
「料理人になりたい」「和食調理の仕事がしたい」という方に人気がある就職先としてホテルがあります。
しかし、実際にホテル働く事と、一般的な飲食店とどう違うのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ホテルで調理の仕事をするメリットやデメリットをご紹介します。
これからホテルで仕事をしたいと考えている方の参考になればと思います。
・ホテルの和食調理の仕事内容は→こちら
特にシティホテルには、フレンチ・イタリアン・和食・中華など様々な種類があり、星つきのレストランが入っている事も。
その中の1つで日本の代表的な料理の和食。
日本ならではの食材や各地の食材、また四季折々の旬な食材などを使い料理するため、様々な楽しみがあります。
春はお花見、秋は紅葉、冬はお正月など、季節の行事に合わせた料理が作られるのも和食ならではですよね。
また、ホテル調理の仕事内容【和食】でもご紹介したように、刺し・焼く・煮る・揚げる・蒸す・発酵させるなどの調理方法があり、様々な技術を身につける事もできます。
ホテルで働くメリット
和食調理人として働くには、ホテル以外にも個人の和食店やチェーンの和食レストランなどがあり、その店舗のコンセプトや単価などにより仕事内容は異なります。
ホテルはサービス業界の最高峰とも呼ばれる程、お客様のへのホスピタリティを大切にしているため、より高い技術やおもてなしの心が求められます。
ここではホテルで働くメリットをご紹介していきます。
①腕を磨ける
ホテルの調理師として働くメリットは、様々な技術を学べ腕を磨く事ができる点があります。
前述したように、ホテルでのレストランは一流店が多く単価も高いため、求められる技術も高くなります。
提供する料理の質が高いため、調理技術や提供のスピードなどが身につきます。
キッチンの規模が大きい傾向にあるため、基本的には持ち場で担当しているため、経験を積む事で様々なセクションの調理を学ぶ事ができます。
調理師全員で効率よく料理を仕上げていくため、料理人としての腕を上げていける事が可能です。
また、ホテルのレストランに配属になった場合は、レストランでの調理がメインとなりますが、宴会場があるホテルではパーティや結婚式、また季節ごとのイベントなどが行われます。
その際には、パーティやブッフェなどで振る舞われる料理に携わる事も。
多種多様な料理に携われるのも大きなメリットでしょう。
②知名度があればキャリアになる
有名ホテルともなれば、そこで働いていた事は実績となり、今後再び転職する際に有利になります。
ホテルで働き、技術と知識をつけて腕を磨けば、調理のコンクールなどに出る機会もありますので、賞を取る事ができれば、キャリアに高評価だと言えるでしょう。
また、将来的に開業してお店を持ちたいと考える調理人も多いでしょう。
独立を考えている人にとって、「〇〇ホテルの出身」という肩書は、大きな自信になりますし、お客様にも信頼感や安心感を与えられるでしょう。
③著名な調理人や様々な職種の人と仕事ができる
シティホテルには星を獲得しているレストランや有名店が入っている事も多く、著名な調理人が在籍している事もあります。
料飲部門に力を入れているホテルも多くあるため、スキルの高い料理人の元で調理技術を学び勉強になる機会もあるでしょう。
また、ホテルには、フレンチ・イタリアン・中華など様々なジャンルの料理人、そしてパティシエやソムリエ・サービススタッフなどがいます。
料飲に関わる知識やスキルを幅広く身につけられますし、様々なプロフェッショナルが働いているため、色々な話が聞けて刺激になりますし勉強になるのも大きな魅力の1つです。
これだけ沢山の異業種の方と出会え、間近で仕事を見る事ができる仕事は中々ないですよね。
④待遇面が安定している
ホテルは、大手企業が多く、福利厚生や勤務体制名どの待遇面が安定しています。
高いサービス力が必要となる事や不規則な勤務があるなどの特徴から、一般的な福利厚生とは別にホテル業界ならではの福利厚生・待遇というのもあります。
一般的な福利厚生に加えて、「資格手当」「社員寮・社宅完備」「食事手当」「社員割引」「研修・講座・資格取得支援」などの手当がある企業が多くなっています。
