pixta1.jpg
 

 

ホテルにはなくてはならない存在である「料飲部門」。

ホテルの料飲施設での仕事は、単に食事を提供するだけでなく、お客様の特別な瞬間を演出し、一流のスキルを学び、成長できる仕事です。

ホスピタリティ精神を大切にしながら、やりがいを感じられる職場といえるでしょう。

今回は、ホテルにとって非常に重要な存在である料飲部門の仕事について、2つに分けてご紹介していきます。


・ホテルの料飲施設の種類や仕事の魅力は→こちら

 

 

 

ホテルの料飲施設での仕事内容 

 
ホテルの仕事は、接客業の最高峰とも言われています。

そのため、ホテルの飲食部門で働く人たちは、高いホスピタリティや専門的なスキルを持っている事が殆どなため、飲食業界で働く人の憧れになっている事も多いです。

ホテルの料飲施設の職種と仕事内容をご紹介していきます。

 

 

①サービス

 

レストランやカフェなど料飲施設内のホールで接客全般を担当します。

お客様のご案内からオーダーテイク・料理の提供、食事後の会計と後片付け、そして次のお客様を迎えられるようテーブルセッティングなどの仕事があります。

ホールスタッフ は、料理の内容や味付け・素材などについて聞かれる事も多いため、使用している食材や提供する料理に関してきちんと理解しておく事も重要。

お店の顔とも言えるサービスの仕事は、来て頂いたお客様が楽しく快適に食事をできるよう、明るい表情や笑顔、きちんとした身だしなみ、相手を気遣う心・立ち振る舞い・言葉遣い・社会人としてのビジネスマナー・ホスピタリティが必須となります。

お客様の要望やタイミングを確認しながら、お客様から声がかかる前に自ら行動する事で顧客満足度を上げる事ができます。

常に周りを確認し、お客様の小さなサインも見逃さずそのお客様に合った接客を提供する事が大切になります。

 

 

②ソムリエ

 

ソムリエとは、ワインに関するスペシャリストで、ワインを中心に酒類や飲料の全般の知識を持つサービススタッフとなります。

主な業務は、ワインの仕入れ・ワインの管理・ワインリストの作成・お客様の食事や好みに合わせたワイン選びのサポート、提供・ホールでのサービス。

仕入れや在庫管理、品質・保存管理からお客様の好みや料理に合わせた最適なワインの提案・提供全般を担当します。

そのためにはワインの味や知識、また提供される料理の事もしっかり把握しておかなければなりません。

ワインは世界中から取り入れているため、年代や産地などの知識や料理に合わせたワインリストの作成も仕事の1つとなります。

お客様の前でワインをサーブする際には、お客様に喜んでもらえるような心遣いや丁寧な立ち振る舞い・ホスピタリティが求められ総合的なサービス力が必要となります。

料理同様にワインも楽しむお客様も多くいますので、ソムリエはレストランにとって重要な役割となります。

ワインはもちろんの事、飲料や料理など幅広い知識や味の見極めが必要となるため、日頃からシェフともコミュニケーションを取りしっかり、料理の理解をしておく事も重要。

また、ワインに関する業務を全て任せてもらえたり、料理とのマリアージュを考える事ができたりと仕事の幅も広がりキャリアアップを目指す事ができるなどのメリットがあります。

 
 
 

③調理

 

調理スタッフは、宴会部門とレストラン部門に別れて調理を担当します。

ホテルにとって料理のクオリティーは非常に大切なもの。

料理はお客様へのおもてなしの1つでもあり、ホテルの印象を左右すると言っても過言ではありません。

料理が美味しければ継続的なリピーターも見込めます。

ホテルによってレストランの数は異なりますが、10以上のレストランがある場合は、調理スタッフが300人以上になる事も。

調理スタッフは、食材の仕入れ・仕込み・調理・調理補助・洗い場・後片付け・発注など多岐に渡り業務があり知識や技術が必要となります。

調理の仕事は経験年数やスキルによって段階によって持ち場が変わります。

最初は見習いとして勤務し、掃除や洗い場・食材の下処理・仕込みなどを担当しながら食材や調理器具などを覚えていき、その後担当の持ち場で調理するようになり、最終的に料理長や調理長・シェフとなります。

宴会部門に配属になった場合は、一度に多くの同じ料理を提供しなければならないため、正確に安全にスピーディーに料理を提供する事が求められます。


・調理部門の詳しい仕事については→こちら



④パティシエ

 

パティシエは菓子やデザート専門の調理スタッフ。

レストランのランチやディナー、デザートビッフェなどで提供されるデザート・スイーツを手がけ、「アシェットデセール」と呼ばれる皿盛りデザートを作る事が主な仕事となります。

