1日のスタートである朝食から、1日を終える飲食の提供などホテルにはなくてはならない存在であるレストラン。
ホテルの調理の仕事は、お客様に喜んでもらえる非常にやりがいのある仕事ですが、どれ位お給料をもらえるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、ホテルの調理師(和食)の平均的な給料や給料を上げる方法などについて解説していきます。
・ホテル調理の仕事のメリット・デメリットは→こちら
ホテルの調理スタッフの給料事情
就職する企業・地域・ホテルの業態、また年齢や役職の有無などのスキルによっても大きく変わってきますが、ここではホテルの調理スタッフの平均的な給料をお伝えしていきます。
ホテルの調理スタッフの平均月収
宿泊・飲食サービス業の平均月収は、25万9千円となっています。
(厚生労働省令和5年賃金構造基本統計調査より)
ただし、あくまで平均値であり、就業する会社・地域・職種・年齢・スキルによっても大きく異なります。
また、3年・5年と長く働き、スキルをつけていく事で給料を上げていく事ができますので、自分のキャリアプランと照らし合わせながら仕事について考える事が大切です。
ホテルの調理スタッフの平均年収
ホテルの調理師の平均年収は、おおよそ300万~450万円程となっています。
調理長になると、平均年収は388~480万円となりますが、勤務先や経験・働き方や腕によって差がありますので全体の給与幅としては、293〜609万円と比較的広くなっているのが現状です。(※求人ボックス)
本格的な和食を出していたり、ミシュランを獲得しているような高級レストランの場合は、リーダーポジションや料理長クラスになると800万~1000万円のケースもあります。
ホテルの調理スタッフのボーナスや昇給
続いてはホテルの調理師のボーナスや昇給・福利厚生についてご紹介します。
ボーナス(賞与)
ボーナスは6月と12月の年2回支給されるのが一般的です。
全員一律で年に1〜2回支給がある企業もあれば、経営状況によってボーナスを支給しない企業もあります。
企業の規模や財務状況により支給額は異なりますが、月給3ヶ月分と考えれば年間約70〜80万円の支給となります。
ホテルは福利厚生が充実している傾向にありますので、賞与がある事が多いです。
ただし、他業界と同様、企業によって異なりますので入社前に確認しておきましょう。
昇給・昇格
他業界と同様ずっと同じお給料という事は少なく、年齢や役職に応じて大体1年に1回昇給していきます。
外資系のホテルであれば、実力主義で上がっていく事が多いのですが、日系ホテルの場合は未だに年功序列の事も多くなっています。
一般の調理スタッフから、副料理長・調理長などにキャリアアップすればその分お給与も上がっていきます。
ホテルの調理スタッフの給料の上げ方5つ
前述したように、就職する企業・ポジション・自身のスキル・年齢などによって、ホテルの調理師の給料には幅があります。
給料を上げるにはどういった方法があるのかを見てみましょう。
①スキルアップする
調理の世界は、実力主義である事が多く、技術をつけたり役職に就く事で給料が上がっていく事が多くなります。
例えば、一般の調理スタッフから、八寸場・焼き場・揚げ場・刺し場など持ち場を任されたり、副料理長や料理長などマネジメントできる立場になるなど、役職に就いてキャリアアップすればその分お給与も上がっていきます。
スキルももちろんですが、当然責任も大きくなります。
前述したように、リーダーポジションや料理長クラスになると800万~1000万円のケースもあります。
役職に就くためには、まずは同じホテルで長く勤める事が重要になります。
期間の目安としては、入社した企業にもよりますが、新卒で入社して1年程は下積みの期間になります。
5年以上、大体6.7年目になると中間管理職の役職に就く事ができるようになります。
役職に就くと基本給に役職給がつくため、年収は大幅にアップします。
スキルによって異なりますが、料理長になるには6〜7年以上はかかる可能性があるでしょう。
ホテルの調理師は、まずは自身のスキルをつけキャリアアップしていく事で給料を上げていく事ができます。
②高級業態で働く
ホテルには様々な業態があり、ランクやグレードも様々です。
一般的にレストランが多く入っているのは、シティホテル・リゾートホテルになりますが、ラグジュアリーホテルであれば単価の高いレストランや、ミシュランを獲得しているレストランが入っている事が多いため、高年収が狙える可能性はあります。
③資格を取得する
ホテルの調理に役立つ資格や免許を持っていれば、ホテルによっては資格手当がつく事もあります。
また、取得する事で、調理や食に関して様々な知識がつきますので、実務に就く際に役立ったり管理職になる際にも必要になります。
調理関連の資格としては、以下のものが挙げられます。
①調理師免許
②食品衛生責任者
③ふぐ調理師免許
調理師免許がなくても採用される事はありますが、中途採用の場合は、応募資格に調理師免許を持っている事が条件になっている事が多いので、取得しておく事をおすすめします。
④転職する
前述したように調理師の給料は職場によって異なります。
スキルと経験を積んでいても今の職場で昇給が見込めないのであれば、より良い条件の職場への転職を検討するのも1つの方法です。
調理師は技術力が求められるため、スキルがあれば転職して給料が上がる可能性は高くなります。
有名店、ホテルのレストランなど人気店や規模の大きい店舗に転職すれば高収入も望める事も。
その際は収入面だけでなく、調理の内容やキャリアプラン・福利厚生などもきちんと確認しておきましょう。
⑤転職エージェントに相談する
ホテル業界に特化した転職エージェントを使うと、年収交渉をしてれるケースも多くあります。
業界知識が豊富なキャリアアドバイザーがサポートしてくれるため、転職活動をスムーズに進める事もできます。
第三者が加わる事により、客観的に御自身を見直す事で新たな魅力を発見できる可能性がある点も大きなメリットだと思います。
まとめ
ホテルの調理スタッフの平均的な給料に関してお伝えしました。
日本の平均年収と比べると低い傾向にありますが、就職したホテルでしっかり経験を積み、スキルや能力をつけ高い評価を得る事で給料を上げていく事ができる職種です。
また、企業規模や業態によっても異なり、年収幅は広くなりますので転職活動をする際には会社の制度などをしっかり確認しておきましょう。
就職している企業で年収が上がらない場合は、経験を活かしてより良い環境や給料の企業へ転職するというのも1つの手です。
ホテルの調理の仕事は、様々なお客様の滞在をより快適にする事ができるやりがいのある仕事です。
自分の働く上での優先順位を確認しながら企業選びをしてみましょう。
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2025.01.17