
ホテル業界への転職を考えたとき、「休みはちゃんと取れるのか」「土日休みは難しいのでは?」と休日面に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
ホテルは365日・24時間稼働しているため、シフト制で平日休みが中心となり、世間の大型連休が繁忙期になるケースも少なくありません。
そのため、「休みが少ない業界」というイメージを持たれがちです。
しかし近年では、働き方改革や人材定着を目的に、年間休日日数の増加や有給休暇の取得促進、産休・育休制度の整備など、従業員の働きやすさに力を入れるホテルも増えています。
転職を成功させるためには、イメージだけで判断せず、業界全体の休日事情や企業ごとの違いを正しく理解しておくことが大切です。
本記事では、ホテル業界の年間休日や有給休暇の実態、土日休みが取りやすい職種・ホテルの種類、平日休みならではのメリットまで、転職者目線で詳しく解説していきます。
📘この記事でわかること
ホテル業界の休みは少ない?
年間休日の実態

ホテル業界の休日は、月8~9日が一般的となりますが、宿泊されるお客様は土日祝が多いため平日のシフト制が多くなります。
365日・24時間営業しており、固定で決まった休みがない事が殆ど。
また、春休み・GW・夏休み・年末年始など世間の大型連休もかき入れどきなため、繁忙している時期に関してはホテルによって休みが少なくなってしまいます。
しかし近年では、働く従業員の満足度向上に取り組む企業も多く、年間の休日日数や、有給休暇・産休育休・慶弔休暇などをしっかり取れるホテルが増えています。
①ホテル業界の年間休日平均
ホテル業界の年間休日は、勤務先や雇用形態、職種によって異なります。
年間休日とは、企業が定めている1年間の休日数を指し、基本的には有給休暇を含みません。
厚生労働省の「令和6年就労条件総合調査」によると、2024年の企業全体の年間休日総数は、1企業平均112.1日でした。
ホテル業界だけでなく、他業界の数値と比較することで、休日数の目安を把握しやすくなります。
ホテル業界では、年間休日105日前後の求人もあれば、120日以上を設定している求人もあります。
同じホテル業界でも休日数には差があるため、業界全体のイメージだけで判断せず、求人票で具体的な日数を確認することが大切です。
②月8〜9日休みが一般的
ホテル業界の求人では、月8〜9日程度の休日を設定しているケースが見られます。
年間に換算すると96〜108日程度となり、これに夏季休暇や特別休暇などが加わるかどうかによって、年間休日数が変わります。
ただし、月ごとの休日数は必ずしも一定ではありません。
繁忙期と閑散期でシフトが変わる場合や、勤務先の休日制度によって月10日以上休める場合もあります。
また、年間休日が多くても、希望する日に休めるとは限りません。
転職活動では、年間休日数だけでなく、月間の休日数や連休の取得実績、希望休の申請方法も確認しましょう。
休日数と休みの取りやすさの両方を把握することで、入社後の働き方を具体的にイメージできます。
③シフト制勤務になる理由
ホテル業界でシフト制が一般的なのは、宿泊施設が土日祝日を含め、年間を通して営業しているためです。
フロントやレストラン、客室管理などの現場では、お客様の利用時間やサービス提供に合わせてスタッフを配置する必要があります。
そのため、勤務日や休日を交代で調整するシフト制が採用されています。
勤務時間も職種や施設によって異なり、早番・遅番・夜勤などに分かれることがあります。
土日祝日や大型連休は宿泊需要が高まる場合があるため、こうした時期に出勤し、平日に休みを取る働き方も珍しくありません。
一方、営業や人事、経理などの職種では、土日祝日を休日とする勤務形態も。
ホテル業界で働きながら希望する休日を確保したい場合は、施設の種類だけでなく、職種や勤務シフトも含めて求人を比較することが重要です。
ホテル10社の年間休日日数例
| 企業名 | 年間休日 |
|---|---|
| 株式会社帝国ホテル | 129日 |
| リゾートトラスト株式会社 | 125日 |
| 株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド | 120日 |
| 阪急阪神ホテルズ株式会社 | 120日 |
| 藤田観光株式会社 | 118日 |
| 株式会社三井不動産ホテルマネジメント | 117日 |
| 東急ホテルズ | 116日 |
| ダイワロイネットホテルズ株式会社 | 110日 |
| 株式会社小田急リゾーツ | 110日 |
| 住友不動産ヴィラフォンテーヌ株式会社 | 105日 |
年間休日とは、会社が定める1年間の休日数の事を指します。
GW・夏季休暇・年末年始休暇・また企業の創立記念日などが含まれる場合もあり、会社によって日数が異なります。
厚生労働省の令和7年「就労条件総合調査」によると、年間休日数の平均は、1企業平均で112.4日となっていますので、大きな差はないでしょう。
(参照:厚生労働省「令和7年就労条件総合調査の概況)
年間の休日日数はしっかり取れている企業が多くなっています。
ホテルは土日休みを取れる?休日が取りやすい職種・ホテル

