飲食部門など全体の経営に関与する立場に進んでいきます。

 

★簡単ではありますが、ホテル内でのキャリアパスをご紹介させて頂きました。

ホテルの和食調理の経験を積むと、ホテル内だけではなく、他のキャリアパスの可能性も広がります。

是非こちらもコラムも参考にしてみて下さいね。

・ホテルの和食調理のキャリアパスについては→こちら

 

 

     まとめ      

 

ホテルの和食調理のやりがいや大変な事をご紹介しました。

様々な料理を作る事ができるため、クオリティの高い技術を身につける事ができ、多くのお客様に満足頂けた時は心から喜びを感じる事ができます。

ホテルの和食調理の仕事を長く続けるには、コミュニケーションを大切に将来の目標をしっかり持ってモチベーションを維持する事が大切です。

ホテルはサービス業となるため、勤務時間や休日の面、体力の面で大変な事も多くあります。

もし調理の仕事に興味がある方は、今回ご紹介した内容を参考に、ご自身の適性と照らし合わせて考えてみて下さいね。

 

 


 

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2025.02.01