【自己分析のやり方】①でもお伝えしたように、ホテルの面接で成功するためには事前の自己分析が欠かせません。

内定を獲得するのはもちろんの事、長く働ける会社を選ぶためには、自分の事を理解し、どんな仕事が合っていて将来どんなキャリアを築いていきたいかを知る事が大切になります。

今回は、前回のコラムに続き、自己分析のやり方や注意点などについて解説しますので、是非参考にしてみて下さいね。

 

 

 

  自己分析のやり方   

 

自己分析をする際の5つのポイントをお伝えしていきます。

 

①経験した仕事の棚卸し

 

まずは、今までに経験した仕事の棚卸をしましょう。

転職活動では、今までの職歴でどれだけプラスのアピールができるかがポイントとなります。

今までの職務内容を一度全て洗い出し、整理してみる事で意外と今まで気が付かなった経験に気付く事もあります。

企業は仕事をするにあたって、チームワークや協調性・周囲とのコミュニケーションが取れる人を採用したいと考えます。

また、仕事をする上で大変だった事や困難にどう向き合い乗り越えてきたのかという点も重視します。

今までの職歴の中で、どのような経験がありどのように自分自身が取り組んだのか、努力した事や実績をあげた事などを明確にしておきましょう。

ただし数ばかり多くて内容が薄いと意味がありません。

メインで話すエピソードは1〜2つに絞り、具体的な内容でしっかり作り込んでおきましょう。

 

 

②身についたスキル・長所を整理 

 

今までの職歴を洗い出せたら、その中で身についたスキル・長所などを確認していきます。

経験した仕事の中で下記のような内容を書き出してみましょう。

 

・やりがいを感じた事
・積極的に取り組んだ事
・自分で考えて行動した事
・仕事の中で得意と感じた事
・達成感を感じた事
・成長できた事
・実績を出した事

 

 

 

③短所や乗り越えた経験を整理

 

自分の長所だけでなく、短所を理解しておく事も大切です。

短所の内容によっては、ホテル業界で働く事が難しいというケースも出てきます。

その為自身の短所をきちんと理解し、次の転職にあたり問題がないのかを確認しておきましょう。

また面接においても短所や、乗り越え方などを聞かれる事が良くあります。

前述したように、その短所を聞く事でホテル業界や仕事への適正を判断する事もありますし、自身の短所をどの様に捉え仕事と向き合ってきたのかを確認している事もあります。

その場合、短所とどう向き合い、どのように乗り越えてきたかが重要になります。

短所がない人間なんていませんので、その短所をどう感じ、仕事をする上でどのように取り組んできたのかという姿勢が大切になります。

経験した仕事の中で下記のような内容を書き出してみましょう。

 

・苦手だった事
・失敗した事
・得意ではない事
・ぶつかった壁や課題

 

 

④キャリアプランを明確にする

 

入社後のビジョン・目標などは、面接でも多く質問される内容の1つです。

企業はあなたのキャリアプランと会社のビジョンの方向性が一致しているかを確認しています。

会社の方向性と違うと、転職後にミスマッチが起きたり長く働く事が難しくなりますので、自己分析ではキャリアプランを明確にしておく事も重要になります。

下記のような内容もしっかり整理しておきましょう。

 

・なぜホテル業界なのか
・3年後、5年後、10年後どうなりたいか
・そのために必要な経験やスキルは何か
・どのように取り組もうと考えているか

 

ホテル業界のキャリアプランは主に下記の3つです。


①各職種のスペシャリストとなる
②役職につき管理部門を目指す
③ホテルでの経験を活かしキャリアチェンジする


将来的にホテル業界でどのようにキャリアを積んでいきたいのか、どんな働き方をしていきたいのかを明確にし、企業のビジョンと合っているのかどうかを見極めましょう。

 

 

⑤ホテル業界で活かせるスキルの把握

 

