サービス業界の最高峰とも言われているホテルのお仕事。

近年の日本では、多くの外国人が日本を訪れるようになり、日本全国で続々と高級ホテルやビジネスホテルが誕生しており積極的に採用活動を行なっている企業も増えています。

そこで今回は、ホテルで働く方法(新卒採用の場合)について解説していきます。

 

・中途採用の場合  →こちら
・必要なスキル・資格→こちら

 

 

 

ホテルマンになる5つの方法

 

ホテル業界へ就職・転職するには、下記の5つの方法があります。

新卒採用と中途採用では、求められるものも異なりますのでそれぞれご紹介していきます。

 

①専門学校に通う
②短大・大学を卒業する(新卒)
③異業種の接客・営業経験を活かす
④ホテルでアルバイトをして経験を積む
⑤ホテル専門のエージェントを利用する

 

 

新卒採用の際のポイント

★新卒のため、特に経験は問われません★

高校を卒業した後に、ホテルやブライダル系の専門学校・短大・大学へ通うと近道になります。
ホテルの知識はもちろんの事、コミュニケーション能力や営業力・対応力等が求められるため、専門学校ではホテル業界の知識をつける事ができ、短大・大学では、様々な知識や教養を身に付ける事ができるからです。
大手のホテルでは大卒を採用条件としている事もあり、大学を出ていないと応募出来ない事もあります。
在学中に、ホテルでのアルバイト経験があるとアピール材料となります。

 

 

中途採用の際のポイント

★できれば即戦力が欲しい★

接客やサービスの基本ができていて、ビジネスマナーが身についている方が必要になります。
ホテル業界経験者、もしくは接客・営業経験者が有利になります。

 

 ホテルマンのなり方について、今回は新卒採用のケースをご紹介していきます。

 

 

ホテルマンになるには【新卒の場合】 

 

新卒からホテルマンになるために、特別必要な学歴はありません。

基本的には、高校・専門学校・短大・大学を卒業後に新卒でホテル業界を目指しますが、高卒以外の学歴の採用人数はほぼ同数となっています。

高卒以上としている求人も多く高卒で活躍している方も多くいますが、給与面などに差が出てしまう事もあります。

ここではそれぞれのメリットやデメリットをご紹介していきます。

 

 

①高校を卒業する

 

高卒の採用を行なっているホテルもありますが、実際の数としては少なくなっています。

特に都心部は少なく、地方やリゾート地など都心部から離れた立地での採用が多くなっています。

また高卒と大卒では初任給にも大きな差があり、月収で約3万円の違いがあります。

ボーナスなども月収ベースで計算される事が多いので、年収で見ても大きな差が出るでしょう。 

 

*参照:学歴別初任給*

高卒 :20万7千円〜
専門卒:21万3千円〜
短大卒:21万5千円〜
大卒 :22万円〜

(※参考:令和5年・東京都産業労働局より)

 

 

②専門学校に通う

 

現在ホテルやブライダルを学ぶ事ができる専門学校は全国に約120校あります。

一般的には高校を卒業した18歳以上の学生を対象にしていますが、大学を卒業した人や社会人向けに一年制のコースがある学校もあります。

ホテル業界の概要や歴史は勿論の事、ホテルの現場での様々な職種(フロント・サービス・料飲など)に必要な知識やスキル、語学などのカリキュラムが用意されており、就職した時に現場ですぐに活躍でき、ゆくゆくはマネージャークラスなど管理職を目指せる人材となれるよう教育しています。

その他、ホテルで働く上で大切になる接客マナーや立ち振る舞い、またVIPへの接遇や礼儀作法など一流のホテルスタッフとしてのマナーなども学ぶ事ができます。

経験のある講師が実習などを含め指導してくれるので、ホテルの仕事の知識やスキルを確実につける事ができます。

また、インターンシップがある学校も多いため、実際の現場を体験できる事も。

入社後の仕事内容の理解やイメージも湧きやすく、長く働ける可能性が高くなるのでとても魅力的ですよね。

資格取得のための授業や就職のサポートも手厚いのでホテル企業への就職活動では有利になるでしょう。

専門学校に求人が来ている事もあるので、学校を通して企業に応募できる可能性がある事も大きいなメリットの1つです!