求人の数としては多くありませんが、ホテルの業態や職種によっては土日祝や連休に比較的お休みが取りやすいケースもあります。
①土日休みを取りやすいホテル
ホテル業界でも、施設の種類や宿泊需要によっては、土日祝日に休みを取りやすい場合があります。
例えば、平日に出張するビジネス客が多いホテルでは、週末の宿泊需要が比較的落ち着くことがあり、シフトによって土日休みを取得できる可能性があります。
一方、観光客やレジャー目的の宿泊客が多いリゾートホテルでは、土日祝日や大型連休に忙しくなる傾向に。
シティホテルも、宿泊に加えて宴会や婚礼などの需要によって、休日の忙しさが変わります。
ただし、ホテルの種類だけで休日の取りやすさが決まるわけではありません。
施設の立地や客層、スタッフの人数、シフト制度によっても異なるため、求人票や面接で休日の取得実績を確認しましょう。
②土日休みを取りやすい職種
ホテル業界で土日休みを希望する場合は、接客を中心とする現場職だけでなく、営業職や管理部門の求人も確認してみましょう。
法人営業や人事、経理、総務などは、一般企業に近い勤務形態を採用している場合があり、土日祝日を休日としている求人も見られます。
また、予約管理や宿泊プランの企画なども、担当業務や勤務先によっては比較的規則的な働き方ができる可能性があります。
ただし、予約部門でも電話対応や問い合わせ対応のためにシフト制を採用している場合があるため、職種名だけで判断しないことが大切。
土日休みを重視する方は、年間休日数に加えて、休日の曜日が固定されているか、土日祝日の出勤がどの程度あるかまで確認しましょう。
ホテルの繁忙期・閑散期はいつ?

ホテルの繁忙期や閑散期は、施設の種類や立地、宿泊客の利用目的によって異なります。
一般的に、観光需要が高まるゴールデンウィークや夏休み、年末年始は、観光地のホテルで宿泊予約が増えやすい時期。
また、紅葉や行楽シーズンには、地域によって秋の稼働が高まることもあります。
一方、ビジネスホテルでは、出張需要や周辺企業の営業日、イベント開催などが稼働状況に影響します。
そのため、観光ホテルと同じ時期に繁忙期・閑散期を迎えるとは限りません。
繁忙期は希望休の調整が難しくなる可能性があるため、転職前に勤務先の繁忙期や休暇取得のルールを確認しておくと安心です。
年間を通じた勤務の流れを把握し、無理なく働ける環境かどうかを見極めましょう。
ホテルの種類によっても変わってきますが、国土交通省の宿泊旅行統計調査によると各ホテルの繁忙期と閑散期は以下のようになっています。
| 時期 | |
|---|---|
| 繁忙期 | 8月・10月・11月・12月 |
| 閑散期 | 1月・2月 |
ホテル業界の繁忙期はどの業態でも、8月頃〜年末。
この時期が1番忙しくなります。
リゾートホテルやシティホテルは夏休みの影響もあり8月〜9月も稼働率が上がります。
一方で、1月〜2月は、年末年始・帰省・長期休暇明けの影響で稼働率が低くなり閑散期となります。
ホテルの有給休暇取得率は?休みは本当に取りづらい?

厚生労働省の「令和7年就労条件総合調査」によると、2024年の「宿泊業、飲食サービス業」の年次有給休暇取得率は50.7%でした。
全産業の66.9%と比べると低い水準ですが、宿泊業、飲食サービス業には飲食店なども含まれるため、ホテル業界だけの数値ではありません。
ホテルの有給休暇の取りやすさは企業や職場によって異なるため、転職時には取得率だけでなく、平均取得日数や連休の取得実績なども確認することが大切です。
①有給取得しやすいホテルの特徴
有給休暇の取得しやすさは、ホテルによって異なります。
取得率を高めるために計画的な取得を推進している企業や、スタッフ同士で協力して休暇を調整できる体制を整えているホテルもあります。
特に確認したいのは、有給休暇の取得率や平均取得日数、連休の取得実績。
また、繁忙期の取得ルールや、希望日に休暇を申請できる仕組みがあるかどうかも重要なポイントになります。
求人票に有給取得率が記載されていない場合は、面接時に質問してみるとよいでしょう。
入社後に「有給を申請しづらい」と感じることを防ぐためにも、制度の有無だけでなく、実際の利用状況まで確認することが大切です。
ホテル勤務のシフト例と休日の決まり方

