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前回のコラム①(←リンク)に続き、今回はホテル業界の離職理由を上回るやりがいや改善点などをご紹介していきます。

これからホテル業界で働きたいと思っている方は参考にしてみて下さいね。

 
 
 

 

 

 離職理由を上回るやりがい 

 

前回のコラムでご紹介したように、厚生労働省が発表した令和5年雇用動向調査結果の概況のデータによると、令和5年上半期の宿泊業・飲食サービス業の離職率は約26.9%となっており、他のサービス業と比較すると、離職率は1番高くなっていました。

ホテル業界の離職理由が高い主な理由は下記でした。

  

◆ホテル業界の離職が高い理由◆
①人手不足による労働環境の悪化
②勤務形態
③土日休みや連休が取りにくい
④給料が安い
⑤体力が必要

 

 

このように、大変な面もありますが、ホテルはサービス業界の「最高峰」と言われおり、おもてなしの文化をとても大切にしています。

お客様に「快適な滞在」と「おもてなしによる感動」を与えられるホテルには大きなやりがいがあります。

こちらではホテルで働くやりがいをご紹介していきます。

 

 

お客様に喜んでもらえる

 

ホテルで働くスタッフは、お客様に非日常的な体験を提供する事が仕事になります。

旅行やレストラン・結婚式などで訪れるホテルは、ただ宿泊や飲食を目的としているのではなく、非日常的な空間で「ときめき」「感動」、ビジネスパーソンは「安らぎ」などを求められています。

リフレッシュやリラックスの場であり、お客様の滞在をどれだけ快適にできるかは、ホテルスタッフの対応次第になります。

形に残らない・目に見えない商品に対して高いお金を払ってもらうため、ホテルで働く人々には高いスキルが求められるのです。

また、接客を通して、お客様と大切な時間を共有できる事も大きな魅力の1つです。

自分が提供したサービスでお客様に喜んでもらえ、笑顔でホテルを後にする姿を見られた時には、大きなやりがいを感じる事ができるでしょう。

 

 

感謝の言葉を直接頂ける

 

前述したように、ホテルでの仕事はお客様に「快適な滞在」を提供する事です。

お客様に喜んでもらえた時には、直接感謝の言葉を受け取る事ができる機会が多い仕事です。

ホテルを気に入ってもらえればリピーターとなってもらえる事も。

「ありがとう」「また来るね」といった言葉が、日々のモチベーションとなり大きなやりがいに繋がります。 

 

 

スキルアップできる

 

ホテルは、「体験価値提供産業」であり、目に見えない時間や空間・サービスを提供します。

ホスピタリティを最も重視するホテル業界では、サービスの質を向上させるために、教育が徹底しています。

役職ごとの講習が設けられていたり、資格支援制度があるホテルも多くあります。

現場でも、接客スキルや問題解決能力、リーダーシップスキルなど様々なスキルを磨く事ができるため、自己成長の機会が豊富です。

お客様への丁寧な対応や仕事のスピード感、立ち振る舞い、気配りなど、これらのスキルはどこに行っても必ず役に立つ事ですよね。

ホテルの仕事を経験するとこのようなスキルに磨きがかかります。

 

 

チームワークの実感

 

お客様が要望する事に出来る限り応え、1人1人に合わせたサービスで感動を提供するのが一流のホテルです。

ホテルでは、同じ部署のスタッフは勿論の事、様々な部署の多くのプロフェッショナルが携わり、お互いに協力し合ってより多くの価値を提供しています。

同じ部署のチームメンバーや、他部署のメンバーとお互いに助け合い協力する事で、お客様に最良のサービスを提供する達成感を感じる事ができます。

お客様が満足して帰られた時に得られる充実感や達成感が、日々のモチベーションとなるでしょう。

 
*参考コラム*
ホテルマンの仕事内容【5部門の職種&仕事内容を徹底解説】

 

 

成果が評価されキャリアアップできる

 

