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ホテルの入り口付近で、お客様の様々な要望や相談に対応するコンシェルジュ。

観光名所の案内から交通機関の手配などあらゆる手続きを行ったり、外国のお客様の対応などホテルスタッフの中でもプロフェショナルな職種になります。

お客様からのリクエストには決して「NO」と言わずに望みをかなえる事が仕事となりますが、実際にはどんな仕事をするのか分からないという方も多いと思います。

そこで今回は、ホテルのコンシェルジュの仕事内容や勤務形態についてご紹介させて頂きます。

 

 

 

    ホテルコンシェルジュとは   

 

コンシェルジュは、主に宿泊部門に所属し、ホテルによっては「ゲストリレーションズ」と呼ばれる事もあります。

ロビーに特設デスクを構えて、ホテルに宿泊しているお客様が快適に過ごせるよう、色々なリクエストに応えてる役割があるため「ホテルの何でも屋」とされています。

ホテルの根幹ともいえる客室の予約受付やお客様の接遇を担当する部署になりますので、接客マナーはもちろんの事ホスピタリティや語学力なども求められます。

 

【コンシェルジュがいるホテル】

コンシェルジュは必ずどのホテルにもいるというわけではありません。

ビジネスホテルには少なく、シティホテルやリゾートホテルの方が多いでしょう。

都内では下記のようなホテルにコンシェルジュがいます。

 

*京王プラザホテル
*ザ・キャピトルホテル東急
*ザ・プリンスパークタワー
*ザ・ペニンシュラ東京
*シャングリ・ラ東京
*東京ステーションホテル
*パレスホテル東京
*パークハイアット東京
*ホテル椿山荘東京
*ホテルニューオータニ

ホテルコンシェルジュの仕事内容 

 

ホテルコンシェルジュは、専任スタッフとして業務にあたる場合と、フロントスタッフが兼任する場合があります。

主な仕事は下記の5つになります。

 

 

①ホテル内の案内

 

まず1つ目にホテル内の案内業務があります。

ホテルには初めてのお客様が多く訪れるため分からない事ばかりですよね。

そこで、お客様が不自由なく快適に滞在できるように、ホテルの各設備・施設や部屋の案内を行います。

基本的なホテル内の施設案内からお客様の目的に合わせて様々な施設や設備についてご案内します。

 

・飲食施設や売店のご案内
・エレベーターやトイレの位置の案内
・部屋の鍵の使い方
・ショッピングアーケードの営業時間
・お土産ショップ等の利用方法
・ジム、フィットネス、スパ、エステ等の営業時間や利用方法など

 

そのため、ホテルの施設やサービスを全て理解・把握しておく事が必要です。

 

②観光地・ホテル周辺の案内

 

ホテル内でなく、ホテル周辺の観光案内や情報提供も重要な仕事。

ホテルに滞在するお客様の多くは、旅行や観光を目的に来ています。

しかし、ホテル周辺の観光に詳しくない事も多いため、おすすめの観光スポットや、評判のレストラン・専門店・お土産店・レジャー施設や観光スポット、時には病院などの情報も求められる事も。

また急な天候の変化によって別の観光スポットを聞かれたり、お客様によっては「ホテルの近辺で2〜3時間楽しめる観光プランを作って欲しい」と依頼される事もあるでしょう。

観光サイトに掲載されているような情報だけではなく、現地の人しか知らない飲食店や食べ物・季節ごとのイベントや地元ならではの見所なども紹介できれば、よりお客様に満足して頂けます。

日頃からホテル周辺の様々な施設に足を運んで地域と密着していたり、観光情報にアンテナを張って繋がりを作っておく事が大切です。

常に持っている知識と幅広いアイディアで、お客様のリクエストに答えられるようにしておかなければなりません。

 

・目的地までかかる時間
・予約必要の有無
・ホテルを出る時間
・交通機関
・天候や気温          など

 

また、お客様との会話からきちんと要望を引き出せる高いヒアリング力やコミュニケーション能力も必要となります。

 

③飲食店や交通機関の手配・予約

 

飲食店の予約や交通機関の案内・手配なども行います。

例えば、お客様自身のホテル内外のレストランの予約を取る事もありますし、クライアントととの食事の予約・また、ルームサービスなどの要望にも応えます。

そのため、各部門のスタッフとのやりとりも多くなります。

また、ホテルを利用するお客様の観光のためのレンタカー、出張など仕事関連で利用しているお客様の新幹線の乗車券や航空券、タクシーやハイヤーの手配なども行います。

時には、スポーツ観戦のチケットの手配をする事も。

お客様にとってより良い方法を提案するので、多くの知識とアイデア・情報力、また語学力やマナーなど幅広いスキルが求められる職種です。

また、ホテル内の他部署やホテル外の施設などと連携して、可能な限りリクエストに応えられるよう対応するため、コミュニケーション力や情報収集力が求められます。

 

④記念日やサプライズのお手伝い

 

プロポーズや結婚記念日のサプライズの手伝いを依頼される事も。

記念日やサプライズなどの場合は、事前にご来館頂き内容を確認し当日に向けて準備をしていきます。

 

