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日本のホテルは、企業の資本や運営母体によって特徴が異なる様々なタイプがあり、主に①シティ系(御三家など)②不動産・デベロッパー系 ③鉄道系 ④リゾート系 ⑤ビジネス系 ⑥異業種参入系の6つに分類されます。

一方で、世界4大チェーンを中心に、近年外資系ホテルも増加。

ラグジュアリーホテルからカジュアルホテル、個性豊かなブティックホテルまで、宿泊スタイルやサービスの幅も広がっています。

今回は、前回のコラム「日本の主要なホテルの種類①」(シティ系・不動産系・鉄道系)に続き、日本国内の資本系統別ホテルと外資系ホテルについてご紹介します。

転職を考える方に役立つ情報を分かりやすくまとめていますので、是非参考にしてみて下さい。

 

 

 

         リゾート系     

 

リゾートホテルとは、観光地やリゾート地になどに立地し、海や紅葉・雪景色など季節の風景を楽しめるホテルです。

宿泊客向きの料飲施設であるレストランやバーラウンジを備えている他、温泉やプール・スパ・カラオケラウンジなどの施設も充実しており、リラックスして過ごせるような作りになっています。

 

 

①藤田観光株式会社

■施設数:国内65・海外3

■代表的なホテルブランド:
・椿山荘東京
・小涌園
・ワシントンホテル
・グスレイスリー

■HP:公式サイト

 

 

②リゾートトラスト株式会社

■施設数:国内40・海外1

■代表的なホテルブランド:
・ベイコート倶楽部
・サンクチュアリコート
・XIV(エクシブ)
・ホテルトラスティ

■HP:公式サイト

 

 

③星野リゾート株式会社

■施設数:国内61・海外8

■代表的なホテルブランド:
・星のやリゾナーレ界OMO

■HP:公式サイト

 

 

③株式会社オリエンタルランド

■経営:株式会社ミリアルリゾートホテルズ

■子会社:株式会社ブライトンコーポレーション

■施設数:7

■代表的なホテルブランド:
・ディズニーアンバサダーホテル
・ホテルミラコスタ
・東京ディズニーランドホテル

■HP:公式サイト

 

 

   ビジネス系(専門系)   

 

ビジネスホテルは、出張や短期滞在の宿泊客を主な対象としたホテルで、駅近や都市中心部など利便性の高い立地に展開されています。

効率的なサービスやリーズナブルな料金体系が特徴で、接客スキルやフロント業務、運営管理の経験を幅広く積むことができます。

 

 

①アパグループ

■子会社:
アパホテル株式会社【APA HOTELS&RESORTS】

■施設数:
国内外:816※建築・設計中、海外・FCホテルも含む

■代表的なホテルブランド:
・アパホテル

■HP:公式サイト

 

 

②ルートイングループ

■施設数:国内341・海外3

■代表的なホテルブランド:
・ホテルルートイン
・ルートイングランティア
・グランヴィリオホテル

■HP:公式サイト

 

 

③東横イン株式会社

■施設数:国内319・海外17

■代表的なホテルブランド:
・東横INN

■HP:公式サイト

 

 

④株式会社スーパーホテル

■施設数:国内171・海外1

■代表的なホテルブランド:
・スーパーホテル
・スーパーホテル Premier

■HP:公式サイト

 

 

⑤株式会社アルファワン

■施設数:国内48

■代表的なホテルブランド:
・ホテル・アルファ-ワン

■HP:公式サイト

 

 

     異業種      

 

近年では、ご紹介した資本系列によるホテル以外にも異業種からホテル事業へ参入する企業も増えています。

ホテル事業・運営のノウハウがないため、実際に運営を継続するのが難しい面があり、接客や価格などのマーケティング戦略が大いに求められます。

 

 

①株式会社マルハン

■業種:パチンコ

■代表的なホテルブランド:
・笛吹川温泉 坐忘(山梨)

■HP:公式サイト

 

 

②株式会社エイチ・アイ・エス

■子会社:H.I.Sホテルホールディングス株式会社

■業種:旅行事業

■施設数:国内24・海外19

■代表的なホテルブランド:
・ウォーターマークホテル
・変なホテル
・グリーンワールド(海外)

■HP:公式サイト

 

 

③株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ

 

■子会社:株式会社TRUNK

■業種:ブライダル事業・ホテル事業

■代表的なホテルブランド:

・TRUNK(HOTEL)(渋谷)
・TRUNK(HOUSE)(神楽坂)
・TRUNK(HOTEL) (代々木)

■HP:公式サイト

 

  

 外資系ホテル(世界4大チェーン) 

 

外資系ホテルとは、一般的には外国の企業が出資している企業の事です。

殆どの企業が本社は海外にあり、日本で海外進出ができる位資本が安定しているので、知名度のある有名なホテルチェーンが多くなっています。

所有・運営・経営を分けている場合が多く、土地や建物を運営会社に貸し出すリース方式や、運営を別の日本の会社に委託する運営委託方式を採用している企業が多くなっています。

 

 

①マリオット・インターナショナル

■本社所在地:アメリカ

■代表的なホテルブランド:
・ザ・リッツ・カールトン
・ウェスティン
・ブルガリホテルズ&リゾーツ
・シェラトン
・エディション

 

 

②ヒルトンワールドワイドホールディングス

■本社所在地:アメリカ

■代表的なホテルブランド:
・コンラッド
・ヒルトン
・ウォルドーフ・アストリア
・ダブルツリー
・LXR Hotels & Resorts

 

 

③IHGホテルズ&リゾーツ

■本社所在地:イギリス

■代表的なホテルブランド:
・インターコンチネンタル
・シックスセンシズ
・ホリデイ・イン
・クラウンプラザ
・キンプトン 

  

 

④アコーグループ

 

■本社所在地:フランス

■代表的なホテルブランド:
・ノボテル
・バンヤンツリー
・フェアモント
・メルキュール
・イビス

 

 

         まとめ      

日系ホテルの代表的な企業と外資系ホテルをご紹介させて頂きました。

日本のホテル業界は、ご紹介したように、老舗の御三家ホテルから不動産・デベロッパー系、リゾート・外資系ホテルまで幅広く、多様な形態が共存しています。

帝国ホテル東京やThe Okura Tokyo、ホテルニューオータニ東京といった日本を代表するホテルをはじめ、近年では大手不動産会社や鉄道会社の参入も進んでいます。
(→日本の主要なホテルの種類①

さらに、星野リゾートなど専門系ブランドの拡大やマリオットやヒルトンなどの外資系ホテルも増加し、グローバルなキャリアを目指す人にもチャンスが広がっています。

転職を考える際には、それぞれの資本背景やブランド特性を理解することが、自分に合った職場を見つける重要なポイントとなりますので、是非参考にしてみて下さいね。

2025.10.21