その他ホテル内のラウンジやショップなど自社の施設で販売するスイーツ・洋菓子の製造、商品開発なども行います。

結婚式も行えるホテルであれば、ウェディングケーキやゲストのデザートを任される事も。

新郎新婦に満足頂くウェディングケーキを作るためには、ヒアリング能力や提案力、パティシエとしての技術も求められます。

ウェディングシーンを華やかに演出し、新郎新婦の心に残るウェディングケーキを作る事ができるパティシエの仕事はとてもやりがいがあります。

ホテルでは、このように様々なシーンで沢山のスイーツやデザートがふるまわれます。

色とりどりの様々なスイーツに触れられるのが、ホテルパティシエの魅力の1つ。

ホテルで働くパティシエは、店舗で働くパティシエとは異なり、様々な部門と協力しコミュニケーションをとりながら仕事を進めていく事ができます。

異なる職種のプロフェッショナル達と協力して働く事ができるのも大きな魅力です。

 

 

⑤ブランジェ

 

ホテル内でお客様に提供するパン専門の調理スタッフ。

殆どのホテルは自社でパンを焼いており、朝食やランチ・ディナー・ビュッフェ・カフェ、パーティや結婚式で提供されています。

ホテルのウリとしてホテルメイドのパンをベーカリーショップで販売しているのをみた事がある方も多いのではないでしょうか。

作る量も多いため、業務は工程ごとに分業化されており、それぞれの業務を専任で担当し、全体的に覚えたら幾つかの持ち場を兼任して業務を行うようになります。

ホテルで提供するにふさわしい品質の良い美味しいパンが求められるため、丁寧な生地作りや発酵が重要となります。

衛生管理や在庫管理はもちろんの事、お客様に喜んでもらえるよう様々な種類のパンの考案なども大切な仕事です。

 

 

⑥バーテンダー

 

バーテンダーは、主にラウンジやバーなどのカウンターで、お客様の要望に合ったカクテルやワインなどアルコール飲料を提供する人。

自身の技術でカクテルを作り、お客様と会話したりコミュニケーションを取りおもてなしをする職種となります。

アルコールの提供だけでなく、店舗の清掃やカクテルの補充・食材の買い出し・グラスの準備・在庫管理・予約の確認、フルーツカッティング、簡単な調理などの仕込みも行います。

カクテルを作る方法やレシピは様々な種類があり多くの技術が必要となる仕事です。

また、ただ接客すれば良いというわけではなく、お客様の雰囲気を感じ取りながらお客様に合ったコミュニケーションを取っていきます。

バーやラウンジでは様々な年代の方や職業の方、またホテルや高級店の場合はハイクラスなお客様が来店する事も多くあるため、所作やマナーを意識した高度な接客技術が求められます。

 

ホテルの料飲部門で働くには 

 

様々な職種がある料飲部門ですが、ホテルの料飲部門で働くにはどのような方法があるのでしょうか。

 

【新卒採用の場合】

①専門学校に通う
②短大・大学に通う


ホテルの仕事をするために必要な資格は特にありません。

高校を卒業してからそのままホテルで働く人もいます。

しかし、大手のホテルであったり外資系のホテルを志望する場合は、それなりの知識や実力が求められます。

そのため、専門学校・短大・大学を卒業した方が就職には有利になります。

 

 

【中途採用の場合】

①異業種の経験を活かす
②ホテル業界でアルバイト経験を積む
③ホテル専門の転職エージェントを利用する


中途採用の場合は、ホテル業界・ブライダル業界・旅行業界の経験などがあると有利ですが、他業界からの転職も可能です。

しかし、マナーや礼儀・高い接客力などホスピタリティやコミュニケーション能力が求められるため、社会人として接客経験が必須となります。

飲食店や販売職などでサービスの実務経験を通じてお客様に喜んでもらった経験や、やりがいを感じた事などがあれば積極的にアピールしましょう。

アルバイトで経験を積む事でチャンスも広がりますが、アルバイト期間が長くなると不利になる事もあるので注意が必要です。

 

 

ホテル専門のエージェントを利用する

 

ホテル業界未経験の場合は、転職エージェントを利用すると転職への近道になります。

特にホテル業界に特化したエージェントを使うと多くのメリットがあります。

ホテル業界の最新の情報が入ってきやすく、より詳しく業界についての情報をお伝えする事ができるからです。

また、ホテル企業とのパイプが太い為、非公開求人や最新求人が入ってきやすい点等があげられます。


その他にも・・・

・各ホテル会社の採用基準を把握
・非公開のホテル求人紹介
・履歴書や職務経歴書の添削
・ホテル業界知識の知識が豊富
・ホテル業界専門の面接対策
・年収交渉    などなど


第三者が加わる事により、客観的に御自身を見直す事で、新たな魅力を発見できる可能性があるという点も大きなメリットだと思います。

 

    まとめ     

 

ホテルの料飲施設や仕事内容など料飲部門に関してお伝えしました。

ホテルになくてはならない存在である「料飲部門」。

料飲部門のお仕事は、滞在中のお客様の飲食を支えるだけでなく、様々な目的のお客様に合った料理や飲み物を提供し、最高のおもてなしで寛ぎの時間を提供します。

その分責任は大きくなりますがやりがいのある仕事です。

 

 

 

 

ホテルビズでは、全国の様々なホテルの正社員・契約社員・アルバイトの求人を取り扱っています。

また、正社員で転職を希望される方には、転職支援サービスも行っています。

求人をお探しの方・転職をご検討の方は「会員登録:無料」をご利用下さい。

 

2025.04.21