ホテル勤務では、営業時間やサービス内容に合わせて早番・遅番・夜勤などのシフトが組まれます。
休日の取り方も固定休とは限らず、勤務形態やホテルによって異なるのが特徴です。
ここでは、ホテル勤務における代表的なシフト例や夜勤明けの扱い、休日の決まり方について詳しく解説します。
①早番・遅番・夜勤の働き方
ホテルの現場職では、営業時間や業務内容に応じて、早番・遅番・夜勤などのシフトが組まれます。
例えば、フロントスタッフの場合、早番は朝のチェックアウト対応、遅番は夕方以降のチェックイン対応、夜勤は深夜のフロント業務や翌朝の準備などを担当することがあります。
具体的な勤務時間はホテルによって異なり、日勤を中心とする施設もあれば、夜勤を含む交代制を採用している施設も。
また、シフトの組み方によっては、勤務時間が日によって変わることもあります。
転職先を選ぶ際は、勤務時間だけでなく、シフトの決定時期や希望休の申請方法、勤務間の休息時間も確認しておきましょう。
自分の生活リズムに合う勤務形態かどうかを見極めることが大切です。
②夜勤明け休みとは?
ホテルのフロントなどで夜勤に入る場合、「夜勤明け」という言葉を耳にすることがあります。
夜勤明けとは、夜間の勤務を終えて退勤した直後の状態を指します。
例えば、深夜から翌朝まで勤務した場合、退勤後はその日の午前中から休息を取ることになります。
ただし、夜勤明けは必ずしも会社が定める休日と同じではありません。勤務形態によっては、夜勤明けの翌日が公休になる場合もあれば、別の勤務が予定されている場合もあります。
そのため、夜勤の回数だけでなく、勤務終了から次の勤務までの時間も確認することが重要。
求人票に夜勤ありと記載されている場合は、夜勤明けの扱いや公休との関係、連続勤務の日数などを事前に確認し、無理なく働ける環境か判断しましょう。
ホテルで休みが取りやすい会社を選ぶポイント

ホテルへの転職で休みを重視するなら、年間休日の多さだけでなく、有給休暇の取得率や希望休制度、残業時間なども確認することが大切です。
数字だけでは分からない実際の働きやすさにも注目しましょう。
ここでは、ホテルで休みを取りやすい会社を選ぶ際に確認したい4つのポイントを紹介します。
①年間休日120日前後
休日を重視して転職先を選ぶなら、年間休日120日前後を一つの比較基準にする方法があります。
年間休日120日の求人では、週休2日を基本とする勤務形態に加え、祝日や会社独自の休日などが設定されている場合があります。
ただし、ホテル業界では土日祝日が必ず休みになるとは限らず、シフト制で休日を取得するケースも一般的。
また、年間休日数には有給休暇が含まれないのが基本です。求人を比較する際は、年間休日の数字だけでなく、有給休暇の取得状況や連休の取りやすさも確認しましょう。
年間休日が多い求人でも、希望する日に休めるとは限りません。自分が重視する条件を整理した上で、休日数と実際の勤務体制の両方を比較することが大切です。
②有給取得率
ホテルへの転職では、年間休日数だけでなく、有給休暇の取得率も確認しておきたいポイント。
有給取得率は、付与された年次有給休暇に対して、実際にどの程度取得されたかを示す指標です。
取得率が高い企業では休暇を利用しやすい可能性がありますが、数値だけで職場の実態を判断することはできません。
例えば、取得率が高くても、希望する時期に休めるとは限りません。また、部署や職種によって取得状況に差がある場合もあります。
求人票や企業の採用情報で取得率を確認するとともに、面接では平均取得日数や連休の取得実績、繁忙期の休暇申請について質問してみましょう。
数字と実際の運用をあわせて確認することで、入社後の働き方を具体的にイメージしやすくなります。
③希望休制度
希望休制度とは、従業員が休みたい日を事前に申請し、シフト作成時に調整してもらう仕組みです。
ホテルの現場職では土日祝日も営業しているため、毎週決まった曜日に休むことが難しい場合があります。
そのような職場でも、希望休制度が整っていれば、予定に合わせて休日を調整できる可能性があります。
ただし、希望した日に必ず休めるとは限りません。申請できる日数や締め切り、繁忙期の制限、同じ日に希望が集中した場合の調整方法などは、ホテルによって異なります。
転職活動では、制度の有無だけでなく、実際にどの程度希望が通るのかも確認しておきましょう。
家族や友人と予定を合わせたい方、定期的な通院などの予定がある方は、希望休の運用状況を把握しておくと安心です。
④残業時間
休日を重視してホテルへ転職する場合は、年間休日数に加えて、月平均の残業時間も確認しましょう。
年間休日が多く設定されていても、残業が多い職場では、仕事以外の時間を十分に確保できないと感じる可能性があります。
ホテルでは、チェックインやチェックアウトの状況、宴会や婚礼のスケジュール、急な欠員などによって、予定していた勤務時間を超えて働くことがあります。
一方で、業務分担や人員配置を工夫し、残業の削減に取り組んでいる施設も。
求人票に残業時間が記載されている場合は、月平均の数値だけでなく、繁忙期の状況や職種ごとの差も確認するとよいでしょう。
休日数と労働時間をあわせて比較することで、自分に合った働き方を見つけやすくなります。
ホテル業界で働く
メリット・デメリット

