ホテルは、一般企業とは違い、年中無休で365日24時間営業しているため、勤務すると夜勤の仕事もあります。

ホテルで働きたいけれど、夜勤の仕事の経験がないと、きついイメージを持つ方も多いかもしれません。

勤務体制や休みなど、分からない事だらけですよね。

そこで今回は、ホテルの夜勤の職種と仕事内容、勤務時間や休みなどについてご紹介していきます。

 

・夜勤の給与・仕事のメリットデメリットは→こちら

 

 

 

 ホテルで夜勤がある職種 

 

ホテルによって多少の違いはありますが、夜勤がない職種もあります。

ホテルは、様々な部門・職種がありますが、基本的に夜勤をする部署は、フロントなどお客様の宿泊対応をする宿泊部門になります。

レストランなどの料飲部門や管理部門は、日中業務が多くなるため夜勤がない事が殆ど。

また、職種によっては兼務する事があったり、他の部門でも夜勤となるケースもありますので応募する際にきちんと確認するようにしましょう。

逆に宿泊部門であっても、コンシェルジュ職などはホテルによって夜勤勤務がない事もあります。

 

ホテルの夜勤の仕事内容   

 

ここでは夜勤業務が多いフロントスタッフの仕事内容をご紹介します。

 

 

①チェックイン・チェックアウト

 

昼間だけでなく、早朝や夜間にチェックインやチェックアウトの業務が発生する事もあります。

夜遅くまで仕事をしてからチェックインするお客様や、ショートステイなどで深夜にチェックアウトするお客様もいるからです。

 

 

②ウォークイン・ゴーショーの対応

 

予約せずに宿泊するお客様の事を、ウォークインもしくはゴーショーと呼びます。

「仕事が終わらず帰れなくなってしまった」「電車がなくなってしまった」などで急遽ホテルに泊まらなくてはならないケースもあります。

ホテルによって様々ですが、予約なしで深夜に行っても、客室に空きがあるようであればご案内してくれる事が多いです。

 

 

③トラブル対応

 

早朝や夜間に苦情やトラブルが発生する事もあります。

「他の宿泊客の物音で眠れない」「体調が悪くなった」など、様々な事態が起きた時には夜勤のフロントスタッフが対応します。

 

 

④警備

 

夜勤フロントスタッフの仕事の1つに館内の見回りをする事もあります。

設備に異常がないか、館内に不審者がいないかなどを決まった時間に確認し、お客様が安心して滞在できるよう努めます。

セキュリティや安全確保も重要な仕事になります。

※ホテルによっては警備員を配置している事もあります。

 

 

⑤事務作業

 

夜間は、お客様対応が少ないため、事務作業も行います。

顧客リストの管理や伝票整理、昼間終わらなかった事務業務などを担当する事があります。

基本的にはバックヤードにおり、お客様が来た時に対応する事が多くなるでしょう。

その他に、夜間のフロントスタッフは手が空く時間も多いため、他の部門の業務のヘルプを行う事もあります。

 

 夜勤スタッフの1日の仕事の流れ

 

一般的な夜勤スタッフの1日の流れは下記のようになります。

 

①始業開始

日勤スタッフからの引き継ぎ、チェックイン・チェックアウト対応。

引き継ぎを終えたら、問い合わせの対応や予約の確認・入力等を行います。



②夜間

1日清算業務・翌日の予約確認・リスト作成。

警備・清掃、朝刊の配布、朝食の準備を手伝う事も。

※食事や仮眠など、他の夜勤スタッフと交代で休憩を取ります。



④朝

チェックアウト対応、お客様の荷物の配送対応など。

日勤担当者へ引き継ぎをしたら業務終了です。

 

★日勤と比べて、接客業務が少ない夜の時間帯はスタッフの数は少なくなる傾向にあります。

そのため、急なトラブルが起こった際は、自らの判断で対処しなければいけない事も出てきます。

ホテルの夜勤業務に入る時は、臨機応変に対応できる能力が求められます。

 

  夜勤の勤務時間や休日   

 

ホテルのフロントの夜勤の仕事内容をご紹介しましたが、実際の時間帯や休日なども気になるところですよね。

ここでは夜勤シフトとなった際の時間や休日に関して説明していきます。

 

 

夜勤の勤務時間

 

ホテルの勤務時間は、日勤・夜勤の2交代制、もしくは早番・中番・遅番の3交代制があります。

夜勤の頻度もホテルによって異なり、1月のうち半々であったりシフトによってばらばらです。

ホテルによって、夜勤の開始時間は21時〜24時など異なりますので、応募の前にはあらかじめ求人内容を確認しておきましょう。

拘束時間が9時間を超える場合は、仮眠時間が設けられている事が多いです。

 

 

夜勤の場合の休日

 

夜勤勤務になった際の休日に関して気になるのが、夜勤明けは休みの日扱いになるのかどうかという点ではないでしょうか。

基本的に、夜勤明けに休日を取っても、夜勤明けは休みの日扱いにはなりません。

理由は、休日は「午前0時から午後12時までの休み」を指すからです。

例えば、夜勤明けで次の勤務まで24時間空いても、休日とはならないため注意しましょう。

労働基準法に定められた条件を満たすためには、夜勤明けの日とは別に休日を4日取得するようになるので、基本的には夜勤明けの翌日が法定休日となり、翌々日の午前0時から出勤が可能となります。

ただし、三交代勤務の場合は、例外として夜勤明けを休日として扱えるケースがあり、夜勤明けから連続した24時間を休日として扱う事ができます。

 

 

一般的なホテルスタッフの休日

 

ホテルスタッフの休日は、週休2日制・月8~9日が基本であり、夜勤であっても変わりません。

観光を目的に宿泊されるお客様は土日祝に集中する事が多いため平日のシフト制が多くなりますが、ビジネス系のホテルは、土日の方が休日が取りやすい傾向にあります。

また、ゴールデンウィークや夏休み・お盆・年末年始など世間が長期的な休みの時期はホテルは繁忙期になるのでスタッフが長期休暇を取るのは難しくなります。

年間の休日としては、産休育休や年次有給休暇、慶弔休暇が取れます。

 

 

    まとめ     

 

ホテルの仕事の「夜勤」についてご紹介させて頂きました。

職種にもよりますが、ホテルマンとして働くにあたって、夜勤は避けて通れません。

夜勤と聞くと「大変」「きつい」というイメージが大きいかもしれませんが、夜型の生活に慣れている人や効率的に収入を増やしたい人・体力に自信がある人・環境の変化に適応できる人・接客をあまりしたくないといった人には夜勤の仕事は向いています。

夜勤業務のメリット・デメリットもご紹介しましたが、そのメリットを求め、あえて夜勤を希望するホテルマンもいます。

夜勤の勤務は、深夜手当など収入面でのメリットがある一方で、健康面でのデメリットが大きいと思います。

その他のメリットデメリットに関しては、ホテルの立地や規模によっても変わってきますので、その特徴を見極め検討してみて下さいね。

 

 


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2025.02.10