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ホテルのフロントスタッフは、宿泊客と1番最初に接する存在であり「ホテルの顔」とも言えます。

接客スキルや語学力を活かし、国内外の様々なお客様をお迎えするこの仕事には、大きなやりがいや自身のスキルアップのチャンスが多くあります。

しかし、実際にフロントの仕事に就きたいと考えた時に、給与水準やキャリアパスについて詳しく知っている人は少ないかもしれません。

そこで今回は、ホテルのフロントスタッフの給料事情や、キャリアアップについて詳しく解説していきます。

 

・フロントスタッフの仕事内容→こちら
・フロントスタッフのやりがいや大変な事→こちら

 

 

 

ホテルのフロントスタッフのお給料

 

ホテルのフロントスタッフの給料や待遇は、就業先によって異なります。

正社員の場合は、シフト制の中で夜勤が割り当てられるのが一般的となります。

平均月収は17万円~25万円程度となる事が多いでしょう。

ホテルマン(宿泊業)の給料は、平均月収と初任給は以下の通りとなっています。

 

・宿泊業の平均月収:25万9千円
・高卒ホテルマンの初任給:20万7千
・専門卒ホテルマンの初任給:21万3千
・短大卒ホテルマンの初任給:21万5千
・4大卒ホテルマンの初任給:22万

(※参考:厚生労働省令和5年賃金構造基本統計調査

 
 
【参考:日本の新規学卒者の初任給】
 
〇 4大卒 :21万2千5百円〜
〇 短大卒:20万円〜
〇 専門卒:20万円〜
〇 高校卒:18万3千3百円〜

 

  

ホテルマンの平均年収

 

ホテルのグレードや地域、学歴によって多少の差はありますが、一般的なホテルマンの平均年収額は、300万円〜360万程度です。

部門長である支配人・副支配人・マネージャーなどの管理職の平均年収額は、400〜600万円が相場とされています。

また、高級ホテルや外資系ホテル、また総支配人クラスになると年収が1,000万円を超える人もいます。

どの業界にも言える事ですが、役職が上がり管理職につくと責任も大きくなりますので、役職手当がつきその分お給与もアップしていきます。

管理職に就くためには、様々な部署で経験を積みスキルアップしていく事が必要となります。


※賞与は企業によって異なりますが、宿泊業界の平均月収25万9千円×12ヶ月分で計算すると想定平均年収は、約310万円となります。
この金額に賞与を足した金額になります。

 

【参考:日本の平均年収】

○全体:458万円
○男性:563万円
○女性:314万円

 

 

ホテルマンの手取り金額

 

ホテル業界に限らず、社員として企業で働く場合、額面のお給与から保険料や税金が控除されます。

宿泊業界の平均月収から、3~5万引くと、手取り金額のおよその金額は、20万円〜23万円位になるでしょう。

 

 

夜勤のお給料

 

夜勤の勤務になった場合は、労働基準法において、深夜割増賃金が適応される22時から翌5時までの勤務であれば、通常の時給に2割5分以上の賃金が上乗せされます。

ただし、保障されている「深夜割増賃金」が、「みなし残業」に含まれているホテルもあるようなので、気になる方は入社前にきちんと確認を取ってくださいね。

福利厚生や待遇については、ホテルの考え方と労働時間によって異なりますので、こちらも応募前にチェックしておくようにしましょう。


・詳しい夜勤の給料については→こちら

 

ホテルのフロントのキャリアプラン

 

ホテルスタッフのキャリアプランは、主に下記の2つとなります。

 

*ホテルのフロントスタッフのキャリアプラン*

①スペシャリストコース(専門職)
部署の異動をする事なく1つの部署でそのみちを極めていく

②ゼネラリストコース(総合職)
ホテル内の各業務を把握するために、宿泊部門や料飲部門など様々な部門・分野で経験を積み、総支配人など幹部職を目指していく



フロントスタッフの場合は、基本的に後者のゼネラリストコースに進む事が多く、まずは現場で接客経験を積んだのちに、チーフやマネージャー、支配人といった役職に就き全体のマネジメント能力を身につけていきます。

ホテル経営の中枢に携わりたいという方は、最終的に総支配人までステップアップする事が可能です。

総支配人とは、ホテルのトップを担う役職で、ホテルの運営や経営に関する責任と権限を持つ事業執行責任者。

自身のスキルだけでなく、ホテル全体をマネジメントし成長させていく重要な役割を担います。

 

  

<キャリアアップ一例>

①フロントスタッフ

②チームリーダー

③他部門へ異動
(料飲部門・宴会部門・営業部門・管理部門)

④アシスタントマネージャー・マネージャー

⑤副総支配人・総支配人・経営幹部 etc

 

ホテルによってキャリアプランの違いはありますが、2〜3年で部署を変わり、様々な職種を経験する事もありますし、約5〜10年かけてその部署のリーダーやキャプテンなどにキャリアアップし、その後本部の営業企画やPR・人事の仕事などに携わっていく事もあります。

近年では、大学を卒業した新卒者が本部職に配属されたり、実力が認められれば入社後の年数が短くてもマネージャーに抜擢されるといったケースも増えてきています。

スペシャリストもゼネラリストも、ホテルにとってはなくてはならない貴重な人材であり、高いスキルが求められます。

 

 

    まとめ      

 

ホテルのフロントスタッフのお給料やキャリアプランについてご紹介しました。

フロントスタッフは、経験を積む事で成長のチャンスが広がったり、収入アップを目指せす事ができます。

自分がどのようなキャリアを積んでいきたいのか、自分に合ったキャリアパスをしっかり見極めてみて下さいね。

 

 

 

 

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2025.02.11