 

 

*参照:専門学校の学費*

専門学校によって異なりますが、ホテル系はおよそ100〜150万円、ブライダル系はおよそ200万円前後となっています。

入学金:約10万円
授業料:100〜140万円
施設設備費:20〜40万円
教科書代・材料費・実習費など:50〜60万円程

 

 

③大学(短大)に通う

 

ホテル専門の学部があるところは少ないのですが、政府が観光業に力を入れている事から、観光系の学部や学科を設置する大学が増えています。

「観光」「国際観光」「ホスピタリティ」などの学部や学科がある大学があれば、ホテルに関して学べるので進学を検討してみましょう。

また、大手ホテルでは将来的なキャリアプランを見据えて、大卒者を積極的に採用するケースもあります。

一般的な短大や大学では、ホテル関連の学部でなくても、学校の授業やゼミなどで幅広い知識や教養を学ぶ事ができるため、ホテリストとして働く際にはもちろんの事、将来的に管理職や本社の経営、マーケティング部門等へのキャリアチェンジをする際にも役立ちます。

様々な知識や能力をつける事ができるためホテル業界に就職した際も活かす機会が多くあります。

近年では、近年外国人のお客様も増えいている事から、語学力や幅広い教養が求められている事や、マネジメントを行う管理職や本社へのキャリアチェンジなども見据えて、大卒を採用する企業が増えており、特に大手ホテルの求人は「大卒」となっている事もあり、大学を卒業していないと求人に応募できない事もあります。

ホテル業界は、入社後の研修制度も整っているので知識や経験がなくても問題なく入社できます。

採用試験では、英会話力が重視されるので、語学力はしっかりと身につけておいた方が良いかもしれません。

また、在学中はホテルでアルバイトの経験を積んでおくと、就職試験の際に有利になる事も。

アルバイト先でスキルや能力が認められれば、就職させてもらえるチャンスもあるかもしれません。

 

 

④転職しやすいホテルを見極める

 

未経験者の新卒者の場合は、就職しやすいホテルの傾向も異なります。


①ビジネスホテル・日系ホテルが就職しやすい

ホテル業界が全くの未経験という場合は、ビジネスホテルやチェーン展開している日系ホテル(シティホテルを除く)からチャレンジしてみるのも良いでしょう。

ビジネスホテルやチェーン展開している日系ホテルは、外資系ホテルや高級ホテルよりもサービス面や料金の面でハードルが少し低くなる事から未経験でもチャレンジしやすい業態となっています。

実際に応募条件を見ても、未経験可となっているケースが多く見受けられます。

近年では、チェーン展開している大手ビジネスホテルの出店も相次いでいますので、接客があれば、内定が出やすい傾向にあるでしょう。



②外資系ホテルや日系の高級ホテルは選考が厳しい

外資系ホテルや日系の高級ホテルは、求められるスキルが高くなります。

外資系ホテルは基本的にラグジュアリーホテルが多くなっており、高いサービス力や語学力などが必要となる事も。

そのため、選考が厳しい傾向にあり、人柄や経験が非常に重要視されます。

そのため、このようなホテルで働きたいのであれば、アルバイトや契約社員からスタートして、ホテルの経験を積んだり、価格帯の低いホテルで接客経験や営業経験・語学力などのスキルをつけてから、最終的に高級ホテルで働く事を目指すという方法もあります。

 

    まとめ     

 

ホテルマンになる方法をお伝えさせていただきました。

ホテルマンになるためには、「ホスピタリティ精神」が最も重要とされているため、ホテルで働きたいという人は「ホスピタリティ」スキルをしっかり磨きましょう。

また、「必ずホテルで働きたい」「専門的な知識・スキルや語学力を身につけたい」という場合は、高校卒業後にホテルの専門学校や短大・大学に進んだ方が就職には有利になります。

新卒採用の場合は、経験は問われませんが、在学中にホテルなどで接客経験を積んだり語学力をつけておくと良いでしょう。

 

 

 

 

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2024.12.18