ホテル業界はシフト制の勤務が多く、一般的な会社員とは異なる休日の取り方になることがあります。
平日に休めることで得られるメリットがある一方、土日祝日や大型連休に休みにくい場合も。
ここでは、ホテル業界で働く際に知っておきたい休日面のメリット・デメリットについて解説します。
①平日休みのメリット
ホテル業界ではシフト制が多く、平日に休日を取得する働き方が一般的。
土日休みを希望する方にとっては不便に感じることもありますが、平日休みならではのメリットもあります。
例えば、観光地やテーマパーク、飲食店などは、土日祝日と比べて平日のほうが混雑を避けやすい場合があります。
また、旅行の時期を平日に調整できれば、宿泊料金や交通費を抑えられる可能性もあります。
さらに、銀行や役所の窓口を利用したり、美容室や病院の予約を取ったりしやすい点もメリット。
ただし、施設や時期によって混雑状況や料金は異なります。
平日休みの利点を活かせるかどうかは、ライフスタイルによっても変わるため、自分に合った休日の過ごし方を考えてみましょう。
②土日・連休休みが難しい場合が多い
ホテル業界では、宿泊や飲食、宴会などのサービスを土日祝日も提供しているため、現場職では土日を固定休にすることが難しい場合があります。
特に、観光客が増える大型連休や、結婚式・
宴会の予約が集中する時期には、通常よりも出勤が必要になることがあります。
一方、すべてのホテルスタッフが土日休みを取れないわけではありません。
勤務先や職種、スタッフの配置状況によっては、土日祝日に休日を取得できる場合もあります。
また、営業や管理部門などでは、土日祝日を休日とする勤務形態が採用されているケースもあります。
土日休みを重視する場合は、求人票の休日欄だけでなく、固定休の可否や土日祝日の出勤頻度も確認しましょう。
希望する働き方と実際の勤務条件を照らし合わせることが大切です。
ホテル業界の求人を探すなら
転職エージェント活用がおすすめ

ホテル業界への転職で休日や働き方を重視するなら、転職エージェントの活用がおすすめです。
ホテルの求人は、年間休日や給与だけでなく、シフト制の有無、希望休の取りやすさ、夜勤の回数、残業時間など、確認したい条件が多岐にわたります。
また、求人票だけでは分かりにくい有給休暇の取得状況や職場の雰囲気、繁忙期の働き方などについて、担当者から情報を得られる場合もあります。
複数の求人を比較しながら、自分のライフスタイルに合ったホテルを探せる点もメリットです。
まとめ
ホテル業界は365日・24時間営業の施設が多く、フロントやレストランなどの現場職ではシフト制や平日休みが一般的。
そのため、土日祝日や大型連休に休みにくい場合がありますが、すべてのホテルが「休みが少ない」とは限りません。
近年では、年間休日を増やしたり、有給休暇の取得を促進したりするホテルも増えています。
転職先を選ぶ際は、年間休日数だけでなく、有給取得率や希望休制度、残業時間、夜勤の有無なども確認することが大切。
また、ホテルの種類や職種によって休日の取りやすさは異なり、営業や人事、経理などの職種では土日祝日を休日とする勤務形態もあります。
「年間休日120日以上」「土日休み」「連休を取得したい」など、自分が重視する条件を明確にしたうえで求人を比較しましょう。
求人票だけでは判断しにくい勤務実態まで確認したい場合は、転職エージェントに相談するのも一つの方法。
休日と仕事内容の両方を比較し、自分に合ったホテルへの転職を目指しましょう。
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2026.10.05