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ホテルの調理師は、「レストラン部門」か「宴会部門」の配属になります。

部門によって、コース・ビュッフェ・アラカルトなど提供する料理は様々ですが、宴会部門では主にコース料理とビュッフェを担当する事が多くなります。

ホテルを訪れるお客様は、宿泊は勿論の事、お祝いや記念日など特別な日に利用される方も多くいらっしゃいます。

また、サービス業界の最高峰とも言われているホテルでは、高い調理技術やおもてなしが必要となります。

そのため、「思い出に残る料理を提供したい」「調理の腕を磨きたい」という方にはぴったりの環境があるホテル。

今回は、ホテルの宴会部門の調理の仕事内容についてご紹介します。

 

 

 

 ホテルの宴会調理の仕事内容   

 

前述したように、ホテルでの調理部門は主に下記の2つになります。 

 

【宴会部門】 【レストラン部門】

宴会 

イベント・パーティ

結婚式

日本料理

フランス料理

イタリア料理

中華料理

カフェ  

 

宴会部門の調理は、主に宴会やイベント・パーティ・結婚式などで提供されるコース料理やビュッフェ等の調理全般を担当。

コース料理が中心となっており、レストランの調理とは、料理の種類(コース・アラカルト)・調理の量(大量調理・小ロットの調理)などの違いがあります。

結婚式やパーティ・会議など、特別なイベントに対応するため、華やかな料理やテーマに合わせた料理を提供する事も。

レストランとは異なり、事前にメニューが決まっているため、計画的な調理が必要となります。

また、宴会の開始時間に合わせ、全ての料理が順番通りに同時に提供できるよう調整する事が必要となり、サービススタッフとの連携も大切になります。

基本的にはフレンチがメインとなりますが、様々なイベントに対応できるよう、幅広い種類の料理を調理できる必要があります。

 

 宴会調理のポジション別仕事内容  

 

ホテルの宴会調理は、大人数のお客様に同時に料理を提供する必要があり、スピーディーな調理が求められるため分業制を採っています。

セクションは、宴会シェフの下にホットセクションとコールドセクションがあります。

ソースやスープ・メイン料理など温かいものは温かく、サラダやデザートなど冷たいものは冷たく最良のタイミングで提供できるよう努めます。

また、各セクションの中でも調理内容が分担されています。

 

①宴会シェフ

②ホットセクション
・ソーシエ
・ポワソニエ
・アントルメティエ

③コールドセクション
・ガテマンジャー
・ブッチャー

 

 

①宴会シェフ


シェフは調理部門の責任者。

レストランと違い1回に沢山の料理を提供するため、宴会シェフにはその管理が任されます。

多い時はゲストの数も100名を超える事も。

レストランのように、当日のメニューを注文されるという事がないため、決まったコース料理の仕込みや決められたメニューを、シェフの指示の元順番に正確に作っていきます。

チームで力を合わせて調理・提供する事が重要になりますので、宴会シェフは全体を統括しコントロールする事が重要な仕事の1つになります。

料理だけでなく、調理スタッフの指導や管理・コスト管理などのマネジメントが求められます。

 

 

②ソーシエ

 

主にソースを作る担当者で、ソースの仕込みの他、調理補助や盛り付けを兼任する事もあります。

ソースはその料理の決め手ともなりますので重要な役割があります。

 

 

③ポワソニエ

 

魚料理とそのソースを全般を担当。

魚介類の仕入れや下処理・切り分け〜ソテーなどの調理・ソース作りなどを行います。

ソーシエが兼任する事もあります。

 

 

④アントルメティエ

 

フランス料理で、料理と料理の間に出る軽い食事を担当する部門。

主に、野菜・スープ・前菜などを担当します。

 

 

⑤ガテマンジャー

 

冷製料理専門のセクション。

サラダやパテ・スモークサーモンなどの冷製の料理を担当して作ります。

パーティーや披露宴などでは、温かい料理と並んで冷製料理は必須のアイテムとなりますよね。

彩鮮やかなフランス料理。

各種のサラダやパテの彩りが、料理をより一層引き立てますので非常に重要なセクションと言えます。

 

 

⑥ブッチャー

 

食肉の仕入れや下処理をするスタッフの事で、ホテルの調理部門における重要なセクションの一つ。

直接調理や盛り付けを担当する事はなく、全ての料理に合わせて肉類をカットする事が仕事となり、仕入れた肉類の管理や保管も任されます。

英語で「肉屋」という意味もあり、専門的な知識が必要となります。

 

★ホットセクションでは、ソース・野菜・スープ・肉の下処理や火入れ全般・魚料理全般、コールドセクションでは、野菜・肉・魚の下処理、冷製料理全般を担当します。

宴会部門に配属になった際には、このように各セクションで経験を積んで、調理技術を磨いていきます。

 

 

ホテル調理の仕事に就くには   

 

ホテル調理の仕事に就くには2つの方法があります。

①専門学校・短大・大学を卒業→調理師免許を取得→就職

②現場で実務経験を積む(できれば2年以上)→就職

 


ホテルの調理スタッフになるために、必須な資格はありません。

しかし、国家資格でもある「調理師免許」などを持っていると、転職する際に有利になったり、お給料・資格手当・昇進の面でメリットがある事も。

また独立する際にも、お客様への信頼度も高くなるため役立つでしょう。

調理師の専門学校に通い、知識や技術を習得する事で、卒業と同時に無試験で調理師免許が取得できまので、比較的スムーズに入社しやすくなります。

専門学校では、調理技術や知識、食に携わる上で重要な衛生管理やアレルギーなどの知識、また店舗経営などの知識に関しても学ぶ事ができます。

また、学校に直接求人が来る事も多いので、就職する際にも有利になる事があるでしょう。

年齢にもよりますが、基本的に中途採用は即戦力を求められる事が多いので、何かしらの調理経験や調理師免許があると有利になります。

学校に通わず、アルバイトか未経験可能な求人に応募して、何かしらの調理経験を積む方法もあります。

無事調理スタッフになれた場合、最初は見習いや仕込み担当として勤務し、経験を積んで調理人としてスキルアップしていきます。


★一人前の調理師になるまでにはある程度の期間が必要となるため、既に社会人経験を積んでいる人は、年齢の面を考えても学校に通うより未経験可能な求人へ応募し実力をつけていった方が早いでしょう。

 

・ホテルの調理スタッフになる方法→こちら

 

 

     まとめ      

 

将来は一流ホテルの料理長になりたい!と憧れる人も多いでしょう。

料理の世界は下積みから始まりステップを踏んで技術をつけて上に上がっていきます。

各部門で、高度な技術や専門的な知識を身につけ、美しい盛り付けや美味しい料理を提供していきます

チームで仕事をしていくための協調性や、調理場全体のマネジメントなども身につけていきながら、キャリアアップを目指しましょう。

・ホテル調理スタッフのキャリアプラン→こちら

 


 

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2025.01.31