
サービス業界の最高峰とも言われているホテル。
高い調理技術やおもてなしが求められるため、「調理の腕を磨きたい。」という方にはぴったりの環境があります。
今回は、「ホテルの宴会調理の仕事内容」に続き、ホテルの調理部門の仕事に就く方法や、あると役立つ資格についてご紹介します。
これからホテル業界で調理の仕事がしたいという方は参考にしてみて下さいね。
ホテルの宴会部門の調理の仕事
ホテルの宴会部門の調理は、主に宴会やイベント・パーティ・結婚式などで提供されるコース料理やビュッフェ等を担当します。
レストランでの調理とは異なり、大人数向けの料理を短時間で提供する事が求められます。
一度に多くの料理を提供する事や、事前にメニューが決まっている事などから分業制を採っています。
基本的にはフレンチが多くなりますが、結婚式・会議・パーティー・ビュッフェなど、様々なケースに対応できるよう、和食・洋食・中華など、幅広い種類の料理を調理できる必要があります。
セクションは主に、ホットセクションとコールドセクションに分かれており、ソースやスープ・メイン料理など温かいものは温かく、サラダやデザートなど冷たいものは冷たく最良のタイミングで提供できるよう努めます。
またホットセクション・コールドセクションの中でも担当する調理内容で分担されています。
宴会部門に配属になった際には、各セクションで経験を積んで、調理技術を磨きキャリアアップしていきます。
・詳しい仕事内容は→こちら
宴会部門の調理スタッフになるには
ホテル調理の仕事に就くには2つの方法があります。
①専門学校・短大・大学を卒業→調理師免許を取得→就職
②現場で実務経験を積む(できれば2年以上)→就職
ホテルの調理スタッフになるために、必須な資格はありません。
しかし、国家資格でもある「調理師免許」などを持っていると、転職する際に有利になったり、お給料・資格手当・昇進の面でメリットがある事も。
また独立する際にも、資格があるとお客様からの信頼度も高くなるため役立つでしょう。
調理師の専門学校に通い、知識や技術を習得する事で、卒業と同時に無試験で調理師免許が取得できまので、比較的スムーズに入社しやすくなります。
専門学校では、調理技術や知識、食に携わる上で重要な衛生管理やアレルギーなどの知識、また店舗経営などの知識に関しても学ぶ事ができます。
また、学校に直接求人が来る事も多いので、就職する際にも有利になる事があるでしょう。
中途採用の場合は、年齢にもよりますが、基本的に即戦力を求められる事が多いので、何かしらの調理経験や調理師免許があると有利になります。
学校に通わず、アルバイトか未経験可能な求人に応募して、調理経験を積む方法もあります。
無事調理スタッフになれた場合、最初は見習いや仕込み担当として勤務し、経験を積んで調理人としてスキルアップしていきます。
★一人前の調理師になるまでにはある程度の期間が必要となるため、既に社会人経験を積んでいる人は、年齢の面を考えても学校に通うより未経験可能な求人へ応募し実力をつけていった方が早いでしょう。
宴会調理の仕事に必要な資格
調理スタッフになるために必須な資格はありませんが、あると役立つ資格が以下の4つになります。
国家資格であり、調理技術や衛生知識、食品学、栄養学が身についている事の証明となるもので信用度の高い資格です。
調理師免許がなくても採用される事はありますが、中途採用の場合は、「調理師免許」を持っている事が応募条件になっている事が多いので、取得しておく事をおすすめします。
調理人として働きたいのであれば、必ず取得しておきたい資格です。
取得する事で調理や食に関して様々な知識がつくので就業してからも役に立つでしょう。
②実務経験2年
アルバイトやパートでも構いませんが、週4日以上・1日6時間以上の勤務
参考:『調理技術技能センター』
②専門調理師・調理技能士
公益社団法人調理技術技能センターが実施。
専⾨調理師・調理技能⼠は、調理師免許よりも更に専門的な調理師の資格になります。
この資格の目的は、調理の技術・技能を⾼め調理師の資質向上を図る事です。
学科と実技の試験となっており、合格すると、厚⽣労働⼤⾂より「専⾨調理師・調理技能⼠」の称号が与えられ、調理師学校の教員資格を得る事ができます。
実技試験:日本料理・西洋料理・麺料理・中国料理・すし料理・給食用特殊料理の中から選択
②実務経験6年
厚生労働大臣の指定する調理師養成施設において1年以上調理に関する学科を修めた卒業者
③実務経験7年※いずれも調理師の免許を有していた期間3年以上
職業能力開発促進法に基づき、調理に関し専門課程の高度職業訓練または普通課程の普通職業訓練修了者
参考:『調理技術技能センター』
③食品衛生責任者
食品の製造・調理・販売などが衛生的に行う場合に必要な資格。
食品衛生責任者は、安全に食品を提供するために、正しい知識で食品の製造・加工・調理・販売において衛生管理を行う人の事を指します。
飲食店の営業や食品製造に必須の国家資格となっており、食品に携わる業務を行っている施設ごとに、必ず1人の配置が義務付けられています。
飲食店を開業する場合も、食品衛生責任者の配置は必須となっています。
栄養士・調理師・製菓衛生師等の資格を持っていると、実務経験や講習を受けなくても食品衛生責任者になれます。
各自治体で開催される「1日食品衛生責任者養成講習」を受講しテストに合格すれば取得できます
参考:『一般社団法人東京都食品衛生協会』
④製菓衛生師
国家資格であり、製菓の技術や衛生知識・食品学・栄養学が身についている事の証明となる資格。
飲食の仕事に携わる際、衛生知識はとても重要であり信頼度の高い資格となっています。
洋菓子・パン・ピザなどを製造するに当たって衛生面や製造者の資質向上などを目的とし、安全性の高い食品を作る事を目的としています。
調理スタッフであっても、デザートに携わる事もあるため、資格を持っていると役立つでしょう。
①菓子製造業にて2年以上実務経験もしくは、都道府県知事が指定する養成施設で1年以上学んでいる事
参考:『製菓衛生師』
まとめ
資格を持っていなくてもホテルの調理人として働く事はできますし、就職面接において不利になるという事はありません。
しかし、資格を取得していると、一定の知識や能力を有しているとみなされ就職に有利になったり自身のスキルアップになる等メリットも多くあります。
資格を取得しておけば、未経験であっても転職に有利になったり、スキルアップにつなげられる事もあります。
資格を取得の勉強をする事で、調理に関する深い知識や専門的な知識を身につける事ができます。
専門的な知識がある証明となるため、お客様にも信頼感や安心感を与える事ができます。
資格によっては、実務経験などが条件となっているものもあるため、キャリアアップの際にも役立つでしょう。
・ホテル調理スタッフのキャリアアップ→こちら
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2025.01.22