ホテルでのキャリアプランは、「スペシャリスト(専門職)」と「ゼネラリスト(総合職)」の2つに大きく分けられます。

スペシャリストは、ある特定の職種に特化し、部署の異動をする事なく1つの部署でそのみちを極めていくもの。

シェフやソムリエ、コンシェルジュ、通訳などが当てはまるでしょう。

ゼネラリストは、幅広い知識やスキルを持ち合わせた者の事を指し管理職を目指すもの。

宿泊部門や料飲部門など様々な現場で接客経験などを積んだのちに、マネージャーや支配人といった役職に就き、全体のマネジメント能力を身につけていきます。

ホテル経営の中枢に携わりたいという方は、最終的に総支配人までステップアップする事が可能です。

ホテル業界では、フロントやドア、レストランスタッフなど、様々な現場で経験を積める事も大きな魅力です。

経験を積む事で、管理職や国際的なホテルチェーンでのキャリアアップも可能であり、自分の努力次第で様々なチャンスを得る事ができます。

 
 
 

様々な人と出会え語学力を活かせる

 

ホテルには、日々様々な年代や職業のお客様が訪れます。

国内だけでなく、国際的な客層を抱えているホテルも多いため、各国から多様なバックグラウンドを持つお客様が来られ異文化間の交流も盛んです。

そのため、多様な言語や文化に触れる機会があり、自分自身の視野を広げられると共に、語学力があれば大いに役立つ事ができます。

語学力を生かしたい・向上させたいと考える人にとっても、ホテル業界はまさに最適な場と言えるでしょう。

 

 

クリエイティブな仕事ができる

 

ホテルでは、お客様に楽しんでもらうために、季節ごとのイベントの企画やフェア、またサプライズ演出など様々な新しい機会を提供しています。

お客様に楽しんでもらい感動してもらえるサービスを提供するために、柔軟で常に新しいアイディアを考えられるのもやりがいの1つになります。

 

 

 

ホテル業界の離職率改善の取り組み

 

ホテル業界で離職率が高くなってしまう原因をご紹介しましたが、それぞれのホテルで様々な取り組みが行われています。

例えば、近年進んでいるのがホテルのDX化や福利厚生の充実です。

DX化とは、最新のデジタルテクノロジーを活用し、会社のビジネスモデルや会社組織・サービスを変革する経営戦略の事を指します。

時間と労力をかけて行っていた業務がDX化される事で、業務時間を削減する事ができますので、働き方改革の促進に繋がります。


<ホテルのDX化の例>

①非対面・非接触のチェックイン・チェックアウト
②人感センサーの設置
③AIチャットボットの利用
④掃除・配膳ロボットの導入
⑤クラウド型PMSの導入
⑥ウェブベースの予約システムの利用
⑦従業員用のオンライン指導

 

<ホテルの福利厚生の例> 

①資格手当
②社員寮・社宅完備
③食事手当
④社員割引
⑤特別休暇
⑥研修・講座・資格取得支援

 

 

      まとめ        

 
 
ホテル業界の離職率とやりがい・また改善の取り組みなどについてご紹介させて頂きました。

大変な面やネガティブな面などもご紹介しましたが、多くの方に喜んでもらえるやりがいや感動、自分自身のスキルアップや成長を感じる事ができる仕事です。

また、ご紹介したように、近年では休日や勤務時間など労働環境の改善に取り組んだり、福利厚生を充実させるなど、スタッフが働きやすい環境作りに取り組んでいるホテルも増えています。

自分自身が転職・就職する時の条件を今一度書き出してみて、順位付けをしてみても良いかもしれません。

やりがいなのか、お給与なのか、プライベートとの両立なのか人それぞれ優先順位があるかと思います。

ホテル業界と言っても、それぞれの企業で細かい仕事内容や福利厚生は異なります。

様々なホテルがありますので求人を見て比較してみましょう。

2025.12.05