ホテルは、一般企業とは違い、年中無休で365日24時間営業しているため、勤務すると夜勤の仕事もあります。

ホテルで働きたいけれど、夜勤の仕事の経験がないと、どうしてもきついイメージを持ってしまいますよね。

そこで今回は、ホテルの夜勤の給料面や、夜勤のメリット・デメリットなどについてご紹介していきます。

 

 ・夜勤の仕事内容や勤務時間・休みについては→こちら

 

 

*参考:ホテルの夜勤の仕事内容*
①チェックイン・チェックアウト
②ウォークイン・ゴーショーの対応
③トラブル対応
④警備
⑤事務作業

  

 

  夜勤の給料形態は?  

 

給料や待遇は就業先によって異なります。

正社員の場合は、シフト制の中で夜勤が割り当てられるのが一般的となります。

平均月収17万円~25万円程度が多いでしょう。

※一般的な宿泊・サービス業の平均月収は25万9千円となっています。
(※参考:厚生労働省令和5年賃金構造基本統計調査より)

 

夜勤の勤務になった場合は、労働基準法において、深夜割増賃金が適応される22時から翌5時までの勤務であれば、通常の時給に2割5分以上の賃金が上乗せされます。

ただし、保障されている「深夜割増賃金」が、「みなし残業」に含まれているホテルもあるようなので、気になる方は入社前にきちんと確認を取ってくださいね。

福利厚生や待遇については、ホテルの考え方と労働時間によって異なりますので、こちらも応募前にチェックしておくようにしましょう。

 

☑︎深夜労働とは

午後10時~午前5時までの深夜時間における労働の事。

25%以上の割増率での賃金の支払いが必要になります。

法定労働時間である1日8時間、または週40時間を超えて労働があった場合も、通常の賃金に対して25%以上の割増率での賃金を支払い義務があります。

更に、深夜時間の午後10〜午前5時まで労働した場合は、深夜手当として25%以上の割増率で賃金を計算します。

よって、時間外残業と夜10時以降の深夜残業をした場合には、時間外手当+深夜手当の合計=50%割増の賃金を支払わなければなりません。

 

 ホテルの夜勤のメリット 

 

続いてホテルで夜勤業務をした際のメリットをご紹介していきます。

 

 

①夜勤手当がつくため収入が上がる

 

夜勤の魅力の1つに夜勤手当がつく事が挙げられます。

夜勤は「きつい」といったイメージがありますが、夜勤が増えればその分給料がアップするため、進んで夜勤に入りたがるスタッフもいるようです。

前に説明した通り、夜勤の勤務になった場合は、労働基準法37条4項において、深夜割増賃金が適応されます。

22時から翌5時までの勤務であれば、通常の時給に25%以上の賃金が上乗せされます。
(基本給の1.25倍の賃金)

夜勤に入ると給与が変わり収入がアップするのは嬉しいですよね。

 

 

②業務に集中できる

 

夜勤は接客業務がない事・来客がない事・問合せの電話が少ない事などから、お客様対応に追われる事が殆どありません。

そのため、しなければならない事務業務などが落ち着いてできます。

売上の精算・集計業務、翌日の予約客チェック、各種日報の作成など、ホテルには事務作業も多くあります。

事務作業が好きで黙々と業務に取り組みたいという人には大きなメリットとなるでしょう。

また休憩なども時間通りにしっかり取れます。

 

 

③夜勤明けは時間を有効に使える

 

もし体力が残っていれば、夜勤明けの時間を有効活用できます。

夜勤明けの勤務が終わるのは午前が殆ど。

帰宅がてら、買い物したり映画を見たり美味しいご飯を食べに行ったりとプライベートを満喫できます。

特に夜勤明けから、そのまま次の日がシフト休みの場合は、連休のように休みを使えるのは大きなメリットです。

 

 

④上司がいない


夜勤の場合は上司がいない事が多いです。

上司がいると緊張して落ち着かないという事はよくある事ですよね。

そのため、上司がいない事で業務に集中しやすいといった事もあるかもしれません。

しかし、前述したようにクレームや急なトラブルがあった際に上司がいないと大変な事もあります。

 

 

ホテルの夜勤のデメリット

 

夜勤勤務のデメリットには下記のようなものがあります。

 

 

①生活リズムが崩れ体調管理が大変

 

夜勤となると、昼夜逆転の生活になります。

もちろん休憩はありますが、深夜帯にずっと起きている事になりますので就寝・起床時間が中々定まりません。

そのため、生活が不規則になったり、疲れや眠気が溜まりやすく心身への負担が大きくなりがちです。

また、自律神経やホルモンバランスの乱れがちに。

特に、人は日中に活動して夜間は休むように体ができているため、夜勤をした事がないという人は体が慣れるまではしんどく感じるでしょう。

 

 

②トラブルやクレーム対応がある


前述したように、夜間は接客業務などもないため、限られた少ない人数で業務を行います。

上司がいない事も殆どですし、小規模なホテルであればワンオペとなってしまう事も。

何かトラブルやクレームがあっても、自分で判断・行動しなければいけなかったり、お客様対応を一人でこなさなければいけない事もありプレッシャーとなる事もあります。

お酒に酔ったお客様や体調不良のお客様、地震・火災などの緊急時の対応も求められるため、責任が大きく精神的に辛いと感じる方も少なくありません。

 

③接客業務が少ない

 

夜勤時は、チェックイン・チェックアウトはもちろんの事、宿泊客の殆どが就寝しているためお客様がフロントに来る機会がありません。

そのため接客業務がほぼありません。

深夜に接客対応が発生する時は、どちらかというと何らかのトラブルが起きた時です。

「接客が好き」「お客様と接したい」「接客業務にやりがいや喜びを感じる」という方にとっては、デメリットになるかもしれません。

 

★ホテルのデメリットは勤務するホテルによっても異なります。

小規模や郊外・観光地などのホテルであれば、夜勤の時間帯に接客業務が少なくなります。

しかし、大規模なホテルであったり、繁華街・テーマパーク・空港近くなどのホテルであれば、チェックインの時間帯が遅いケースや夜に対応しなければならない接客業務の機会も増えてきます。

 

 

    まとめ     

 

ホテルの仕事の「夜勤」についてご紹介させて頂きました。

職種にもよりますが、ホテルマンとして働くにあたって、夜勤は避けて通れません。

夜勤と聞くと「大変」「きつい」というイメージが大きいかもしれませんが、夜型の生活に慣れている人や効率的に収入を増やしたい人・体力に自信がある人・環境の変化に適応できる人には向いています。

ただし、夜勤の勤務は、深夜手当など収入面でのメリットがある一方で、健康面でのデメリットも大きいと言えます。

その他のメリットデメリットに関しては、ホテルの立地や規模によっても変わってきますので、その特徴を見極め検討してみて下さいね。

 

 


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2025.02.10