自己分析を行うと、今までの職歴の中での長所や活かせるスキルが見えてくると思いますが、その能力やスキルがホテル業界で活かせるものでなければ意味がありません。

ホテル業界の中途採用では、以下の能力やスキルが重要視されます。



①ホスピタリティ精神

サービス業界の最高峰とも言われているホテルのお仕事。

顧客志向が高く、お客様相手の仕事となるため、働く際に最も必要となるのがホスピタリティマインドです。

ホテルでのお仕事は、表に立つ人もそうでない人も共通しているのは、お客様に喜んでもらう事。

お客様へのおもてなしが1番大切になります。

お客様のニーズや気持ちを素早く察し、必要な事・して欲しい事を適切なタイミングで提供していく気遣いや心遣いが必要になります。



②コミュニケーション能力

ホテルの仕事は、接客がメインの仕事となります。

そのため、人と接する事が好きという人や、人とコミュニケーションを取る事が好きという社交的な性格の人に向いています。

コミュニケーション能力とは、相手の要望や希望を的確に理解・判断し、自分の意見を言葉で伝えられる事。

ホテルには、日々様々な職業・年代の利用目的の異なるお客様がいらっしゃいます。

多くの人と関わる仕事なのでどの年代の方にも対応できるコミュニケーション能力を持っていなければなりません。



③ビジネスマナー

ホテルのお仕事は、お客様のニーズを理解し最高のサービスを提供し満足してもらう事です。

ホテルによっては、金額も高額になるため、礼儀やマナー・ホスピタリティが必要となり、きちんとした言葉遣いや身だしなみ・立ち振る舞いが大切になります。

そのためホテルに関する知識は勿論の事、社会人としてのビジネスマナーや常識、接客サービスの基本が身についている事が重視されます。



④協調性

ホテルの仕事には様々な部門があります。

自分1人だけでは成り立たず、多くのプロフェッショナルが携わり、お互いに協力し合ってより多くの価値を提供しているのです。

そのため、ホテルマンには、チームで働くのが得意・好きというような協調性やチームワーク力が必要となります。



⑤語学スキル

近年訪日外国人が増えている事もあり、職種にもよりますが、多言語に対応できる人材を求めています。

特に高級ホテル・外資系ホテル・都心部・空港近郊・観光地などのホテルでは語学力は必須となる事も。

英語だけでなく、韓国語や中国語が話せるとより有利になるでしょう。


自己分析をする際の注意点・ポイント

 

目的がなく自己分析を行ってしまうと、時間だけがかかってしまったり、就職活動に役立つ自己分析ができていないという事も出てきてしまいます。

転職活動の為の自己分析をする際には以下の点に注意しましょう。

 

 

①企業に合わせすぎない

 

前述したように、自己分析を行う際に業界や企業に合った能力やスキルを見つける事は非常に大切です。

しかし、事前に合わせすぎて自己分析を行うと、本来の長所を見失ってしまったり、面接の際に深堀されると答えられなくなってしまう・・という事も出てきます。

まずは今までの職歴を洗い出し自分の強みを幾つか見つけたら、その中でホテル業界やその企業にあった能力やスキルを深く掘り下げていくようにしましょう。

 

 

②転職活動のための自己分析である


自己分析を始めると、自分の性格面の長所や短所だけで終わってしまう方も多くいます。

しかし転職活動における自己分析の目的は、下記の3つになります。

 

①転職活動の軸を明確化するため
②転職活動での自分のアピールポイントを知るため
③面接で分かりやすく伝えるため

 

今までの経験の中で得た能力やスキルを、次の会社でどう活かしどのように働いていきたいのか、将来どのようなキャリアを積んでいきたいのかという事を意識して行いましょう。

 

 

③学生時代から振り返る必要はない

 

中途採用の場合は即戦力を求められる事が多いため、今までの社会人の経験の中での強みや能力・スキルを確認します。

そのため、ホテル業界や受ける企業がどのような人材を求め、どのような能力やスキルを求めているのかを事前に把握し、自分の強みとマッチしている部分をアピールしなくてはなりません。

企業によっては学生時代事や趣味などを聞かれる事もあるので、簡単に整理しておいても良いかもしれませんが、基本的には社会人になってからの振り返りを行うようにしましょう。

 

 

④その結果に至った過程も洗い出す


自分の強みを伝える際に、結果や実績はとても大切ですが、面接官はその結果に至るまでの過程を重要視しています。

どのように考え、どのように取り組んだのかという行動が長所に繋がります。

ただ結果だけを書き出すのではなく、その結果に至った過程も一緒に洗い出すようにしましょう。

 

 

⑤年齢にも注意


ホテル業界は、年齢によっても求められる能力やスキルが変わってきます。

30代半ばになると、マネジメントスキルなども求められてきますので、その点も注意しながら自己分析を行ってみて下さい。

 

 

     まとめ      

 

ホテル業界は、新卒採用はもちろんの事、中途採用でも人気がある業界ですので事前にきちんと自己分析を行い、自分の強みを把握しマッチする人材であるという事をアピールしなければなりません。

自己分析を行っていないと、面接で質問されても答えがまとまっておらず的確な回答ができないというケースも出てきます。

ホテル業界の面接ではコミュニケーション能力が非常に求められますので、事前に準備する事で内定率が大きく変わってきます。

自己分析を行う事で、自分自身の事が理解でき、仕事に対してのやりがいや将来のビジョンなども明確になりますので、転職活動の際には「自己分析」は徹底的に行うようにしましょう。

弊社の転職サポートでは、面接の前に詳しく自己分析のやり方をお伝えし一緒に行っていきます。

ホテル業界へ転職を考えている方はお気軽にご相談下さいませ。

2025.02.10