
ホテルで働きたいと思った時に、「休日はちゃんと取れるのか」「土日休みは難しいのか」など休日面が気になる方も多いのではないでしょうか。
転職する際に、業界の休日事情を理解しておく事は大切です。
そこで今回は、ホテル業界の休日事情についてご紹介します。
目次
1:ホテルの仕事は休みが少ない?
2:ホテル10社の年間休日日数例
3:ホテルの有給休暇取得日数や取得率
4:土日休みが取れるホテルの種類・職種
5:ホテルの繁忙期・閑散期はいつ?
6:平日休みのメリット
7:まとめ
ホテルの仕事は休みが少ない?
ホテル業界の休日は、月8~9日が一般的となりますが、宿泊されるお客様は土日祝が多いため平日のシフト制が多くなります。
365日・24時間営業しており、固定で決まった休みがない事が殆ど。
また、春休み・GW・夏休み・年末年始など世間の大型連休もかき入れどきなため、繁忙している時期に関してはホテルによって休みが少なくなってしまいます。
しかし近年では、働く従業員の満足度向上に取り組む企業も多く、年間の休日日数や、有給休暇・産休育休・慶弔休暇などをしっかり取れるホテルが増えています。
ホテル10社の年間休日日数例
年間休日とは、会社が定める1年間の休日数の事を指します。
GW・夏季休暇・年末年始休暇・また企業の創立記念日などが含まれる場合もあり、会社によって日数が異なります。
下記にて日系ホテル10社の年間休日日数をご紹介させて頂きますが、令和3年1年間の年間休日の平均は107日となっているので、大きな差はないでしょう。
(参照:厚生労働省「令和4年就労条件総合調査」)
1:株式会社帝国ホテル:129日
2:株式会社ホテルオークラ:110日
3:株式会社ニュー・オータニ:107日
4:藤田観光株式会社:111日
5:リゾートトラスト株式会社:120日
6:森トラストホテルズ&リゾーツ株式会社:107日
7:株式会社三井不動産ホテルマネジメント:108日
8:住友不動産ヴィラフォンテーヌ株式会社:105日
9:三菱地所ホテルズ&リゾーツ株式会社:110日
10:ダイワロイネットホテルズ株式会社:110日
★ほんの一部にはなりますが、日系ホテル10社の年間休日日数をご紹介させて頂きました。
年間の休日日数はしっかり取れている企業が多くなっています。
ホテルの有給休暇取得日数や取得率
ホテルの正社員は忙しいので、有給がないというイメージがある方も多いかと思いますが、有給休暇とは法律で定められた全労働者に与えられた権利ですので誰でも必ず取得できます。
有給休暇は一定期間勤務した労働者に対して、心身の疲労回復と生活の質を保証するために付与される休暇であり、休んでも給料は変わる事なく支払われる制度です。
ただし、厚生労働省が実施した「令和4年就労条件総合調査」によると、「宿泊業・飲食サービス業」の有給取得6.6日、取得率は44.3%と最も低くなっていました。
(参照:厚生労働省「令和4年就労条件総合調査」)
あくまで平均であり企業によって異なりますので、選考を受ける際に確認しておいても良いでしょう。
土日休みが取れるホテルの種類・職種
求人の数としては多くありませんが、ホテルの業態や職種によっては土日祝や連休に比較的お休みが取りやすいケースもあります。
土日祝休みが取れるホテルの種類
日本のホテルは、主に「シティホテル」「ビジネスホテル」「リゾートホテル」の3つに分類されます。
宿泊はもちろんの事、食事や結婚式なども行うシティホテルや、観光を目的としたリゾートホテルの場合は、土日祝・長期連休が忙しくなるため、休みは取りにくくなります。
しかし、ビジネスホテルは、出張や仕事などの際にサラリーマンが利用しますので、平日の方が混み合います。
そのため、土日祝や連休の休日が取りやすい傾向にあります。
土日祝休みが取れるホテルの職種
ホテルの仕事には様々な部門・職種があります。
現場でのスタッフに関してはシフト制で働く事が殆どで、土日祝は休みにくい傾向にあります。
ただし、営業部門や管理部門では、一般の会社と同様に土日祝を休日とし、月曜日〜金曜日で働くケースが多くなります。
接客をメインとする部門では土日祝日は絶対休めないのか不安になる方も多いと思いますが、そうとは限りません。
毎週決まって休みをもらう事は難しくなりますが、ホテルによっては土日祝休みを調整してくれるところもあります。
特に年間休日日数が多いホテルであれば、土日祝に休みがもらえる確率も高くなる可能性があります。
ホテル業界で働きたいけれど、どうしても土日祝の休みが欲しいという方は、求人を探す際にチェックしてみましょう。
ホテルの繁忙期・閑散期はいつ?
ホテルの休みの取りやすさは、繁忙期と閑散期によっても異なります。
ホテルの種類によっても変わってきますが、国土交通省の宿泊旅行統計調査によると各ホテルの繁忙期と閑散期は以下のようになっています。
★繁忙期:8月・10月・11月・12月
★閑散期:1月・2月
ホテル業界の繁忙期はどの業態でも、8月頃〜年末。
この時期が1番忙しくなります。
リゾートホテルやシティホテルは夏休みの影響もあり8月〜9月も稼働率が上がります。
一方で、1月〜2月は、年末年始・帰省・長期休暇明けの影響で稼働率が低くなり閑散期となります。
平日休みのメリット
ホテルで働くと、基本平日休みとなりますので、デメリットを感じてしまう事もあるでしょう。
一方で、平日休みならではのメリットもあります。
①旅費が安く収まる
ホテルの場合、夏休みや長期休みを取る際に平日にずらして取る事も多いです。
国内・海外旅行に限らず、宿泊費や交通費が土日祝日より安くなるので、旅費が安く収まったり混雑しない点などが挙げられます。
有名な観光地や飲食店も平日のため比較的並ばずに入れますし、電車や道路も空いているので、人混みや渋滞に悩まされる事もありません。
平日価格だとかなりお得になるので、少し贅沢をしたい気分の時は勉強も兼ねて、ホテルのビュッフェや宿泊をしてみてはいかがでしょうか。
②比較的どこも空いている
平日は、どこもお店が空いているので、テーマパークや映画・ショッピング・飲食店を自分のペースで楽しめる事ができます。
平日限定でランチメニューを取り扱っている事も多いので、人気のメニューをお手頃価格で楽しめたりする事も。
③銀行や役所・病院に行きやすい
土日だと休みになっている事が多い銀行や役所・病院。
平日休みだと、美容室や病院の予約が取りやすかったり、銀行や役所の窓口が空いているので行きやすいのもメリットの1つです。
まとめ
ホテル業界の休日事情についてご紹介しました。
ホテル業界はサービス業であり、土日祝・連休関係なく稼働しているため、どうしても休みの面で転職を悩んでしまう方もいるかもしれません。
休みが少ないイメージがあるかもしれませんが、平均の年間休日日数と比べてもほぼ変わらないホテルが多くなっていますし、平日休みのメリットもあります。
また、年間休日数が少ない職場でも、有給休暇や企業ごとに特別休暇を設けているホテルもあります。
自分が勤めるホテルの福利厚生をよく確認し、制度を上手に利用しながらバランスをとって働いていく事が大切です。
今まで平日休みでなかった方は、最初は仕事と休日のバランスが上手くいかない方も多いかもしれませんが、慣れてくるときっと上手く休日を楽しめたりリフレッシュして過ごせるようになるはずです。
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2025.02.10