基本的に早番・遅番などの交代制になっていたり、営業時間が決まっているため、残業が比較的少ない傾向にあります。
深夜手当や残業代・交通費・賞与がきちんと支払われたり、年間休日や有給などの福利厚生や勤務形態もしっかりしているホテルが多いため、ワークライフバランスが取りやすいです。
ホテルで働くデメリット
①技術を身につけるのに時間がかかる事も
和食調理には繊細な技術が求められる上に、イベントや結婚式などの際には大量調理となるため、前述したように分担しての業務が多くなります。
準備などの仕込み作業(単純作業)がメインになってしまったり、時には調理補助に入る事もあるため、「中々調理をさせてもらえない」「調理の技術がつかない」と感じてしまう方も少なくありません。
1つの持ち場を長く担当する事もあるため、最初は色々な業務に携わる事ができませんし、雑務が多くなるのも事実です。
しかし、1つづつ業務をこなしていく事で知識や技術を身につけ、多くのお客様に喜んでもらえるようになれば、大きなやりがいを感じられるようになるでしょう。
②土日祝・連休などの休みは取りにくい
休日は月8~9日となりますが、宿泊されるお客様は土日祝が多いため、平日のシフト制が多くなります。
また、ゴールデンウィークや夏休み、お盆や年末年始など世間が長期的な休みの時期はホテルは繁忙期になるのでスタッフが長期休暇を取るのは難しくなります。
年間の休日としては産休育休や年次有給休暇、慶弔休暇が取れます。
③勤務時間が変動する事も
深夜手当や残業代もきちんと支払われる事が多いでしょう。
ただし、ホテルは24時間営業しているので、モーニング〜ランチ・ディナーと食事を提供する事も少なくありません。
和食のレストランに勤務していても、朝食の提供のために営業している事も多いですし、ブッフェなどで和食の調理もします。
繁忙期は非常に忙しくなるため、勤務時間が変動するケースもあるでしょう。
④給料が低い傾向
ホテルスタッフの給料は、他の業界と比較しても年収が低い傾向にあります。
厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査を確認すると、宿泊・飲食サービス業の平均月収は、25万9千円となっており、全産業(15産業)の中で最低水準となっています。
ただし、あくまで平均値であり、就業する会社・地域・職種・年齢・スキルによっても大きく異なります。
3年・5年と長く働き、スキルやキャリアをつけていく事で給料を上げていく事ができますので、自分のキャリアプランと照らし合わせながら仕事について考える事が大切です。
ホテルの調理師の平均年収は、おおよそ300万~450万円程、シェフになると388~480万円程となります。
勤務先や経験・働き方や腕によって差がありますので全体の給与幅としては、293〜609万円と比較的広くなっているのが現状です。(※求人ボックス )
本格的な和食を出していたり、ミシュランを獲得している店舗であれば、料理長クラスになると800万~1000万円のケースもあります。
また、ホテルは資格取得支援制度や資格手当などが充実していたり、福利厚生が整っている傾向にあるため残業手当やボーナスが支給される企業も多いでしょう。
当然ながら技術を身につけないと給料も上がっていきません。
ただし、一人前になるまでに時間もかかりますので、給料面が見合っていないと感じてしまう方もいるようです。
まとめ
ホテルで働くメリット・デメリットをご紹介させて頂きました。
ホテルには繁忙期がある事から、時期によっては非常に忙しく長時間の勤務となる事もあり、給与面と見合っていないと感じる方もいるかもしれません。
大変な面もありますが、ホテルの調理スタッフは、個人の和食店やチェーンの和食レストランに比べ、高い技術を学べたり様々な職種のスタッフと関わる事ができます。
また、レストランでの調理だけでなく、宴会などの調理に携われたり、有名な料理人の元で経験を積む事ができるなど幅広いスキルを身につける事ができます。
勤務時間や休日面・福利厚生が充実しているのも大きなメリットでしょう。
実力をつければ、ホテルのレストランで働いた経験は必ずプラスになるはずです。
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2025.01.28