⑤ビジネスサポート

 

ビジネスに関するサポートを行う事もあります。

例えば、コピーやプリントアウト、ファックス、宅配便の手配、通訳・翻訳の手配、ビジネス文書の作成などが挙げられます。

 

◎このように、ホテルのコンシェルジュは、宿泊客の様々な問い合わせやリクエストに可能な限り対応する事が仕事になりますので、常に最新の情報をチェックしながらお客様の問い合わせに対応できるようにしていかなければなりません。

 

ホテルコンシェルジュの勤務形態  

 

ホテルは365日24時間営業していますので、土日関係なくシフトで取るようになりますが、休みは週2日はきちんと取れる事が多いでしょう。

1日の勤務時間は7.5~8時間が基本となっていますが、平均勤務時間はホテルの業務内容によって異なります。

交代制となっていますが、職種によっては時間内に終わらなかったり、急なトラブルやアクシデント対応、連休などの繁忙期には残業も増えます。

日勤・夜勤の2交代制か、早番・遅番・夜勤といった3交代制になっています。

ベルやドア・コンシェルジュは夜勤の勤務は殆どないですが、ホテルによっては夜勤の勤務も出てきます。

 

◎人手不足が顕著となっているホテル業界。

業務量が増えてしまう事もあるようですが、近年ではそういった労働環境を整え、福利厚生を充実させているホテルが増えてきています。

ホテルによって、時間の配分は異なりますので、応募の前にはあらかじめ求人内容を確認しておきましょう。

 

 ホテルコンシェルジュになるには 

 

ホテルのコンシェルジュとして働くにはどのような方法があるのでしょうか。

新卒採用の場合は、高校卒業後に短大や大学・ホテル系の専門学校に進学した方が、専門的な知識や教養を学ぶ事ができ就職の際に有利になります。

ただし、ホテルに就職しても、すぐにコンシェルジュの職に配属されるという事は少ないです。

様々なお客様の要望に応えなくてはなりませんし、外国のお客様を接遇する事も多いため、ホテルスタッフとして高いレベルが求められるからです。

また年齢的にも若すぎて不安を感じてしまうお客様もいらっしゃいます。

まずはフロント業務や客室係などで2〜3年経験を積んでスキルアップした後に「ホテルコンシェルジュ」になるケースが多いようです。

中途採用の場合は、接客もしくは営業経験が必須の事が多くなるでしょう。

 

異業種の経験を活かす

 

ホテルの仕事は、礼儀やマナー・ホスピタリティが必要となり即戦力を求める傾向があります。

きちんとした言葉遣いや身だしなみ・立ち振る舞いが大切になります。

そのためホテル業務に関する知識も大切ですが、それ以上に社会人としてのビジネスマナーや常識、接客サービスの基本が身についている事が重視されます。

業界や職種は未経験であっても社会人としての経験は活かせる場面が多いので、接客や営業の経験を積むのが近道であり転職しやすくなるでしょう。

また、前述したように外国人のお客様も多くいらっしゃいますので、英語や中国語・韓国語などコミュニケーションレベルの外国語スキルがあると即戦力となります。

語学を活かして仕事した経験がある人は大いにアピールしましょう。

 

ホテル専門転職エージェントを利用する

 

ホテル業界未経験の場合は、転職エージェントを利用すると転職への近道になります。

特にホテル業界に特化したエージェントを使うと多くのメリットがあります。

業界の最新の情報が入ってきやすく、より詳しく業界についての情報をお伝えする事ができるからです。

また、企業とのパイプが太い為、非公開求人や最新求人が入ってきやすい点等があげられます。

その他にも下記のようなメリットがあります。  

 

・各ホテルの採用基準を把握
・キャリアアドバイザーの業界知識が豊富
・非公開求人の紹介
・年収交渉
・履歴書や職務経歴書の添削
・転職活動の相談など様々な形でバックアップ
・ホテル業界知識の知識が豊富
・ホテル業界専門の面接対策  など

 

自分では交渉しにくい年収交渉や、求人資料だけでは分からない就職後の様子などもご案内させて頂きます。

また、第三者が加わる事により客観的に御自身を見直す事で新たな魅力を発見できるという可能性があるという点も大きなメリットだと思います。

 

            まとめ            

 

欧米ではコンシェルジュ目当てでホテルを選ぶ人がいるほど、ホテルにおけるコンシェルジュの役割は重要となっています。

コンシェルジュの仕事は、決まったマニュアルやルーチンがあるわけではなく、宿泊するお客様のリクエストや相談にどれだけ真摯に応えられ満足のいく提案ができるかです。

様々なお客様に対応しなければならないため、日々アンテナを巡らせ情報をストックさせておかなければなりませんし、突発的なトラブルやリクエストにも臨機応変に対応できるスキルも必要になってくるため、大変な面も多いです。

しかし、自分の提案で喜んでもらえたり感謝の言葉を頂ける事も多く、日々やりがいを感じる事ができる仕事でもあります。

 

★一流の接客でお客様に喜んでもらいたい
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という方は弊社にご相談下さいませ。

 

 

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2025.06.20